チャンピオンその他 - 豚か狼か
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戦い             阿崎桃子『フェンリル姉さんと僕』

チャンピオンその他
11 /21 2018



 まず、俺自身は『だいたいに於いては戦いたくない』という感じです。エネルギーが要るし、カッタルイから。


 が、そんな俺でも『欲しいけど行動したりするのはヤダ』という意志は全くもって認めない。理解できない。理解したくもない。


 例えば、相談事を持ちかけられた時は『自分が現在考えられる最善手』を提示するのが誠意だと思うのだが、これはどうも人によっては違うらしい。『諦めていいと人に言ってもらいたい』らしい。できないから諦める…というのは別に構わない。仕方のないことだ。だがそこに『ラクして結果だけ欲しい』というのは世の中の法則から大きく逸脱する。が、心根がそんな方は少なくない気もする。いや、ダメだろ。




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 さて、二巻が発売された 阿崎桃子先生の『フェンリル姉さんと僕』ですが、今巻の見どころは『戦闘シーン』です。



 以前、記事にも書きましたが陽介くんは『戦いごとが億劫』であり、極力摩擦の無い人生を送ってきました。同時に『欲しい』という欲求に突き動かされることもなかったので世界が退屈だと思ってました。



 退屈だと感じるのは本人の責任なんだぜ?



 …と作品が明確に提示した訳では無いが、少なくとも自分はそうだと思っているし、この巻にて陽介が『戦い』を選択してくれたことは頼もしい。やはりマンガはこうでなくては。


 また、阿崎先生自身が『ゴジラシリーズ』のファンであるせいか、戦闘シーンに『倒す為の作戦』が盛り込まれているのも嬉しい。怪獣映画とかウルトラマンとかは倒すアイディアが楽しい部分だ。ファンタジー中二病マンガにありがちな『覚醒してビーム』という感じでなく、それも使えるけどプロセスを描くという感じだ。


 自分はバトルマンガの『倒す為の作戦』というのは『人の意志の強さを魅せる』という意味で最重要なプロセスとも思ってます。特に『戦いたくない。退屈だ』と斜に構えていた陽介が頑張るコトに強い意味を感じるのです。



 二巻後半からはこれから始まる大きな展開の為の布石が張られており、ますます作品が加速していきそうな予感です。




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ラジコンマンガ!!         阿部秀司『40歳からラジコンできるかな? 断言しようラジコンはとてつもなく面白い!』

チャンピオンその他
10 /30 2018


 人から『多趣味だね』と言われるコトが多いのですが、ひとつ『断言できるよ』というのがあって、今までやった趣味の中ではラジコンが最も面白いし、今もやっている。



 …というコト。お金があるならばラジコンコース所持してぇって常に思っているし、もちろんオンロード・オフロードコース、室内コースとかも欲しい。ラジコンは飽きない。



 『え~。ゲームのが面白いよ!!今のレーシングゲーム知らないの?』とか言われそうだが、ゲームばかりやってた俺が遠のいてしまったのは『ラジコンが面白すぎた』というのがある。そして『レーシングゲームはラジコンには絶対勝てない』というのが分かってしまった。ラジコンを楽しんだ方は同意いただけると思うけど『ゲームはプログラミングの中の出来事』というコト。例えば『ゲーム中にトップでマシンを走らせていたのにいきなり爆発して止まった』ら納得いかないと思うのです。そりゃそうだ、自分に落ち度が無い。納得いかないというコトになる。しかし、ラジコンは『自分の落ち度として納得できる』というコト。こればかりはゲームではどうにもできない。また、全く予想できないコトが起こるのがラジコンなのだ。



 しかし、俺がいかに『ラジコンは楽しい!!』と言ってもその面白さを伝えるコトはできない。だから『ラジコンマンガ出ないかな~』って待ってた。ずっと待ってた。







 ついに出た!!



 チャンピオンクロスで始まりました新連載! 阿部秀司先生の『40歳からラジコンできるかな? 断言しようラジコンはとてつもなく面白い!』です!!面白いってのはもちろんなんですが、嬉しくてたまらない!!ずっと待ってたラジコンマンガが登場してくれたのだから。


 そして、ラジコン好きな方は首がもげんばかりの勢いで描かれているコトにうなずくだろう。特に俺のようなラジコンブーム世代にとってバギーチャンプの名前はまぶしすぎるのだ!!当時18000円ぐらいだったと記憶しているけど、今現在180万円のクルマ買うより敷居が高く感じられた。ましてクルマは『生活用品』であるが、あの時のラジコンは『クルマ』を買うという憧れの具現化である。


 俺はお金が無かったのでお値段1/3のグラスホッパーであったが、この作品を読んでいて『あのワクワク感』が伝わってくる。問題なのはバカなのでオッサンになった今でもラジコン買うと変わらずワクワクするんだけどね。


 マンガっていろんな感情を刺激されますが、このマンガは『ワクワク』だ!!昔、ラジコンに憧れた方もこれからラジコンをやってみたい方も、何か楽しい刺激が欲しい方もこれを読んでラジコンやろうぜ!!



 断言しようラジコンはとてつもなく面白い!



 さあ、続きが楽しみだぜ!!

