鈍速毎日『マジカロマジカル』他作品 - 豚か狼か

効かない!!   鈍速毎日『マジカロマジカル』

鈍速毎日『マジカロマジカル』他作品
09 /11 2015

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 今週の『マジカロマジカル』はルル対魔女(?)ですが、この手のマンガのセオリーの悪い部分が出ちゃったな~という印象です。


 例えば『効かない』は悪手の定番中の定番です。なぜ悪手と考えるかと言うと、ちょっとマンガの歴史をさかのぼるコトになる。


 そもそも昔のマンガというのは『荒唐無稽』であって、リアリティとか統合性は無視の世界観であった。例えば『ゲームセンターあらし』においての必殺技・炎のコマに於いては『コンピューターの計算速度が一秒間に二百万回なのでそれを超えた動きをすればいい』という理屈だ。もちろん人力で秒速二百万回超というのはデタラメなんだけど、反面『当時得難い情報だったコンピューター知識を作品に盛り込んでいる』という部分はマジでスゴイ!!これがマンガロジックだと思う。


 が、現代だとコンピューターだけでなくあらゆるモノが進歩・解明されているのでうかつなコトも描けないし、それに対応する知識が必要になる。その中で『ファンタジー』『異能バトル』みたいなものが台頭してきたのは『やりやすい』という側面もあるんです。ただ『なんでもアリ』というのに甘えちゃうとロクなコトにならない。その手のマンガの開祖とも言えるのが『バビル二世』のような気もするが、実はこのマンガ『超能力なのにけっこう制限がある』というのがあって、宿敵ヨミもそうだったりする(それで最初の直接対決は敗れた)。ところが最近は『何の考えも無い』『そういうものだから』でビーム撃つマンガの多いコト多いコト。で、それをハデな方向にして『効かない!!』となってますが、効いてないのは読者だよ!!といい加減にツッコミたくなる。


 『効いてない』に対して『読者が納得するアンサー』を出すのがマンガだと思ってます。あるいは『それが笑って許せる面白さ』を提供できるかであって……まあ、なんつーかマンガにラクな道なんて無いんだよな……。


 例の魔女にも今のトコロ『なんでこんなコトしてんの?』という疑問の解明が本来的には気になるはずなんですが、残念ながら『かなりどうでもいい』というのが今の自分です。


 読者を納得させる応える……というマンガの根幹がスッポリ抜けているような気がするんですが、毎度書いているように『なぜそうなったのかさっぱり分からない』という状態がずっと続いている。疑問符の多いマンガだ。

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半年過ぎてますが      鈍速毎日『マジカロマジカル』

鈍速毎日『マジカロマジカル』他作品
09 /03 2015

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 開始前はかなり期待していたのですが、なかかな芳しくない『マジカロマジカル』です。


 ①話が進まない

 ②何をしたいのか分からない(シリアス路線?お色気?キャラの魅力?)

 ③動機が弱い

 ……これはどうしたコトだろう?①に関してはもちろんエピソードを消化したり、キャラを登場させていたりするけど、主人公サイドの目的が全く動いていないというコト。雫はいつになったら予告カットにあったコスチームになるのか分からない状態です。


 ②に関しては先週あたりは『お色気路線』で行くのかな…と思ったら今週は思い出したようにこの展開になっている。イロイロな要素を持たせる欲張りな作品は好きですが、その素材がチグハグになっている印象です。


 ③に関しては『読者は納得したがっている』というのが自分のマンガに対しての考えであって、あらゆるマンガというのは『最終的に主人公は勝つ』みたいなコトになっているけど、実はそれで良かったりする。もちろん負けるような作品もありますが、そこには『納得』を描かないといけないんですよね。納得……という要素が最初からスッポリ抜けているように感じます。


 ただ、こういう風に書くのも『読みきり時代の鈍速先生はすごかった』という印象が強いんですよね。特に『さがしもの』は良かった。これを描ける方が今の展開になっているのが不思議なんですよ。


 連載も半年超えて、今も続いているけど、このマンガはいったいドコに行くのか?


