サクっと読めるマンガ…サクマン - 豚か狼か
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物語               岬下部せすな『カリュクス』

サクっと読めるマンガ…サクマン
10 /16 2018



 物語……が好きだ。



 だからこそマンガに魅了されているのですが、さて『物語』となると難しい。人気が出なければ打ち切りになり、人気が出たら引き伸ばしになるのがマンガの常ではある。



 今でも歴史的傑作として語られる『寄生獣』が愛される理由は『物語として完結している』という点がとても大きいと思う。そして、その巻数も『全10巻』というのも絶妙だ。これが30巻でも5巻でもダメな気がする。他の分野でリメイクされたものの、続編が無いのも大きい。ちなみに俺は続編が出ても読まないし、リメイクされたアニメも映画も観ない。そのぐらいに『物語』としての思い入れが強いのだ。



 が、これは稀有な例だ。先にも書いたように『物語』というのはマンガは成立しづらい。いや、マンガに限らずあらゆる娯楽作品の宿命と言っても良い。




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 そんな中、岬下部せすな先生は『物語』を描くマンガ家さんだ。『S線上のテナ』は歴史的名作とすら思っている。伏線からドラマまで『物語』としてピッタリのかみ合っている。



 そして、今回の『カリュスク』もまた物語として強烈な輝きを放っている。読んだら一生忘れないであろう輝きがある。それが全四巻の中で『物語』として描かれた。




 とにかく読んで欲しい。



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 ネタバレであるが、ヒロインは確実に死ぬ。それを見る物語です。



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たった一つに全てを敵に          高崎ゆうき『むげんのみなもに』  

サクっと読めるマンガ…サクマン
08 /22 2018


 昔のエロゲーで『痕(きずあと)』という作品がありまして、自分は三女の楓(かえで)というヒロインがとても好きである。人気投票の結果だと長女の千鶴が人気だったんだけど、対極的なヒロインである。主人公は鬼の血を引く者であり、それが世界への災いとなるのですが…



 千鶴は世界にそれを解き放つ訳にもいかないので、葛藤からせめて自分で主人公を殺すことを決意する。


 楓は主人公と一緒にいるのが願いなので、世界を敵に回す。



 …どちらが正しいという訳でもありませんが、自分は迷わずに楓を支持したくなる。自分は昔から『そっちに惹かれる』というのがある。『帰ってきたウルトラマン』(またかよ)が好きなのも『彼だけ他のウルトラ兄弟と違っていて、世界よりも身近な方を優先させちゃう』というのが好きなんです。博愛とか世界平和って全く信じてなくて、目の前が大事なんです。




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 さて、久々のサクマンです(忘れていた訳では無い)。今回は 高崎ゆうき先生の『むげんのみなもに』全二巻・一迅社となっております。



 これ…めっちゃくちゃ傑作じゃね?



 と読んだ当時は感じていて、今回記事にするにあたって読み返したんですが、やっぱりそう思ってしまった。が、これは俺の勘違いって気もする。博愛主義の方には合わないだろう。実際



 『あなたのしあわせは、誰かのふしあわせ。』


 『善良な人は回れ右。誰かを愛する悪い人だけ、この本をどうぞ。』


 
 …と単行本のオビに書かれてますが、これは見事なアッピール文だ。実に的確。



 永遠の時を生きるキイちゃん


 通常よりも時が早く流れるみなも



 そのみなもの『時』を獲得する為にキイちゃんは人殺しを続けます。それはどう見ても『間違っているエゴ』なんですけど、妙に惹かれるものがある。それでも…という純粋な願いが故に。もし自分が博愛主義であったのならば、これほど嫌悪感を感じる作品も無かったかな~とも思います。



 このブログでは『禁句』がいくつかあるんですが、この作品に関しては使わざるをえない。








 『合う人には合う作品です』



否モテがモテました!!        板倉梓『間くんは選べない』

サクっと読めるマンガ…サクマン
02 /14 2018



 なぜだ?


 …と言いつつも理解も納得もしている。俺がモテないのは絶対なのだ。そう、コーラを必ずゲップが出るぐらいに。なので、モテモテハーレムマンガでも読みましょう。そうしましょう。精神安定剤として。



 が、その『逃げ場すら奪ってしまう作風』が板倉梓先生だ。そして、どういう訳か自分はその作風が気に入っている。板倉先生の作品には思い入れがあって、この人が描き続ける限り自分は読むのだろうな~とか思ったりもしてます。




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 …というコトで、久々のサクマンは 板倉梓先生の『間くんは選べない』です。最近完結して全三巻と読みやすくなっております。



 ストーリーとしては『モテない童貞の間くんが、同時にファンタジーの世界のような女性二人にモテてしまい二股することに…』というヤツで。この間くんはしっかり男女合体などもしておりやがります。


 ペンネームからご理解いただけると思いますが、作者は女性です。が、どうして『こんなに男のコト理解してんの?』という感じなんです。いやいや…どうしてこんなにダメ男のコト理解してんの…が正解か?


