必殺料理人!!味太郎 - 豚か狼か

第六話『決戦!!料理人対味太郎』

必殺料理人!!味太郎
07 /29 2009
 反省をしなければならない。それだけのコトをしでかしたのであるから、それが社会のルールである。


 味太郎は女生徒を殴ったコトにより、一週間の停学を言い渡される。この、突然の停学は学院側に都合のいい事であった。自動的に味太郎は不戦敗が決定するからである……。事なかれでうまく運んでくれたコトに学院長は安堵する……。


 停学が決まった夜、味太郎は再び両親に話される……。


 実は全部嘘でした……と。


 『アンタ、そんなバカ話信じたの?マンガとゲームの影響?』


 父親は


 『うん……。一応、実験体アサ35号というコトでな。ア行の三番目、サ行の五番目……すなわちウソだ。まあ、七月バカというコトで理解しろ』


 『ンなコト分かるか~~っ!!ドラえもんのネタでそんなのあったな、でなくて!!おいおいおい!!息子、暴力ふるって停学一週間、しかも味勝負が出来ないから自動的に退学じゃん!!』


 『そんなのシカトしちゃいなさいよ。世の中そのぐらいの図々しさは必要よ!!』


 『や、それはヤベェ!!とりあえず、6日後の味勝負は何がなんでも出てやるっ!!』



 味太郎は休学中というコトもあり、昼間は勝負の品を試行錯誤していた。



 そして、6日後の勝負の日……。



 味太郎は校門で取り押さえられ、学院長室に軟禁されてしまった。軽くフクロにされた。



 この程度は学院側では予想のうちであり、『停学中に勝手はいけない』という都合のいい解釈が発動されてしまった。学院長としてみれば、このまま面倒な生徒である味太郎が自主退学に追い込まれ、またカイザーグループの学食が生徒に支持されれば願ったり叶ったりである。


 実際、勝負の時間になったが、味太郎が来れない為にカイザーグループのセレモニーと化していた。タダメシというコトもあり、生徒たちの評判も上々である……。



 『くそう、マジ……いや本気でヤベェ……。高校中退の最終学歴はさすがにヤバイだろ……。御手洗食堂が潰れた場合、リクルートする為に学歴は必要だよな……』


 悶々とする味太郎であった。


 カチリ、と開錠される音。それに続いてトントン、というノックの音に気付く。


 キィ……という乾いたトビラから現れたのは生徒会長・怒川真呼であった。


 『……何?』


 『味太郎、アナタ今回は酷いコトしたわね……。いたわりの声をかけた女生徒を殴るなんて……』


 『え?あれって、いたわりだったの?』


 『世間一般にはそうじゃないかな……。まあ、アナタはそこら辺バカっぽいしね』


 『で、何しに来たの?俺、このままあと一時間もすると、自動的に自主退学なンだけど……』


 『私は怒川グループの娘ですから、アナタの進退も意のままなんだけど……。ひとつ聞くけど、女生徒を殴った件……反省してる?反省しているならアナタを開放してあげてもいいのだけど……』


 『ふ~ん』


 『ねえ、反省しているの?』


 『……反省してない。悪いかな、とは思うけど反省は全くしてない。そして、反省というのは強要されるもので無い。だから反省してない』


 真呼の頬が緩む。


 『じゃあ、次は質問でなくて依頼。今からカイザーグループの料理人と勝負してきなさい。そして必ず勝ちなさい。手段は問いません』


 『まあ、依頼ならね……。今回の料理代はだいたいの1000円でいいよ。だが、理由は知りたい』


 『私はね、生徒会長なの……。生徒会長は学院で生活する人たちの生活を守る役目がある……私はそう考えているわ。今回、カイザーグループの学食が参入すれば、学食で働いているパートのオバちゃん達は仕事を失うわ……。あの、オバちゃんたちは私達ぐらいの子供を学校に行かせ、養って、育てて、日々戦っているの。そのオバちゃんたちの生活を脅かす存在は排除する。で……今、排除に追い込むことができるのが味太郎あなたなの。私は権力者だから利用できるものは何でも利用するの。おわかり?』


