ガンガンJOKER - 豚か狼か

豊かな時間            高野裕也『彩音お嬢様はサノバ○ッチにあらせられる』

ガンガンJOKER
12 /14 2016


 負け惜しみ…ととってもらって一向に構わないんだけど、やっぱり『お金』に比例して『楽しさ』が増すというのは無いし、まして他人の楽しいイコール自分の楽しいじゃないな…と痛感する。なんのコトは無い、自分の好きなコトやってるのが『豊かな時間』なんじゃないでしょうか?それは人によって全然異なるものだし。陽気がイイ感じの時にチャリこいでいるのが楽しいけれど、他の人はそうじゃないしなあ。


 そもそもに地方都市の過疎なトコロで育った俺は、近所に男の子が居なかった。なので、一人遊びとかテレビとかが主流になっていた。いやいや、もともと団体行動というのが苦手である。『あなた方が集団で楽しむのを大事とするならば、同様に俺は俺の豊かな時間を邪魔されたくないんだけどな~』という感じで。ところが日本人の謎の群集心理は『一人で楽しんでいる人はかわいそう』とか思っちゃったりする。



 なぜだ?




 



 さて、今回のマンガは  高野裕也先生の『彩音お嬢様はサノバ○ッチにあらせられる』です。


 俺が中学生だったならば、『これは絶対にエロいマンガだ!!』とハァハァしながらベルトをカチャカチャとズボンを(以下略)と読んだと思いますが、ぶっちゃけ『サノバボッチ』というコトで、ぼっちマンガ(そういうカテゴリあるよね)でした。


なんというコトでしょう!!勇チャンの大好きなエロゲーで『サノバウィッチ』があるのは知っていましたが、なんと『サノバボッチ』という概念があるとは知らなかった!!


 話を戻して。


 このマンガは大学生になった彩音お嬢様がハメを外してスーパーフリーなコトをやらかすのでは…という周囲の心配をよそに『実はぼっち遊び』を楽しんでいた……というフォーマットになっております。そして、そのフォーマットを踏襲しつつ、毎回微妙にアノ手コノ手で緩急つけてくるという勇チャン好みのマンガスタイルです。



 このマンガを読んでいてハタと感心させられるのが『彩音お嬢様はほとんどセリフが無い』というコト。周囲の人々がヤキモキしていて、そっちのリアクションが面白いのだ。彩音お嬢様はそんな思惑の外で『一人、豊かな時間を過ごしている』というもの。


 これまでの『ぼっちマンガ』というのはそれに対して劣等感を抱えたキャラクターが頑張って空回り……という構図であったが、これは真逆とも言える斬新なスタイルです。そう『一人でも豊かな時間は出来ますよ』というコト。むしろ『人には向き不向きがあるんだから、ぼっちで楽しむ適性だってありますよ』というコト。


 事実、一人遊びをしている彩音お嬢様は『本人からの説明的なセリフ』がまるで無いのに関わらず『実に楽しそう』という。ぼっちに怯えるコトは無い。怯えるのは世間体に左右されてしまう自我の弱さなのだ……!!




 ……という押し付けがましいメッセージ性などあるはずも無く、単純に『面白いマンガ』ですよ!!せっかくの無料配信なんで、是非とも読まれてください!!かなりオススメの作品です!!





 

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ライバル対決        村田真哉・速水時貞・匣咲いすか 『キャタピラー』

ガンガンJOKER
09 /20 2016

 ちょっと忘れてしまったが『ドラえもん』の道具で小型化された実物が出る図鑑があって、のび太くんが最初に試したことは『ライオンと虎のどちらが強いか?』というコトだった。



 こんな議論はバカげている


 ……と感じるようになったらアナタは立派な大人だ。が、いまだに俺は小二病フルスロットルなので、そんな『どっちが強い?』というのは興味津々である。



 誰かそういう頭の悪さに付き合ってくれんか?




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 やっぱ、村田真哉先生の原作マンガだよなッ!!


