増田英二『実は私は』 『さくらDISCORD』 - 豚か狼か

全員アナログ…だと?            増田英二『週刊少年ハチ』

増田英二『実は私は』 『さくらDISCORD』
02 /17 2018

 マンガ家マンガではたいてい主人公はアナログだ。


 なぜ?


 おそらく『その方がマンガ映えするから』というコトになる。が、さすがにこの時世では『いかにフィクションの世界』であっても厳しいし、多数のライバルたちまでアナログであっては『説得力に欠ける』という気もする。ここら辺はどうしても『マンガ家マンガ』は自分はガチにとらえてしまうという嗜好性もあるんですけどね…。


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 毎度ながら、このマンガはいったいどうなっているのだろう?



 いや、個人が展開させていく『マンガ家マンガ』であれば『俺はアナログに執着するぜ!!』というキャラはいいな~と思うし、リアルのマンガ家さんでもアナログへのこだわりが強い方は心理的に応援したくなる。


 でも、このマンガは『マンガ専門学校』という近代的な場所で全員が全員アナログというのは違和感を感じてしまう…。さすがにまずかんべよ。いや『便宜上』ってのは理解できるんだけど。この場合の『便宜上』は『スムーズに情報を伝える為』なんですが。


 さらにどんどん絶版になっている現状のトーンをイチから説明するというネタも『なぜ?』になる。昔っからマンガを生業にしている方は分かるけど、これからの若い人がそろいもそろって前世紀のコトをやっている…というのには『なぜ?』が拭えない。『トーンとは何か?』を知ってもらう配慮なのかもしれないけど、だとしたら第一話で『ネーム』に関する知識前提でストーリーが展開していったのは…?



 そして、そもそも登場キャラクター達から『俺はマンガ好きだぜ!!』が感じられない。ミケは結構感じたけど、他のキャラからはあんまり感じない。これは自分にとってはヤバい。その割にアリスは『実は私は』からの繋がりを連想させておいて『どうやら何もないらしい』という肩すかし感も『なぜそこに読者の関心を惹きつけるように仕向けた?』なんですよね。



 …とまあ、この作品に関しては開始前の予想通り『相性悪かった』です。『何をしたいか分からない』感じで。表面上は『ミケに勝つ』というのは分かるんですが、そのなぜが全く見えない。安定感が無い。ただ、先にも書いたように『マンガ家マンガ』に対しては気持ちが先行してしまうという自身の問題もあるんで、多分ほとんどの読者は楽しめる内容だと思います。


 この作品が面白く感じた時があったらまた記事にしたいと思います。できれば『そうあって欲しい』というのも本音で、楽しいマンガがあれば自分はとても嬉しいので。


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なんなんだ?コイツ?         増田英二『週刊少年ハチ』

増田英二『実は私は』 『さくらDISCORD』
02 /10 2018
 それなりにマンガを長く読んできたというのもあるんで、どうしても『独自の固定観念』というのは出来上がってしまう。


 マンガって、〇〇だよね、みたいな固定観念が。


 が、この固定観念といのはネガティブでも無い。なによりコレがなければマンガブログなど一行も書けない。だから同時に『自分とは考え方が違うヤツは当然居る』というのを忘れてはならない。



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 なんなんだ?コイツ?



 このマンガの主人公・ハチは自分のマンガ固定観念と著しく異なる。コイツはいったいなんなのだろう?


 今週は『仲良くなったミケの原稿を見て、そのレベル差に愕然とする』というものなんですが、コレが自分には理解不能だったりする。



 だって、マンガは不特定多数の読者に喜んでもらうためにあるじゃん?低俗な大衆娯楽じゃん?



 なのに、そんな狭い個人間に捉われてハチはいったい何を目指しているのか?ハチはミケになりたいのか?ミケを超えればそれが目指す目標点なのだろうか?マンガってそんな狭い世界で考えていいのか?マンガ家になるってそういうコトなのだろうか?



