まんがきらら系 - 豚か狼か

23歳という禁忌(タブー)に挑む!!          阿部かなり『みゃーこせんせぇ』

まんがきらら系
08 /12 2017
 きらら系というのは『イイ感じにアチョーな作品が載る』というのがあって、過去には『スイーツどんぶり』とかアレで楽しかったです。


 そして、ここ最近のきららで注目しているのが 阿部かなり先生の『みゃーこせんせぇ』だったりする。この作品もきらら系らしく、短期集中から本連載昇格という流れです。



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 主人公23歳!!!!!


 …という禁忌(タブー)に挑んだ次点でアチョー指数は高めになっている。もちろん、過去・現在進行形のきらら作品でもそれ以上の年齢キャラは居ますが、魔物がらみだったり、本連載まで上がれなかったりで、そういうの無しで23歳だったりするのは珍しい。


 主人公みゃーこ先生(鹿島美夜子)は保険医であるくせにモノホンのサイテン(本物の天才)で゛あるが為に『それ、やっちゃマズイよね』のコトばかりしている。その頭脳があれば愚かなる人類の救済することすら可能であるが、本人は中二病をこじらせているが為に興味が無いようだ。


 そして、このマンガの特徴ですが



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 なんか


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 かなり結構バイオレンスしてて、



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 対するキャラたちも


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 メチャクチャにガラが悪かったりする。



 さてさて、この作品はどう転がっていくのか?なんかスデにブレーキが存在してないような作品なんだけど、自分としては『もっとアクセルを踏み込め!!』と期待せずにはいられない作品でもあります。コースアウトだと思ったらマグナムトルネードだった…みたいなのがよく似合います。もっと酷くなれ!!


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祝!単行本発売             相崎うたう『どうして私が美術科に!?』

まんがきらら系
04 /26 2017


 デキる人というのは素晴らしいけど、ちょっと待ってくれ。『デキない人が頑張る』のも素晴らしいんだよ…って。


 ンなコト書くと『HAHAHA!!日本人は負けの美学とやらが好きですね~』となぜか同じ日本人に揶揄されかねない世の中ポイズン。まあ、俺、日本人なんで。付け加えると結果だけで判断するのは貧しいコトで、過程にこそ豊かさがあると思っているんですよ。


 自転車にはヒルクライムというのがあって、山の坂道を延々と登るのあるんですが、やっぱりタイムが出りゃスゲーし、それは素晴らしい結果でもある。だけど、これがラクなヤツなど誰一人としていない。みんなギリギリでやってんのよ。


 だとしたら、二倍時間がかかったヤツは二倍の苦痛の時間に耐えたのも素晴らしい…と誰かが言ってた。自分もその意見が好きだ。物語でダメなヤツが頑張っているのを応援したくなるのはは『そういうコト』で、それを描くことはとても価値がある。



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 さて、このブログで度々書いてました 相崎うたう先生の『どうして私が美術科に!?』の単行本が発売されました!!一ヶ月前で記事にするのが遅れましたが(汗)。今からでも間に合う!!翔丸組に入るんだ!!ぜひとも読もう!!さあ読もう!!


 このマンガを記事にすると毎回書いてますが、改めて単行本で読んでも


 コイツ等ダメだな~という気持ちがいつも湧いてくる。いや、マンガだから『ダメな子が頑張って応援したくなる』というのはむしろスタンダードなんですが、このマンガは『何か特別』というのがあって、自分がこの作品を一際気に入っているのはここにあります。それが何かは今のトコロ分からないんですが。


 で、う~んとイロイロ考えてみたんですが、先に書いた『ヒルクライムの遅いヤツ』というのが今のトコロはシックリします。そういえば彼女らはいつも居残り自習しているあたり『他の生徒より長い時間学校で頑張っている』というのはありますよね。同じ結果出すのに人より時間かかっているし。まあ、誉められたものじゃないです。


 たけど、自分は彼女たちに『正しさ』を感じるから惹かれるものがあるんでしょう。それが描かれている『どうして私が美術科に!?』に価値を感じます。『負けの美学』で片付けるのはあまりに貧しいと思いませんか?そもそも、そういうコトに勝ち負け判断の中に価値はあるのか?



