週刊少年チャンピオン - 豚か狼か

サマーナイトフィーバー(コメントより)        板垣巴留『ビースターズ』

週刊少年チャンピオン
07 /24 2017


 『裸の王様』というのはメチャクチャよく出来た話だな~と感じます。この『馬鹿にはみえない服』と語った詐欺は天才ですらあるよね……。


 この心理を利用する方法というのは『アリだな』と思う。なんつーか、訴えたら負けという図式で展開させる方法だ。



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 『ビースターズ』という世界観もまた『すげーよな』と感じずにはいられない。


 人間の知能があり、動物の本能も抱えたキャラクターというコト。これ自体は珍しいものでは無い。子供番組でそういうのが出る方が普通だ。また、これらの表現は万人受けする。野球とかのマスコットにも使える。


 が、フィクションの利点をより浮き彫りにさせる…というメリットが活かされた作品だ。


 フィクションのメリットと言えば暴力……場合によっては殺人描写もアリというコト。またマンガやアニメであるとさらに『踏み込みやすくなる』というのがある。殺人すら『笑いの要素』に変換できるのだから。


 が、この『ビースターズ』という作品……特に今回などはフツーの人間デザインだったらいかにチャンピオンといえども載せられないというハードルを飛び越えられるんですよね。別に『抜けるエロシーン』を描くのが目的じゃない。だけど、ドラマを描くのにホテルでの会話を描きたい…とするならば、ここも計算ずくでこの設定だったら板垣巴留先生は本当にスゲェよ!!



 マンガ表現の規制とか云々あがる時もありますが、アイディアというのは覆すコトができるのだな~。今回はまたマンガのス後さ恐ろしさを感じた回でした。


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情が深……すぎる          掛丸翔『少年ラケット』

週刊少年チャンピオン
07 /24 2017

 たびたび書いてますが『感情が無い方が生き物として優れている』と思ってます。


 なんでも人間は『今までのイヤなコトを全て覚えていたら30代ぐらいで自殺する』みたいな話も聞いた(けっこうあやふや)。なので薄情なのは多いに結構なのでは無いだろうか?


 そして、事実、人というのは『案外、薄情』というのがある。少なくとも『人の情に期待』を計画に盛り込んじゃ駄目です。いわゆるファン心理というのがあって、いつまでも熱心にファンなんてヤツはまあいない。マンガで考えると『大ファンです!』とか行っているヤツが他作品はもちろん、酷けりゃ作者名すら知らなかったりする。ただ、そういうライトに付き合える感覚は『生き物として優れている』というコト。



 情が深いヤツなんて生き物として劣っているんです。



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 でも、俺はそういう『劣っているヤツ』って好きなんですよね。やっぱり俺だとマンガが最優先されちゃうんですが、昔の作品とか運に恵まれずに成功しなかった作品を『今でも好き』と現在進行形でいられるヤツって好きなんですよ。


 人というのは『他人に影響される』っていうのがあって、やっぱり作品の人気というのはそういうトコロに因ってますもん。だけど、『自分はそういうの関係なく、ずっと好き』という情の深いヤツは好きなんだよなあ……。まあ、生きるのにこれほど邪魔な感情は無いんだけどね。



 今回の『少年ラケット』の話のキーとしては『途中でおばあちゃんが円を認識できなくなった』というトコロです。普通の人はショックを受けて、諦めて、次第に心が離れるんですよね。だけど、円はそうならなかった。情が深すぎる故に。本当に邪魔な感情だよね…。



 だけど、俺、そういうヤツ好きだぜ。


カッコイイはず…          炎堂たつや『この暗殺者がすごい!アヤメ編』

週刊少年チャンピオン
07 /23 2017


 マンガは『その魅力を抽出して楽しめる』という部分もある。例えばチャンピオン誌においては『囚人リク』の巨悪・鬼道院なんかが居て、実際に存在したらたいそうヤバいのですが、マンガだからこそ彼の魅力を感じられるし、彼のような巨悪であっても『垣間見せる人間』を楽しめるのです。


 現実であると『どんなにカッコイイ人間』であっても、トイレは行くし恥ずかしい要素は普通にあるものです。



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 さて、異例の早さで戻ってきたのが炎堂たつや先生ですが、今回の読みきりの面白さはバッチリだ!!