 ハチはあまりにも目の前の承認欲求に左右されすぎなんだよな~。俺自身のマンガブログって、チャンピオン読者はもちろん、チャンピオンの良さを多くの人が感じてくれたら嬉しいんで、『〇〇の為に書いてます』なんて無い感覚なんで。不特定多数なんです。そういう資質だからハチというキャラクターが全く理解に至らない。




 あと、ちょっと気になったのが『マンガ家マンガの構造上の弱点』を意識されてないのかな?


 例えば、音楽マンガだと『当然音が聞こえない』というのが構造上の弱点になる。料理マンガならば『味がしない』という感じで。だから料理マンガだと『イメージしやすい馴染んだ料理のイメージを増幅させてマンガ映えさせる』みたいな対応策があります。マンガ家マンガは『その作品が読めない』というのがある。特に『世界を震わすメガヒット』ともなればなら、とっくに俺がリアルで描いている!!になるしね。『編集王』だと『あしたのジョーに感化されて目指す』というレジェンド作品に説得力を付加させたりもした。


 このマンガだと『シューティングゲームのボンバー』みたいな使われ方してるんですが、ひょっとして撃ち放題みたいなノリにならないかちょっと心配だぞ……。ボンバー撃ち放題のシューティングゲームはバランスが崩壊しちゃっているから。


できねぇじゃねぇッ!!            増田英二『週刊少年ハチ』

増田英二『実は私は』 『さくらDISCORD』
02 /04 2018


 できねぇじゃねぇッ!!やるんだよオッ!!



 …とまあ、最近『スクライド』を見直しましたが主人公・カズマはこのセリフを頻繁に言う。この作品は2001年製ですが、今だったらブラック企業のノリとか言われちゃう。



 ただ『なんでも正論で解決しようと思うなよ』という気もする。『正論』っていうのは案外クソな思想でしかない。現状維持なんだぜ?現状維持というのは『いずれ間違いなく下がる』という思想なんだぜ?



 この『やるんだよ!!』って考え方は何かを掴むために絶対必要だ。それをしないのに得られるなてムシの良い話だ。存在しないコトだ。やらない理由なんて探してんじゃねぇッ!!負け癖が感染するわッ!!




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 さて、今回の『週刊少年ハチ』ですが、とても腑に落ちる…というのがある。



 これはマンガに限らず『全てに当てはまるコト』だと思ってます。ここら辺は今回の『ヒマワリ』に通ずる部分がありますが、『やらない理由を探している臆病者に関わりたくない』というのは分かる。もちろん、俺も『やりたくねぇものはやらない』という人なんですが、『好きなコトはやる!!』という執着には忠実でいたいんですよね。



 昔、『栄光なき天才たち』というマンガ(原作は永遠の一手の伊藤智義先生)で『発明家に必要なのは才能でも努力でもなく勇気だ』みたいなセリフがありましたが、今なら感覚的に近づけた気がします。



 誰だって失敗は怖いし、したくないんです。



 だけど、『しなかったコトを後悔する』というコトが何より怖いんじゃないでしょうか?そっちのが怖いから『やるんだよ』って気持ちが強いヤツはマンガ家に向いていると思います。


目的?手段?       増田英二『週刊少年ハチ』

増田英二『実は私は』 『さくらDISCORD』
01 /27 2018



 誰もが一度は考えてしまう『もし、お金持ちになったら?』である。その規模によってやれるコトも変わるがとりあえず『無制限』とする。


 やはり、一度ぐらいは高級スポーツカーや、最高にレーシーなオートバイを好きなだけ乗り回すとか

 回っているのしか食べたことがないので最高級の寿司を食べてみるとか

 各地に旅行に行くとか


 等々ありますが、詰まるトコロ俺は『マンガに使いたい』という気がする。コイツが最上位な気がする。目下『やっていい。やれる』ならば『スメラギドレッサーズ』を最大限にパックアップして再開する……だな。いや、マンガのパトロンってヤツになってみてーもんだわ。これが俺の『目的』なのだ。




