週刊少年チャンピオン - 豚か狼か

セリフ数           伊海田海『GREAT OLD』

週刊少年チャンピオン
02 /19 2018


 『初代マッドマックス』とは打って変わってしまったのが『マッドマックス2』である。何しろ主人公のセリフが少ない。極端に少ない。確か15無かったんじゃなかろうか?


 だからと言ってツマラナイ作品なんてことはなく、むしろ逆だ。これが無かったら『北斗の拳』は誕生しなかった…と断言できるぐらいに、あらゆる方面に多大な影響を与えた。


 セリフが多けりゃいいというものでは無いが、少ないからと言って手抜きなんてコトも無い。


 
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 今回の『GREAT OLD』なんですが、このセリフのセンスが光った回とも言えましょう。


 意外に少ないな…


 というのが第一印象なんですが、要所要所に『カッコイイのを置いている』というの注目したい。バトルのリズムを殺さずに節目のトコロに短く置く。そして、最後は『決めセリフ』に回す。


 ついつい忘れがちなコトですが、週刊連載は『毎週どこかに見せ場を用意する』という制約がありますが、バトルメインの中にあって、目立たないのですが地味に良いテクニックを発動させてますね~。




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モチベーションアップ            平川哲弘『ヒマワリ』

週刊少年チャンピオン
02 /19 2018


 これを読まれている人のほとんどが知っているであろう悪名高さが『モチベーションアップ株式会社』であろう。ちょっとググれば簡単にワンサと出てくる。いっぱしの社会人ならばこれを見たたけで気分が悪くなるであろう殺傷力の高さはさすがだ。



 スゲー当たり前の話なんですが、こんなんでモチベーションが引き出せるヤツは特殊だ。


 が、マンガブログもいよいよ9年目に近づいてきて感じるのが『好きなコトですらモチベーションを維持するのは難しい』というコト。むしろ年々マンガは好きになっているようにも感じるが、モチベーションの維持はそれだけじゃ難しいな…と感じている。まあ、ここら辺はうまくやって余裕っちゃ余裕なんだけど。


 だからねモチベーションがヘコんでいる相手に好きならやれるはずなんて言葉を押し付けちゃいかんな~と。あらゆる刺激を与え続けないとモチベーションって続かないんですよ。




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 今週の『ヒマワリ』はこのモチベーションに関する描き方がバツグンに面白い。


 以前の説教で焚きつけたんですが、ここで『ちょっと冷却期間を設けてから再び焚きつける』という櫻田の手綱さばきは見事でしかない。巧いよ、コレ。『ポスター貼りゃ、ちっとはモチベーション上がるだろ』みたいな社長に自覚させたいぐらいだわ。モチベーションの根本を見誤っている人が存外多いのですが、根っこは『自発性』なんですよね。人に言われて出るモチベーションなんてありません。少なくとも俺はそうです。



 で、ここで面白いのが『焚きつけた櫻田自身もヤル気が感染した』というコトなんですよね。こういう関係っていいな~。



 今後の展開としてオミが『二代目!でぶや』に抜擢されて、ルミエールを裏切ったりしたりすると勇チャンはハアハアもだえてしまうでしょう。


ハードモード突入        西修『魔入りました!入間くん』

週刊少年チャンピオン
02 /18 2018



 マンガに於いて主人公が何かキッカケがあって『強くなりたい!!』と願い、導く者がトレーニングを課す…というのは定番中の定番だ。昔『ベストキッド』という空手映画があったけど、アレは絶対日本のマンガの影響受けているとしか思えない。


 何はともあれ『トレーニングした』というプロセスが必要なんですが、このトレーニングを『いかに面白くするか?』というのもマンガでは大事な見せ場になるだろう。



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 今週の『入間くん』はコレはどちらかといえば『環境の変化』という感じで前半の空気を作っている。前半では『生徒会長としてのアメリ』で後半は『女の子としてのアメリ』という具合に。


 人(この場合は悪魔だけど)というのは様々な側面を持っていて、そのどれもが本当なんですよね。ただ『女の子としてのアメリ』は入間しか知らないことになり、この特別感を読者はニヤニヤしながら楽しめる。チャンピオン誌はラブコメ要素がチト足らない気がしますが、その中にあって『入間くん』は貴重な成分でもある。


 今回の章でアメリとの距離は近くなりそうで、クララとの距離はどうなるのだろう?何しろクララが入間に懐いているのは『対等に遊んでくれる友達』というのがあって、これは果たされてしまったのだから。彼女自身が積極的に縮めるドラマが挿入されそうだ。



お金!!              中村勇志『六道の悪女たち』

週刊少年チャンピオン
02 /18 2018

 歴史的名作である『北斗の拳』の開幕!!


 作品の象徴とも言える荒くれモヒカンが略奪し、カバンの中から束札をハッケン!!叩きつけて叫ぶ!!



 馬鹿野郎!!こんなもんはケツ拭く役にも立ちゃしねぇんだよぉッ!!