 『守護霊』『シュゲイブ王国』と続いて今回ですが、今のトコロ共通しているのが『カッコ悪いトコロを描くなあ…』というコト。今回だとターゲットである、大黒ですが、セリフだけで読んでみると『カッコイイ』なんだけど、本編通しての印象は『格好悪(ダサ)い』という感じで…。


 ただ、ここで関心するのが『これが不愉快じゃなくて、心地良い』というコト。テレビ等のバラエティというのはどういう訳か真面目に頑張っている人を笑い者にしたりしますが、そういう貧しさが感じられない。


 キャラクターの『垣間見せる人間』の心地良さがあるんですよね。なんだろ?



 しかし、チャンピオン歴もそれなりですが、こんなに連投している否レギュラーさんもちょっといない。炎堂先生にはレギュラーになってもらいたいのはもちろんですが、これまでの短編も単行本にしてもらいたいトコロではある。さすがに紙媒体は難しいけど、電子とかにしてくんないかな?



好き嫌いで行動するのか!?          古川一・白土悠介『虚ろう君と』

週刊少年チャンピオン
07 /23 2017


 好き嫌いで行動を決めるのが悪い、公平にしろ…という意見があるのも分かるし、それが『仕事』とかであれば当然のコトでもある。だけど、『好き嫌いで決める』というのに自分は惹かれるものはあるなあ…。


 ヒーローもの定番として『最初は何の能力の無い主人公が選ばれる』というのがあって『なぜ?』が描かれる訳ですが、自分の中で一番シックリくるのは『帰ってきたウルトラマン』(またかよ)ですね。そこらの自動車修理工が『見捨てて置けない』という衝動にしたがって一匹の小犬によって命を落とす。もちろん彼は犬好きでも声高に『命は尊い』と叫ぶコトも無い。ただ『見捨てて置けない』という衝動に従った…それだけ。だけど、そこに『ウルトラマンが選ぶ説得力』が在る。



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 今週の『虚ろう君と』で描かれたのは動機だ。


 ここには『世界平和』や『人としての正義』とかそういうものでは無い。『あなたは殺されていい人じゃない』という気持ちに従った結果、戦わざる得なくなった…というコト。世の中、そういう理不尽なコトがあって、たまたま目の前でそういうコトがあったから『イヤだな』と思ってしまったコト……なんですよね。



 そして『帰ってきたウルトラマン』の最終回においても、ついに『正義とは何か?』という押し付けがましい思想はなく、それどころか『ウルトラ五つの誓い』に至っては天気の良い日には布団を干すとかトンチキだったり。描かれていたのは『嫌なもの許せないものと戦える勇気を持つコト』でした。



 この『虚ろう君も』という作品に於いても『嫌なもの許せないものと戦える勇気を持つコト』という考え方はブレて無いように感じます。

志(こころざし)          西修『魔入りました!入間くん』

週刊少年チャンピオン
07 /22 2017



 先日のSNS界隈にて話題になったのコトで『マンガ家志望と言ってきた人を試す方法』というのが賛否両論というか、否が圧倒的な気もしたが、とりあえず言わんとしているコトは感じられる。


 『なりたいという人の希望をへし折るな』という否定側の意見も分かるのですが、この意見は『それ以前のヤツ』を指していたと思うんですよね。なんつーか、『マンガ家はうまくいけばチヤホヤされて儲かる』みたいな姿勢で、文化人でも気取っていたいんでしょ?別にマンガでそうならなくても良いわけです。


そして『なりたいと相談を持ちかける』というコトは『良かったら応援してね』という意志表示でもある訳で、それならば『その志『こころざし)を相手に示す』というのは当然だと思うんですよね。『俺の言うコトが信用できねーのかよ』なんてDQNを誰も信用しないようにね。だからそういうフィルターは必要です。本当に志を持っている人に向けるために。人間のできるコトは有限なのだから。



