2014年02月 - 豚か狼か

もしも人間より……      反転邪郎『思春鬼のふたり』

週刊少年チャンピオン
02 /28 2014

 小学生の頃は『児童向けの本』が多かった。いまじゃスッカリ少なくなったように思うのだけどあれって大人が読んでも面白くね?



 で、好きだったのが『もしもサイエンス』みたいな本で、『もしも酸素が亡くなったら?』とか『もしも永遠の命がえられたなら?』等々、挿絵が激がタッチでトラウマを植えつけることが目的で作られたような本だったり。




 その中に『もしも人間より高い知能の生き物が現われたなら?』というのがあって人類総奴隷というオチでしたが。




 
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反転邪郎

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 思うのだけど『それは無い』という結論だ。たまに『コイツ、チンパンジーより知能低いんじゃ……』というヤツも居るが、総じて人は知能が高い。人類が死滅したりして一旦リセットかからない限り人類より優秀な頭脳を持つ生物は無いだろう。



 ……となると、人類の中で『より優れたヤツ』が支配するというオチになるな。



 さて、連載三回目の『思春鬼のふたり』ですが、同じクラスの諏訪が殺し屋やってますという展開ですが、さまざまなケースが考えられるだけに面白いヒキになっている。




 諏訪という人間はつかみどころが無い。なんつーか、生きる目的はおろか、そういう概念すらスッポリ抜けたようなヤツ。明らかに異常です。深海さんは『若さからくる殺しの憧れ』みたいのありまして、これはこれで人間臭さがあったのですが、諏訪には関心事とか信念とか無い。人を消すというのは道端のウンコをさけるぐらいの感覚にすら思える。




 そももそ、地球始まってからの人類の時間なんて本当に短いのですが、それまでは『弱肉強食』の中で生きてきた訳で、案外と殺しの衝動というのは自然だと思います。しかし、感情を持たない諏訪はそういう意味では進化した感情の持ち主なのかもしれない。こういうのが高い知能持つと大変なコトになるのだろう。



 ……だけど、人と言うのはやっぱりそういうの認めたくないんですよね。泣いて笑って、イロイロな感情豊かでいたいんですよね。このマンガって、実はそういうコト描きたいんじゃないかと邪推してしまいますね。




 なかなか、読み応えがあって面白い作品です。

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渡辺航・弱虫ペダル・第293話『指先』

渡辺航『弱虫ペダル』&『弱虫ペダル SPARE BIKE』
02 /27 2014


 一応は中流家庭に育ったとは思うのですが、自分はそれでいいと思っているし、もっかい人として生きなきゃならんのなら特に権力者とか恵まれた家庭に生まれたいとも思わない。満足は成長を止める……なんてエライ人はいいそうですが、やっぱりコレでいい。



 言葉というのは『誰が』というのが重要だ。先日の森元総理の『コケると思った』発言は近所の雑談ならたいしたことにはならないが『誰』が付属している。



 
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渡辺 航

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 困った。御堂筋くんはかつては心に届いたセリフの数々が全く響かなくなっている。自分でもビックリだ。彼の好きなトコロは勝利への執念そのものなんですよね。レース前からレースとして様々な心理攻撃を仕掛けてきたトコロが好きです。俺としても『勝負は走る前から始まっている派』なんで。




 さすがにこの路線は限界なんじゃないでしょうか?



 そして、それを受けて登場したのが小鞠なんですが、インパクト重視で魅力が薄いです……。これはメッキだ……。



 願わくばそのメッキが剥げ落ちたときに大きな衝撃と魅力を持ったキャラになってほしいです。




 あと、坂道がチート級の才能だけでここまで来ちゃっているから『勝ち負けは無い』という部分に説得力が……。




 かつての『弱虫ペダル』はメチャクチャな中にも説得力や魅力あるアンサーがありましたが、ここしばらくはどうも置き去りに感じられます。


ゲーム脳の恐怖(違います)      おりもとみまな『ばくおん!!』

おりもとみまな『ばくおん!!』
02 /26 2014

 全くゲームしなくなったなあ………。




 これでも昔はゲーム大好き少年でして、高校生の頃が最も酷かったかな?俺、学校よりゲーセンに居る時間のが長かったと思うよ。ゲーム代欲しくてバイトしてたしなあ……。何してんだ、俺。



 結果として『昔は良かったジジイの戯れ言』になるんですが、まだゲームは良い印象無かった時代で……ゲーセンはヤンキーの溜まり場という感じでした。今、ゲーセンは喫煙所すら隔離されているような時代ですが、学生が堂々とタバコ吸っているような時代でした。どうも自分はアッチのが居心地良かったんですよ。彼等なりにカッコ悪いコトはしたくなかったようでカツアゲとか無かったですね。ボビーショップもいいけど、模型屋のが馴染む……そんな感じ。




 うん、バイクショップならホンダドリームよりスズキワールドだよな!!(問題発言)



 






 今回の『ばくおん!!』は懐かしのセガ・ハングオンを中心に展開してます。昔のセガはゲーセン事業に力入れてまして、バブルの頃も手伝って景気の良い『体感ゲームシリーズ』をラインナップしてました。最終的には『R360』なんてなりまして、ベガ星人とガッツ星人の拷問器具(なぜかどちらもソガ隊員がやられる)をさらに強力したようなヤツでぶっちゃけシャレにならないぐらいにキッツイです。よくよく考えると本当にあの頃は景気良かったな……。ありえん。



 そーいえばゲーセン行かなくなったのも、そういうゲームが減ったのもあるんかな?体感ゲームって、やってる人の性格出るな~ってあるんですが、羽音は意外に賢い!ハングオンのコツはまさにこれで自力ですぐに辿り着いたか……。恩紗は普段演説好きなのに、こういう場所だとビビってしまうのか……。そして、凜……




お前は俺か!?