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 さて、やはり注目せねばならないのが 増田英二先生の新作『週刊少年ハチ』だ。俺の好きなカテゴリとも言える『マンガ家マンガ』ってヤツだ。


 この作品の第一話を読んで感じたコトとしては『増田先生のファンが納得するものだし、期待したものだろう』という気もする。要求にキチンと応えたカタチになっていると思います。マンガというのは『多くの方の楽しんでもらう』とするものであり、俺の為に作られているものでは無い。


 …という前提でありますが、俺はこのマンガの主人公が『気に入らない』というのが正直なトコロだ。これはもう、俺個人のワガママでしかないが『気に入らない』のだ。



 俺はマンガブログなどをやっている訳ですが、これは俺自身の『承認欲求』の部分でもある。で、俺は『何を認められたいか?』とするならば、マンガを語って『マンガの知識がある』とか『マンガに理解がある』とかでは無い。それに関しては元より『大したレベルでないのでもっと上げたい』と思っている。『コイツ、マンガ好きだな~』というのを承認してもらえると嬉しかったりする。


 なので、俺は『マンガが好きなヤツが好き』なのだ。知識も理解もあるにこしたコトは無いし『さすがにコレはねーだろ』というのもありますが、まず『マンガが好きなヤツが好き』なのだ。マンガを嬉々として話すヤツの話を聞くのが楽しいし嬉しいのだ。マンガをマンガとして楽しんでいるヤツが好きで、マンガを道具に使うヤツが嫌いなのだ。



 自分はこの作品を読んで感じたコトは『コイツって、マンガ好きなの?』というコトで不安にすらなる。さらにはイロイロこじらせて『めんどくさいヤツ』という気がする。承認欲求は俺自身『あって当然』と思っているが、主人公ハチにとってのマンガは『手段』に感じる。かつて野球で承認欲求を満たそうとしたががダメで、今度はマンガに挑む…という流れのようだが、『マンガである必然性』が彼から感じなかったのだ。なので同時に彼から『マンガが好き』というのも感じられなかった。彼は『承認欲求を満たすコトが目的』でマンガそのものは『手段』に感じてしまったのだ。


 もちろん第一話ですんで、ここから変化してくるのかな~って気もしますが、もう一つ気になる要素がある。


 後輩にレギュラーを譲られたコトに対する屈辱である。


 確かに言わんとしているコト、彼が感じるコトは分かるし、おそらく『多くの読者が共感する』と思うのですが、俺はコレがちょっとダメであった。『たとえそれが哀れみや同情であっても確かな善意であり、それを受け止められない人間はイヤだな』って俺は思っちゃうんですよ。『ああ、俺のコト見てくれている人はキチンと居る』ってことだけでも十分にありがたいって…自分は思っちゃったりするんですよね。



 先にも書いたように、マンガは多くの読者を対象にしているし、この作品はこれでいいと思います。これに関しては俺のワガママを書いただけにすぎないです。マンガに対してのスタンスが違いすぎるな~って。どっちが正しいとかの話じゃないんですよね。



 ただ、やっぱり『この主人公は気に入らない』とだけは言わせてくれ。



 
 


 

新キャラ続々      増田英二『実は私は』

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12 /11 2014


 
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 今週から新展開で新キャラが続々登場となりました。


 ここ最近ループしていた感覚に新風が吹いたような気がします。しかし、こりゃずいぶんと増えたな……。


 個人的にはこの手のマンガはヒロインをとことん掘り下げる派なんですが、最近はやっぱりこういう方が人気あんのかな?この作品のヒロインのポテンシャルはまだまだ秘めていたような気がするのですが……。


 諸手で歓迎できない俺はオールドタイプ。



花見     増田英二『実は私は』

増田英二『実は私は』 『さくらDISCORD』
12 /05 2014


 
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 今回は花見ネタでした。連載とシーズンを合わせるのは難しいのですが、こらまたかなりズレたな……。単行本収録時期なら丁度良くなるような気も……。



 内容としては『思わず飲酒』という定番中の定番でしたが、ネタも既出のモノでまわしていたから困った……。ネタがループしているのが増田先生の最近の傾向なんですが、いよいよ 『ペンギン娘』臭が漂ってきたような……。気のせい?





