瀬口忍『囚人リク』 - 豚か狼か

カッコつけるぜ!!         瀬口忍『囚人リク』

瀬口忍『囚人リク』
06 /21 2017

 カッコつける……というのが時代の変化によって『カッコつけるはカッコ悪い』になりつつあるような。


 確かに承認欲求からくるものですから、あんまりいいもんじゃない。だけど、やっぱりカッコつけるというのもまた『いいな~』という憧れはあると思うんですよね。


 それがカッコ良ければどんどんカッコつけろ…でいいんじゃないでしょうか?



 2017413.jpg


 田中のカッコつけポーズはカッコいい?



 …ここら辺は微妙であるが、彼がポーズをキメている時はだいたい絶好調なんで、これがなくなったらマジでヤバい時ではある。つーか、すいません、俺メッチャ真似してます。部屋で一人の時に。



 さて、今週の本題はコッチでは無い。松尾がカッコつけるぜ!!といきり立ったのです。そして、自分は『こういう時こそカッコつけねば!!』という待ってました感はあります。思うんですが、これまでの人類の繁栄を推し進めるのに『カッコつけるぜ!!』というやせ我慢が無かったら、ここまではこれなかったんじゃないかな~と。



 そして、おそらく田中は松尾のそれを知っている。知っている上で頼ったのだろう。世の中、理屈で理論だけで動いているんじゃない。こういう根性寄り精神論もまた何かを成す時には必要なんだ…と自分は信じてます。




スポンサーサイト

頭脳            瀬口忍『囚人リク』

瀬口忍『囚人リク』
06 /13 2017


 『賭博黙示録カイジ』にて、帝愛グループトップの右腕として利根川と対決するコトになるのであるか、この心理戦は面白い。


 印象に残っているのが『気付くさ。気付くに決まっている。アンタは優秀だからな。故に疑う』というセリフで、優秀が故に気付き、そこに安心してしまう利根川を罠にかけるカイジの読みがスゴイ!!


 優秀が故に…


 優秀が故に仕留める方法がある、というコト。



 2017402.jpg



 今回の『囚人リク』もまた『優秀さ』を逆手にとった田中の罠でありますが、読んでて感じたのが『使える』というコト。ただし、勇チャンはマジモンのバカなので思いつかないのが残念ではありますが。


 剣崎というキャラを見てみると、まず『それなりに若い』と感じる。年齢はひょっとしたら20代ではなかろうか?そんな彼が鬼道院の右腕である。鬼道院自身としては『コイツは俺に心酔しているから裏切らない』と思っているのだろう。鬼道院という男が他人に対して心を許すというのは考えづらいが、どちらかと言えば『羽化したヒヨコが最初に見たものを親と勘違いする』的な刷り込みみたいに感じているんだろうな~。故に裏切らない、と。


 そして、何より剣崎自身が『そんな自分を誇らしい』と思っているのが、そもそもの間違いだったのだろう。



 自身を疑う…というのはとても大事なコトなんです。それは、より立場がある人ほど。政治家とかいわゆる『偉い人の失言』というのは自分を疑ってないから理解に至らないのだろう。あんまり『優れている』なんて勘違いしない方がいいな。


やっちゃいけない           瀬口忍『囚人リク』

瀬口忍『囚人リク』
06 /06 2017

 子供の頃はよく大人に『そういうコトしちゃいけませんよ』と躾けられてきたものです。


 これって、実はとても大事な『知恵』じゃないかな~と感じるようになってきました。そして、大人になるとそういわれる機会が少なくなるので、たまにそれを忘れて悪くなっちゃう人もいますよね。



 人って、当たり前のコトを忘れちゃうんです。これは自戒も込めて。で、それを忘れないようにする為に




 2017372.jpg




 俺たちには『囚人リク』がある!!



 四大少年誌のチャンピオンはジャギポジションであるが、同時に『囚人リク』が相応しいのもチャンピオン!!チャンピオンより優れた少年誌など存在しねぇッ!!



 それにしても今週は田中一郎が見開きでポーズを決めていたので、これは期待してもいいでしょう。さすが俺たちの『囚人リク』だぜ!!

希望だけ           瀬口忍『囚人リク』

瀬口忍『囚人リク』
05 /23 2017


 このマンガブログも続けてかなり経ちますが、やっぱり相応に時間を使っているので、以前のような若さは無いのはありますね~。


 何で若い頃はあんなに無茶できたのか?