 『要は学食のオバちゃんの為か?カイザーグループが参入するコトにより生徒は喜ぶのに?』


 『そんなの知らない。別に困りゃしないわよ。今までだって面白楽しく食事してたのだから』


 『勝手な言い草だな』


 『知らなかったの?それが権力者なの。ついでに、私は個人的にあの味が好きなのよね……。無くなると困るかな……って。で、どうするの?』


 『反省はしてない……。だけど、そのワガママは面白い。それに要は勝てばいいんダロ?利害の一致だな。まあ、生徒じゃ、俺とアンタしか喜ばないけどな』

 
 『まあね……』


 『じゃ、味太郎の必殺料理をやってくるぜっ!!』


 『もう一度、必ず勝ちなさい』


 『あたぼうよ!!』



 味太郎は駆け出していた。脇に学院長とかその他の教師が目を丸くしていたがどうでもいいか……。味太郎は学食を目指していた。



 『……さてと』


 真呼は着衣をみだしていた。





 学食は賑わっていた。今までの学食と違って洗練された味が生徒達を魅了していた。と、そこに味太郎が叫びながらやってきた。



 手に包丁を握り締めて。


 モーゼの十戒の海の如く、道がひらける。



 『待たせたな!!或不亜・米多!!今から、調理開始するぜっ!!』


 『何っ、どうやってここにっ!!まあいい、時間は間に合うのか!?』


 それに答えず、味太郎は凄い勢いで調理を始める!!



 『必殺!!ダイナマイトカレー!!』


 『何っ!?ぐわっああああっっ!!!!』


 『べ、米多!?』


 米多はダイナマイトカレーの爆発に巻き込まれていた。


 『よし、次は寸胴鍋のお湯が沸騰したか!!いくぜっ!!』


 味太郎はドンブリを握り締める……


 『必殺風車ソバ!!』


 巨大な手裏剣と化したソバが或不亜の調理場を破壊する!!


 『ば、ばかなっ!?うぎゃあああああぁぁっっ!!』


 焦土となった調理場に味太郎は立っていた。


 『俺の勝ちだっ!!』



 こうして味太郎は勝った!!勝ったが味太郎の停学はさらに一週間追加された。この騒ぎはもちろんのコト、問題は真呼だった。あの時血相を変えて部屋に乗り込んだ学院長が見たものは、乱暴(性的に)されてすすり泣く彼女であった。彼女は言う……


 『味太郎くんを責めないでください。彼は暖かい愛情を知らないだけなのっ!!だから、彼は優しくされるとどうしていいか分からずに暴力に訴えてしまう悲しい人なんです。女生徒を殴った時もそうなのよ!!だから…味太郎くんを責めないでください。私、彼に人の優しさや愛情、素晴らしさを諦めないで伝えたいんです!!』


 ……と。


 まあ、コトもコトであったので停学が延長されるのであった。


 



 『オバちゃん、今日は新メニューのダイナマイトカレーと風車ソバをいただくわ♪』

 
 『相変わらず真呼ちゃんは気持ちよく食べてくれるねえ~。それなのにスタイルいいからうらやましいったら。ワタシャ、年をとって崩れてきたってのに』


 『でも、こうして生徒達の食事を支えているオバちゃんはとてもステキですよ♪』



 真呼は新メニューとやらにワクワクしながらトレーに運び、席についた。






続く
 




 
 
 
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第五話『二大料理人、腐乱蘇亜学院を襲撃!!』

必殺料理人!!味太郎
07 /20 2009
 この女性は怒川真呼……腐乱蘇亜学院の生徒会長をやっている。もっとも彼女は怒川グループの娘であり、この生徒会長のいう肩書きも未来へのオママゴトでしかないのだ。


