瀬口忍『囚人リク』 - 豚か狼か

許す時生きる時            瀬口忍『囚人リク』            

瀬口忍『囚人リク』
04 /24 2017


 『人はなぜ生きるか?』


 …という問いに答えるのは難しい。というか解は無いような気がする。だからといって『無意味』と認めたくないのもまだ事実です。もうちょっと肩の力を抜いて『生きてて良かったな』と思える時を待つぐらいで丁度良いのかもしれません。


 そして、確実に言えるコトもあって『死んだらその先の可能性はゼロになるけど、生きていれば可能性はある』というコト。何かの間違いを許されるチャンスは生きてないと絶対に無いんですよね。



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 先に言っておくと俺って周龍がけっこう好きなんですよ。優秀なキャラではありますが、同時に妙に人間くさいですよね。弱いトコロがあるし。そんな彼が『仲間を裏切る』というのがあって、ずっと針のムシロだった訳です。



 彼にしてみれば『命がけの裏切り』で、事実、鬼道院にハメられたと分かった時はとっさに自殺しようとしてますよね。でも、生きながらえちゃっていたたまれない空気に。



 でも、今週の周龍は思ったんじゃないかな。『生きてて良かった』って。あの時に死んでたら、この気持ちに出会う機会を永遠に失ったって。『生きてる意味』というのは見えないけど『生きてて良かった』は生きている限り可能性は必ず残されているもんなんですよね。



 人間あんまりにも絶望しちゃうと未来を信じられなくなりますが、そんな時こそ『生きてて良かった』を信じてみたいものです。



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絵に描いた餅            瀬口忍『囚人リク』

瀬口忍『囚人リク』
04 /18 2017


 マンガというのは『絵に描いた餅』というヤツだ。


 それがどんなにおいしそうでも食べられないという絶対的な隔たりがある。『絵に描いた餅』というのは無意味で虚しいコトを指す…とというのはハズレじゃない。


 だけど、その旨そうな餅を見て『よし、ならそんな餅をいつか作ってやる』という原動力を軽視しちゃいけない。最近思うのが『マンガって、明日への希望を描かなきゃダメだよな~』と感じているコト。ありえないご都合ハッピーエンドみたいなのはどうかなと思いますけどね。そうじゃねぇよ、バカにすんなよ、俺は『明日への希望』を見たいんだってコトだよって。




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 試されるのは『いよいよの時』だろう。いよいよの時にそれでも『明日への希望』を叩きつける!!これです!!



 いや~。今週の『囚人リク』はまさにこれぞっという心地良さがありました!!



 マンガというのは「絵に描いた餅」ではありますが、もしこれを読まれている方が困難な状況で『明日への希望』を無くしていて、今週の『囚人リク』を読んでチョッピリでもいいから前向きになれたら、マンガブログやっている自分としても嬉しいです。


助けに来たぜ!!          瀬口忍『囚人リク』

瀬口忍『囚人リク』
04 /12 2017


 少年マンガにおいての大事なタイミングとは?


 やはり、仲間が助けに来るタイミングであろう。これだけでメシ三杯はいける!!


 『うしおととら』なんかは最高でしたね~。主人公・うしおがヤバイってタイミングで、不敵なとらがやってくんの。『お~。うしお。おまぇ、ちょっと危なかったんじゃねーの?』って感じで。で、共闘して強大な敵を蹴散らす訳ですよ!!いっつも書いているけど、俺、画面の中にこの二人がいればどんなピンチも乗り越えられる!!と信じきっちゃってますからね。それはタイミングが絶妙なんだろう。




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 絶妙すぎんだろ!!



 …もうね、今週の『囚人リク』に関してはこれしか書くコトが無い。なんてタイミングで一番来て欲しいヤツが来るんだよ、って。また背中のみというのもけしからん。本当にけしからん。顔描かないよりもカッコイイではないか!!


 で、俺の脳から汁がピューピュー出ますよ。当然じゃないですか。


 コイツが着たからにはどんなピンチも切り抜けられる、ってね!!