 板倉先生の作風でもありますが、出てくる男の主人公は草食系…といえば聞こえはいいが、基本的に自己主張の無い温和なダメ男が多い。この『間くん』もそんなヤツでして、今回はダメ男がとことんクズになってしまう…という方向になっております。


 が、なぜか板倉先生の核それらのダメ男は不快でなかったりする。なんでだろう…と考えて腑に落ちるのが『男の弱さを知ってくれている』というコト。ここ描かれている『弱さ』は男なら理解できるところも多いと思いますが、『まあ、そういうの仕方ないよね~』みたいな諦めによる理解が描かれているように感じるのだ。



 …と言いつつも。ごめんなさい。このマンガのオチは『ざまぁ~』と思ってしまいました。さあ、こんなブログ記事なんか読んでしまっているモテない君もこれを読んで共感しようじゃないか!!




もぉっとサクサク死ぬサクサク殺す            鷹見吾郎・下條よしあき『マイコン刑事』②

サクっと読めるマンガ…サクマン
01 /02 2018


 第二話『爆殺指令』とサブタイからしてアレですが…。


 アメリカ留学時代の友人でありFBI捜査官ケリーという新キャラが登場するも


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 すぐ死ぬ。


 いや待て、敵の背後を取った次のコマで射殺されてるとかすさまじいよな…。


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 怒りの大介、叫ぶ!!

 ハチの巣になったってかまわない!!






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 次のページで敵がハチの巣!!


 …第二話にして殺人デビューですが、同時に何人もブッ殺しているという時点で『昔はおおらかだった』という免罪符を軽く逸脱しております…。



 そして、このマンガのスタイルを確立させてしまったのが第三話『処刑戦士』です。



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 第一話で出てきた。淀橋刑事が…


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 これは置きみやげだ!


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 淀橋ーーーーーっ!!


 そう、彼は何の活躍もしないまま漫☆画太郎の先生のような爆発でアッサリ退場してしまいました……。


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 『ワイルド7』や『エリア88』もビックリの危険な職場!!しかし、当局にはなにやら『切り札』がある模様……。しかし、ムラさんもなかなか了承しない。


 
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 が、淀橋が治療の甲斐なく死亡した報を聞き決断する!!


 それは……


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 魔改造されたスーパーカーたち!!


 あ~。俺スーパーカー世代だからこれはクラクラしますわ。今で言うなら『頭文字D』が文字通りのバトルになっているみたいな。

 
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 これさえあれば百人力!!たちまち犯人たちを追い詰める!!


 コイツは淀橋の分だーーーッ!!


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 主人公・大介は飛び出して訴えます



 だめだ!!そんなことしたらムラさんの意志に背くことになる!!





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 …なんてチンタラした隙をみて犯人は反撃にッ!!





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 ええっえ!?ムラさん!?何をするだーーーッ!!!?


 前触れもなく突然やってきたムラさんは続けて言う


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 こいつらは人間じゃねぇ虫けらだ!

 生きてる価値のねえな……


 な、何を言っているんだ?ムラさん?これはもう『昔はおおらかだった』という免(以下略)。





 僅か三話でここまでクレイジーな世界を構築してしまった『マイコン刑事』!!今後も機会があればサクマンに取り上げたいと思います。


サクサク死ぬサクサク殺す            鷹見吾郎・下條よしあき『マイコン刑事』①

サクっと読めるマンガ…サクマン
01 /01 2018

 さて、新年一発目のマンガ記事!!


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 ええ、コレに関しては以前から決めてました。『マイコン刑事』です。もともと単行本が四巻で止まっており、そもそもにして入手困難な作品でした。が、時代の恩恵もあって完全版として全8巻で電子書籍になった上に、セール時に購入したので300円程度でそろってしまった!!


 先に書いておくと、この作品はパソコン(という言い方もあんまり聞かなくなってきましたが)がマイコンと呼ばれていた80年代初頭に描かれていたものですが、原作者はあの すがやみつる先生の別名義でして、すばらしく先鋭的でした。今や生活に欠かせないインターネットも一般に入り込んだのはウインドウズ95が転機であり、普及という意味では今世紀に入ってからです。それをすでに取り上げていたりと先見性に於いては貴重な資料となる作品でもあります。



 ……が、全体を通してみると狂っているという一点が突き抜けている。『あの時代はおおらかでした』という免罪符を霧散させてしまう狂気!!