 そんな生徒会長は実は学食が楽しみであった。お嬢様が食べるにはふさわしくない……そう思う生徒も居るのであるが、彼女にとっては学食が楽しみであった。


 『オバちゃん、今日はB定食とたぬきソバね~♪』

 『はいよっ。真呼ちゃんはたくさん食べてくれるから嬉しいねえ』

 『食事は美味しくて嬉しくて楽しいものですよ♪腹がふくれればいい……なんて信じられないわ』

 『そう言ってもらえると張り合いが出るねえ~』




 一方


 ……ここはカイザーグループの本社である。今、会長は激怒していた。


 と言うのも味太郎とかいうチンピラ料理人がカイザーグループに対して、汚点を残してくれたからだ。幸いマスコミを抱き込んで報道管制したので大事にはならなかったが、許せないコトである。


 会長は考えた。


 『味太郎とかいうヤツは学生か……。ならば周りから孤立させるコトから追い込んでやるわ……』


 
 味太郎は昼休んでいた。弁当+カップラーメン。昨日は徹夜でエロゲーをしていたのでグッスリと寝ていた(授業中もだが)。


 そこへ幼馴染のナンシーがパンツを見せながら飛んできた!!


 『味太郎くん!!大変なのっ!!大変なコトが決定しそうなのっ!!』


 『むにゅ~。もお、おっぱいはコリゴリだよ~』


 『起きてっ!!』


 『ん……。で、何?ナンシーちゃん?』


 『大変!?今度、学食がカイザーグループの運営に切り替わるの!!』


 『何だって!?』


 『味太郎くん……これは良くないよ!!侵略だよ!!』


 『まあ、カイザーグループ運営は僕ン家みたいな定食屋の利益を圧迫しているのに、ついに学食までもかよ!!くそっ、コテンパンにやっつけてやる!!』



 が、生徒たちの反応は上々であった。古臭くてパッとしないメニューの学食よりも、新しくて……何より美味しくて安いカイザーグループに何の不満があろう。こうなってくると味太郎側のが分が悪い……。


 数日後、味太郎は学院長室に呼び出されるコトになる……。


 学院長は事なかれ主義である。生徒たちに評判上々のカイザーグループを拒まない理由は無い。が、心配の種が味太郎である。先の料理対決からして、何か問題を起こされてからでは遅い……。そう思っていた。


 『よく来たね、味太郎くん……。で、紹介したいのだが……こちらの二人は新たな学食に仕切る料理人だよ。キミもここに呼ばれた意味は分かるよね……。ワタシも生徒達を預かる身なもので……』


 『野郎!!俺と料理対決しやがれっ!!』


 一人の細身の長身の男が口を開く

 『初めまして、味太郎くん。僕は或不亜(アルファ)。僕らがなぜ争わなければならないのかな?ここは学院という公共の場だよ?』


 『なにおう?』


 もう一人の色黒の小男が囁く


 『ワタシは米多(ベータ)。やめないかい?まあ、仮に勝負をしてもワタシ等が勝つけどね。ふふふふふ。君はワタシ等がこの学食から手を引けといいたいだろうけど、コチラも企業としての仕事でね。第一、生徒たちはワタシ等を歓迎してくれる。夏休み開始と同時に工事が始まって、新学期にはワタシ等が生徒達の食事を支えるんだ……』


 『勝負しろ!!俺が負けたら学校辞めてやらぁ!!』


 『おやおや……。味太郎くんの首ひとつで、このプランを潰すほど安いものではないのだけどね……。が、カイザーグループとしても君にイロイロある……。会長はこのコトも想定してたけどね』


 『ワタシ等と勝負してやってもいいぞ……。ただし、絶対負けないがね。あと、二対一の勝負だけど、ズルイとか言わないでくれよ。これもワタシ等の仕事のうちなんでね……。ふふふふふ』