アイディアとほうれんそう             瀬口忍『囚人リク』

瀬口忍『囚人リク』
04 /03 2017


 まず社会人の常識として名高い『ほうれんそう』がある。


 で、それを執拗にしろと言う方がいて、聞けば『部下が無能で守れない』とご立腹だ。が、この場合はおそらく『自分の無能』を疑った方がいいだろう。『否定的な返ししかしてない』というコト。むしろよっぽどのコトでも無いと『ほうれんそう』はお互いに得しかないからやりたいはずなんです。


 そういう感じで『いくつ素晴らしいアイディアを潰してきた?』とも聞きたくなる。上下関係のマナーは大事ですが、それは動物世界のそれとは違う。いい加減に、そろそろそういう考え方は捨てた方がいいと思うんですよね。お互いの為に。




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 『囚人リク』という作品で注目したいのは上司にあたるリクと田中とレノマに『ほうれんそう』がうまく言っているコトです。中にはどうしようもない『ほうれんそう』もありますが、頭ごなしに否定してないというコト。今回はロクでも無いアイディアであっても『ちゃんと聞いてくれる』という安心感というのは大きいんですよね。


 逆に、その『ほうれんそう』が機能しない時(みんなに迷惑をかけたくないと抱え込む)は間違いなく失敗しているのもリクの世界なんです。で、ここが重要なんですが『それでも相手との会話を拒まない』というのが救いになっている。未来を見るって大事なコトなんです。



 今回のピンチ切り抜けは天野の突発的なアイディアみたいですが、そういう下地があってこそでもあるんじゃないでしょうか?

 

全裸            瀬口忍『囚人リク』

瀬口忍『囚人リク』
03 /29 2017



 思い出しても『この頃から変でムカつくガキ』だったな~と思うのですが。


 小学校の図書館にあった『アルキメデス』の本の内容だ。彼は王様から無理難題を押し付けられていた。曰く『純金の冠を作らせたのだが、どうも中に他の安い金属が混ぜられたっぽい。だけど分解して調べる訳にはいかない。同じ量の金も用意したので調べてほしい』と。その無理難題にさすがのアルキメデスも解決方法がみつからずに何日もすごしてしまう。あんまりにもみすぼらしくなったので、召使は嫌がる彼を風呂にぶち込むのですが、その時にアルキメデスに閃きが!!


 『そうか!!水の中に入れれば容積の違いが一発で分かるぞ!!』と。


 もちろんその本の狙いは『発想力』とか『閃きの素晴らしさ』とかを啓蒙するのである。そうなのは分かっている。が、俺はその頃から変でムカつくガキであったので、以降の文章に狂喜乱舞してしまった!!


 『その閃きに喜んだアルキメデスは、そのまま浴槽から飛び出し全裸で叫びながら街中を走った』という部分に!!そして、隠す布を持っておっかける召使もそれに輪をかけて面白すぎるのであった!!


 全裸!!


 …俺がアルキメデスと聞いて最初にイメージするのは『全裸』なのだ。コイツ、面白物件だよな~って。



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 リク、君のまぶしいその行動はアルキメデスとでも言うのかい?



 このマンガもこのマンガで全裸になるコト多いですよね。いや、それでこそ『俺たちの囚人リク』なんですが。


 だけど、このシーンでキチンとした格好で救出に向かってもイマイチだな。カッコ良くない。『囚人リク』においてのカッコ良さは『恥も外聞も関係ない!!俺たちは生きてやる!!』というトコロに在る。人は生きているだけで本来的にはスゲーことやってんだよって、気付かせてくれる作品なんです。見栄や世間体など飾りです!!お偉方にはそれが分からんのです!!



