週刊少年チャンピオン - 豚か狼か

気持ちをカタチにして           小沢としお『Gメン』

週刊少年チャンピオン
09 /21 2017

 俺自身は信仰心が全く無い。全く無い…というのもあるが、所謂『神頼み』というのは『くだらないことだ』と思っている。もし、もしも、自分が神たる立場であるのならば、神頼みしているような人には力を貸したくない。貸したいのはそれにアタイする何かを見せてくれる人だ。


 基本スタンスはそうなんだけど、最近よく考えるのが『否定はアタマの悪いヤツのするコト』というのがある。もちろん、否定する意義もあるけどそういうのでなくて『話も聞かずになんでも否定して自己満足しちゃう』というのがアタマ悪いな~と。人間というのは理解できないものの前には否定したがるんです。そういうコトに対して教養を深めて理解に前向きになるのが大事かな~。


 
 2017993.jpg



 今週の『Gメン』のこのシーンですが、イマドキであると『おしつけがまししい』と捉える方も多いかもしれない。こんなコトしても『無駄だ』と思うかもしれない。否定されまくりの神頼みです。


 そして、俺自身も『そういう訳だから、効果があるとは思えない』となるだろう。だけど、それは『アタマが悪い』というコトなんです。こんなコトで得意になるのはミミッチイ人間のするコトだ。


 『気持ちはカタチとしてしっかり残っている』という事実がある。


 そういうコトに感謝できる人間になりたいですね。そういう気持ちって子供の頃は在ったように思いますが、大人になって慢心したのだろう。誰かがこういうの描いて気付かせてくれないとね。





スポンサーサイト

純粋すぎた…          板垣巴留『ビースターズ』

週刊少年チャンピオン
09 /19 2017


 高橋よしひろ先生の傑作『銀牙 流れ星銀』の忍犬編にて、対立する派閥に対して銀たちが介入して甲賀忍犬軍団のボスである黒邪鬼に勝利するものの、黒邪鬼の子供が立ち塞がったために許してしまう。が、結局、黒邪鬼は子供を捨て、使命に突き動かされ焼死してしまった。


 対立していた伊賀忍犬・赤目は虚しさを感じつつ思う。お前は純粋過ぎた…と。


 これを読んだのが中学生ぐらいでちょっと理解できなかったのですが、今になってなんとなく解る。『純粋過ぎるというのは悲しいコトだ』というコト。何も考えないで、日々消化しているぐらいのが幸せだと言うコト。だけど、純粋なヤツは、その純粋さ故に滅びの道をひた走ってしまう…というコト。



 2017972.jpg


 まさかのルイ先輩再登場にたまげる。


 いや、そりゃ、マンガだから、そこで死にました……という展開にはならない。二巻目の表紙を飾るぐらいの重要キャラだから再登場するのは分かっているし、じゃなければ物語の根幹が揺らぐ。

 だが、いきなり再登場しているのには心底たまげる。


 そして、その荒みようもあまりのギャップに『これはギャグなのではないか?』とすら目まいを感じるぐらいに。が、彼の『身を滅ぼす純粋さ』は変わってなかった。彼は本当に純粋過ぎるのだ。



 …そして、気高い。

濃厚なマンガ         浦田カズヒロ『JINBA』

週刊少年チャンピオン
09 /17 2017


 今も放映している『ドラえもん』であるが、俺が小学校一年生の時から続いている(正確にはその前にもあったが)。で、その時は6時50分からの10分間アニメでした。オープニングとか考えると正味6分ぐらいかな?


 で、単行本で読むと1エピソードがキッチリその枠に収まるのがイメージできると思います。これが3分だとキツキツだし、30分だと間を持たせるのが大変だ。


 マンガって『好きなモノを読んで、好きな評価をしていい』というのがあるのが良いのです。だから『とにかく美少女読みたい。そして甘々な世界に浸りたい』という人は『ゴルゴ13』なんかは低評価にしてもいいし、逆に『萌えキャラなんてクソ!!』という人は萌えマンガに低評価してしまうのもアリだろう。評価される側も評価されるんです。コイツさんざんマンガについてエラソーに語っているけど見識狭いな、と(自戒しております)。


 しかし、マンガに於いて『ネーム』というのは『良いモノ』と『悪いモノ』がクッキリする。ここには『好き嫌い』の関連性は薄いように感じます。また、個人的に『ネーム力は本人の努力と蓄積に比例する』と思ってます。


 …なんて書きましたが、その判断は何も難しいコトじゃない。ザックリ言えば『読みやすい』に集約される。それは『フツーの読者』こそが感じる部分なんです。



 2017976.jpg



 『JINBA』のネームがスゴイ!!スゴ過ぎる!!