 …なんて、書きましたが『ゲラゲラ笑える面白いマンガ』というのがオススメの理由の筆頭だったりします。


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 きらら系の単行本らしく描き下ろしも充実してるよ!!やったね!!


趣味の派閥争いマンガ            スーパーまさら・うみのとも『私を球場に連れてって!』

まんがきらら系
03 /28 2017


 コミケにてブサメンで体臭がキツそうなクソオタ二人が『綾波かアスカのどちらが良いか?』でケンカしだしたという話を聞いたコトがあるが、さぞや醜いものであったと感じる。オタクである俺がそうなのであるからにして、フツーの人にとっては『狂気』の領域であろう。たまに『そんな理由で離婚?』みたいなネタ見るけど、フツーの人にはそれ以下であるというコト。『世界に一つだけの花』を流して浄化しなくては。



 が、その派閥争いはオタクの業とも言える。




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 先月のきららマックスから始まった スーパーまさら・うみのとも先生の『私を球場へ連れてって!』が面白い。そんなオタクの醜い業がテーマとなっております。


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 ホワイトキャッツのファン・レオナと


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 ファルコンズのファン・春子(通称・ファル子)に挟まれてしまった


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 まあ、野球のコトは割とどうでもいい・玉チャンが巻き込まれるストーリーになってます。


 世の中あらゆる趣味・出来事があって、その全ての分野で『ンなコトどうでもいいよ…』という人のが多い。そんなマイナススタートの玉チャンははたして野球ファンになれるのか…というのが見どころになってます。



 
 このマンガで面白いのが『接地感』というヤツでして、例えば玉チャンは『お父さん』と呼ぶのに対してファル子は『ママ』と親を呼んでます。きらら系に限らずマンガというのは『あえてリアリティを消してスポットライトを消す』というのがある。家族構成が分からないマンガとかのが多いんですよ。ヤンキーマンガだと下手すると学校がほとんど描かれないなんてケースもあるしなあ(学校の話なのに)。



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 …あっ、こういう金銭感覚の部分はキチンと描くのかと嬉しい描写が。『きまぐれオレンジロード』の主人公の高校生は毎日のようにヒロインの喫茶店に通っていたけど『そのお金はどこから…?』と結構疑問でした(うるせぇ読者だな)。反面『750ライダー』の主人公も毎日のように喫茶店通いしてましたがガソリンスタンドでバイトしていたのでセーフです(うるせぇ読者だな)。



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 なので、ファル子は二話目にしてファン活動のタメにバイトしてたりする…。


 
 コイツ等、ファンとして真っ当な頑張りしてんなぁ



 …と感じられるのが良い読後感を生み出している。好きだから衝突するし、好きだからキツいコトもやれる。そういう部分を描いている誠実さはいいですね。趣味系のマンガは『読者は良い所だけ見たいんだ。苦労とかのネガティブ要素はいらない』なんて方も居るみたいですが、俺は逆に『そういうのを見たい』と思っちゃうんですよね。だって、その先の『嬉しい』がキャラと一緒に共有できるじゃん。


 

短期集中        大熊らすこ『ハッピーセピア』

まんがきらら系
02 /22 2017


 マンガブログやっている訳ですが、結構重要なコトに『マンガを普通に読んでいる人』とか『あんまりマンガを読まない人』の意見というのがある。


 自分の認識の歪みを修正させるために。いかに自分がマンガが重要であっても、世の中のほとんどの人はマンガが無くても変わらず生きていけるものなんです。


 そういう人の意見は本当に役に立つ。自分の知らない感覚を持っているから。



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 さて、今回は 大熊らすこ先生の『ハッピーセピア』です。以前、『あるじのいぬまに!』でも記事にさせていただきましたが、最初のハードルは無事通過できたようで三話の短期集中として、今月の無印きららからスタートです!!


 

 ストーリーは


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 大好きな家庭教師・みなみは高校時代に心残りがあるみたいで。


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 主人公・みなみは何とかしたいと頑張って!!