 …衝撃であった!!確かにそうだ!!以降、俺は『人など信用できるか!!世の中は金だ!!』というヤツはアタマ大丈夫か?と疑うようになってました!!この世は金…なんてこたぁありません。それは錯覚です。



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 さて、今回の『六道』はその『この世は金!!』という守銭奴キャラの登場となりましたが、もちろん彼女の哲学を否定する気は無いし、むしろ『それはなぜ?』を知りたい。



 俺にとってのお金というのは『もちろん欲しいけど、現在においてほぼ万能な道具』という認識であったりする。何しろ『世の中が安定してないと意味が無い』というものになる。『北斗の拳』の世界になっただけで効果を無くすもろい道具のである。その他のカタチある道具はだいたい不変というのになんてモロい道具なのか?それを信用できるというのはよっぽど人間社会の安定を信じていて、すなわち人間を信じている他ならない。俺にはそんな純粋さは無い。微塵も。





 そして、『これだけはハッキリしているコト』というのがあって、『いくらあっても絶対的な安心には結びつかない』という道具でもあるんです。なんつーか、人は『お金に対して過信している』とすら感じます。まあ、今のトコロは結構欲しいんですけどね。



 なので『力が欲しい』と切望した前回の童子とキャラが被っているな~という気もする。こんなん底なし沼じゃん。


 

ええっ?決着!?           板垣恵介『刃牙道』

週刊少年チャンピオン
02 /17 2018


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宮本武蔵と言えば二刀流!!




 『二刀流』のインパクトは強い!!大谷翔平も二刀流と呼ばれるのは強そうだから他ならない。



 なのに、二刀流を刃牙が攻略する前に『決着』の文字が…!!ええっと、俺は二刀流無双する武蔵を面白おかしくカッコよく攻略する刃牙を読みたかったんだけどなあ…。それともまだ続きあるの?あると言ってくれ!!



これで決着だったら、今回はやけに早いな~。今年いっぱいかかると思ってたのに。

 



 

浮かれた決断            小沢としお『Gメン』

週刊少年チャンピオン
02 /17 2018


 何回か会社辞めてますが、それに対しては『よくやった、俺!』と思っているし、続けていたら間違いなく過労死してたなというトコロも何か所かありますんで。ただ、その『辞め方』に関しては『稚拙だったなあ…』と反省していトコロもある。


 なんつーか、そういう大それた決断によって、テンションが上がって『詰めが甘くなる』というのがあって、振り返ると『稚拙だったなあ…』って気持ちにもなるんです。


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 今週の『Gメン』は子供が出来たので学校辞めます…というエピソードに突入しました。



 なので、この感覚は『分かる』んですよね。読んでて恥ずかしくなるぐらいに自分に突き刺さる。そりゃ『子供を養わなきゃ』という自覚は立派なものですが、浮かれているのは感じ取れる。ここら辺、小沢先生はシッカリとドラマ描いてますよね。



 実は勝太の言った『一回だけみんなに甘えようよ』というのが大人な考え方なんですよ。


 『踏ん張れば高校卒業できたのにしなかった』という人間を度々見てきたけど、皆後悔していた。立派な決断をしたと思っていたのに『実は浮かれて逃げてしまった』という念を。作中では『僅か8ヵ月』なんですが、これから『一生コトあるごとに思い出して自責の念に駆られる』のはもちろん、残念ながら『世間ではそういう目で見られる』というコトでもある。


 あと、子供育てた経験無いけど『大変なのは間違いない』ってコトもありますよね。来週は大人の視点が炸裂しますよ!!きっと!!


親友と呼べる人            森田将文『出陣!昆虫武将チョウソカベ!』

週刊少年チャンピオン
02 /16 2018


 昔、かなり昔のテレビの街頭インタビューの記憶だ。


 『あなたにとって親友と呼べる人は何人いますか?』という質問に対して、それぞれが答えてましたが、最後に訪日してた外国人が『一人です』と答えていたのがとても記憶に残っている。その迷いの無い毅然とした答え方に納得した。『友達は多い方がいい』=『人として優れている』みたいに捉える方も居るとは思うけど、自分は『そうかなあ?』とも思う。本人が納得していれば『親友一人』でもいいんじゃないでしょうか?