 こうして料理勝負が始まるコトになった。勝負は一週間後、題材は学食メニューだ。



 その夜……。コトは味太郎の両親の耳に入り、味太郎は深刻な面持ちの両親に告白される。



 実は味太郎はカイザーグループによって造られた『実験体アサ35号』であったコト……。

 当時、カイザーグループの開発責任者だった父親は人道に外れた実験に耐え切れなくなり、味太郎を連れて組織を脱走したコト。

 脱走して力尽きた父親が、現在の母親に介抱され。そのまま定食屋であるソコで擬似家族としてくらしていったいきさつ等々……。


 母さんは全てを告白し、悔やみます。母さんは作られた家庭の中にいつも後ろめたさを感じていたのです。


 『ごめんね……味太郎……。今、こうしてカイザーグループが関わってくる以上、言わなきゃいけないコトだと思っていたの……』



 次の日、さすがに味太郎の顔色はすぐれなかった。クラスメートの天野川道子(あまのがわみちこ)が味太郎の話を聞き、傷ついた味太郎に言いました。


 『本当の家族じゃなくても、その時の思い出が本当だったらいいじゃない!』


 ……と。


 『良くねえよっ!!』


 味太郎は天野川道子を殴り倒していた。コブシには鼻血が付いていた。



 しばらくして……味太郎の停学が決定した。





続く

 


第四話『地雷原を突破せよ!!』

必殺料理人!!味太郎
07 /12 2009
 打ち込みながらストーリーを考えているなりゆきマンガ原作ですが、よろしかったら読んでやってください。


 味太郎は再びカイザーグループに勝利した!!そのウワサは味太郎の通う、腐乱蘇亜(フランソア)学院で知られるコトとなり……


 『二年B組の御手洗味太郎くん、二年B組の御手洗味太郎くん、至急生徒会室まで来てください……』


 校内放送が入る。


 『味太郎、オマエ何したんだよ!?』とクラスメイトからの問い?


 『……知らん。まあ、呼び出されるというコトは良くないコトをした結果か、良くないコトの前兆の二つしか無いだろ』


 『行くのか?』


 『行かないとさらに良くないコトになるのが相場だ』


 気が乗らない味太郎ではあったが、しぶしぶ生徒会室へと向かうコトにした。


 生徒会室には生徒会長がいた。


 この、生徒会長……名は怒川真呼(いかりがわまこ)として、容姿端麗・頭脳明晰・奇奇怪怪であり、怒川グループ(超スゴイ)の娘であった。彼女にしてみれば、生徒会長という役職は当然であり、いずれ来るであろう未来へのオママゴトでしかないのだ……。


 故に彼女はワンマンである。いや、違うかも。でも、小を殺して、大を取るタイプなので『ワンマン』とは言われていた。しかし、彼女はソレを知っているし、そんな囁きはどうでもいいコトである。


 そんな時、味太郎のウワサを耳にする。ささやかな小さい個人でしかない味太郎が、カイザーグループに二勝したのだ。


 『あの今にもツブれそうな古臭い格好悪(ダサ)い定食屋の生徒でしょ……』


 まぐれ、もしくは何かの間違い。そう思ったし、それは事実であった。しかし、彼女は好ましく思わなかった。強いモノは弱きものを虐げるコトにより、自分の強さを実感する。もちろん手段はどうでもいい。それは強さの『種類』であり、『駆使』するのは強き者にとって当たり前のコトである。