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 怪しげなルートからタイムスリップして過去改変する…というものです(このコマ、すげー笑った)。



 ここで注目したいのは『読者に何が起こっているのか?』というのがとても明確な作品であり、この三話の中で大崩れしないであろう…という抜群の安定感だ。構成力が新人離れしていて、実に丁寧だ。


 先に書いた『普通にマンガを読む方』というのは実は『構成力』なんて意識して無い。そういう方が『楽しい』と思えればしめたもの。マンガはとにかく読ませてナンボのものなんで。きらら系と言うと『なんかのんべだらりとしている』と思われがちですが、人気作品はやっぱり構成力が図抜けているんです。
  




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 ただ、そんなコトを書いている俺としても『それは楽しみの一要素』と思っていたりする。大熊らすこ先生の作風って温かみがあって大好きなんですよね。


ゲストォーーーッ!!            リムコロ『ことりステーション』           

まんがきらら系
02 /01 2017

 『ポッピンQ』が面白かったのは、主人公の伊純が高知弁であったから……というのはまんざらでは無い気がしてきた。


 いや、俺自身が栃木の田舎猿だから『けっ、都会モンが気取りやがって』みたいなトコロあるし。



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 さて、今回は先月&今月のきららMAXにゲスト掲載された リムコロ先生『ことりステーション』です!!



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 地方から東京の高校に入学したカッペヒロイン



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放送部の面々にしてやられるお話でした(割と本当)。



 …とまあ、やはり田舎猿の俺としても愉快に読めましたが、このマンガはゲストなので来月以降は人気次第なんですよね~。このマンガ面白かったんで、なんとか本連載になってほしいなあ。


 ちょっと気になるトコロとして『バストアップ会話メイン』で展開しているトコロですね~。おそらく『この方が読みやすいんじゃないかな』という判断だと思いますが、個人的にはコマにはメリハリあった方が好みです。




 

弱さとかダメさとか            相崎うたう『どうして私が美術科に!?』

まんがきらら系
02 /01 2017


 きらら記事だというのに、いきなり『修羅の門』からスタートですが。


 キメセリフが『陸奥圓明流千年の歴史に敗北はない』というだけに絶対に負けない主人公なんです!!負ける時は死ぬ時という訳ですから、続巻が出る以上は絶対に負けない。
 

 が、この主人公・九十九はところどころで『弱さ』とか『ダメさ』とか出る。対不破北斗戦(単行本10巻)では死んだ兄を思い出して思わず泣いてしまった。で、俺は言うとこの主人公・九十九が大好きである。それなりにマンガは読みましたが、トップクラスに思い入れのあるキャラです。


 ただ、九十九に『そういう面』が描写されなかったら、そこまで好きじゃなかったと思うのです。マンガのキャラというのは総じて凡人以上のスペックが与えられてますが、それだけじゃ感情移入はできないと思うのです。『弱さ』とか『ダメさ』があるから惹かれると思うんですよね。




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 そして、ダメキャラの総合デパートと言っても遜色ないのが 相崎うたう先生の『どうして私が美術科に!?』であり、勇チャンの大変お気に入りマンガだ!!単行本一巻ももうすぐ発売だぜ!!(3/8)


 『コイツ等、本当にダメだな~』


 …とか思いながら毎回楽しく読んでます(酷いなあ)。



 だけど、『弱さ』とか『ダメさ』ってそんなに悪いコトなのかな~とも思うんですよね。そういうの『まあ、いいか』と思えるぐらいの空気が丁度いいんです。そして、同時にそういうコって応援したくなりますよね~。



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 今回は…


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 一見、他人に関して無関心でヤル気なさげな黄奈子にスポットが当たってますが……



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 突飛な出来事にメチャ弱かったり


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 実はかなり結構小心者だったり



 と弱さダメさをさらけ出してます。


 
 他の人はどうだか知らないけど、自分は今回の件で『黄奈子がだいぶ読者にさらけ出してくれたな』とちょっと嬉しいものがあります(なぜか)。マンガのキャラというのは『創造物』と考えている方も多いと思いますが、自分は『生き物』みたいに捉えているトコロがあるんですよね。『居る』という感覚で。