 とにかく爆発!!

 とにかく人が死ぬ!!


 …クラクラします。爆発に関しては爆発専門の作画アシスタントがいたんじゃないか?レベルで爆発する。回によっては1ページ目から爆発してます。こんなに爆発しているマンガは他に知らない(マジで)。そして、人も簡単に死にます。空気より軽い人の命とする評がありましたが、まあそんな感じ。とにかく簡単に死ぬので、次第にハイになります。よく『感動させる為に人を殺しまくる演出』なんて言いますが、そんなドラマ性など完全無視で簡単に死にます。


 では記念すべき第一話『マイコン刑事誕生』のあらすじを…


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 マイコン刑事こと矢崎大介が配属されました。歓迎する先輩たちですが…とりあえず淀橋刑事の名前だけは覚えておいてください。


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 早速、得意のマイコン(ポケコン)を披露!!『電卓なんかなにしてんだ?』『電卓じゃありません。コンピューターですよ!!』


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電卓じゃねーかよ!!


 そう、このマンガの初めて使用されてシーンがコレであり、俺は目まいを覚えた。が、こんなものはまだまだ序の口でしかなかったのだ!!



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 プログラミングから犯人が次に出没する場所を特定した大介!! …って、マイコンにそんなコトできないよ!!ここら辺、嘘をたくみに混ぜてくるのはさすがのすがや先生です!!この方の作品の魅力は『嘘が面白い』ってコトなんですが。



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 さて、その場所に犯人は出た!!出たものの大介は発砲できない!!


 このヒヨッ子め!!



 いやいや!!『昔は大らかだった』としても発砲するのが当たり前な訳ではない!!しかし、この世界ではヒヨッ子扱いされてしのまう…。く、狂っている!!



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 ムラさん、見本を見せる!!


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 即、撃たれる!!


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 大介、即、撃つ!!
 
 
 あっさりと童貞卒業してしまいました!!



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 そして、この頃はすでにベタベタにすらなっていたオチ!!


 あれ?マイコンの意味なくね?


 …と思いつつも、この作品の狂気はアッと言う間に覆い尽くすのであった。明日に続く。


ストーリーマンガ              荒井チェリー『キミとボクをつなぐもの』

サクっと読めるマンガ…サクマン
12 /20 2017


 そー言えば『きらら系』というのを読み始めて14~5年ぐらい経っているのではなかろうか?で、その中で今も描いている方は湖西晶先生・蒼木うめ先生・ざら先生……そして荒井チェリー先生だけなのではなかろうか?新陳代謝の激しいのもきらら系の特徴ではある。


で、その中にあって荒井チェリー先生の『生産性』というのはすさまじいモノがあって、アニメ化を二回成し遂げているとかバケモノな方です。



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 今回の『キミとボクをつなぐもの』はいつもの四コマでなく、珍しいストーリーマンガになっており、一巻で完結という大変読みやすいものになってます。


 が、さすがにマンガ力が高い方だけにとにかくメチャまとまりが良いというコト。なんつーか、三巻分ぐらいのボリュームに感じるし、圧縮しているようでもなくサクサク読めるのに全一巻という不思議!!これぞ、サクマンのコンセプトに合致しております。



 ストーリーと言いますと…



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 気になるアノ子が…



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 アタマを強打して…あっ、なんか記憶が蘇えってきたぞ!?


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 えっ?生まれ変わり?



 …となったら、フツーは『前世からの恋人?』なんですが、実は『前世では主人公の世話をしていたじいや』であり、記憶が蘇えった今こそ『結ばれなかった前世の恋を成就させる!!』と息巻く展開になってます。 



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 中盤から『マジモンの占い師』が登場し、ここから一気にラブコメに展開していく流れは読んでて快感です。さすがいまだに最前線が描いている力量の持ち主ですね~。きらら系でもキャリアの長い方はストーリーの流れを意識して描いているのは感じますね。


勝ちたい!!             竹下けんじろう『かるた』

サクっと読めるマンガ…サクマン
11 /29 2017



 ガチ勢が嫌いみたいなコトを最近書いたけど、一生懸命になるコト自体はむしろ大歓迎です。一生懸命やっている人には熱が伝わって自分も熱くなる。そういう関係性があるからスポーツ観戦とかも意味がある。


 『ガチでやっているからシロウトは迷惑かけんな』とか『一生懸命な人・そのジャンルにお金等の貢献をしている人が偉い』といった傲慢な勘違いがイヤなのだ。



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 …というコトで今回は 竹下けんじろう先生の『かるた』全二巻です。タイトルのまんまに競技かるたが題材になってます。



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 開始1ページ目にして叩きつけられる作品の方向性が心地良い!!