 『アラクニド』『キャタピラー』『キリングバイツ』……これらの作品は『どちらが強い?』とか『最強は何?』という子供のようなワクワクを追求し続けている頭の悪いマンガなのだ!!(念の為、誉めてます)



 さて、先日発売されました『キャタピラー』の八巻ですが、永遠のテーマである『カブト虫とクワガタはどちらが強い?』という展開になっております。


 ちなみに『アラクニド』時代から兜蟲は頑張ってまして、特にお気に入りのキャラですが、この巻はさらに『彼女の過去』が判明しました。昔の記事で戸塚ヨットスクールみてぇなコトしてたんかな?とか書いたような気がするが、実はガチだつた……という。


 その恐ろしい反面、兜蟲のお姉さんは


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 私服がヒラヒラの少女趣味だったり(オバサンと言ってはいけない)。



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 今度は巫女さんやってくれ…


 
 任務と称してコスプレ好き疑惑があったりと、そのギャップがたまらない方でした。これが、こうなると『萌え』とかになると思うのですが、なんつーか、『これが兜蟲のお姉さんなんや!!』と確固たるキャラが形成されてます。


 さて、第八巻では兜蟲のお姉さんはクワガタ軍団と連戦の他にも見どころはいっぱいです。個人的には『華蟷螂、童貞喪失の危機』の回がパンチ効いてて良かったです。天上天下唯我独尊。また、ラストにシルエットが登場したエントマオーダー第一位の蟲とはなんだろう?相変わらず先の気になるマンガです。


キャラクター        村田真哉・速水時貞・匣咲 いすか『キャタピラー』

ガンガンJOKER
04 /05 2016



 マンガ入門書の定番文句として


 『キャラクターだ!!良いキャラクターが出来ればマンガは面白くなる!!』


 というのがあるんだが、それが出来りゃ苦労しねぇ!!と叫ぶマンガ家志望の方も多いのではなかろうか?『誰にでもできる儲け話がある』と持ち掛けて『まず莫大な資金が必要』と続けるように、普通にそんなものは最初から備わってないのです。


 ならば


 ならば『魅力的なキャラクターが放し飼いになっている作品』を見てそれを実感するのはいかがだろうか?



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 さて、今回は当ブログでたびたび記事にしてます『キャタピラー』の最新巻です。先日終了した『アラクニド』はアリスの物語であり、この『キャタピラー』に関してはタイトル通りに芋虫の物語であるとは思う。


 が、その芋虫が無軌道で思い付き主人公なせいか、このマンガは先に書いたコトがシックリくる。『魅力的なキャラクターが放し飼い』というコト。今巻に至ってはその拡散ぶりに拍車がかかっている。それぞれのキャラがそれぞれ好き勝手に動きまくって、出会ったらバトル……というヒリヒリした緊張感がたまらない。


 先に『キャラクターが面白ければマンガは面白くなる!!』と定番文句を書いたが、それはもう感情移入ですよね。マンガの良い部分って、それが例え反社会的であってもロクデナシであっても『好きになっていい』という解放があるんです。だって、現実社会でそういうヤツ等を好きになっちゃマズイだろ。当然。人間というのは無意識にそういうリミッター働かせているんだわ。


 そういうリミッターを効かせなくて良いという快感……それがこの『キャタピラー』の快感だ。ちなみに俺はやはり兜蟲のお姉さんが好きなんですが、なんだかんだ『アラクニド』も『キャタピラー』もかなり出番があったりオイシイところ持っていったりしてますが、『それだけ魅力的なキャラ』というコト。放し飼いの『アラクニドワールド』に於いて彼女は実にイキイキしている。


 あと、実はリオックが好きだったりする。『体は大人!!頭脳は子供』の逆名探偵コナンというか単純明快シンプル機構な彼はやはり好きだ。おそらく掛け算九九すら怪しい彼ですが、リミッターを効かせなくてよいはマンガの世界に於いて実に頼もしい!!