 よくマンガ入門書に『マンガはキャラクターだ!!』というのがありますが、それは『カッコイイことを描け!!』じゃないと思います。極論すると『弱さ』とか『ダメさ』があって、初めて魅力的になるんじゃないかと。そんなコトを描いたら読者に嫌われる?ンなコトは無い。読者はそんなに冷淡じゃない。それを信じられたマンガ家さんが『弱さ』とか『ダメさ』をさらけ出せるのだろう。


最もダメーな            悠理なゆた『サクランボッチ』

まんがきらら系
12 /21 2016


 たまに書いているコトですが、マンガは連載雑誌で読むのがいい。応援している作品ならば尚更だ。


 まあ、マンガ誌も一冊あたりの連載が20本超えるのを考えるとその一本の為に雑誌を買うのは現実的じゃないし、そのような理由で単行本になっている作品も自分にだって多々ある。



 ただ、『伸びている』と感じるマンガ家さんはやっぱり雑誌で追うと楽しいんですよね~。




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 きらら誌だと、自分はやっぱり 悠理なゆた先生の『サクランボッチ』ですね。この作品のチャレンジングなトコロであり、回を追うごとにマンガに磨きがかかっているのが感じられます。連載前のマンガ家で無い悠理なゆた先生ってイマイチ知らないんですが、どちらかと言えばイラスト畑な人だったのかな?俺、マンガとイラストは全然違うと思っていて、マンガがラジコンでイラストがプラモだと思ってます(意味不明)。


 さて、このマンガは四人の『ぼっち』が出ますが


桜~勉強に集中するあまり成績と引き換えに対人スキルがヘタヘタになる。

百合~お嬢様すぎて周囲が敬遠している

小紫先輩~対人距離感がブッ壊れている(?)過去に何かあったっぽい?


 そして


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 小雪は天性のぼっちのセンスに恵まれているとしか思えない。このコは他の三人と事情が違うようだ。ええ、ハッキリ言って、このマンガで一番ダメなコは小雪です(酷ぇ)。


 だからこそ、自分はこの作品の中では小雪が最も思い入れあるキャラです。今回(2017・一月号)はそんな小雪にスポットが当たってます。


 この作品ももうすぐ二年になるんですが、それにしても悠理先生はマンガが巧くなった。マンガは才能では無い…と自分は常に主張してますが、そういう意味では悠理先生は要領の良いタイプでは無いだろう。だけど、それ以上に毎回工夫を凝らしているのに惹かれる。全てのマンガ家さんは工夫をしているのはもちろんですが、『サクランボッチ』は本当に工夫しているのを強く感じるし、それが作品の引力になっている。


 それを雑誌で追うように読むのが楽しい。


 このダメダメなぼっちである小雪ですが、いかにもこの作品ならではの魅力を感じる。その不器用で要領が悪く、性格も深刻に考え過ぎなトコロがいい。このキャラクターは悠理先生ならではの産物でしょう。そして、そんな小雪を自分は応援したくなるんですよね。



 

期待値          相崎うたう『どうして私が美術科に!?』

まんがきらら系
11 /08 2016



 マンガ家によるマンガ解説本なんかがあって、いわゆる『マンガ家マンガ』なんかもそうだ。


 そして、意外にも さいとうたかを先生も書いてたりして『さいとうたかをのコーヒーブレイク』がオススメであったが、今確認したらプレミアがついてた(汗)。あれ…?古本屋のオヤジにオススメされて300円ぐらいだったような…。電子化とかしてくんないかな~。


 さておいて。


 その興味深い内容の数々の中で『物語のパターンは出尽くしている』というのをさいとう先生は指摘している。自分もそう思う。だから、マンガ家マンガの中で主人公が『誰も見たこと無いようなマンガを描いてやる!!』と目を輝かせて言いますが、既知感の無い作品は無理だ…というコト。


 しかし、さいとう先生は付け加えて『だからアレンジが必要だ』と言っているし、また別の項目では『個性というのは小手先の表現でなく、己が滲み出るもの』とも言っている。自分もそう思う。



 
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 さて、今回は急上昇の 相崎うたう先生の『どうして私が美術科へ!?』です。前回の記事は コチラに。



