週刊少年マガジン - 豚か狼か
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七本目の領域             春場ねぎ『五等分の花嫁』

週刊少年マガジン
12 /31 2019


 ツイッター上でたまに『好きなマンガ作品10本あげよ』みたいなお題が流れてきて興味深いのですが、これに答えるとなると『無理』ってのが俺だ。まず『10本に絞るのは無理!!』とか『マンガ作品はそれぞれ良い部分が違うので優劣とかランキングでは無い』って考え方が在るから。



 が、それでも『領域』という作品が自分には在る。それを踏まえたうえで、でもこの作品は領域を突破している…という感じ。スポーツチームの永久欠番とかそんな感じの領域なのだ。



 『栄光なき天才たち』


 『ジョジョの奇妙な冒険』


 『うしおととら』


 『修羅の門』


 『寄生獣』


 『ワイルド7』



 …この六作品のみである。ここで注目なのは『チャンピオンブログでありながらチャンピオン作品が一つも無い』というコト。こう言っちゃうとなんですが、毎週チャンピオンの感想記事が続いているのだからチャンピオンは並々ならぬ熱意を維持している…のであるが、それすら到達できてないのが『この六作品』なのである。そして、この六作品は『当時はかなり売れたメジャータイトル』でもある。




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 さて、今年最後のブログ記事は 春場ねぎ先生の『五等分の花嫁』である。



 『七本目の領域が出たな』と思った。この作品はそれぐらいに自身にとって衝撃的であった。マガジン本誌の連載も着陸態勢に入っており、14巻で完結が決定しているので、おそらく2月中には終了する。このまま納得いくカタチで物語は終了するだろう。



 ラブコメ好きを自称する自分ですが、これこそが『求めていた』とされる作品に思えてならない。



 有名な人間・優秀な人間・皆に絶賛される人間が自分にとって相性の良い人間ではないように、マンガもそうである…と考えてます。それぞれ違うからマンガは良い。上記の六作品と『五等分の花嫁』は人によっては『そうかあ?』であるじ、自分もまた他人の好きは『そうかあ?』なのだ。



 だからマンガの出会いってのは大事にしなきゃならない。



 六作品…と言ったが、自分のマンガ知識がもっと深かったらもっと多くの『領域』を持てただろう。が、会える人間に限りがあるようにマンガもまた出会いなのだ。



 来年は八本目以降の出会いがあるといいな、と願ってます。まだまだマンガには貪欲でいます。


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読んでもらうに努める            宮島礼史『彼女、お借りします』        

週刊少年マガジン
10 /21 2019



 『くそぅッ!!食べてもらえさえすれば勝てるのに!!』



 料理バトルマンガで定番のこのセリフは大好物でウレション漏らす勢いでハアハアします。



 しかし、これもまたマンガ家さんの『悲痛な叫び』ともとれる。注目を集め、読まれさえすれば大ヒットしそうな作品はゴロゴロしている…しかし現実は『まず読んでもらう』が最難関だったり。これが件の料理バトルマンガであれば『ヒロインが大声を上げ、半ば無理矢理食べさせて広まる』『我に返った審査員がコッチも食べないと…からの逆転』みたいになります。


 マンガ賞って審査員やら編集者が一通り目を通して吟味してくれますが(見た目が悪くても巧い料理が分かる)、読者は『パッと見のツマンなそう』で読まない。自分はマンガのそういう義務感の無さも好きだし、だから『読まないで何が分かる』という意見はマンガの本質からズレていると考えてます。




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 一番最初に馴染んだのが『彼女、お借りします』です!!



 以前書いた『明日川さん』は一話完結方式というコトで馴染みやすさがありましたが(そして今週最終回という…)、ストーリーマンガで一番最初に馴染んだ感触はこの作品だ。『五等分の花嫁』が読みたくてマガジン購読になったし、『はじめの一歩』も馴染みがあるんでコチラを除いてノーデーター作品では『彼女、お借りします』ですね~。



 この作品、読んでもらう努力が明確にしてある。累計240万部と実に景気の良い作品ではありますが、この作品を『良い作品は黙っても売れる』なんて見るならとんだ見当違い。俺みたいな初見読者に対しても考えてあるし、何より『読んでもらいたい!!』という作者(あと担当さん)の熱意が感じられる。



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 毎回トビラ絵を入れている~キャッチーな絵柄ですが、やはりトビラ絵があると初見読者は知らず知らず意識する。分からなくとも馴染んでなくとも『トビラ絵は楽しめる』というコト。厳密に言うと『手を止めやすいトビラ絵』になっているんですよね~。良い意味で空白が多くて。タミヤのMMシリーズの箱絵っぺえ。



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 ツイッターが載っている~ここら辺、チャンピオン誌は『なんでやらないのか?』ってトコロではあるなあ。作者の負担(宣伝とか描きおろし)が増えるって点では悩ましいトコロなんです。あと、ツイート内容とか制限あるだろうし。偏った思想・誰かへの攻撃…というのは当然ではあるけど、性的嗜好にストライクのエロ絵に『いいね!』ができないのはツライだろうし。


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 全巻の単行本あらすじが載っている~これは馴染みやすさを増幅させるナイスなアイディアです。こういう細やかな仕事はおそらく担当さんのアイディアではありますが、毎回スペースを空けて作画している宮島先生もまたさすがだ。



 『読んでもらう』というのまで作者の仕事としてカウントするのは酷なコトですが、やはり自分が一番最初に馴染んだのはこういうトコロは無関係では無いと思います。




初見の味方           高畑弓『死なないで!明日川さん』

週刊少年マガジン
09 /10 2019


 さて、週刊マガジンを購読するようになって二回目なんですが、『分からないながらも全体的に楽しい雰囲気がある』という感じ。今の誌面が合っているのだろう。



 その中で最初に記事にしたいのは『初見の味方』なマンガですね。


 今の俺はチャンピオン誌に慣れているものの、転校生のような気分でマガジンを読んでいる。そういう立ち位置の読者に最初から読みやすいマンガは救いだぜ!!



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 …というコトで、チョイスしたのが 高畑弓先生の『死なないで!明日川さん』です。


 ストーリーはコミュ症な明日川さんが被害妄想を頑張って克服しようとするも全くダメという実に分かりやすいコメディです。うん、マガジンに馴染んで無い俺にとって最適な味方ですね!!


 マンガ評論とかは盛んな昨今ですが、自分はやはり『マンガ雑誌』という括りが好きなトコロはあります。一つの秀でた作品をピックアップするのもいいのですが、チームとしての魅力ですね。当然チームには特色があって、エースに頼りきり酷使して没落ってパターンもありますが、総合力としての強さであります。



 そして、初見が楽しめる…というのは毛色の変わった作品という訳にはいかない。誰からもまんべんなく『フフフ…』とライトに楽しませてくれるマンガというのはもっと評価してもいいし、俺はこういうマンガが載ってないマンガ雑誌ってこの編集者ってマンガ好きなのか?とか感じちゃうんですよね。



 で、この『明日川さん』ですが、これからのマガジン読者という立ち位置の人に実に馴染みやすい。すぐに馴染む。こういうマンガが在るから読者は継続できるんです。



宇都宮 勇

魔中年の書く、かなり結構ダメダメなブログです。週刊少年チャンピオンの感想記事をメインにやってます。

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