 ……ところで新キャラ出ましたが、モデルはマンガ好きなら誰でも知っているあのお方!!つーか、知らないヤツはマンガ好きを名乗るのはいかがと断言しても良いぐらいの。ひょっとして『アラクニドワールド』の最強にいきなり収まった?あのお方に逆らうとうのは天に唾するようなもんだからな~。


生きるしかない      村田真哉・いふじシンセン『アラクニド』

ガンガンJOKER
03 /28 2016

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 さて、このブログでも度々書いてました『アラクニド』もいよいよ完結となりました。


 この作品はます着眼点からして面白かった!!『虫の能力スゴイ!!』→『虫の能力を身につけたらスゴクないか?』→『身につけたもの同士のバトルマンガならスゴク面白いぞ!!』という感じですが、まず一巻の内容の構成が良かった。


 続く二巻からは『蜘蛛対カマキリ』という対戦カードが組まれた時は子供のようにワクワクしながら読んでしまったものです。やっぱりバトルマンガは最高だ!!それ以降はあらゆる虫バトルのカードが組まれて『組織』をキーワードにこの度完結した。


 終わって欲しく無い。まだ読みたい…というのが自分の本音だ。だって、面白いから。


 が、あとがきにて『アリスが強くなりすぎた』と書かれていた。このマンガの魅力はそのライブ感にもあっただろう。本当に主人公アリスは強くなってしまったのだ。


 このマンガのドラマで一点だけ絞って見るならば『殺すしかない』に始まり『生きるしかない』というトコロに辿り着いたトコロだろう。この作品はバトルもそうだけど、ドラマの部分もイロイロと考えながら進展していった面白さもある。その過程を経て、ここに辿り着いた…という感じで。


 『生きることは挑むことだ。真の充足も癒しも安らぎも挑みの中にこそ存在する』


 …という一文がとても自分の中に刻まれている。その一文に対しての理解こそが『アラクニド』で描かれてきたことなのだろう。とても良い作品に出会えた。これからもマンガに対しては挑み続けたい。切に。


 ……とまあ、書きましたがそのあとがきにて続編あるいはスピンオフの構想があるらしく、それが今は楽しみである。『アラクニドワールド』は終わらない(キャタピラーもあるし)。まだまだ、作者も読者も『挑みの途中』なのだ。次もそんなライブ感あふるるマンガになるに違いないだろう。


キャラクターのギャップ         吉辺あくろ『悪魔も踏むを恐れるところ』

ガンガンJOKER
11 /03 2015


 好きなエロゲライターさんのインタビューで『作品づくりで気をつけている部分って何ですか?』という質問に対して『キャラクターのギャップ』と簡潔に答えてましたが、これには大いに賛同してます。


 他の人はどうだか分かりませんが、自分は『シミ一つ無いようなヒロイン』より『いささかやさぐれているヒロイン』のが好きです。それは『ドジっ子』とか『ツンデレ』(死語か?)でなくて、なんなら思わず『チッ、クソが!!』とか言っちゃったり、したたかで腹黒かったり、ワガママだったりぐらいの方が楽しい。


 キャラクターというのは現実に存在しないものですが、生き物でもある……と思ってます。



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 今回は、ついに単行本になりました、吉辺あくろ先生の『悪魔を踏むを恐れるところ』です。ちなみに充実した『試し読み』もあったりなのでプリーズ。それにしても一巻表紙なんですけど、デザイナーさんがやたら良い仕事しているな~。特にこの長いタイトルをカッコ良い感じにはめ込んできたのはスゴイっす>



さて、このマンガのエースヒロインともなれば『そりゃ、一巻表紙のアイニーだっぺよ』となるし、自分も相応しいとなるのですが。ここで自分の好みからはナンバー2ヒロインの鳥栖奏(とりす かなで)氏がツボだったりする。登場当初は『このコは感情を無闇に発散しない』と思っていたのですが、回を追うごとに面白いギャップをポロポロ出してきたので気に入ってしまった。


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 普段は……


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 息をするようにオヤジ系セクハラをする彼女ですが……


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 実は相手から攻められたりすると……


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 かなりのテレ屋だったりする。特に誉められると真っ赤になるあたりがかわいい。