お色気路線?       鈍速毎日『マジカロマジカル』

鈍速毎日『マジカロマジカル』他作品
08 /28 2015

 今の子供はかわいそうだ。簡単にエロが手に入るからな。


 ……昔は良かった、は老人の戯言でしか無いのですが、それでも『エロ』に関しては昔に生まれて良かったな~と思います。単純にありがたみの問題ですね。背徳感タップリにエロ本を川原に拾いに行く…というのはもはやギャグの世界と思われるかもしれないが、自分の世代は普通のことだった。手軽にエロが手に入らないんです。エロ本どころか今はネットとかで簡単に見れる。これは便利なコトなんだけど、これに関しては昔に生まれて良かったかな?(マンガに関してはベストだと思ってます)


 とりあえず、エロの難易度は下がった…という現状は確かだと思いますが。で、不思議なのがチャンピオンって露骨にダイレクトエロスで売り出すコトが多いのだけど、これはなぜなのだろう?だって、簡単に見れる時代にチャンピオン誌であったら下着あたりまでがボーダーラインかな~と。だとしたら、そのラインいっぱいの工夫が必要なのにダイレクトなんだもん。


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 もともとその要素が強かった『マジカロマジカル』ですが、先週の新キャラからダイレクトエロスになった。これはどうしたことか?


 お色気路線はアリですが、ここはボーダーラインの中でのエロスという工夫になるのではなかろうか?それが全く無い。例えば【ああいうコトがあった】から雫が家計をなんとかやりくりして新しい水着を買ってみた……という展開などどうだろう?キャラの心理変化が感じられるような描写が無いと勿体無いと思うんです。


 マンガというのは『あらゆる制約との戦い』と自分は思っていて、例えば『派手な戦闘シーンを入れたいけど作画労力が足らない』とか『ダイレクトな殺人描写はダメ』を『シンプルだけど印象深い戦闘シーン』とか『分からないだけにエグい描写』とか工夫があるから面白いと思っているんです。


 簡単なエロは印象が薄くなる


 …俺はエロエロ大好き人間だからこそ『簡単に手に入らなくて良かった』と思ってます。


この1コマ         鈍速毎日『マジカロマジカル』

鈍速毎日『マジカロマジカル』他作品
08 /22 2015


 自分の人生は自分のもの


 ……というのが根底にあって、まあそれでも妥協と最低限の協調性が無いと社会で生きていけない。が、相手が殺しにくる(あるいは自殺するほど追い詰められる)ならば殺すしかないとは思います。



 なので、マンガ家さんが自分の好みと違うものを書いたからと言ってもそれは自由だと思います。もちろんその作品がクソつまらなかったら、クソみたいな感想を書きますが(最悪だ)。



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 そういう意味では『マジカロマジカル』という作品は『短編でファンになった鈍速毎日先生』からはかなりかけ離れていた。が、マンガ家さんの将来はマンガ家さんのものです。当たり前だけど、鈍速毎日先生が俺の為だけにマンガ描いている訳じゃないからね。


 ただ、そういう風に理性で言い聞かせても、やっぱり感情の部分では『マジカロマジカル』という作品は『あれ?』というのがありました。


 が、今回は本当に四年ぶりぐらいにに『見たかった鈍足毎日先生』が1コマに集約されていた。こういう心の機微を感じさせるのが鈍速毎日先生だと思っていて、それが自分にとっての求めるものでしたので。


 今後もこういうシーンが増えるといいな~。もちろんコレは俺の勝手なワガママでしかありませんが。

お色気シーン       鈍速毎日『マジカロマジカル』

鈍速毎日『マジカロマジカル』他作品
08 /08 2015


 八神健先生の『えろまん。(仮)』で、マンガ家志望の主人公はマンガ家志望のヒロインと出会うコトになのますが、技術はまだまだ発展途上にも関わらず、ある才能を見出す。


 『なぜか、エロい』


 ……本人は少年マンガを描いたつもりなのに『なぜか、エロい』という才能であり、そこから二人三脚でエロマンガ家を目指すというストーリーでした。このマンガ、熱いのでマジオススメです。



 実際、技術は拙いのに『妙にエロい』という絵柄は存在する。これもマンガの面白いトコロだろう。



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 おそらく編集部から『お色気枠』としての要請も受けている『マジカロマジカル』であり、よく拭くがビリビリに破れたりしますが、あんまりエロさを感じない(ここら辺は個人的な差が激しいのかな?)。昔、『ヤンキーフィギュア』がやってた時も全くエロさを感じなかったなあ……。


 あれは一体なぜなのか?


