高遠のね『九十九神いりませんか?』 - 豚か狼か

帰ってきた          高野きなこ(高遠のね)『はにかみショコラ』

高遠のね『九十九神いりませんか?』
01 /20 2016

 個性についての考え方だ。


 『個性は無理にアピールするものでなくて、自然と滲み出るもの』とさいとうたかを先生が言っていたが、自分はそれに同意見だ。『個性的であれ』とか『個性は大事』とかそういう考え方は根本からして自分とは何かズレを感じる。なんつーか、自分にとっての個性というのは『体質』みたいな感覚に近い。どうしたって、出てしまう……そんな感じ。



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 さて、久々にきららに戻ってきたのが高遠のね先生の『はにかみショコラ』だ。ちなみにどういう理由かは知らないが、PNを高野きなこに変更してあります。


 ……と言っても、こらまた『九十九神いりませんか?』の頃と変わらずに個性的なマンガに仕上がっている。どっからどうみても高野先生の作品に。もちろん良い意味であるし、自分は長々とコレを待っていたのだから。


 ストーリーとしては『日本文化に憧れる内気なショコラが奏の家にホームステイして…?』という内容だったりするので、これだけだと『きんいろモザイク』じゃんと思われそうなんだけど、自分としては『印象が全く違う』という感じで。やはり、コレは高野先生の作品であり、その個性を強く感じる。


 高野先生と言えば、和文化に対する関心が高く、それは骨董品とかそういうのにも熱意が注がれていた。『はにかみショコラ』という作品で言うならば『縁側』という部分が強く出ている。『日本文化が好き…』という設定のマンガは多々ありますが、高野先生の場合はガチなんですよね。


 また、相変わらず作画の丁寧さは素晴らしいものがって、本当に綺麗な絵作りをされています。


 連載になるといいなあ。


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マンガブログやってますんで         高遠のね『九十九神いりませんか?』

高遠のね『九十九神いりませんか?』
03 /07 2012
 『正しい間違っているはどうでもいい…どこまで深く信じられるか?』という方が興味あります。



 一応、マンガブログなぞを掲げてますが『なんで俺、こんなコトをひたすらやっているのだろう…』とか思うコトもシバシバです。まあ、楽しくてやっている…というコトに落ち着くのですが。



 こうやってブログを書いていると、その作品に対するコトを考えてよりその作品が楽しくなる…というコト。かなり結構自分の為だったりする。



 『マンガの好きに勝ち負けは無い』と思ってます。較べるコトがナンセンスかと。その作品がアニメ化した場合に関連グッズをコンプリート目指すもよし、自分は原作オンリー派だと楽しむもよしです。自分の場合だと、あんまり全力投球しないで地道~に楽しむ方が性にあってますね。不思議なもので好きな作品はいつまで経っても好きなタイプなんですよ。



 そして、この高遠のね先生の初単行本である『九十九神いりませんか?』はいつまでも大切にしていたマンガです。




 
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 最初に言っておくと、この作品は手放しで絶賛できる作品ではありません。



 …結構困った部分やら、中途半端なトコロもある。何より『九十九神が視える人が限られている』という設定が逆に作品に制約を与えてしまっている。ここら辺は高遠のね先生も手を焼いていたように感じますし、なんとかコントロールしようかと躍起になっていたようにも感じます。




 …が、同時にこの作品の最大の魅力はここにあるのかも知れないとも考えてます。




 全く思い通りに動かない九十九神・キョウはまさに独自の意思を持っているように感じました。そして、思い通りにならないキョウにヤキモキしながらも最後まで心配し続けた和紗は高遠のね先生本人のように感じます。そのちぐはぐさが、作品に生を与えて、とてもやわらかに優しい空気を作っていました。




 自分はこの『九十九神いりませんか?』が大好きな作品ですし、同時に最初から最後までブログに書き続けられたコトがとても楽しかったです。マンガというのはそれこそ読みきれないぐらい数多く出てますが、こういう感じに好きになれる作品というのはもちろんなかなか無いのですから。



 また、作品の中での丁寧で有機的な絵もとても魅力的でした。




 なお、単行本特典のマンガはちょっと意外な過去話が収録されてオトクなものになっております。個人的には電車ネタが凝っていていいな…と思いましたが。



 それにしても高遠のね先生はもっとイスズを描きたかったような気が……(汗)。




 次回作も楽しみです!!俺たちの『九十九神いりませんか?』はまだ始まったばかりだっ!!