 …それが当たり前だと思っていたコトが困難になっているように感じます。で、なるほどそういうコトか、と。だけど周囲の同年代を見てみると、確実な老化というのを知る。


 老化にもイロイロあるんだけど、まあ代表格は『昔は良かった』ですね。自分に置き換えると『昔のマンガは良かった。今のマンガはつまらない』と言い出したら老化以外の何者でも無い。これは肝に銘じておかねばならない。


 そして、今回の『囚人リク』を読んで感じたコトは



 2017335.jpg



 希望を抱かないというコトだと痛感する。


 俺にとっての老化というのは精神的なものであり年齢的なものでは無い…というのがあって、死ぬ直前まで若々しい方もいれば10代なのに枯れたヤツもいるというコト。


 希望を抱く…というのはニュアンス的には『楽天的』という意味では無いです。そして『希望を抱かない』というのは物事をやるにあたって『できない理由』や『やらない理由』をまず上げちゃう人です。これは老化でなくて何が老化か?


 …なんて、書くとこれを読まれているアナタにも心当たりはあるかもしれません。否定しかしない友人とか、ネガディブなコトを行って前進を妨げる上司とかですね。これはもう老化なんですよ。まあ、全く関わらないというのも難しいのですが、それを意識するだけで気持ちがラクになるんじゃないと。



 何かをしでかすときにはイロイロな要素が必要ですが、まず『希望』というのが無いと始まらない。書いてみて『これは当たり前なんじゃ…』という気もしますが、その当たり前をついつい忘れちゃうものです。


 フィクションの役割って『忘れていた当たり前を思い出させる』というのは在るんじゃないでしょうか?




拒絶した世界 拒絶する人間         瀬口忍『囚人リク』

瀬口忍『囚人リク』
05 /17 2017


 これは個人的な考えですが『どんな人間も自分が正しいと思いたい』というのが在る。例外なく。自分に正当性を感じていたいんです。これを前提とすると『人間ってスゲー』と感じます。だって、動物にはそもそもそういう概念が無いんだぜ。そういうの無くてもただ生きるコトに必死なんだぜ。


 ところが


 ところが不思議なもので『世界に拒絶された人間は、世界を拒絶する人間になりたくなる』というのがある。簡単に言えば『グレる』とか『ヤケになる』とか『悪いコトに手を染めたくなる』とかどういう訳だか自分を痛めつけたくなる。


 なぜそうなのかは知らないが、それが人間でやっぱり『興味深い生き物』なんじゃないでしょうか?



 2017321.jpg



 内海もまたその例外ではなく、『世界に拒絶されたから、世界を拒絶したかった』という動機はなんとなく解るものが自分にはあります。その落差がまた激しかったからね。許されたくなかった…許されない方がラクなんだったんじゃないでしょうか?



 『その世界で苦しみながら生きていく』コトへの価値をなんとしても感じるコトが架せられた。人生ってのはどうしてこうもハードなんだろうね。ツライね。ツライんだけど、だいたいの人間がそれを生きているんだから本当に人間はスゴいよ。動物はンなコト考えないで生きるコトに全身全霊傾けられる分、人間より優れているよね。



 今回は300話にふさわしい回だったと思います。しかし、第一話から感想書き続けているけど、どっちも続いているなんて思わなかった!!(これが一番の驚き)



 

真面目に生きてきました           瀬口忍『囚人リク』

瀬口忍『囚人リク』
05 /02 2017



 他の人がどう捉えているかは分からんが


 『真面目にやってきたから良いコトがある』という考え方は素晴らしいけど、期待しちゃダメだ。なぜか?それは高確率で裏切られるから。そして、その確率というのは行いの結果というよりは『運が悪かったから』という要素のが大きいからだ。



 それに期待して裏切られるとダメージがデカい。世の中、分かりやすい挫折なんかより、真面目にやってきたが故の挫折の確率のが遥かに大きいのだから。




 2017294.jpg



 内海はやっぱり『俺たち側』の人間であった。


 真面目にやったが故に反動も大きかった。世の中のだいたいの人間って『真面目』なんです。大小の差はあるんですけど。『不真面目』というのは関心しないけど、真面目をこじらせると、何かの弾みでポキっと簡単に折れてしまう。真面目を万能視しないのも『生きるコツ』ではあると思います。



 ただ、残念なコトに『それでも人は真面目に生きなきゃならない』という呪いじみた何かがあるようにも思うのです。


許す時生きる時            瀬口忍『囚人リク』            

瀬口忍『囚人リク』
04 /24 2017


 『人はなぜ生きるか?』


 …という問いに答えるのは難しい。というか解は無いような気がする。だからといって『無意味』と認めたくないのもまだ事実です。もうちょっと肩の力を抜いて『生きてて良かったな』と思える時を待つぐらいで丁度良いのかもしれません。


 そして、確実に言えるコトもあって『死んだらその先の可能性はゼロになるけど、生きていれば可能性はある』というコト。何かの間違いを許されるチャンスは生きてないと絶対に無いんですよね。



 2017275.jpg



 先に言っておくと俺って周龍がけっこう好きなんですよ。優秀なキャラではありますが、同時に妙に人間くさいですよね。弱いトコロがあるし。そんな彼が『仲間を裏切る』というのがあって、ずっと針のムシロだった訳です。