好きな作品、揺るがない             みなもと悠『わがままハニィホリック』

チャンピオンその他
08 /21 2018


 好きな作品を悪く言っている人がいるので腹が立つ…というの意見は『感情としては分かるけど、諦めろ仕方ないコトだ』と思っている。『悪い意見も存在する』という事実を『無かったことにしよう』というのもたまらなく嫌だし、自分は『人間が持っている唯一の平等は自由に相手を値踏みできるコト』だと思っているので(なので、その値踏みが相手をどう見るかも自由)。批評にもやり方はある。つーか、なぜそんなに被害者意識全開できるのか俺にはちょっと理解しかねる。作品ってのはつまりはそういうコトだろうに。



 あと、俺の場合だと『本当に好きな作品だと他人がツマラナイと感じたコトはどうでもいい』と感じちゃうんですよね…。『君の名は』が放映した年はやたらと映画が充実してて話題作はよく観たんですが、一番好きなのは『ポッピンQ』だったりする。この『ポッピンQ』はとても評判が悪い。そして、コトもあろうにそれらの評価に対しては俺も納得してたりする。その年の話題作の中にあって、それらの作品に勝っているとは思えない。



 が、やっぱり好きなのは『ポッピンQ』なんですよ。そしてその揺るがない『好き』って各々もっと大切にした方がいいと思います。それはアナタだけの中に在る宝なんだから。




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 残念ながら打ち切りで三巻完結になりました みなもと悠先生の『わがままハニィホリック』なんですが、これもそんな作品だったりする。『売れた作品が良い作品』という考え方からすれば、この作品は要求を満たしてなかった…というコトになる。最終回の前がカラーページだったのを考えると掲載誌の人気は高かったと推察される。



 掲載誌の人気はあるけど…というのはマンガ界ではたびたびあったりする。このブログでよく挙がる『解体屋ゲン』も雑誌人気はトップをキープしているのに紙媒体の単行本は一巻きりなのにもうすぐ800回というコトもあるしなあ…。



 さておいて。



 そう、自分にとってはそういう作品なのだ。他人がどう言おうが迷いなく『とても印象に残る良い作品です』と答えるだろう。息するような当然さで。おそらく読者100人のうち99人が否定して、俺一人になったとしても『いや、好きな作品なんだよね~』と全く揺ぎ無い。だからどういう評価されても腹が立つって感情もやっぱり沸き上がらないな~。この作品に対しての自信と信用がドッシリしてる。



 ただ、そう感じるのはやはり みなもと先生の作品に対する熱意が根底に在るのは疑いも無いだろう。この作品で描かれている『伝えたいであろう部分』に自分はとても納得しているのだ。他の方はどうかは知らないが、自分は納得している…そして、それが自分にとっては最も大切なコトだって。



 なので、この記事に興味を持って、この『わがままハニィホリック』をよんでいただき、同じように『揺ぎ無い』と感じていただければ幸いです。


 

深み            みなもと悠『わがままハニイホリック』  

チャンピオンその他
05 /16 2018

 よく知らない何かを買う時にはネットでレビューを見るのは今や常識であろう。点数という目安があれば嬉しい。が、そうであっても自分のブログには『マンガ作品に対して点数を付けない』というコトにしてます。


 ①描いているマンガ家さんを『線ではなく点』で見ているから


 ②自分に10の力量しかなかったら100の力量たるマンガ家さんの評価を10に見誤ってしまうから



 …と大まかに二つです。これは長い時間をかけて経験を積んで深めていくしかない。どうもマンガに対してはライトに臨めないトコロは自身の欠点でもありますが。



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 さて、今回は みやもと悠先生の『わがままハニイホリック』です。最近二巻が発売されました。



 みなもと悠先生というと結構な衝撃があったのを今も覚えている。自分のブログでは『例えばクルマやバイクに関しては男、ファッションに関しては女性の作家にアドバンテージがあって、優劣というより向き不向き』みたいなコトを度々書いてきましたが、『明日のよいち!』にはそれが当てはまらなかった。


 女性作家特有の繊細な絵に対して、少年マンガのような熱い展開が盛り込まれていた。これでは加速も最高速も両立させた異次元なモンスターマシンではないか……ありえん、と。


 じゃあ、この時点で100点満点かというと『違う』という気もする。さらに『深み』を得てくる気もしたのだから。



 さて、上記の画像ですが、主人公・まといくんの幼馴染・和葉です。①彼女とは今ではすっかりコミニュケーションが無くなっているのですが


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 ちょっと前までは③明るくてエロゲヒロインみたいな子でした。


 ここら辺の描写力は確実に『明日のよいち!』より向上しているでしょう。同じキャラクターでありますが、見た目の印象が全然違う。①などは特徴的な前髪がなければ作中でも描かれているように『地味』である。


 そして、その『ふたりの間の壁』が取り払われて、関係が修復される…と



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 ③になっります。この間僅かに30ページ分の出来事だったり。瞬く間の三変化なんですが、もちろん読者にストレスや違和感を与えない。そして、面白いのがセオリーから倣うと『②に戻る』のですが、③になっているコトなんですよね。②の時のような快活さは戻ってないんです。


 『もし、明日のよいち!の頃の みなもと先生だったら?』と考えたら、②だった可能性が高い気がする。それは優劣じゃなくて、『深みが増した』というコトなんじゃなかろうか?


 そして、マンガってそういう視点で見た方が絶対に楽しいです。一応はマンガブログを名乗っている以上は自分の見識もどんどん深めて生きたいし、過去に10だったものを100にして、さらに200にもしたいから。それはマンガ家さんも一緒でしょう。



 残念ながら、この作品はどうも販売が振るわなかったらしく次巻で完結みたいなんですけど、作品そのものは劣るどころか深みを感じるものでした。今回はちょっと運にはじかれた感がありますが次回作も期待しております。自分も深みを増すようにやっていきたいです。






宇都宮 勇

魔中年の書く、かなり結構ダメダメなブログです。週刊少年チャンピオンの感想記事をメインにやってます。

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