良い…いやいや『大好き』なマンガなんです。       高遠のね『九十九神いりませんか?』

高遠のね『九十九神いりませんか?』
02 /07 2012
 『さあ、帰ってきたウルトラマン最終回!!来週もまたみんなで観よう!!』とは名古屋章ナレーションですが、自分の中で『帰ってきたウルトラマン』は特別な作品です。そして、ここからいただいたものはブログに活きてます。



 …と言うのも自分がブログで『書きたい』という衝動が出るマンガって『作品としての完成度』とかより『好き』という単純な動機なんです。もう、気付いたら書いてた的に。『自分は描きたいマンガしか描かない』とはさいとうたかを先生の言葉であるが、素人の分際で『俺は書きたい記事しか書かない』というヤツである。そういうものがマンガブログ…というのがもっともだが、とにかくそれ以上にワガママです。




 『帰ってきたウルトラマン』の主人公は元々はそこらの自動車修理工のアンチャンなんですが、そんな彼をウルトラマンがなぜ選んだか?が自分の中での『ブログに活きている部分』なんかな~と考えてます。




 
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 今回、最終回な『九十九神いりませんか?』は大好きな作品です。



 このマンガ、読みきりの第1話が載った時にはどうしても続きを読みたいという強い渇望があって記事に書いた。だから連載になって嬉しかった。



 ただ、チャレンジングな内容であったが為か、作品にイロイロな欠点があったのは否めない。特に人間として九十九神が見えるのは『和紗だけ』という設定がかえって足枷になってしまい、パンチに欠けた内容になってしまったのは確かだろう。あとは具体的に『目的』みたいのがぼやけていたのが芳しくない要素だったのかもしれない。



 逆にここまで続けさせてくれて単行本まで出してくれる…最終回の掲載位置もかなり良かったコトも含めて、芳文社さまには大感謝!!



 だから高遠のね先生の次回作もぜひとも載せてください!!



 良いか?と聞かれればまだまだ足らない部分が多いような気がする作品です。が、賭けていいなら花京院とアヴドゥルと母親の命を乗せてベットできるぐらいに信じられるマンガ家さんです。



 …とにかくワクワクして楽しいマンガでした。自分はこのマンガ作品の全てのキャラが大好きです。その最初に感じた予感は最後まで裏切られるコトは無かったです。



 そして、高遠のね先生は最後までキチンと誠実なマンガを曲げるコトなく描きあげました!!




 ……『帰ってきたウルトラマン』の主人公は目の前の一匹の犬をかばって死んじゃうんですよね。理屈じゃなく、とにかく『そうしたいと思ったら動けるかどうか?』でウルトラマンに選ばれた訳で。自分にとって『九十九神いりませんか?』はとにかく何が何でも記事にしたい…と思ったし、書いて良かったと心から思える作品なのです。




 ところで単行本発売の時も記事にするからこれで終わりじゃないかんねっ!!





ヘイ!!ボブ!!いい知らせと悪い知らせどちらから聞きたい?      高遠のね『九十九神いりませんか?』

高遠のね『九十九神いりませんか?』
01 /03 2012
 じゃあ、いい知らせから…。



 ついに単行本化決定です!!これは嬉しい!!



 どんな表紙なんじゃろ?『あわーちゅーぶ』みたいにアナログがええのお…。描き下ろしカラーはどうなるんじゃろ?やはりマンガは単行本になって読んでくれる読者もおるしのお……等々期待が膨らむ。




 
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 …でもって、悪い知らせ。はい。巻数表示がありません(汗)。




 そして、来月最終回!!嘘だと言ってよバーニィ!!!