 …このギャップが特に良い!!普段、セクハラ発言をしたりするのは『つまりはそういうコトなんかな?』という想像力が刺激され、キャラの深みを感じます。なんつーか、そんな器用でなくて、それを誤魔化すために身につけた処世術なんかな~とか。マンガのキャラクターって『強い』とか『利口』とかのステイタスが高いヤツばかりの世界だからこそ、こういうギャップがあるから感情移入できるものだと考えてます。キャラクターは都合の良いロボットじゃなくて生き物なんですよね。たまにゃギャップがあるからこその生き物なんだし。



 あと、一巻の終盤に登場するケルベロスの駄犬っぷりもなかなか強烈でした。シリアスのようでいて、なんだかファニーなバトルマンガ(?)ですが、前作『絶対☆霊域』のファンも納得のスタートと言えましょう。

疑え       村田真哉・檜山大輔『魔女に与える鉄槌』

ガンガンJOKER
10 /05 2015

 これを言ってしまうと反発する方も多いと思いますが


 『あらゆることは疑え』


 …というコト。もちろん『信じる』というのも大事なんですが、等しく『疑う』というのも大事です。


 『疑う』というのは『前進を促す』というコト。すなわち『成長させる』というコト。


 が、この『疑う』という感情は往々にしてネガティブに捉えられる。そして『信じる』というのは盲目的にポジティブに捉えられる。


 『信じる』も『疑う』も本質的には等しく大事だ。その行動の中に『強さはあるか?』というコト。これこれが注目するポイントに感じます。



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 さて、最終巻を迎えました『魔女に与える鉄槌』です。ちょっと前の『アラクニド』記事でも書きましたが、ここ最近の村田真哉先生の思考しているものが色濃く反映されたと感じます。


 魔女狩りをテーマにしたこの作品の意図するところは?


 そもそもに於いて、日本人には魔女狩りというのは『聞いたコトあるけど、酷いコトするよね』という認識で、現実の出来事であるのにどこか現実味が薄い。それは日本に於いては仕方ないコトなのかも知れませんが、イメージするというのは重要なコトだ。


 自分はフィクションのメリットは『現実との地続き』だと考える。作中の出来事…この場合は『魔女狩り』ですが、その中でドミノが貫き通した意志・抱いた疑問は現実に置き換えて大いなるヒントになるだろう。


 また、作中では一人の男がストレス発散気味にしたためた書物『魔女に与える鉄槌』をキッカケに支配の為の道具として使われている。さて、これは史実に沿ったものなのか?自分にしてみれば『どちらでもいい』というコト。そして『大事な疑問』は


 『今生きている自分の時代でも無関係じゃないよな?』


 …であろう。自分としては出来れば平穏無事な人生をおくりたいし、ストレスも感じたくないし、すすんで他人を攻撃したくないし、攻撃されたくもない。


 が、それは生きている限り逃れられない。絶対に。


 その自覚が無い人も世の中には居ます。信じることは素晴らしいコトですが、世の中にはそこにつけ込む悪意は存在する。また、人間には『自分にとって都合が良いから信じたい』とする弱さもあり、流されてしまうのもあります。『信じるというコトにあぐらをかくのは停滞あるいは後退を意味するのではないでしょうか?


 その判断の為に必要なものがフィクションでは無いでしょうか?フィクションの中には素晴らしいものもあればトンチキなのだってある。それを絶えず疑問を持ち、信じると疑うの狭間を行き来するコト。


 絶対視して考えるのを止めるコトこそが問題で、それは生き続ける限り止めてはいけないコトなのだ。


 『魔女狩り』というのは我々日本人にとっては現実感の無い話でありますが、この『魔女に与える鉄槌』を読んでリアルを感じ、疑う機会になれば幸いです。

委ねるな、挑め        村田真哉・いふじシンセン『アラクニド』

ガンガンJOKER
09 /30 2015

 『俺の言うことが信用できないのかよ?』


 …とキレ気味に言ってくるヤツは信用できない。そして、そんな自分にちょっと安心する。


 長谷川町子の『いじわるばあさん』で、成人式の祝い金をいじわるばあさんが寄越して、それで新成人が酒を飲み食いするわけですが、いざ会計になって祝い金の袋を開けると


 『まず疑ってかかれ』


 …と書かれた紙が出てきた、というネタがあったが。このネタはかなり好き。これは人によって感じ方がかなり違うと思うのですが俺は『いじわるばあさんの優しさ』を感じた。経験則からの金言だ。これを活かすも殺すもあとはアナタ次第というコトで。


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 さて、最新刊の発売された『アラクニド』もいよいよ13巻を数え、ゴールが見えてきたように感じます。個人的な感想として今巻に於いては『作品の伝えたいメッセージ性』が強く出たのではないでしょうか?