 これはもうマンガブログやってるヤツの特権だと思うのですが、応援している作品が人気作になっている過程を見るのはワクワクします。きらら誌で言うと『きんいろモザイク』がそれに当たるんですが、こういう気持ちを再び感じさせてくれる、きらら作品が個人的に二つある。ひとつは伊藤いづも先生の『まちカドまぞく』で、もう一つはこの『どうして私が美術科へ?』だ。


 『まちカドまぞく』は構成がきららフォーマットとかなり違う冒険をしていて、自分はそこが面白いと感じている。そして『どうして私が美術科へ?』は実はきららフォーマットを違えないというのが面白いと感じてます。



 マンガって面白いな~って思うのが、400字詰め原稿用紙一枚にあらすじまとめると、どんな名作も『大して面白く無さそう』なんです。例えば『ドラゴンボール』だって、『強い敵が現われる→修行→土壇場でパワーアップ→勝利するも新たな強い敵』のエンドレス展開なんです。だから『マンガは絵は描けないけど、ストーリーは考えられる』とか言っちゃう人って、そんな感じにマンガはチョロイとか思っているんじゃないかと。だから、マンガは面白いって思うんですけどね。


 これを読まれている方も『きらら系を研究してデビューしたい』というマンガ家志望の方が居るかもしんないけど、きららフォーマットそのものはかなり明確化されている。だけど、そんなにイージーじゃないと思いますよ…としか言いようが無い。



 マンガって己の持っている要素を総動員するもので、そこから初めて『滲み出る個性』が読者に伝わるんじゃないかと。



 この『どうして私が美術科に!?』が急上昇しているかと言えば、やっぱり『持っている』んですよね。『原稿用紙一枚のあらすじ』を超越した『滲み出る個性』というのを。それは相崎先生の本気(マジ)が成立させている。



 相崎先生の作品で顕著に感じるのが、セリフ回しです。もちろんテクニックという意味合いもあるんですが、『キャラクターに生を与えたい』という願いにもにた想いが凡百の作品とは明らかに違う。特に気に入っているシーンを例に出すと、すいにゃん先輩が黄奈子を先輩と呼ぶようになるのは嫌だと転げまわるシーンだ。ここで桃音が『そんな えっ!? そんなに!?』というセリフになってますが、これが『そんなに!?』だとここまで面白くならないんですよね。そして、この記事の解説もまた『そんなに面白そうには思えない』なんです。


 この面白さは『手にした読者のみが理解できる』というコトで、相崎先生はそれを深く理解している。それが違いであり、それが滲み出る個性に繋がっているんです。読者に意識がすごく向かっている。マンガ家ってそういうアタマの悪さがミッチリな人種なんです。こんなメンタリティ、社会人には邪魔なだけだぜッ!!そして、そういうマンガが自分はメチャ好きなんだよな~。


 『それは良いんじゃなくて、アナタが好きなだけだろ』


 …というのが『否定の常套句』なんですが、マンガというのは個々の好きの積み重ねが決定するのが良い。この作品への期待値は高まるばかり、そんな個々の想いがいずれ結果に繋がる。そう思わせる作品です。自分はその『否定の常套句』を否定したくて好きなマンガ記事書いている。






あなたに合うもの          みやびあきの『なでしこドレミソラ』

まんがきらら系
10 /24 2016


 よく書いてますが『マンガに影響されやすいアホウ』であるので、狂育関係のお偉いさんが『マンガ・アニメに影響されると現実と妄想の区別がつかなくなる!!人を殺す!!』というのもひょっとするとそうかもねと思っちゃいます。いや、曲がりなりにもマンガブログなんだから暑苦しく『マンガ・アニメは世界に誇る日本の文化!!』みてえな雑魚の寝言の一つも言えりゃいいけど、それも違うな~とか思っちゃうんですよね。



 ただ『良い影響』というのがほとんどだと思うんですよ。世の中のフィクションは。



 翻ってマンガの定番中の展開で『とりえの無い主人公が夢中になるものを見つけて頑張る』というのがあるんですが、読者の全員がそれを始めるなんて無い。そりゃ無い。だけど、そこに描かれた情熱に感化されるのは『良い影響』だ。誰が何と言おうとね。それを都合よく無視して持論を展開するヤツは羽死夢にキンタマ握りつぶされろ。(オッサンネタ)