 …って、決まったものはしょうがないか。そして、新人さんのきららでの初連載とすれば大健闘です。アニメ化ラッシュとかで一見華やかなきらら系ですが、やはり他誌に較べて競争は厳しいですからね。まず読み切り→本格連載→単行本という流れですが、ここまで残るのもかなり難しいので。




 さて、今回ですが『泳げたいやきくん』状態のキョウは自由を満喫しますが、じょじょに人恋しくなっていき…?という流れでバッチリ最終回への布石が打たれてます。まさか『僕も一人の九十九神として生きてみせる!人間の力にはもう頼ったりしない!』という逆ウルトラマンタロウは無いだろうしなあ……。



 相変わらずトビラ絵はキレイ!!キレイな上に古き良きおせち料理(干支付き)という演出がニクい!!ぶっちゃけ、きらら系でこういうのを描いてくださる方があんまりいないので、ことさら嬉しかったり。いや、このマンガも打ち切りは否定できないのですが、この状況でもキチンて丁寧な作画を描く高遠のね先生はスゴイですね…。



 面白いマンガというのは人それぞれですが、絵の技術抜きにして丁寧な作画を心がけるマンガは良いマンガだと思ってます。根性・根気・熱意が無きゃできないから。そして、このマンガに惹かれる理由としてはそこまで丁寧にしなくても…という部分まで丁寧に描かれているからである。思い入れを込めるように。




 が、それはそれ、これはこれ…と考えなきゃならない。



 この『九十九神』は読み切りが本連載、そして懸賞にオリジナル絵馬が用意されたコトを考えると人気も期待もけっこうあったのだろう。が、ここ半年前ぐらいから掲載位置が悪くなったコトを考えると、ロングランに耐えられなかった…というコトなんだろう。



 自分はきれいで丁寧な作画にばかり注目してしまって盲目だったように思う。このマンガの最大の欠点は何をしたいのか分からないというコトなのかも知んない。破天荒な転校生→クセモノぞろいの荒廃した野球部に入部→負けたら廃部→勝ち続ける→甲子園優勝!!というような分かりやすさに欠けたと思う。



 多分、不器用な和紗とキョウから芽生える絆みたいのを描きたかったように感じるのであるが、ちょっと明確さに欠けたように思う。あと、ひたすら地味だったのが……。



 ラジコンやってましたが、ラジコンというのはどこかの性能を上げれば、こちらが落ちるとかの要素が強いんですが、このマンガは丁寧さに特化したが為に、地味な薄味になった感は否めない。




 だけど、自分はそれが間違っているなんて微塵も思ってないんですよ。高遠のね先生は自分の持てる要素を作品の全てに注ぎ込んでいる。これはスゴイ立派なコトです。そして、これは次の作品に必ず繋がるコトでしょう。




 最終回…いや、今後も高遠のね先生の作品は変わらず応援したいです。



 

ぬぬ……              高遠のね『九十九神いりませんか?』

高遠のね『九十九神いりませんか?』
12 /04 2011
 やばい…。今月も振り向けば竹本泉先生という掲載位置か……。



 よく、マンガの掲載位置と人気は関係無いなんていう方もいますが、前衛配置のマンガがいきなり終了するなんてコトは無い。でもって、終了する作品ははば間違いなくケツ近辺に落ちてからなる。




 が、チャンピオンの『イカ娘』だって、振り向けば『現代怪奇絵巻』(巻末固定ポジション)という時代もあったし逆転を願おう!!




 この状態で『面白いから大丈夫!!』とか『終わったりしない!』なんてのは楽観的な見殺しだ!!何かが足りない…と考えて然るべきだろう。



 が、一つだけ。自分はこの作品が大変好きだし、それこそキャラットの看板にも劣らない魅力があると感じているから毎回記事書かせてもらってます。高遠先生は逸材だと思いますよ。





 …となると、何が足らないか?