 遡って一巻ですが『何があっても個を奪われるな』と蜘蛛は言い残してこの世を去る訳ですが、その個を奪うものとして『他人に委ねての思考停止』というのが描かれていたように思う。ことにアリスが軍隊蟻を仕留めたカギはここにあった。同時に100パーセント信じるというコトへの警鐘でもある。ここら辺は考え方の差として『認められない』という方もいると思う。ひょっとしたら『信じきって破滅する』という生き方をする人も居るだろう。ただ、自分が思うに


 『選択肢は一つで無いことを忘れるな』


 …というコトだと思う。『信じる』と『委ねる』は違う。人によってはイコールかもしれないが。


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 どんな苦境にあっても安易に逃げずに最善を尽くすコト……それが『挑み』


 このマンガのキメ台詞としては『殺すしかない』ですが、その『殺すしかない』の先にあるもの……それが今巻で示されたように感じます。力強く。


世界が繋がる!!        村田真哉・速水時貞・匣咲いすか『キャタピラー』

ガンガンJOKER
08 /19 2015

 20年ぐらいの昔、俺は たがみよしひさ先生のマンガにハマっていた。とりあえずキッカケは『NervousBreakDown(ナーバスブレイクダウン)』で自分にしちゃ珍しく推理系のマンガでした(苦手なんで金田一くんもコナンもあんまり知らない)。


 で、このマンガは『過去作品のキャラがゲスト出演して活躍』するという面白さがあって、当然『軽井沢シンドローム』『我が名は狼』『戦士(フェダーイン)』等々を読むことになる。当時はAmazonはおろかブックオフも無かった時代なので……思えばこれをキッカケに古本屋マンガ発掘に目覚めたような。


 他のマンガ家さんも『作品世界を繋ぐ』というのを行う方もたまに見かける。自分の他の例だと荒井チェリー先生ですね。きらら系を読み始めた頃には『三者三葉』はかなり進んでましたが『ハッピーとれいるず!』はキャラを把握する入り口になった。


 マンガはこういう自由さがもっとあっていい。そういう意味では村田真哉先生原作の作品はそのような動きが最近ありましたが……


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 自由すぎ!!


 いいぞ、全然いいッ!!もっとやれッ!ホワイトベースはいい!!ガンダムを映せッ!!(酸素欠乏症気味)


 先日発売された『キャタピラー』の六巻に俺はビビッた!!ウレションレベルである!!まさかの『サイカチ』『ベクターファイルケース』からの榎稲穂が登場です!!ええっと、当ブログはチャンピオンメインだからご存知の方も多いと思いますが(最近やたらこの言い回しをしているような…)、藤見泰高・カミムラ晋作先生のコンビが生み出したキャラです。『サイカチ』では主人公を差し置いて単行本の表紙になり、その後チャンピオンRedで『ベクターファイルケース』では堂々の主役になりましたが、ついには『アラクニドワールド』にまで進出です。

 
 『アラクニド』がはまったときはやはり『サイカチワールド』は意識せざる得なかった(こういう虫マンガとしてのアプローチもあるんだという意味で)けど、まさかその三年後ぐらいにコラボするとは思わなかったよよよよよよ……。


 ちなみにファンにはおなじみの『ムシちく』も当時を再現していてニンマリです。



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 ……ん?


 ああッ!?お前!!


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 『キリングバイツ』の盛山ではないかッ!?


 そう、榎教授のプロフィールにはシッカリと『城彩大学客員教授』と書かれている!!これはまさしく『キリングバイツ』の世界もガチッとリンクされた瞬間です!!