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 さて、今回の『チョウソカベ』はメンメンイケイケなアシカくんに夢見が距離を置いてしまう…というものですが。



 なんつーか、これは『分かる』な!!良いヤツ…なんだけど、対人距離が妙に遠慮がちな人って確かに居る。話してみたりすると『なんで周りに人が寄り付かないのか?』と感じちゃう良いヤツ。その逆に『選り好みがうまくて周囲から良いヤツ』と思われているヤツも居るけどな(こういうヤツとは俺は相性が悪い)。



 で、思うんですけどアシカくんは『広く浅く交流する』ってのが出来ない人なんですよね。『狭く深く』で。アシカくんの場合は表面的にはうまく流せるんですが、本人の望んでいるのはそういうコトじゃないんです。親友は一人でも良い人なんです。



 このマンガは『対象年齢低め』という気もするし、そういう読者を期待されているようにも感じますが、ドラマはキチンと描かれてますね。先にも書きましたが、最近はとても気になっている作品です。

なでなで…            安部真弘『あつまれ!ふしぎ研究部』   

週刊少年チャンピオン
02 /16 2018


 マンガとかのフォーマットで『アタマをナデナデされると喜ぶヒロイン』というのは何が元祖なのだろう?『To Heart』のマルチか?安上がりだな~という気がしないでもありませんが、リアルの女性にンなコトしようものならばポリスメンにお縄になるコト請け合いだ!!




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 鈴、安上がりだつた!!



 あ~。でも、何か分かるわ。このコ、こういうコトに関しての防御力がメッチャ低そうだもん。青い炎は一見冷たく見えるけど、実は温度が高いの理論で。熱が入るのに時間がかかるけど、入っちゃったら今度は冷えないタイプでもありますね。




 

 

 まあ、でも丸美甘先生のマンガを読んで僕らのような否モテはアタマを冷やそうではないか!!




 それにしても、犬の飼い主さんは一回で終わらすには惜しいメガネ美人だと思いませんか?

諦めて前向きになった         板垣巴留『ビースターズ』

週刊少年チャンピオン
02 /13 2018


 日本橋ヨヲコ先生の『プラスチック解体高校』のセリフに『諦めて前向きになっただけだ』というのがあって、自分はすごい気に入っている。


 諦める=悪


 …みたいに捉える方も多いし、職場で『んじゃ、辞めます』なんて言ったら『お前、逃げるのか?』とか言い出すパワハラ上司なんかが病的に抱えているモノですが。


 諦める、というのは『新たな可能性が出る』ってコトでもある。大事な過程なのだ。




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 最近のマンガとかってあんまり大人描かないな~というのを感じていて、やっぱり『読者は癒しを求めている。イヤな現実を見たくないんだよ』運動の一環なのだろうか?


 そして『ビースターズ』という世界は大人…というのをよく描いている。その代表キャラとも言えるのがゴウヒンだろう。彼が『希望に燃えた目で世の中を変えたい!!』と叫んだら、台無しである。彼は『だったら他のヤツがやればいいんじゃねぇの?』ぐらいの感覚だ。自分はそんなに万能じゃない…って諦めからきている大人なんですよね。



 また、シシ組の連中やら市長なんかも『ずる賢い大人』として描かれている。世の中にはいろんな大人がいるんです。多分、その大人たちも最初は高い志を持っていたのだと思います。そして、それがこうなってしまったのは『諦めて前向きになった』があるんじゃないでしょうか?



 今の少年マンガって『諦める』を病的に嫌っていて、結果『幼稚な万能キャラ』になっちゃっているような気がします。もっと、そういうの描いてもいいと思います。


シンプルな作戦、シンプルな魅力

週刊少年チャンピオン
02 /12 2018



 望月三起也先生のは『秘密探偵JA』というアクションマンガがあって、これもまた結構なヒットになったが、自ら連載を終了させてしまう。『主人公が真面目で魅力が薄い…』という理由らしい。そして『ワイルド7』が生まれる訳であるが、主人公・飛葉をはじめとしたメンバーは全員が死刑一歩手前の犯罪者!!

 
 そんな感じなんで、初仕事も『退治じゃなくて逮捕でしょ?』と聞いた犯人をショットガンでアタマをスッ飛ばしてこうやってやるから退治ってんだよ!!とブッ殺してたりする。『ワイルド7』は一事が万事そんな感じの作品なのだ。


 が、『ワイルド7』で必ず守られていたコトがある。『何があっても仲間は必ず助ける』という信義だ。これはマンガの中でもシンプルなルール&テクニックで、乱暴な言い方をすれば『これさえ守られていれば大丈夫!!』なんです。マンガの云々の語りを見渡してみても、これって案外意識されてない?




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 今回はマックス君の『総司令としての魅力はあるか?』なんですが、『仲間は絶対』という価値観が提示されてました。



 マンガのキャラはイロイロなキャラ付けがされますが、この『仲間は絶対助ける』は本当に万能です。応用としては『仲間すらも平気で裏切る悪役』にすると、読者にヘイトが集まって主人公に肩入れしやすくなる。が、ここ一番で『その悪役は唯一人愛するヒロインだれけはなんとしても守り通した』ってなると読者も『案外イイ奴だったのかも…?』ってなるんですよね。



 マンガのキャラの魅力に悩んだ時は『これがシンプルに使える』という気がします。



 今回の『GREAT OLD』はマックス君のシンプル作戦も良かったけど、シンプルな魅力を描いた回でもあるんです。




宇都宮 勇

魔中年の書く、かなり結構ダメダメなブログです。週刊少年チャンピオンの感想記事をメインにやってます。

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