 ずばりまったりと地味すぎるというコトだろう。これが悪い訳では無い。例えば、みんなで飯食っている時に自分は『旨いな~』と思っている料理が、みんなして『味が薄い』と言っているような感覚が今の『九十九神』なんじゃないでしょうか?薄味の中に、イロイロ手の込んだ味の楽しみを含ませているのに気付きづらい状態になっている…みたいな。ここで大味にする…という方向は持ち味を殺しかねない。




 よく、末期のマンガでやたらお色気指数が上がったりするけどあれは最高の愚策だよな。




 が、そんな中で今回は新キャラ登場というコトでまだまだ勝負の行く末は分からないなあ……。



 今回のトビラ絵は大正時代の学生さんチックで良かった!!個人的には今までで最高。こういうセンスをしょぱなからかましてくれるこのマンガが大好きです。本当に丁寧な作画されているなあ……。最近の書店だと複製生原稿なんか展示されていたりするけど、やはりいいマンガを描かれる方は複製であってもキレイだ。一回でいいから、高遠のね先生の生原稿を見てみたいな…。ヘブンズドアが開放されて本人間になるかもしんない。



 新キャラのイスズはなぜだか京都弁でした。でもって、エスっ気たっぷりのパンチの効いたキャラです。きらら系という作品は不愉快にさせるというキャラは存在しない。ここら辺がこの雑誌のいいトコロなんですが、このキャラは悪意みたいのを匂わせている危険さで、実にギリギリの線を狙ってきた!!ただ、一筋縄キャラでは無いな……。



 このイスズというキャラは『九十九神』の世界に適合しながら、やたらとパンチの効いた仕上がりになっているのが期待できる要素だ。今までもブラックな笑いを作品の中で出そうとしたシーンは多々あったが、それは和紗が茜ちゃんに対する嫉妬だったり、九十九神に言うコト聞かせる為の強硬手段だったりとして『効きが弱かった感』がある。自分はその世界観と合致してて面白いな…とは思っていたのだが、ここら辺は全体的に弱かったのだろう。




 ただ、このイスズというキャラは『テコ入れ』の為に安易に召集されたキャラではない。着物の柄がね……一本一本丁寧に線が引かれているんですよ。間違いなく、高遠先生に愛されているキャラだと思います。



 それにしてもラストのイスズのヤンデレ顔が怖いなあ……。ほら、あるじゃないですか?この壁を越えたら俺は自由だっ!!とか言ってよじ登っていると後ろから銃殺されるシーン!!来月、イスズの手にマシンガンがありませんように……。




 

古風な魅力           高遠のね『九十九神いりませんか?』

高遠のね『九十九神いりませんか?』
11 /07 2011
 『贅沢は敵だ!!』から『消費は美徳』という風に価値観のコントロールというのがありますが。



 自分はどっちも賛同できない。少しはゆとり持ちたいし、しかし、むやみやたらに消費し粗末にするのもヤダ。自分は割と物持ちがいいタイプで、気に入ったものは特に長く使いたい。



 気に入ったものをいよいよまで使い切るのが一番かな…と。気に入る道具なんてそうやすやす見つかる訳じゃないしね…。



 

 
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 さて、掲載位置がえらく心臓に悪い『九十九神いりませんか?』ですが、とにかく頑張って欲しいトコロ!!とても魅力ある作品なんだってばよ!!




 今回のトビラ絵は初たから&こゆりペア!!たからのしっとり落ち着いたブラウスがグゥ!!相変わらず惚れ惚れする線引く方だな~。こういう丁寧なんだけど地味な仕事ってキャッチャーじゃないんですが、これこそ高遠のね先生のマンガなんですよね。自分はこういうマンガを断然支持しているっ!!