 …今にして思えば、俺が惹かれたのは『変態行為もいとわない研究家としてのアルキメデス』でもあったのだろう。



正反対だけど            瀬口忍『囚人リク』

瀬口忍『囚人リク』
03 /22 2017


 『マンガキャラでカッコイイ死に方ランキング』を自分の中で作るとしたら、『ワイルド7』のオヤブンは外せないだろう。


 最終章『魔像の十字路』編のラスト近辺でのコトであった。敵の追っ手から逃れる為にエレベーターに乗るのであるが、遊園地用というのもあって、操縦席からしか操作ができない。オヤブンは『さっきの戦闘でケガをした。俺は長くない。お前たちが行け』とその場に残る。が、それはオヤブンの芝居であった。主人公・飛葉はそれを芝居と知りつつもオヤブンに託した。


 自分はそこに『正しさ』を感じた。



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 さて、今週の『囚人リク』はその正反対とも言える展開になっている。


 ひょっとしたら、瀬口先生も『ワイルド7』のそのシーンを知って意識して描いたのかもしんない。さらには『そのシーンは自分ならこうする!!』といういわばアンチテーゼを込めての描写かもしれない。



 で、自分としての感じたコトですが『どっちも正しさを感じるなあ』というもので、人によっては煮え切らないと感じるだろう。が、自分にとっての『正しさ』というのは『定義』では無いのです。なんつーか『意志が乗っかっているか?』というのがあって、それに対しての『リスク』や『恐怖』や『負い目』などを跳ね返す気持ちが入っているか否かなんですよね。



 ちなみに『囚人リク』も『ワイルド7』も犯罪者であろうと仲間は必ず助けるぜ!!という意思が最重要の価値観であるのは疑いも無いだろう。俺はそこに『正しさ』を感じるのです。



 やっぱ、少年マンガは熱くねぇとダメだぜッ!!


人間様              瀬口忍『囚人リク』

瀬口忍『囚人リク』
03 /13 2017


 昔っからそうなんだけど、自分は『偉くもなりたくないし、人の上に立ちたいなんて思わない』というのがあって、そういうコトを言うと怒られるのが理解できなかった(まあ、今もだけど)。単純に『わずらわしい』というコト。求める人はどうぞ、だけど要らない人だって等しくいるでしょ…という考えで。だけど、それを言うと『屁理屈』とか『逃げ』とか言われるんでいい加減に面倒くさくなった。 


 人間の本質、悪なり


 …というのがあって、人間はほっておくとどんどん悪くなると考えてます。だから、そんなに『求めない』というのも自己防衛の一つじゃないかな…。そもそも俺自身は『人間のランク付けというのは動物的で不合理』と思っちゃっているんですよね。



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 内海という男


 この人は『従順すぎた』と感じる。人の世界における価値観を守り過ぎてしまった。出世・地位・名誉・お金……それらは自己防衛に繋がるけど、絶対的なものでは無い。無いのに『従順すぎて』しまったのだ。それらを得るというコトは『それ以上のものを求めなければならなくなる』というコト。そして、それはいつか破綻するのだ。



 そして、それを得るのに比例して『崇高な人間になれる』というのは勘違いが過ぎるだろ。だけど、世の中の多くの人間がそれを勘違いしているんじゃないかな?


 
 そもそも、内海は『確かに優秀』なんですよね。なんつーか、運が無かった。それだけ。そして、それは誰にだってありえる転落で他人事じゃないんです。






 

 

謎ポーズ          瀬口忍『囚人リク』

瀬口忍『囚人リク』
03 /08 2017


 今でこそ確固たる地位を築いている『ジョジョ』であったが、どうにも連載当初は不人気だったような気がする。


 当時のジャンプは『男子学生なら全員読んでいる』というものでして、誰かが学校にジャンプを持ってきて回し読みするのだ。その中で『ジョジョ』はすこぶる評判が悪かった。このマンガの独特のセリフ回しとか謎ポーズとか馴染めなかったようで。


 だが、俺とクラスのI君だけはハマってしまい。日常から怪しいポーズを日々鍛錬していた!!(ホント、バカだよな俺) 



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 今週の『囚人リク』は冒頭の田中菌に感染した宇都宮だけでハラ一杯ですわ。げっぽん。


 しかし、変ポーズというのはマンガのどこから始まったのだろうか?やはり『おそ松くん』のシェーが元祖なのか?