 ただ『マジカロ』に関して言うと『劣情をもよおした』という感じは無いなあ……。今回は特に顕著で、裸を恥ずかしがる動物はいないように、まんまエロさが無かった。



 ちなみに今のチャンピオンでエロポテンシャルが高そうなキャラは『ニコべん!』の梅宮さんだと思います(本気で)。



 

これは……       鈍速毎日『マジカロマジカル』

鈍速毎日『マジカロマジカル』他作品
08 /01 2015



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 ドラマを描く……というのは才能の要素は少ないと感じる。これは経験値の方が重要だ。

 
 自分の経験とか、書物・映像から蓄積させて『自分なりに咀嚼する』という反復の繰り返しだ。


 これはもう『ほぼ確定した』と思っていいかな…と感じるのが、鈍速先生はドラマを描くのが苦手なのだろう。初期から娯楽指数よりドラマ指数のウェイトだし、何より鈍速先生の作品が好きなので妄信してしまったが、はっきりいってドラマが苦手なのだろう。


 で、自分の考えるマンガのドラマというのは何かと問われれば、『読者が納得するコト』というのに尽きる。今回の場合だと、彩音&キリコのイチャイチャであるが、自分の『納得』からはほど遠い。そういう要素をカッ飛ばして機械的にキャラを動かしすぎる。まるで彩音にはモンスター化した過程が無かったかのようだ。


 また、学校に移動とか『そこは老人だらけだった』という要素が全く機能していない。ならば、彩音とキリコをこのまま主人公たちの学校に『向かわせて事件』という展開のが要らない情報をカットできる。


 何より連載開始から半年経過しているのにビックリするほど進展が無い(雫のコスチューム変化ぐらいはしてもいいのに)。これは本当にどうしたコトなのだろう?作品から戦略性が感じられない。



 ただ、断っておくと『面白くできるのにどうしてこうなった?』という疑問が大きいからです。鈍速先生自身は本当に良いモノを持っているのにそれらが機能していな歯がゆさですかね…。



平坦に        鈍速毎日『マジカロマジカル』

鈍速毎日『マジカロマジカル』他作品
07 /23 2015


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 『マジカロマジカル』という作品の妙なトコロで作画のアップダウンが激しいというトコロ。


 昔のアニメだと回によって作画クオリティが全然別物になったりするけど、そんな感じに近い。回によってのクオリティが激しい。不思議なぐらいに。


 なんで不思議かと言えば、今回は『やたら平坦』というコトだ。カメラがキャラの正面を向いたものがやたら多い。もし、これを読んでいる方でマンガ家目指して『描き始めたばかり』の方がいるならば、『その正面ばかりの対話シーン』に対して、『ちょっとカメラワーク意識するだけで格別に変わる』と。もちろん、俺自身にマンガを描くノウハウは無い。マンガブログで培ったものだけ。だけど、これはおそらく初歩の領域のはず。


 が、今回の『マジカロマジカル』はやたらとカメラが単調だったように感じる。これが不思議だ。おそらくネームの切り方ひとつで印象がかなり変わると思うのだけど……。

これはヤバイ……       鈍速毎日『マジカロマジカル』

鈍速毎日『マジカロマジカル』他作品
07 /18 2015

 マンガというので大事なものの最上位は『説得力』だと思ってます。


 ぶっちゃけ、展開というのは『ほとんど確定している』のですが、それに対する『説得力』が大事なんです。『ドラゴンボール』で超サイヤ人になってフリーザに勝利する訳ですが、これがフリーザと悟空が対面した時に出ていたら面白く無い。『フリーザに勝利する』というストーリーは変わらなくても面白さが全然違うのです。


 説得力を描いて共感を得る


 ……マンガにおける作者と読者の信頼関係はコレだと思うのですが、近年のマンガは『なぁに、困ったら超サイヤ人にさせておけばいい…』と描いているような新人さんが多いような気がする。



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 本当、こういう苦言はできるだけ書きたくないのですが『フルコンタクト実戦マンガ記事』を提唱している以上は書かなきゃいけない。