 だから、彼女にとって『正々堂々』とか『フェアー』という言葉は失笑である。『だからアナタたちはワタシに勝てない』……彼女はそういう考えの持ち主であった。


 今回も、『自分の強さの確認』をするだけであった……。


 『あなた、味太郎くんでしょ!!聞いたわよ!!スゴイのね……あのカイザーグループに勝負して、しかも二連勝だなんて!!』

 『はあ、ありがとうございます……。ええっと?』

 味太郎としては一秒でも早く終わらせてもらいたい会話だ。

 『で、あくまで個人の頼みなんだけど、味太郎くん、そのオイシイ料理をワタシに食べさせてくださらない?』

 ちょっと安心する味太郎……。言葉が少し楽に出る。

 『定食屋なものですから、一般的なモノなら何でも作りますが何がいいんですか?まあ、そんな気取ったモノなんかできませんけど……』

 『そうね~。スウィーツがいいな』

 『……オヤツってコトで解釈していいですか?』

 『そうね!!オヤツ、その言い方は何かなつかしいな!!』

 『まあ、オヤツはオヤツに過ぎないでしょ。僕(普段の一人称は俺、時たま拙者)にとってはそうですけど…』

 『じゃあ、本日の放課後、ワタシの家に届けてくださらない』

 『出前、ってコトですよね?』

 『出前って……その言い方もなつかしいな』

 『まあ、僕は定食屋のセガレですから……。分かりました、その時までに考えて出前します』



 味太郎は教室に戻り、クラスメートからイロイロ質問される。


 『お前、あの生徒会長に出前行くのかよ!!とんでもない人に目をつけられたな!!』


 『とんでもない人だけど、俺は定食屋のセガレだからな……。お金さえ払ってくれれば例えエロ同人誌でセンズ(以下検閲により削除)』




 放課後、味太郎は出来たホットケーキを積んで、車を運転していた。真呼の家は地域住民は誰でも知っている小高い山の山頂の豪邸であった。


 と、そこへ……


 『落石かよっ!!』


 味太郎の巧みな運転で避ける!!


 が、次は地雷が!!


 ドゴーーーーーーン!!


 響きわたる爆発音!!


 『くそっ、ジャンカーZ(愛車の名前)が!!』


 走行不能になった。が、味太郎は岡持ちを手に駆け出す!!


 『何!?一面地雷原だ!?』


 この法治国家・日本とは思えない状況に味太郎が愕然とする……。


 『真呼(呼び捨て)のヤツはどうやって通学してンだよ……?一休さんのトンチみたいに真ん中……いや、そんなバカげたコトに命捨てる訳にはいかないか……。さて?』




 もうすぐ日付が変わろうとしていた。やはり味太郎は来なかった。分かりきっていたコト。やはり、自分は強かった。強い側に居る……それを実感した。


 そんな時


 『遅くなりまして大変申し訳ございません!!御手洗食堂です!!』


 まさかの声があった。驚く。玄関に行く。


 ボロボロの味太郎が立っていた。


 『あの、地雷原をどうやって突破したの?』


 隠すだけ無駄だし、味太郎一人がどう抵抗しようと無駄であるから出る言葉……。


 『適当な石を拾って、通る道全部に投げ込んで爆破させた。それ以外思いつかなかった』


 となんともストレートな言葉。


 『何で、何でそこまでしたの?』


 『定食屋のセガレの仕事だから……。イヤな仕事も仕事のうちだから』


 『あなた……実はスゴイ人なのかもね……』


 真呼は今までの人生で無かった感情がこみ上げるのを感じた。


 『でも、俺、さすがにイラッとしてるよ……。さて、味太郎の必殺料理をここで食べてもらいましょうか』

 『え!?』

 『冷めちゃったけど、ホットケーキです……。ええっと、そこの庭に放し飼いなっているゴールデンレドリバーとかいうの?名前は?』

 『……パーゼニーちゃんだけど』

 『パーゼニー!!』

 懐っこい彼は味太郎の呼び声に尻尾を振って寄ってきた。すかさず、味太郎はハチミツの乗ったホットケーキを食べさせる。


 『で、パーゼニーは俺の言いなりに懐かせた……と。さて、犬にはバターだよね?』

 『えっ!?バター!?どういう……』

 『こういうコトだよ!!』

 『ええええっ!?そんな!?堪忍してぇ!!!!』

 『これが味太郎の必殺料理です……。ご賞味ください』


 味太郎が指をパチンと鳴らすと、パーゼニーは一目散に真呼に飛びついていった。



 真呼は今までの人生で無かった感情がこみ上げるのを感じた。その日は二つの感情を知るのであった。




続く




 

第三話『大逆襲!!カイザーグループの大逆襲!!』

必殺料理人!!味太郎
07 /05 2009
 先日のカレー勝負で大勝利をおさめた味太郎であった。


 しかし、日本経済の中枢を担うカイザーグループという巨大組織に睨まれてしまった。はたして…味太郎はカイザーグループとどう戦い抜くのか……?