 特に今回はスゴイなあ……。ページ数えたけど、やっぱり20ページなんです。どうなっているんだ?どうしてこんなに内容濃いのに自然に読めるんだ?コマ数だって普通のマンガとさして変わらない。


 ここがマンガのネームの面白さだ。これは本当にスゴイ技術なんです。


 で、今回の内容ですが『30分アニメとしてイメージ』してみると見事に無理なくハマる。もちろんアニメの監督さんもプロの仕事ですから、どんなマンガ原作も30分成立させちゃいます。ベジータが気合入れて戦闘力アップさせるだけの内容でも面白く魅せるし、『キャプテン翼』のサッカー試合だって五時間ぐらい余裕です。それらは名作ですが、その要素をバッサリ落とした…というコト。


 だけど、『JINBA』はキッチリ収まっているのをイメージできる。こんな作品はちょっと珍しいですよ。


 

憎まれ口          小沢としお『Gメン』

週刊少年チャンピオン
09 /17 2017


 『ツンデレ』という萌えワードは今やすっかり死語であるが、道具として使い過ぎた感はあるかも。


 ツンデレ…というのは『本心とは逆のコトを言っているのがしんぼうたまらん』というコトで、それは受け手の感受性も必要であり、フィクションを楽しむためには欠かせない資質だ。


 最近、ネットとかSNS上で『字面通りに受け止めちゃう』という人がガチで増えたような気がします。例えば『殺す』というのは物騒ではありますが、前後の文面を見れば明らかにジョークなのに、それをジョークとして受け止められないという人。これは昔から一定数は居るので諦めるしか無いのですが、なんか最近は比率が上がったような気がする……。気のせいであってほしいよ。



 2017975.jpg


 字面通りに受け止めちゃう人だと、今回の『Gメン』の彼等のドラマは感じづらい。まず『ヒロキと同じような境遇』という前フリから連想できなかったりする。彼等の立場からしたら『良かったな!!幸せになれよ!!』なんて言っちゃいけないんです。これまでの自分たちが否定されるから。だけど、彼等の求めるものはコレであって、それを『見せたくない』というのがあるんですよね。


 また、小沢としお先生の作品の悪役って『そうなってしまった悪役』と『救いようの無い悪役』というのが明確であり、ここら辺を嗅ぎ分けられないと楽しむのは難しい。


 先にも書いたように『フィクションを理解(或いは許容)できないのは一定数居る』のですが、ここら辺は場数と訓練でかなり改善できるのではないでしょうか?フィクションは考え方を豊かにする。人というのは理解できないコトには排他的になるんです(ここら辺は学校の成績云々ではないような)。理解を広げるというのは大事な営みですね。


 まあ、俺の場合はマンガとかのオタク方面ばかりで誉められたもんじゃないけど。



主人公に対しての            西修『魔入りました!入間くん』

週刊少年チャンピオン
09 /16 2017


 初代『ウルトラマン』での『遊星からきた兄弟』は偽ウルトラマンの出る話でありますが、その脚本を手にした監督は『こんな早い段階で偽者を出すのはいかがなものか…』と逡巡したそうな。結果、良い方向に転がったように感じますし。


 自分は偽者エピソードが好きだ。


 物語に於いて、主人公というのは『基本的に象徴する正しい存在』という立ち位置になりますが、これに疑問を投げかけるカタチになる。特に『ちょっと、間違ったらこんなに悪くなっちゃうんですよ』みたいな価値観の変動が面白い。



 2017974.jpg



 今週の『入間くん』で面白いのがまさにここです!!


 入間くんは『魔界に入った異分子たる人間がどんどん周囲の意識を変えていく』という物語ですが、キリヲ先輩というキャラは『ちょっと間違うとこんなになってしまう』という『もしも』という立ち位置なんですよね。これからキリヲ先輩がどんなコトやらかすか分かりませんが、『一歩間違えば入間くんもそうなっている』というのを暗に感じさせるものがある。


 この作品、ここ二~三週内に『かなりヤバイコト』が起きそうな予感があります。今は穏やかな展開ですが、これは嵐の前の静けさっぺえなあ。





繋ぎテク           佐藤タカヒロ『鮫島、最後の十五日』

週刊少年チャンピオン
09 /15 2017


 ネットでたまに話題になるのが『作画崩壊』というヤツで、さすがにコレはちょっと…というのが多いのですが、たまに動画の部分をピックアップしているのには悪意を感じます。悪意じゃなかったら見る目の無いアホというコトになりますが。


 動画の部分も億が深く、その部分だけピックアップすると『変なの』になってますが、これをアニメで動かすとキッチリ自然にカッコ良くなっていたりする。


 これはマンガでもあてはまっていて、実は変なぐらいが丁度良かったりする。


2017970.jpg


 今回の『鮫島』のこのシーンがまさにそれ。


 このコマだけだと、『さすがに曲がりすぎだろ』となるのですが、本編を通してみれば『ヤバいのが入った!!』となる。当たり前だけど、読者は流れるように読むコトによって、取組のスピード感とかを感じるのだから、このコマは繋ぎとしてとても優秀です。


 そして、ほとんどのマンガ読者というのは『マンガテクニックなど知らない』のです。こういうのを鬼の首とったように指摘する方がマンガを理解してない…と俺は感じるんだけどなあ。


 ちなみに俺が『バトルシーンの繋ぎのカッコ良さ』を意識した作品はやっぱり『修羅の門』ですね、このマンガのスピード感と臨場感は惚れ惚れします。


 

 

どんよりモード追加        安部真弘『あつまれ!ふしぎ研究部』

週刊少年チャンピオン
09 /15 2017


 キャラの魅力を前面に出すマンガ!!