 彼にしてみれば『命がけの裏切り』で、事実、鬼道院にハメられたと分かった時はとっさに自殺しようとしてますよね。でも、生きながらえちゃっていたたまれない空気に。



 でも、今週の周龍は思ったんじゃないかな。『生きてて良かった』って。あの時に死んでたら、この気持ちに出会う機会を永遠に失ったって。『生きてる意味』というのは見えないけど『生きてて良かった』は生きている限り可能性は必ず残されているもんなんですよね。



 人間あんまりにも絶望しちゃうと未来を信じられなくなりますが、そんな時こそ『生きてて良かった』を信じてみたいものです。



絵に描いた餅            瀬口忍『囚人リク』

瀬口忍『囚人リク』
04 /18 2017


 マンガというのは『絵に描いた餅』というヤツだ。


 それがどんなにおいしそうでも食べられないという絶対的な隔たりがある。『絵に描いた餅』というのは無意味で虚しいコトを指す…とというのはハズレじゃない。


 だけど、その旨そうな餅を見て『よし、ならそんな餅をいつか作ってやる』という原動力を軽視しちゃいけない。最近思うのが『マンガって、明日への希望を描かなきゃダメだよな~』と感じているコト。ありえないご都合ハッピーエンドみたいなのはどうかなと思いますけどね。そうじゃねぇよ、バカにすんなよ、俺は『明日への希望』を見たいんだってコトだよって。




 2017257.jpg



 試されるのは『いよいよの時』だろう。いよいよの時にそれでも『明日への希望』を叩きつける!!これです!!



 いや~。今週の『囚人リク』はまさにこれぞっという心地良さがありました!!



 マンガというのは「絵に描いた餅」ではありますが、もしこれを読まれている方が困難な状況で『明日への希望』を無くしていて、今週の『囚人リク』を読んでチョッピリでもいいから前向きになれたら、マンガブログやっている自分としても嬉しいです。


助けに来たぜ!!          瀬口忍『囚人リク』

瀬口忍『囚人リク』
04 /12 2017


 少年マンガにおいての大事なタイミングとは?


 やはり、仲間が助けに来るタイミングであろう。これだけでメシ三杯はいける!!


 『うしおととら』なんかは最高でしたね~。主人公・うしおがヤバイってタイミングで、不敵なとらがやってくんの。『お~。うしお。おまぇ、ちょっと危なかったんじゃねーの?』って感じで。で、共闘して強大な敵を蹴散らす訳ですよ!!いっつも書いているけど、俺、画面の中にこの二人がいればどんなピンチも乗り越えられる!!と信じきっちゃってますからね。それはタイミングが絶妙なんだろう。




 2017229.jpg



 絶妙すぎんだろ!!



 …もうね、今週の『囚人リク』に関してはこれしか書くコトが無い。なんてタイミングで一番来て欲しいヤツが来るんだよ、って。また背中のみというのもけしからん。本当にけしからん。顔描かないよりもカッコイイではないか!!


 で、俺の脳から汁がピューピュー出ますよ。当然じゃないですか。


 コイツが着たからにはどんなピンチも切り抜けられる、ってね!!


アイディアとほうれんそう             瀬口忍『囚人リク』

瀬口忍『囚人リク』
04 /03 2017


 まず社会人の常識として名高い『ほうれんそう』がある。


 で、それを執拗にしろと言う方がいて、聞けば『部下が無能で守れない』とご立腹だ。が、この場合はおそらく『自分の無能』を疑った方がいいだろう。『否定的な返ししかしてない』というコト。むしろよっぽどのコトでも無いと『ほうれんそう』はお互いに得しかないからやりたいはずなんです。


 そういう感じで『いくつ素晴らしいアイディアを潰してきた?』とも聞きたくなる。上下関係のマナーは大事ですが、それは動物世界のそれとは違う。いい加減に、そろそろそういう考え方は捨てた方がいいと思うんですよね。お互いの為に。




2017219.jpg


 
 『囚人リク』という作品で注目したいのは上司にあたるリクと田中とレノマに『ほうれんそう』がうまく言っているコトです。中にはどうしようもない『ほうれんそう』もありますが、頭ごなしに否定してないというコト。今回はロクでも無いアイディアであっても『ちゃんと聞いてくれる』という安心感というのは大きいんですよね。


 逆に、その『ほうれんそう』が機能しない時(みんなに迷惑をかけたくないと抱え込む)は間違いなく失敗しているのもリクの世界なんです。で、ここが重要なんですが『それでも相手との会話を拒まない』というのが救いになっている。未来を見るって大事なコトなんです。



 今回のピンチ切り抜けは天野の突発的なアイディアみたいですが、そういう下地があってこそでもあるんじゃないでしょうか?

 

宇都宮 勇

魔中年の書く、かなり結構ダメダメなブログです。週刊少年チャンピオンの感想記事をメインにやってます。

メールはコチラまで
BQE01233(あっとまーく)nifty.ne.jp