 この『勝ちたい』という気持ちは人間特有のもので、だけど『どう勝ちたい?』とか『なんで勝ちたい?』というのが描かれている。この感情は気を抜くとすぐ薄れる。勘違いして悪い方向にもなったりする『勝てば何してもいい』と自ら定義を改変したりもする。そんな感情に負けない…負けたくないというの感情がこの二冊に凝縮されていて心地良い。


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 対戦相手も悔しがったり


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 油断したトコロを仕留めたり



 …となかなかに請ってます。そして、このマンガは結構古いんですが、名言ともいえるセリフが熱い!!


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 いいんだよ負けても


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 でも今日の勝負から逃げたら明日は勝てるなんて思えねぇ!!



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 真似た技は必ず裏切る



 …等々、随所に散らばっております。



 この後、某かるたマンガが大ヒットを飛ばし、映画にもなったりしてますが、これは秋田書店の大チョンボじゃないかな…。あと、今の視点で行っても千歳のキャラデザはかなり良いと思います。


負け戦             こしたてつひろ『かっとびレーサー! ダンガン狼』

サクっと読めるマンガ…サクマン
10 /18 2017

 まず、声を大にして言いたい!!


 こしたてつひろ先生への評価が低すぎる!!


 いや、フツーにマンガ楽しんでいる人にゃ、それでいいんだけど、俺みたいにマンガブログやっていたり、プロとしてマンガ記事書いている人が絶賛するなんて聞かない。あっても『懐かしい』を後押しした記事であろう。



 やっぱさあ、子供がワクワクしているマンガって最高じゃん?こしたてつひろ先生はガキの間に『ドッヂボールブーム』と『ミニ四駆ブーム』を引き起こしたマンガ家だぜ?こんなスゴイ実績立てている方をなぜ評価しない?


 そして、その実績が『負け戦』に参加させてしたまったのが……



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 『かっとびレーサー! ダンガン狼』(全三巻)だったりする……。



 ミニ四駆ブームが落ち着き、模型メーカーのタミヤとしても子供たちに『新しい遊びを提供したい』と企画されたのが『ダンガンレーサー』というもので、実に地味なデザインであつた……。タイアップしているコロコロは『音速バスター DANGUN弾』を連載させて、タミヤと長らく頑張りましたが、ヒットせず。自分が思うに『勝ち負けが納得いかないケースが多い』というのがダメだったんじゃないかな……と。狙いドコロは本当に良かったんだけど。


 で、スデに負け戦がほぼ確定している中、これまでの実績を買われて始まったのが、こしたてつひろ先生の『ダンガン狼』であつた。ダンガンのデザインワークはこした先生自身なのかタミヤなのかはたまた別のデザイナーなのかは分からないけど、とりあえずメチャかっこ良くなりました(俺基準)。特に主役機のウイングバルカンは今でも大切に保管してあるし、なんならもう一個欲しい。


 さて、この大役を任された『ダンガン狼』ですが、さすがにこした先生自身も『今回はダメだろう…』というのは感じていたはず。しかし、作品は熱かった!!自分がこした先生のマンガの中で特に好きなのは『ダンガン狼』だったりする。


 このマンガ、『ダンガン戦国時代』にしており、キャラクターが有名武将からモジったものになっている。主人公は織田信長からとった織田信士郎(シンジロウ)なのですが、これがこのマンガの根底になっている。



 とにかく



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 なにがあっても


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 熱く強く


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 信じるというコト!!



 なんてステキなガキ向けマンガなのだろう?これはイイ!!ガキ向けマンガだからこれがいいんだ!!