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 今週の『入間くん』はそんな『志(こころざし)』を持っている先輩が登場です。


 周囲を威圧するわけでもなく、周りに頼るでもなく……だけど静かに情熱の猛っている人だ。俺が思うに『何かを成す人』というのはこういう人だと思う。サクセスした人は周囲から『チヤホヤされて儲かる』みたいに思われがちですが、実は長いことこういう地道&地味を息するようにやってきた人だと思います。


 そういう『なりたい』って軽薄に考えちゃう人はそういう姿を軽視するものです。だから、そういう人は『その領域に入れない』んです。


 先輩がその目標を叶えるかは分かりませんが、正しい行動をしている…と自分は感じます。『なれるかなれないか』なんて考えてない。行動するのがそういう人の自然体なんですよね。


帰ってきたぞ帰ってきたぞ          浦田カズヒロ『JINBA』

週刊少年チャンピオン
07 /22 2017


 ガキの頃は宇都宮競馬場があったのですが、今は無くなってしまった…。今もあったら競馬を楽しんでいたんじやなかろうか?レースというもの自体が好きなんで。ただ、ギャンブル的なトコロでハマらなそうだな~。馬券の正式名称は勝馬投票券と言いますが、文字通り勝って欲しい馬にしか買わなくなっちゃうもん。F1ドライバーだとジャンカルロ・フィジケラのファンですが、優勝回数は僅かに三回だしなあ…。



 …というコトでゲームで楽しんでます。まあ、テレビ番組とかで楽しんでもいいんかな?



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 …というコトで帰ってきましたのが、浦田カズヒロ先生の『JINBA』で、内容としては前回の短期集中からの続きというのが嬉しい。初見の読者にも分かるように、そして続きの読者も楽しめるようにバトル勃発のトコロで続いている構成はグゥ!!


 今のトコロ、ドラマがどう転がるかは分からないのですが『異端同士で頑張る』というコトでいいんかな?ここら辺のコンビものはマンガの王道でもありまして『金色のガッシュ』みたいに大ヒットにもなったりする。もちろん、この展開は俺も大好きだ。


 それにしてもこのマンガ、相変わらずサラの沸点が低すぎて、再開してもやっぱり低いなあ…。実はジンバのが大人だったり。ここら辺も楽しみ要素のひとつです。




プロレス的な            板垣恵介『花山道』

週刊少年チャンピオン
07 /21 2017


 『修羅の門』はガチ格闘マンガであり、主人公・九十九は作中で三人殺している(その後が怪しいのを含めると五人)。


 そんな『修羅の門』ですが、ショーアップされたトコロを揶揄されるプロレスに対して待遇が良かったりする。中でもジョニー・ハリスという男はプロレスで敗れた結果、さらショーアップされたプロレスで強くなってしまった…という。『お前の技は受けた。今度は俺の番だよな?』みたいなプロレス美学に徹底した魅力がある。



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 バキシリーズもまたプロレス的な面白さはあるなあ……。


 お前の技を堪えたから、次は俺のターンね…という流れでバトルが展開してくのよね……。ここら辺がリズムの悪さ、ペースの遅さを招いているのも事実ですが、読みやすさでもあるなあ。



 花山のターンになりましたが、さて?




学ぶ姿勢            佐藤タカヒロ『鮫島、最後の十五日』

週刊少年チャンピオン
07 /21 2017


 最近感じるコトに『学ぶ姿勢』というのが大事だな~というコト。いい加減にオッサンですが、これから『脱老害』する為に重要だ。思うに『人間はとんなヤツでも老害になる』というのがありますが、老化を防ぐ方法は至ってシンプルでもあ。



 『日々のアップデートを絶やさない』



 …というコト。すなわち『この価値観が絶対』なんて思わないコトなんじゃないかな?やはり『若い方から学ぶ』というのが効果的だ。今までの経験に若い感性を吸収できればいい。もっと流行に貪欲になり、もっと新しいコトを吸収する。そういう意味での学ぶ姿勢。



 …なので、年下なんかに学べるかというの姿勢も『老害』です。



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 そう、これ!!これだよ!!