 学校帰り、味太郎はクラスメイトの結子(超カワイイ・安産型)とともに寄り道をしていた。なんでも最近評判の移動型アイスクリーム店で食べてみたいとのコト。


 『僕(普段の一人称は俺、時折拙者)は結子ちゃんを食べたいな(はぁと)』

 『もう、味太郎くんたら(はぁと)』


 そう、結子はセクハラを受け付けない少しオツムの可哀相なコであった……。



 『まあ、おいしい!!』

 結子は感嘆の声をあげる。

 『結子ちゃんのが、もっとおいしいと思うな(はぁと)』

 『もお、味太郎くんたらっ(はぁと)』


 アイスを食べながらも結子はやはり頭が可哀相であった……。


 とその時……


 『キサマ、味太郎だな!!ワタシはカイザーグループのアイスマスター・轟轟(とどろき ごう)!!キサマを抹殺する為にカイザーグループより遣わされた刺客だ!!』


 自分から刺客と名乗るあたりがアレであるが…


 『何をするだー!!許さん!!』


 言い終わる前に、轟の顔面にパンチを入れていた。親指は目の中に突っ込んで殴りぬけていた。


 『ふう、さすがにカレー勝負で勝ち抜いただけのコトはある(本部はもみ消すのに大変だったが)。味太郎、ここにワタシはアイス勝負を提案する!!』


 『何!?アイスだと!?』


 『そうだ…。それとも定食屋のオマエにはアイスなど無理か?』


 『何おう!?やってやるぜ!!アイスなんてハーゲンダッツをのせりゃ出来上がりじゃねぇか!!』


 『くく……。こんな男に我がカイザーグループは敗れたのか……。まあ、たまたまの何かの間違いであったのか……。よかろう!!勝負は一週間後、この広場でだ!!』


 『オマエこそ逃げるなよ!!』



 『味太郎くん、勝負なんか受けて大丈夫なの?』

 結子が心配して聞いてきた。

 『大丈夫、俺には秘策があるんだ……』



 そして、勝負の一週間後……


 轟轟は会場にはいなかった……。


 アイスクリーム販売をしていた車から不自然に保健所が入り、不自然にサルモネラ菌が検出され、不自然に食中毒患者が出て営業停止をくらっていた。


 こうして、味太郎は勝利をおさめた!!しかし、カイザーグループはまだまだ刺客を送り込んでくる!!戦え味太郎!!負けるな味太郎!!




続く
 
 

第二話『友情のウイニングボール!!』

必殺料理人!!味太郎
06 /25 2009
 構想10分の壮大なファンタジーアドヴェンチャーです!! 



 味太郎は最近先輩であるタケヒコの元気がないコトに気がつき、たずねてみる。


 タケヒコは野球部のエースであると同時に、実家のラーメン屋で父が体調を崩して手伝っている為に練習時間をとれない……チームメイトに迷惑かけているコトに苦悩しているのであった。



 タケヒコのピッチングはプロのスカウトも視察にくるぐらい優れているもので、二年生の段階ですでにエース、あと一歩のところで甲子園を逃したほどであった。

 また、タケヒコは才能だけでなく、その負け試合のくやしさをバネに今まで練習を重ねて、さらに強くなりラストチャンスである今年に賭けていたのは味太郎も知っていた……。



 味太郎はタケヒコの店を手伝うコトを決意する。『何、ラーメンなんざキチガイとコピーの国・中(以下検閲により削除)』という暴言により、孤立する。


 反省した味太郎はラーメンの奥深さを痛感し、ラーメン五つの誓いをクリアし、駅のラッシュ時の階段を逆走する特訓でバーニングアイズドラゴンを会得する。


 しかし、店を繁盛させるには何かが足りない……。


 そんな時、味太郎はデコトラをヒントに『シャイニングレインボーラーメン』を完成させる。



 味太郎のもくろみどおり店は繁盛し、 タケヒコは野球に専念できるようになった。





 ……甲子園出場をかけた決勝戦、タケヒコはマウンドに立っていた。対するは昨年決勝打を放った、天才打者・多可石であった。すかさず、キャッチャーはタイムをとりタケヒコに駆け寄る。