 オープニングはキョウとこゆりなんですが、あれ…?九十九神って実は今回も役に立たない?とか厄い予感がバリバリ。こゆりって、実は明るくて活発な性格だったりする…(笑)。丁寧な態度に忘れがちですが、単身で和紗の家に侵入したり、イロイロと押しが強かったり、たからのコトを応援していたりとただひたすらに食べ続けている九十九神のキョウより活躍している!!あれ?これって、『ワンダフルデイズ』の壱ちゃんと一緒なんじゃ……(汗)。



 そんなコトとはツユも知らないたからは髪飾りを『四葉のクローバー』にするとか気合い入りまくり。多分、勝負下着とかもキチンと用意して臨むタイプでしょう!!(ごめんなさい)




 そして、お互いにテンパっとるのが微笑ましいのですが、和紗の本……。どこでみつけたのだろう……。一見、大げさにみえるかもしれませんが、友達がいないコトのが普通な和紗にとっては一大事なのか伺えます。本当に気苦労が多い子だコト……。



 …しかし、なんだろうね。トウモロコシ渡すトコとか実に自然でどう見ても仲の良い友達にしか見えない。この作品の魅力って、こういう『暖かさ』なんですよね。『暖かさ』をとにかく大事にする。



 今回は特に雰囲気重視。



 マンガブログなどやっているとイロイロ難しく考えるけど、結局楽しませてくれればいいんじゃないかと。そして、この『九十九神いーりませんか?』という作品はゆったりとした時間で、それこそ取るに足らないようなコトで登場人物がアタフタしていく『暖かい時間』なんですよね。



 長く使われたものって『暖かい』んですよ。これは錯覚なのだろうけど、確かに特別になって、それこそ意思があるんじゃないかって思う。



 その『暖かさ』を表現するにあたって、骨董とか九十九神を題材にした高遠のね先生の感覚に惹かれているのだろう。




 ラストシーン、なんだ、たからとラブラブじゃないか!!という読者の総ツッコミが入ったところで、定番とも思えるオチにて終了。毎回そんなゆったりとして暖かいこの作品が大好きです。




 次回は新展開&『きんいろモザイク』の出張!!アツクテシヌゼー!!






くだらないコトに悩む……しかし         高遠のね『九十九神いりませんか?』    

高遠のね『九十九神いりませんか?』
10 /03 2011
 あっ、今回が10回目だった!!間違い!!



 なんか、ここ最近の掲載位置が胃に悪いのですが、こういう時こそ読者が気合いて応援だぜ!!俺のブログは品位がアレなんで迷惑かもしれんが……。





 今回のトビラ絵はアンティークでまとめて見ましたが、くだけた和紗のポーズがよろし。それにしても背景の柱が有機的だな……。こういう地味に気合い入った仕事は相変わらず。市松模様の背景もシッカリとフリーハンドで描かれているのがいいなあ…。いつもこういうコト書いてますが、変わらない丁寧さがこのマンガの好きな最大の理由です。




 そもそもこのマンガはモノに宿る神様だからこそ、こういう部分をおろそかにしないのがグゥ。あまり自己主張しませんが、繊細さが魅力のマンガもいいですよ……。





 さてさて、今回は『文化祭に茜が来るコトで友達がいない和紗はアタマを悩ませますが……?』




 自分は悩まないタイプである。とにかく決断が早い。スパッと決める。




 が、このぐらいの年頃の時はくだらないコトに散々と決断とかがつかなかったし、目の前にイヤなコトがあるとその前からずうっとそのコトばかり考えているタイプだった。あんまり考えすぎてカッタルくなったから今みたいになった。



 和紗のラチのあかなさはいかにも彼女らしい。




 目指せ38.5度!!!とかコンマ5刻みで具体的だし。




 そこに恋の悩みのたからが現れる訳ですが、何気に言った和紗の一言が印象深い。『悩んでいるみたいだし、一人のがいいかと…』と。



 いかにも和紗だ。悩みは誰にも言わずに解決する…今までそうしてきたのだろう。一見、無理矢理カゼをひく…という乱暴で困難なやり方も実は和紗にとってコッチのがはるかにラクなのだ。




 『誰かに相談する』→コッチのがハードル高い。



 『茜にウソをつく』→コッチのがハードル高い。



 『今から友達を作る』→コッチのがハードル高い。




 だから、今回の話は一見くだらないコトに悩んでいるように見えますが、実は和紗本人にとっては一大事であって、こういう繊細な心の機微を描くマンガってなかなか珍しいと思います。特にきらら誌上において。 




 キョウとこゆりの掛け合いも愉快な回でした。




 絵的な部分で言うと、こゆりの表情が豊かでしたね…。あと、相変わらずたからの髪飾りが毎回違っていたりと凝ってます!!