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 もともと『キリングバイツ』でも


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 『アラクニド』の制服を着ていたりとかありましたが



 ……なんだろう?俺、マンガってずっと読んでてバカなんじゃなかろうか?と思ったりするんですが。同時にガキの頃のマンガに接したワクワク感というのが今も薄れないんですよね。おそらくほとんどの人間がいずれ薄れると思うのですが、本当にワクワクする。そして、この六巻にこめられた演出はワクワクしますね……。自分のバカさが心配になるレベルで。すでに『巨蟲列島』でのピンチの時に駆けつけるアリスとか、アリスがピンチの時に的確なアドバイスをくれる榎教授とか……


 イ・メ・ー・ジ・出・来・る・!!(本当にバカだなあ)


 こういう演出はやっぱりいい。あくまで個人の意見なんですが、好きな連載が終わってマンガのキャラクターって今頃どうしているんだろう?と思う時があって、これはおそらく『狂っている部類』なんですけど、こういうのがあると本当に嬉しいんですよね(荒井チェリー先生の作品などは特に)。マンガって、消耗品なトコロもあって、それが繁栄にも繋がった訳ですが、好きなキャラには作品を越えて出てくれると『嬉しい』のです。



 ……しかし、今回は他にも書きたいこといっぱいでしたが(リオックが好きなキャラだし)、ついついコッチに熱が入っちゃったなあ。マンガって本当にワクワクする。これはこれからも変わらない。『キャタピラー』の六巻を読んで確信した!!




憧れ      藍井彬(旭凜太郎)『DUEL !』(デュエル)

ガンガンJOKER
07 /08 2015


 ラジコンやっていて『憧れ』がある。


 F1ドライバーのジャンカルロ・フィジケラだ。『F1史上最高のドライバーは?』という答えをランキングした本があって、結果はやはりというか当然というかアイルトン・セナだったけど、自分にとってはジャンカルロ・フィジケラなんです。ポールポジション三回・優勝三回は優れた成績ではあるものの突出したものでは無い。だけど、やっぱりフィジケラが『憧れ』なんです。


 彼の魅力は『オーバーテイク(追い抜き)』にある。自分にとって彼ほどカッコイイオーバーテイクは知らないのだ。特に気に入っているのは2005のドイツGPのシューマッハ兄弟にサンドイッチされた四位争い。あの時は後輪ブレーキが壊れていたけど、びっくりするようなチャージをしていた!!


 いつか、ああいうカッコイイオーバーテイクを俺はやりたいのだ。思うのだけど幻想でも過大評価でもなんでもいいから『憧れ』ってあった方がいい。『憧れ』が多いほど人生は豊かになる。



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 …というコトで今回は 藍井彬(旭凜太郎)先生の『DUEL !』(デュエル)です。こちらはスクエニのマンガらしく 第三話まで試し読みができるのでよろしければ読んでみてください(マンガブログ的に嬉しい)。


 そして


 当ブログはチャンピオンがメインになると思うのですが、古くからの読者には馴染み深い『TWO突風』『ガキ警察』の旭凜太郎先生でもあります!!おおっガラッと絵柄を変えてきたぞ!!やったぜ、アキラックス!!(実は主人公のライより好きなキャラ)


 さて『デュエル!』ですが、イカレた髪型の少年たちが『俺とデュエルしようぜ!!』というノリではない。フェンシングを題材にしとります。日本ではマイナーな競技である、フェンシング&女子高生たち……という部活ものです。


 竹下けんじろう先生の『スポ×ちゃん!』とか神馬耶樹先生の『マトイ・ナデシコ』とかマイナー競技を扱った作品っ好きです。だって、こういうの知る機会ってなかなかないじゃん。俺、ラジコンはスポーツだッ!!とか行っているけど、そのマイナーさからハナで笑われるぞ!!くそお……少なくともカーリングよりはスポーツしていると思うんだけどなあ……。


 もちろん、この『デュエル!』という作品はフェンシングを題材にしているだけあって、今まで知らなかった知識が蓄えられるのは嬉しい。なんだけど、自分として『いいな……』と思ったのが『憧れ』について描いているコトだ。