 これはマジで書いてるんですが、マンガにおいて『真似したくなる変ポーズ』というのはまだまだ採掘できるカテゴリーだと思うんですよね。いや、むしろコスプレなんかが一般的になった現代こそ!!セーラームーンも『おしおきよ!!』のポーズがなかったら今とは違う流れになったんじゃないでしょうか?


 そりゃ、変ポーズを積極的に取り入れるリスクはありますが、それを恐れていてはいけない!!もっともっと変ポーズを!!


 だけど、宇都宮看守はマジクソなんで早いところ『みっともない死に方』してほしくなってきた。ええ、愛着があるキャラが生き延びるとはイコールじゃないんです。



ウレション             瀬口忍『囚人リク』

瀬口忍『囚人リク』
02 /27 2017

 お願い!おトイレに行かせてッ!



 …ダチとバイクツーリングに出かけた時は確実に三回は使うワードだな。俺は小2病なので『うんこ・ちんこ・まんこ』でゲラゲラ笑えるような低能だったりする。いまだそれをマンガにしている浜岡賢次先生は偉大だぜッ!!


 ションベンギャグ…


 これに強いコダワリを持って描いていたのは 楳図かずお先生だったような気がする。『漂流教室』『洗礼』などの歴史的名作はもちろん、ギャグである『まことちゃん』はションベン描写がすごかった。成人女性がオマタ拡げて野ションベンしている描写とかあって、今じゃ作家生命がダイるコトやってた時代だしなあ…。



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 宇都宮看守、滝のようなウレション!!


 …先週は『ウレション漏れそう』とか書いたけど、見事なリンクとしか言いようが無いなあ。『ディオはボクを陥れようとしている!!なぜ!?』と叫ぶジョナサンの気分だわ……。


 さて、このションベンですが以前は天野もやってたタイプでして、まあ現実的にありえない。こんなの出た日には10秒ぐらいでミイラになってしまう。ただ、ギャグというか異様な空気を出すのには天才的表現とも言えるヤツで、楳図先生発案でしたね~(多分)。


 以前、瀬口先生は何かのコメントで『まことちゃんが好き』みたいなコトおっしゃってましたが、このジョンベンには深いリスペクトを感じます。



 しかし、宇都宮看守の扱いがあまりにも酷いので、ポックンはおまるにまたがりながら『汚されちゃったよ…』とむせび泣くおトイレヒロインのような心境です。


 やっぱ、宇都宮看守はあんまりにもクソだから、機転を利かせた周龍が宇都宮をハメて、注意がそれている間に全員脱出という展開にしてほしいです。


だからそれを口走ってはいけない!!               瀬口忍『囚人リク』

瀬口忍『囚人リク』
02 /21 2017


 マンガの様式美は好きですが、だからこそ『それを言っちゃダメだ!!』というのもある。


 いわゆる『俺、この戦争が終わったら故郷の幼馴染と結婚するんスよ』的なアレ。それを言ったら確実に死ぬワードだ。




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 周龍、それ言っちゃいますか!!


 本人も『こんな時に言う話じゃねぇかも』と自覚(?)しているのに、それを言ってはいけないのに!!これで『シャバに出たら国家転覆だ!!まず手始めに鬼道院をさらし首じゃあ!!これがホントの鬼の首をとったってヤツですわぁ!!ひゃあはっはっはっはー!!』と本宮ひろし先生のマンガのような笑いをこだまさせりゃ回避できたものを……。


 周龍の死亡率は今回かなり高まったなあ。多分、手がかりを残して死ぬという方向になりそうな予感。



 ところで他人とは思えない宇都宮看守ですが



 『リクへの逆恨みを晴らさんとする宇都宮』

 『煮ても焼いても食えない男・宇都宮登』

 『宇都宮への明確な不信感!宇都宮の殺意の引き金をひく!』


 ……とハシラ文が絶好調に宇都宮バッシングしてくれているので、ボクゥとしてもウレションがぴゅーぴゅー漏れまくりです。



 

宇都宮 勇

魔中年の書く、かなり結構ダメダメなブログです。週刊少年チャンピオンの感想記事をメインにやってます。

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