 ……ひょっとして、見切り発車ぐらいが『丁度いいのでは?』と思うようになってきた。そう、例最中にモリモリと肉付けしていく感じで。




 2017971.jpg



 今週の『フシケン』は久々のように気がする先生登場でした。


 が、ガッツリと肉付けして戻ってきたな~としみじみ。今回発覚したのが『彼氏はおろかボッチで単独海外へ』とかとか『イロイロとセンスが無い』とか『ヘコみやすい』ですね。


 特に強調されていたのが『ヘコみやすい』で、どんよりモードまで追加されてしまいました。これがいい。今後もどんよりしてもらいたいぐらいです。


 マンガって、こういう部分が生き物だな~と感じますが、それを察知するのって、やっぱマンガ雑誌で読むに限るな!!


 『ハワイ最高!』のコマの鈴の表情もどんよりモードでグゥでした!!これも鈴の新しい発見ですね。


 

よくもまぁいけしゃあしゃあと          板垣恵介『刃牙道』

週刊少年チャンピオン
09 /14 2017



 2017968.jpg



 そんなコト言えるよなぁッ!!!!!


 …とまあ、コレに関してはほとんどの読者が俺と同じコトを思ったのではないでしょうか?ハッタリだけで成り立っているマンガじゃん、って。


 ただ、このふてぶてしいトコロがこのマンガの面白いトコロではあるし、やっぱりチャンピオンに無くてはならないマンガではあります(これは大真面目に)。


 なので、対決の時は『もっともっとスゲーハッタリをかまして欲しい』というのがありますね。まず、バキが遅れてきて『武蔵、敗れたり』とか言っちゃってもいいぐらいです。



チャンピオン41号の感想

週刊少年チャンピオン
09 /13 2017



 来週から…


 来週から…


 いよいよ来週から…



 クローバーパンチ改めヒマワリパンチが魅れる!!!!!



 もう、勇チャンはハアハアしながら待機しておりますよ……。やはり平川哲弘先生の載ってない週チャンには物足りなさが大きかった。マジで待ちに待ったなあ。



『浦安』~時代に反発して、喫煙マンガを少年誌で描いちゃうその姿勢はまさにギャグマンガ家の鑑です。


『弱虫ペダル』~別記事にしました。


『刃牙道』~別記事にしました。


『猫神じゃらし!』~別記事にしました。


『フシケン』~別記事にしました。


『鮫島、最後の十五日』~別記事にしました。


『ビースターズ』~別記事にしました。


『Gメン』~別記事にしました。


『魔入りました!入間くん』~別記事にしました。


『囚人リク』~別記事にしました。


『吸血鬼すぐ死ぬ』~まあ『ロクなコトにならない』というオチはスグに分かっちゃうんですが、そこら辺の心理を巧く翻弄していて面白かったです。


『JINBA』~別記事にしました。


『虚ろう君と』~別記事にしました。


『少年ラケット』~別記事にしました。


『木曜日のフルット』~頼子ってかなりウデが良さそうだから、俺のコトみてほしいっス。





 ところで、『ヒマワリ』の予告カットでは日本刀が描かれてますけど、さすがに人斬りは無いよね…?


恐怖の子供社会!!            板垣巴留『ビースターズ』

週刊少年チャンピオン
09 /12 2017


 子供の社会も怖い


 …とは思う。学校というシステムは良い。特に日本は義務教育というのがあるから良い。9年間の社会人トレーニングができる。これが無かったら世の中もっと回らない。


 しかし、もちろん問題だって発生する。義務教育のメリットは大きいが、デメリットも仕方ないコトになのだ。



 2017960.jpg



 子供社会の恐怖!!


 …というのが今回の『ビースターズ』では描かれている。今回のタチの悪いトコロは『特に害をかけた訳でも無いレゴシとジャック』を『快く思わない悪意』が『もっともらしい理由をつけてお互いをケンカさせる』という子供社会特有の恐ろしさが。そして、それに対して全く状況を理解してない教師もまたリアルな恐ろしさがある。


 イジメ問題の『なぜ?』とか『どういう経緯で?』とかかなり自然に描かれている板垣巴留先生の観察眼はさすがだ。


 こういう現実があるのに『なら学校にいかなければいい』とか『なぜ周囲に相談しないの?』とかの意見はやっぱ、空回りしているなあと感じますよね。



 と、同時に注目したいのが『深刻な問題もカラッとしたユーモアで描いちゃう』という『ビースターズ』のスタンスでもある。本来的には『逃げ場の無い子供社会の恐怖』なのに、ラスト1ページでひっくり返して、今の関係に繋げている腕前には、ただただ驚くばかりだ。


 

宇都宮 勇

魔中年の書く、かなり結構ダメダメなブログです。週刊少年チャンピオンの感想記事をメインにやってます。

メールはコチラまで
BQE01233(あっとまーく)nifty.ne.jp