 例え『師匠と弟子』という関係であったとしても、弟子からだって学ぶコトはある。外国はどうだか知らんが、こと日本においてのスポーツというのは年齢による上下関係というのが今も根強く残っているように思う。バリバリの偏見ですが、部活動熱心にやっていたヤツって、高確率で根拠なく自分は偉いと勘違いしているヤツがいると感じてます。なんつーか、スポーツでイビツになっちゃうの。そういうのがイヤで自分は部活動の類をやらない人生でしたが、今は自転車をノビノビやってて、『あっ、部活動とスポーツは全然別物なんだな』と感じてます。



 スポーツは自己の新たな可能性を開くもの…。白鯨力もまたそうだったように。他の方はどうだか知らんが、俺が居た環境の部活動は『老害思想』を叩き込むような場所であったなあ。関わらなくて良かった。そして、今はノビノビとスポーツにいそしめて良かった。この過程が俺には大事だったのだ。



フットワーク        浜岡賢次『毎度!浦安鉄筋家族』

週刊少年チャンピオン
07 /20 2017


 マンガ雑誌はイロイロ載っているのが読む側の楽しみですが、個人的に『外せないな~』と感じているジャンルがある。



 それは『一話完結ギャグマンガ』だ。


 過去にも『新規読者さんに優しい』等のメリットを書いたが、それに派生する要素として『時事ネタを面白おかしく絡めやすい』というのがある。このフットワークの軽さはストーリーマンガにはできない。



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 おい、マジでカール売ってねぇぞ!!


 いや、確かに一年に三袋ぐらいしか食べてなかったけど、最後のお別れぐらいキチンとさせろ~とか思っていたんだけどね。ワールドビジネスサテライトで製造過程やってたけど、あれってスゴイ技術でやってたような……。



 『そんなにカネカネ行っているとカネゴンになっちゃうぞ…』と言われてカネゴンになってしまった金田金夫(かねだかねお)みたいなオチであつた…。



連行……え、連行!?           安部真弘『あつまれ!ふしぎ研究部』

週刊少年チャンピオン
07 /20 2017

 『帰ってきたウルトラマン』(またかよ)で『残酷!光怪獣プリズ魔』の回ですが、なんとも不可解&不思議なプリズ魔にウルトラマンは大苦戦!!イチかバチかで、プリズム魔の内部に侵入して破壊に成功する……ギリギリの戦いだったが為に『お、俺にとってはイチかバチかの賭けだった…』と呟いてバタリと倒れてこの回は終わる。



 そのくせ、次回の『夜を蹴散らせ』の回では談笑しながらノン気にパトロールなどしているものであるからにフツーに混乱する。え?全然平気じゃん!?何で?


 この『ブッツリエンド』はなかなか味があってよろしい。さすがは岸田森(朱川審名義)脚本だぜ!!再来週にはナックル星人のクルマに轢かれて物語から退場なもんだから、かましましたな~。



 たまに観たくなるのがこの『プッツリエンド』である。



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 今週の『フシケン』のプッツリエンド感は味わい深い……。



 そもそも一介の高校生にそんな権限あるのか?という疑問等々感じつつも、見事にプッツリという面白さ。周囲も『ツッコミしろよ!』という感じ。


 ここで面白いのが大祐というキャラクターで、『コイツ、時々静かに狂っている』というのが遺憾なく発揮された回と言えましょう。今回は『この異常事態をまんまとスルー』としているあたりが狂ってます。あと、鈴は何をしていたのだろうか?



 そんなツッコミどころ満載のオチが最高な一本でした。


宇都宮 勇

魔中年の書く、かなり結構ダメダメなブログです。週刊少年チャンピオンの感想記事をメインにやってます。

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