 さあ、来月も楽しく読もう!!



 

コッソリと…   高遠のね『九十九神いりませんか?』

高遠のね『九十九神いりませんか?』
08 /31 2011
 実は今回で第10話です!!二桁連載やったぜっ!!次は三桁!!いずれは『なんと孫六』を超えるぐらいにやって欲しいです(注・もう30年ぐらいやっているマンガ)。





 そして、あと四回頑張れば祝!単行本のボリュームです!!うまくいけばひな祭り前ぐらいに刊行なるかっ!?新しい九十九神の前フリもあるし、たからとの絡むネタもあるから二巻に続くハズ…と思いたい。




 さて、今回のトビラ絵は秋を感じさせるモノで。団子屋なのがいいですね。自分は田舎育ちなものですから、ちょっと足を伸ばせばこういう観光地があります。相変わらずもみじの柄が手描きだったりと丁寧な作画がいい。




 今回は『人格入れ替わりネタ』というコトでマンガとしては定番ですが、これを『九十九神』風味にしているのがグゥ!!



 
 ただ、『私は…あなた達みたいのが見えるだけで何もできませんから…』という和紗の心に刺さったトゲみたいのが垣間見えるのは面白い。何か無力を感じる過去の出来事があったのだろうか?




 以前にも書きましたが、高遠先生は道具を大事にする人…というのがマンガを見るととても分かる。ききら系は四コマだからそういうコトまで気合い入れなくていい(手抜きでなく)のですが、和紗の住む家って、おそらくそうとうの年季が入っているものの、大事に使われた感じが作画から漂ってます。ここら辺こそが『九十九神いりませんか?』の魅力ですね。あたたかみがあるんです。




 マンガの絵は奥が深い。技術的に高いに越したことは無いのですが、それだけでは好かれる絵にはならない。技術が高い=好かれるではないです。また、流行りを抑えるも大事な要素でもし自分がマンガ家ならば日々意識しますが、そこそこウケる絵はできても良い絵にはならないような気がする……。




 子供がお母さんの絵を描くじゃないですか…幼稚園とかで。あれって、技術もへったくれも無い絵ですよ。もちろん下手くそです。が、どんな名画家が描かせても勝てない部分があると感じてます。自分がマンガの絵を見るにあったって重視するのはそういう感覚的な部分です。





 そういう中で、『九十九神いりませんか?』というのはきららの中で抜群の絵の魅力を感じるマンガです。一度、高遠先生の生原稿というのを見てみたいですね。おそらく息をのむような絵だと思います。







 

愚直なマンガだからこそ…       高遠のね『九十九神いりませんか?』

高遠のね『九十九神いりませんか?』
08 /02 2011
 現在で第九話!!8×9=72ページ!! 


 あと、五ヶ月で一巻分のボリュームだ!!頑張れ~!!



 最近のきららって出張掲載があんまり無いけど、この作品やってくんないかな……。もしくは『新作』の連載でも一向に構わん!!




 しかし、どうなのだろう?アンソロとかに載っているという話も聞かないし(そもそも高遠のね先生の他活動の情報を聞かない)、コミケの芳文社ゲストの話も聞かない。読者プレゼントにオリジナルグッズが作られるぐらいなのだから水準以上の人気はあると思うのだが、どうしてなのだろう?





 高遠のね先生は、愚直な一本槍タイプなんじゃなかろうか?