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 さて、今回紹介する みやびあけの先生の『なでしこドレミソラ』は『ええ、そういうスタンダードな作品なんです。本当に』と言えるだろう。作品のウリとしては『和楽器』というジャンルでこれはとても珍しいものですが、フォーマット的には本当にスタンダードだ。



 が、やっぱり自分はこの作品を『とても面白い』と感じる。



 この作品に描かれている『情熱』そのものは読者を魅了する。作者としてはやっぱり『和楽器』に興味を持ってもらいたいとは思うのですが、残念ながら勇チャンは音楽の授業にイヤな思い出しか無いので始めることは無い。が、ここに描かれている『自分を豊かにしたい』という願いは本当だと感じる。別に音楽じゃなくてもいい。あなたに合うものがありますよ、というメッセージだけでも十分に勇気をくれる作品です。



 このマンガは良い影響をビリビリ吸収できる!!



 …と自信を持ってオススメしたいです。



 ただ、このマンガの音楽描写もまた本当に興味深い。『サルでも分かるマンガ教室』で『マンガは音が出ないという弱点がある』というのを指摘されていたけど、こういう新しい描写もあるのか~とビックリです。マンガに出来ねぇことなど存在しねぇッ!!とジャギ風にも吠えておく。本当、このマンガはオススメです。



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 どうでもいいんですが、マンガキャラのプロフィールで自分と星座とか血液型が一緒だと結構嬉しくないですか?まあ、俺を知る人はA型だっての信じてくんないんだけど。


好かれてマス!       たちつてつこ『カスタムメイド!』

まんがきらら系
10 /11 2016


 マンガって、読まれる動機はイロイロあると思うんですよ。イロイロな感情を刺激する為にイロイロ読みたくなるんですよね。


 先日は野部優実先生の『ランブル・フィスト』の記事書きましたが、バトルによるアドレナリン分泌も必要だし、荒ぶった気持ちを豊かにする為にホンワカしたマンガも読みたくなる。マンガはイロイロあって、イロイロ楽しんでいい。


 だから『ハラハラする』とか『謎が気になる』とか『キレイな絵が観たい』とか、その気持ちに上下無くて等しいものだと思ってます。




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 さて、残念ながら連載終了で先日完結の二巻が発売され、当ブログでも度々書かせてもらった『カスタムメイド!』ですが、単純に俺このマンガが『好き』なんですよ。


 いやいや、マンガブログで書くからには好きだろ?というツッコミは当然であるし、好きじゃなきゃ書きたくねぇよという俺なんですが、同時に『どうして?』というのもマンガブログとして書く部分だと思うのです。なんつーか『説得力持たせる』という感じに。



 ところが、この『カスタムメイド!』という作品は『好きな作品』という答えが自分の中で一番シックリくる。作品の中に出てくるユウ・マサキはもちろんユウの同級生に至るまで全てのキャラクターがストーリーを紡いでいるのを読んでいるのが好きなんですよね。マンガブログをやる前はそういう『好き』というシンプルな感情で読んでいるところもあったし、なんつーか『カスタムメイド!』という作品はマンガ好きである自分の根っこのようなトコロを刺激してくれる作品でした。



 残念ながらマンガというのは難しいもので二巻完結となりましたが、とてもとても記憶に残る作品となりました。『好き』という意味でも。ただ、この作品のファンの方もまた『どこが良い?』と聞かれたら『う~ん?好きってトコかな…』と答えるような気がするんですよね。イロイロと理屈入れないで単純に『好き』と言えるような作品じゃないかな?


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 ちなみに自分は岡野先生とモトキ姉さんがかなり好きだったりします。たちつてつこ先生って、残念キャラ生み出すの向いていると思います。



 早く次回作読みたいぜーー!!




 
 

宇都宮 勇

魔中年の書く、かなり結構ダメダメなブログです。週刊少年チャンピオンの感想記事をメインにやってます。

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