 主人公・みのりは愚図い。読んでいていたたまれないぐらいすに愚図い。なにもこんなに愚図い。そういう人が何かをするのってとても勇気が要るんです。その勇気を得る為の『憧れ』というのはすごく分かります。とかく世の中は愚図い人は切り捨てられたりしますが、それでいいのかな?それに対してのアンサーが『憧れ』なんですよね。俺が思うに『憧れ』という感情は過小評価されているというのがあるんですが、この『デュエル!』という作品の中でその強さを魅せてくれるんじゃないかと楽しみにしてます。



 それにしても、このマンガはスクエニ系と秋田系をハイブリッドしたかのような味わいもある。主人公の白糸台高校はスクエニ臭がするんですが、ライバル校の聖蹟桜ヶ丘学園の面々からなンか秋田臭が漂っているような……?特に鳳蓮(おおとりれん)が名前からしてくせぇくせぇプンプンするぜぇ秋田のニオイがよぉッ……という感じ。何をバカなコトを?と思ったチャンピオン読者は確認ください。確かに『する』と感じるはずです。


 そして、マンガやエロゲーなどに於いてアリスは萌えキャラという法則があると思うンすけど、スクエニ系はなぜだか武闘派のような(アラクニドの藤井アリスとか)。そういう決まりでもあるのだろうか?


 とりあえず、チャンピオン読者もスクエニ読者もハイブリッドされたこの『デュエル!』を是非とも読まれてください。


期待に応える新連載    吉辺あくろ『悪魔の踏むを恐れるところ』

ガンガンJOKER
05 /05 2015
 マンガ家さんとファンの関係って面白い。何しろ会ったことも無いのに信頼関係で成り立つでやっていくのだから。


 その信頼関係って、マンガ家さんなら『読者の期待に応える。面白いと信じて買う約束を違えない』であり、読者は『この作者ならこういう期待に応えてくれるはず』というもの。ツーでありカーなのだ。

 
  
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 さて、ブログで度々取り上げさせてもらってました『絶対☆霊域』の吉辺あくろ先生の新作『悪魔の踏むを恐れるところ』がガンガンジョーカーでスタートしてます。なんとガンガンオンラインで気前良現時点全て読めます。先月が三話掲載、今月が二話掲載と編集部の期待値を感じさせるものがありますが、読者としての自分は『期待値に応えた面白さ!』と感じてます。


 あらすじとしては魔界の王位争奪バトルロイヤルとして人間界にやってきたアイニーは、犬山を主(あるじ)として王を目指しますが……?


 …というものですが、『おっ、やっぱり吉辺あくろ先生の作品ッスな~』みたいな印象で前作の『絶対☆霊域』が面白かった方はすぐに馴染めるでしょう。


 で、ここで誤解をいただきたく無いのは『保守的という意味では無い』というコト。吉辺あくろ先生の作品は会話が軽快なテンポで進んでゲラリと笑うような面白さが気持ち良いんですよね。マンガの面白いというのは喜怒哀楽を刺激されて、最終的には気持ち良い(快)があるものですが、吉辺あくろ先生のマンガはいい!!


 『サザエさん』でカツオがゲラゲラとマンガ読んでいるシール!!こんなヤツいねーよ、と思われる方も居るんじゃないかな?なんだけど『絶対☆霊域』はそんな感じで読んでるぞ、俺。そして変わらず『悪魔の踏むを恐れるところ』もそこら辺りは全く変わらない。これは勝手な俺の思い込みではありますが、なんつーか信頼関係で成り立っているな~と。とあるマンガ家さんが『マンガの健全性が好き』と言ってたけど、俺としてもマンガのそういうトコロが好き。度々ブログに書いてますがマンガに最も大事なコトって何かなと考える。誰も見たコト無いストーリーや設定?うまい絵?ヒューマニズム?


 それらは大事ですが違うな…と感じる。やっぱり約束にも似た期待に応えるだと思うのです。


 『絶対☆霊域』記事は『あたたかなおすそわけ』が好きで次回作も応えるに違いない……と書きましたが、やっぱり『悪魔の踏むを恐れるところ』も違えなかった。それが嬉しくて楽しいです。


 この『あたたかなおすそわけ』がさらに多くの読者にひろがるといいな~。