 『どうする?』


 『多可石の手を見ろよ……。マメ、だらけだろ?あの天才打者がだぜ……。だから、俺たちもやらなきゃ意味がないんだ……』




 多可石はすべて敬遠するコトに決定した。



 多可石、最終打席……。タケヒコに対するヤジは収まらなかった。自分の学校の応援席からも『卑怯者!!』と罵る声があがる程だった。


 そしてタケヒコは……


 メンドクサイのでデッドボールにしてやった。


 イラッときた多可石をはじめ、対戦ナインがバットを握り締め乱闘になり没収試合になりタケヒコは自動的に甲子園出場が決定した。


 『ありがとう、オマエがくれた甲子園だぜっ!!』


 タケヒコはウイニングボールを観客席の味太郎に投げ込むのであった。




 後日、タケヒコの在籍する野球部部員の大麻吸引が発覚(5名)し、出場辞退になるのであった。今日もお江戸は日本晴れであった。



 続く

第一話『対決!!カレー勝負』

必殺料理人!!味太郎
06 /25 2009
 ※くっだらない思いつきのマンガ原作です。物好きな方は読んでください。万が一、マンガ化してくれる狂鬼人間な方はぜひとも!!管理人はウレション漏らして喜びます。


 主人公・御手洗味太郎は高校生ではあるが、学校が終わると家業の定食屋を手伝っている。


 ある時、幼馴染のナンシー(日本人、超カワイイ)が駆け込んでくる。なんでも実家のカレー屋が、大手資本のカレーチェーン店に吸収されそうであるとのコト。売れないカレー屋なんだから願ったり叶ったりではないか、と味太郎が言うと『お父さんの作ったカレーは日本一なのに、無くなるのがイヤだ!!』と反発する。


 あわよくばナンシーにモテるかもしんないという理由で、味太郎は大手カレーチェーン『カイザーカレー』に味勝負を挑む。


 が、味太郎はカレーのコトはよく知らなかった。定食屋で出すカレーは缶詰だし……。が、味太郎は臆してない『なんでぇ、たかがカレーじゃねぇか!!簡単だよ!!所詮は土人の(以下検閲による削除)』という発言により孤立する。


 反省した味太郎はカレーの奥深さを知り、カレー調味料の『かきくけこ』を学び、ダイレクトシェービングスパイスという技を身に付ける。しかし、勝負するのに何かが足りない……。



 そんな中、彼は工事現場の作業をヒントに『必殺!ダイナマイトカレー』を完成させ、いよいよ味勝負に挑むのであった。



 味太郎のカレー勝負は始まった。


 が、勝負は始まる前から分が悪かった。なぜならばカイザーはおいしくて有名チェーン店だ、審査員である観客がカイザー側に集まる……。



 『くそっ、食べてもらいさえすれば勝負に勝てるのに……』


 制限時間が刻々と迫る中、ポイントは圧倒的に離されていた……。



 その時!!


 味太郎に閃く悪魔的奇手!!



 味太郎はカイザーカレーを見事にウンチカレーにすりかえるコトに成功する!!




 二択で片方が消えれば、後は選択の余地はない……。と言うか、大問題に発展していた。



 『くそう!!味太郎め!!キサマに受けた屈辱を必ず晴らしてやる!!』


 『どこからでもかかってこい!!俺は逃げも隠れもしない!!正々堂々と勝負して、お前等カイザーグループをコテンパンにやっつけてやる!!』




 味太郎の戦いは始まったばかりである。