 これを読まれている方はそれなりの年齢してて、おそらく『少年と呼べる方』はいないから分かると思うのですが、歳をとるに従って『信じる』ということが難しくなるんです。だからこそ、信じる…という気持ちが熱く輝いて見えるのです。


 もちろん、この『信じろ』もキレたDQNが『俺の言うコトが信じられねーってのかよぉ?』みたいな薄っぺらなものでなく、子供視点で熱く強く描かれてます。


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 しかし、最近のマンガの主人公って、こういうシンプルに熱いヤツってとんと見なくなったような……。



 こしたてつひろ先生は偉大なガキ向けマンガ家ですが、その実績の中に、負け戦でも全力アツアツに描いた『ダンガン狼』という作品があるのを知っていただければ幸いです。

ムキになってます           サンカクヘッド『荒くれネバーランド』

サクっと読めるマンガ…サクマン
10 /04 2017


 マンガブログで取り上げる作品のほぼ全ては『応援したい』というものがあります。


 サンカクヘッド先生はチャンピオン誌の『うずらコンビニエンス』が初見でしたが、個人的にすげー好きです。で、他の作品も読みました。そして長らくの下積みを経て『干物妹うまるちゃん』でブレイクする(アニメの二期も直前!!)で、もちろん楽しく読んでますが、個人的にすげー好きなのが



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 『荒くれネバーランド』全二巻です。


 そう『個人的』に。


 これが『フツーにマンガ好き』という方になると、『やっぱ、うまるちゃんだね!!』とオススメも変わってくるんですが、何しろこのマンガは『マンガ家マンガ』です。


 『マンガ家マンガ』というのはジャンルとして確立されてますが、ここらはやっぱり『マンガ好きを通り越したマンガジャンキー』の好物たる立ち位置だろう。そういう意味では『バクマン。』みたいな作品は理性的でこりゃウケるな~と思うんですが、なんか冷めた感じもする。『マンガ家マンガ』は風車に突撃するドン・キホーテの如く狂っているぐらいのアチョーさが欲しいのだ『個人的』に。


 その合理性が微塵も無い『これは俺のマンガポリシー!!譲れん!!』という熱が楽しいんだよね……。描かれているコトの正否とかよりも『どこまで深くマンガを愛しているか?』を俺は確認したいんだ。



 つーコト、この『荒くれネバーランド』はサンカクヘッド先生のマンガ観がすげー熱く深く描かれていて好き。この作品があるから『うまるちゃん』も誕生したんだよね。『うまるちゃん』で作風変わった…と捉える方も居るかもですが、根っこは変わってないな~と『荒くれ』読むと感じます。


 なんつーかね、マンガ家ほどバカな人種はいないんですよ。ヒット飛ばしてそれこそ『一生困らない資産』があるような立ち位置になっても、かなり多くの比率で『変わらず描き続け』て『もっと面白いの!!』とかそのことばかりにアタマが一杯なんだから。これがバカでなくてなんだ?





青春モノ             安達哲『ホワイトアルバム』

サクっと読めるマンガ…サクマン
09 /27 2017


 これを読まれている方もやっぱり若い方はいらっしゃると思いますが、そこまで若くない、社会人としてやってます…という感じの方。年齢が25~30ぐらいの方にとっては『バブル経済』という単語は知識としての範囲であろう。


 ちなみに俺の年齢であると『恩恵にあずかれない、ずっと貧乏くじ』な世代であったりする。何もかも政治が悪い、国が悪い、社会が悪いと叫ぶ世代なのである。



 さて、そのバブル期ですが、これは当然マンガにも繁栄されている。さすがマンガは僕らの『低俗な大衆娯楽』だ。この独特のファッションセンスがたまらん……。




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 …というコトで、今回のサクマンは 安達哲先生の『ホワイトアルバム』です。全二巻でジャンルとしては青春モノに分類されると思いますが、あんまりレベルの高くない高校に入学した五人がメインとなって描かれる群像劇です。


 まあ、当時のバブリーな雰囲気が出まくりだ。今は奨学金制度の返済が云々……と社会問題になってますが、この頃の大学生はおおいにゴージャスであった。時代は浮かれていた。


 でも、今の高校生の青春って実際こんなもんだろ…というを感じる。マンガというのは残念ながら『読み捨ての消耗品』という側面があり、特に時代性のある作品は価値観が切り替わる。だけど、やっぱり『読み返しによる発見』というのはある。『昔は良かった』というスタンはス老化なんで好みませんが、温故知新として古いマンガもオススメしたいな~。



 ちなみ作者の安達哲先生は、この後『お天気お姉さん』などのヒット作を飛ばし、『バカ姉弟』ではカワイイ感がでまくり作品を描いてますが、やはり根っこは『ドロドロした汚泥』という気がします(誉めてます)。こういうのをハタチそこそこでかける感受性はすげーな!!倉庫のどこかにしまって行方不明なんですが、『さくらの唄』全三巻も強烈にオススメしたい!!



宇都宮 勇

魔中年の書く、かなり結構ダメダメなブログです。週刊少年チャンピオンの感想記事をメインにやってます。

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