直球     増田英二『実は私は』

増田英二『実は私は』 『さくらDISCORD』
11 /28 2014


 
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 いや、オチはバレバレなんですが。


 それにしても、増田先生はやはり直球が似合うというのが今回の印象です。『アホカワイイ』で売り出したい作品だと思いますが、それだとカワイイから遠のいちゃうような気がします。肝心の場面はスパッと直球ブン投げるのが『さくらDISCORD』からの印象でしたので。


 ただ、個人的には白神さんがまずビンタして委員長がビンタで返す……という『走れメロス』方式の友情シーンのが良かったかな?

ええっ!?    増田英二『実は私は』

増田英二『実は私は』 『さくらDISCORD』
11 /20 2014

 
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 開始直後に『あっ、今回はエイプリールフールネタなんだ』と分かるのですが、来週に続くのはなぜなのだろう?


 個人的には『エープリルフールネタは一話完結で』と思っている(ストーリーマンガなら手短に)。これはそういう認識を逆手にとった演出なのだろうか?いや、多分そうじゃないよなあ……。そして、そうであったのなら来週に期待できる。


 久々に獅穂の出番が多いのですが、なんだかいつもよりちょっとカワイクなっている?ガッチリ感が薄れて、女の子っぽくなったような……。


銀さん      増田英二『実は私は』

増田英二『実は私は』 『さくらDISCORD』
11 /14 2014


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 さて今回は銀さんの回でした!



 オチの瞬間風速は久々にヒットした感じがあります。全体的に新しい部分も描かれていたのもグゥ!



 ただ、この作品はネタがループ気味になりつつあるのは否めない。紅本先生の独身ネタを茜チャンがイジるのは正直『もういいよ……』という感じで作品全体にフレッシュ感が無くなっている。また、ペラリとめくるとジャブ気味のギャグが炸裂……というのは手慣れた故の単調な攻撃になってリズム感がすこぶるノらない。今の『実は私は』は何回も遊んだゲームのような状態なんじゃないでしょうか?



 この作品で不思議なのが『伸びしろを使わない』というトコロ。フクチャンの設定は作品をドッカンドッカン面白くできそうなのに、気が付いたらドロップアウト気味……。え、何で?


 あと、バンパイアハンターと見せかけて未来人という出オチ気味になっている凜の設定もまだまだ伸びしろあるんじゃないかな……?むしろ投げっぱなしで既出のネタで展開しているのはなぜなのだろう?


 現状で一番伸びしろありそうなキャラはやはり銀さんですね。これだけ個性的なキャラだけに活用しないのはもったいないんじゃないかな~。


なかなかに煮え切らない    増田英二『実は私は』

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 『修羅の門』のアメリカボクシング編で、九十九がアリオスに勝利した際にプロモーターが『無効試合だ!!』と潰そうとした。その時、アリオスのセコンドはプロモーターを殴り飛ばして言う


 『正当な勝者を卑しめるのは、それ以上に敗者を卑しめることになる』


 ……と。思えば『修羅の門』という作品は主人公が絶対に負けないマンガ(負けた時は死ぬ時)である為に、敗北者のドラマが丹念に描かれていて、彼等への尊敬がある。故に九十九は勝負がついている相手であっても、まだやる気ならば迎え撃って、その先に『人殺し』という業を背負うことすらいとわなかった。


 カップル成立というコトなんですが、相変わらず白神さんの煮え切らなさ……こういうのってあらゆる意味で良く無いと思うんですよね。ホント。何かを得るというのは何かの犠牲に成り立っていて、そういうのにも失礼なんじゃないでしょうか?


宇都宮 勇

魔中年の書く、かなり結構ダメダメなブログです。週刊少年チャンピオンの感想記事をメインにやってます。

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