 この武器ひとつの勝負、みたいな潔さ!!そしてその武器を徹底的に使うタイプ!!とにかくこのマンガの線は綺麗だ。毎度言っているけど、ここまで丁寧に描く必要はおそらく無い。しかし、高遠のね先生はやる。そんな高遠のね先生の作品をもっともっと読みたいし、もっともっと多くの方に楽しんでもらいたいです。






 今回もトビラ絵が異常に気合い入ってます!!しかし、シンプル。しかし、これだけで『夏』を感じさせる構成の妙。忠実にマンガしている。





 今回は今まであんまりスポットが当たらなかった『茜ちゃん』の主役回です。




 頼りないけど、和紗を心配する優しいお姉ちゃん…というのは読者の知るところですが、これの『確認』ですね。



 こういう回って、地味ではあるのですが後々の展開で効いてきます。ボディブロー的に。じわじわと。





 もう一つが、新たな九十九神誕生を匂わせる情報提示ですね。ちょうど『きんいろモザイク』もカレンがこのぐらいのタイミングで出ましたが、ここで出るキャラがどういう意味を持たせるか楽しみです。





 このマンガって、一筋縄でいかない部分があって、こっそり水面下で進行中な面白さもあるんですよね。実際、このマンガってきらら系の中では独自性の強いマンガに感じます。





丁寧な仕事ぶり       高遠のね『九十九神いりませんか?』

高遠のね『九十九神いりませんか?』
07 /04 2011
 売れたマンガが良いマンガとは限らない……



 マンガブログをやっている人はおそらくそういう考えがあると思います。




 が、同時にこのマンガの良さは分かる人には分かるという考え方もなんだかなあ…という気がする。とりあえず、マンガブログやっている以上は『その良さを伝えるように文章にしたい…』と考えてます。




 マンガ家さんもそれぞれの動機がありますから、『俺はマンガが一番金になるから描いている』という考え方もアリです。しかし、マンガブログなどやっていると意地が悪くなって、『この人はどういう動機で描いているんだ?』と作品を通じて追っかけたくなる……。





 それが、高遠のね先生であり『九十九神いりませんか?』なのだ。








 

 とく村長さんがピクシブ一番乗り!!確か作者様は別として『きんいろモザイク』もそうでしたね…。さすがとく村長さん!!そこに痺れる憧れるぅ!!




 さてさて、今回のトビラ絵です。このマンガはトビラ絵を堪能してから本編に入る!!



 ティーカップなんですが、花柄が実に繊細かつ丁寧に描かれている。和菓子もキレイだ。これは今回のケーキと繋がっているのだろう。以前の手紙から始まる話もポスト型貯金箱でしたね…。




 子供のような好奇心でケーキを和紗にねだる九十九神ですが…。




 いや~本当にカワイイは正義だな…。今回はコレで押し切られた感じがとても気持ちの良い回でした。



 思ったのですが、高遠のね先生はフキダシにディフォルメキャラ描いて状況を把握させるのを多様する独自の描き方をしている。ここら辺は読みやすさとカワイイを両立させて、なおかつ背景などもきれいに入りますね。



 本編とは全く関係無いのですが、笑顔で子供を接客している店員さんなんかいいですよね。九十九神が和紗にねだったように、この子はお母さんにおねだりして、そのやりとりを見ていた店員さんが自然と笑顔になった……そういうのを連想させる。こういう優しさを感じるマンガだからこそ、自分はこの作品だとても好きなのだろう…。




 が、同時にここまでする必要があるのか?という気もする。もし、売るだけが目的のマンガならば『九十九神いりませんか?』みたいな描き方をするマンガって、いりません…の世界なんじゃないでしょうか?それでも高遠のね先生は本当に丁寧に作品を描いてくださる。マンガが大好きな自分みたいなバカタレにはたまらなくそういう姿勢が嬉しいのです。そして、高遠のね先生もそうとうなバカだと思いますよ(敬意を込めて)。





 そして、和紗と仲良くしたいたからに悶える……。今回はウサギか…。干支シリーズにでも展開するのだろうか?


宇都宮 勇

魔中年の書く、かなり結構ダメダメなブログです。週刊少年チャンピオンの感想記事をメインにやってます。

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