 今週の『マジカロマジカル』はドラマが全くなってない。酷すぎる。


 尺の都合でストーリーや設定消化をする為に『やむなくこうなった』というのならば『ドンマイ!!次頑張ろうぜ!!』と言えるし、そうあって欲しいけど、これで『説得力が描けた』とマジで思っていたのならたいそうヤバイ。


 ①ちょっとの会話で抱えていた問題が解決

 ②あれほどまでのモンスターが簡単に改心

 ③直後、タイミング良く建物倒壊

 ④キリコだけ下敷きになる

 ⑤彩音が魔法少女として覚醒



 ……細かくあげればまだ出るのだけど、これらは本当にアタマを抱える。これを描いたことが問題じゃなくて、これに対しての『説得力』が描かれなかったことが問題なんですよね。面白さに繋がらずに、ただベルトコンベア式にストーリーが展開しているんです。


 なぜ、『マジカロマジカル』の担当さんはこれにオッケーを出してしまったのだろうか?どちらかと言えば作者よりコッチのが疑問だ。こういう部分で作者より客観的にみれる立場の方がアドバイス出したほうが良い方向になると思うので。


 ただ、これは明記しておくけど『この作品に対しては自分も含めて最後まで諦めちゃいけない』と思ってます。



確実に前進している       鈍速毎日『マジカロマジカル』

鈍速毎日『マジカロマジカル』他作品
07 /13 2015


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 『マジカロマジカル』の印象としてはやっぱり『頑張っているな~』というトコロ。


 ここ最近は絵のクオリティが上がってきている。そこに今週だ。


 以前は『チームプレイとしてのマンガ的面白さが物足りない』みたいに書いたが、今回はキチンとキャラの能力を展開に盛り込んできた。ぜいたく言えば『あともうちょっとの意外性が欲しい』という気もする(例えば、やっぱり朝が攻撃の本命でした等)が前回からは大幅な進歩です。


 次の課題としては『キャラの魅力』なんですよね。狼一が初登場の時は『いけるか?』という手応えはあったのですが、このキャラには『もっとカッコ悪い共感』みたいなものがあってもいいですよね。劣等生なんだから。


 ただ、歩みは遅くとも確実に前進しているマンガ家さんではあるなあ。



持つ…というコト     鈍速毎日『マジカロマジカル』

鈍速毎日『マジカロマジカル』他作品
07 /02 2015

 例えば『お金』って欲しいな!!世界において『お金』というものは力そのものだから。多ければ多いほど選択肢は増える。


 が、『無尽蔵に使えるならどうする?』と考える『ラジコンコースでも作って、好きな店でも始めて毎日面白おかしく過ごすか』ぐらいしか思いつかない(発想が貧困だな)。そして、それが成功とか幸福に繋がっているのだろうか?また、お金を持つコトによるデメリットも存在する。精神的苦痛は絶対あると思う。それに耐えられるのだろうか?


 『力を持つというコトはそれに相応しい品格が必要』


 ……というのが自分には常に恐れとして在る。ひとつ知りたいのだが『世の中金が全て』と言っている方はそういう品格に対する自信があるのだろうか?皮肉でなく、自分もそういうメンタルが欲しいわ。


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 これは一応は『誉め言葉』なんですが、俺って今回の『マジカロマジカル』に出てきた彩音みたいなメンタルがうらやましいです。本当。俺、ぜってー無理。


 俺、ウルトラマンになってみたいけど相応しくないと思っているもん。よしんばなれたとしても、力の強大さから怯えて暮らすと思います。そして、何より『ウルトラマンタロウ』の最終回で主人公が『ぼくも人間として生きてみせる』という言葉を信じたいという気持ちが大きいので、それを恥じるとか劣るとかは意味の無いコトだと思っているので。


 重ねて描くけど、本当に皮肉でなくてこういうメンタルはうらやましい。


 今回のエピソード、あともう少し『なるほど納得のドラマ』があればかなり面白くなりそうです。いつも書いているけど、もうちょっとなんだよな~。


 絵的には『後ろに落ちるぞ』がかなりグゥ!!

宇都宮 勇

魔中年の書く、かなり結構ダメダメなブログです。週刊少年チャンピオンの感想記事をメインにやってます。

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