いや、数年後に『セガラリー2』が仲間内で流行った時はランチアストラトスが愛機だったんで。スーパーカーブームの時でもカウンタックよりストラトスのが好きというイヤなクソガキでして、コイツはメッチャ好き!!


 で、かなりウルサいはラフプレー(体当たりコーナリングとか)だわでした。やっぱりスズキ乗りは社会の癌だよな(問題発言)。




 そんな中で羽音と千雨のバイクを通じた交流があります。羽音は教習所あがり、千雨は公道を全く走ったコトが無いが優秀なレーサーだ。どっちがエラいなんてコトは無い。ただ、反発するんじゃなくて互いにすり寄る……方向性が違ってもバイク好きなのは一緒という視点が良い。




 『ばくおん!!』という作品がいいな……と思えるのは『それらが持っている長所に着目する』という部分だ。バイクというのは乗るだけじゃない、降りても楽しいものなんです。そういうアプローチしているバイクマンガなんですよね。



 バイクというのは本当にどうしようも無い。あらゆる乗り物の中で最も実用性に欠ける。何しろ『楽しむ』のが目的だから。でも、無駄なものを楽しむってスゲー大事なコトだと思うんですよね。バイクがある生活を楽しんで人生を豊かにする……やっぱり『ばくおん!!』という作品の方向性はお気に入りです。




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おりもと みまな

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 ラストの千雨の表情が良いのですが、ここ最近のおりもと先生の絵柄の変化が実に今回のエピソードをいい感じに締めてくれました。全く『ばくおん!!』を読むとムショーにバイクに乗りたくなる。


理由なき反抗       中川ホメオパシー『抱かれたい道場』

中川ホメオパシー『抱かれたい道場』
02 /25 2014


 昔のテレビアニメとか児童番組は一年通しでやるのがメインだったので、路線変更は普通でした。好きな作品でも前半と後半だとかなり印象が違ったり。




 『ガンダム』ならジャブローあたりまでが好きで、ニュータイプ概念はどうも苦手です。あれ、チートだろ!!酸素欠乏症のオヤジのシーンは好きだけど。



 逆に『ジャンボーグA』は後半からジャンボーグ9が出て俄然面白くなる。ロボットモノの主役機交代劇の元祖とも言えますが、ダダしくは併用でエースがやられたからナインに乗り換えてリベンジするとかは他の作品には無い面白さです。




 ただ『ガンダム』のニュータイプ概念がその後の作品に寄与したこともあるし、単純に否定するのは面白い考え方じゃない。新しいコトを作品に注ぎ込むのは価値がある。



 
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中川 ホメオパシー

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 あ…。キンドル版も最近出てたのか……。




 さて、今回の『抱かれたい道場』ですが、いつものフォーマットを大きく逸脱してきました!!なかなかに冒険的な試みではありましたが、自分的には大有りの大当たりです!!


 そもそも抱かれたい道場という作品はページ数が少なめですんで単行本になるのに時間がかかりますが、中川ホメオパシー先生はもう新人という時期は過ぎたのだな~と今回実感しました。なんというか方向性とか作風が明確になって、これからギャグマンガとして深みを増していく段階になったかな……と。



 だからこそ新しいコトをガンガンやってドカドカやってガバガバ笑える為にも、こういった試みは読者として新鮮で楽しみになっていく。



 だが、だからって……



 20140032.jpg




 島田珍助はやりすぎだ!!oh!!クレイジー!!




 俺はこれを見た時、中川ホメオパシー先生は実は秋田書店に復讐する為にマンガ家になって、内部から破壊するつもりだったのか……などと考えてしまった。



 あっ、アレだ!リスペクトというヤツだな!尊敬するからこそ生まれるギャグというヤツだよ!



 頼むからそういうコトにしてくれ!



 いくら新しいといってもアクセルをベタ踏みしたらブレーキ壊れていて落下して死亡の『理由なき反抗』だよ!!開始一時間で終了だよ!!……訴えられたらそこで連載終了だよ(安西先生風に)




 オチも見苦しくて最高な回でした!!




 押忍!!


怠け者も怖い       瀬口忍『囚人リク』     

瀬口忍『囚人リク』
02 /24 2014

 怠け者……というのは時として警戒しなくちゃいけない。厄介な特性がある…と最近気づいたから。




 
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福本 伸行

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 福本伸行先生の『カイジ』というのは後になって『ああ……そういうコトなんだ』という気づきがある作品なんですが、地下強制労働所に入れられたカイジはバクチにはまっている三好という青年に会う。彼は『怠け者のダメ人間』なんですが、愚にもつかないデータ収集なんかを熱心にやったりしている側面もあったりする。



 『怠け者』というのは本当にどういう訳かたまに気まぐれに異常に熱心になるという厄介な性質を持っている。こいつが結構な脅威だったりするんだな……。




 
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瀬口 忍

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 そもそもに怠け者なんで、まず周囲との強調性が無い。本当に無駄なコトなんで『やめろ』と言っても『無視して続けやがる』というのも厄介だ。そして熱心になっているときは『全く自分を疑ってない』というのも厄介だ。怠け者なんで、たいていはすぐに飽きてくるから大事にはならないのが救いだか。




 さて、囚人リクの世界において楽しいのが妙にリアリティある看守たちのエピソードだったりで、今回は微妙に田中国衛似の原田看守が椿の違和感を持ってしまった……という厄介ごとが発生してます。



 この原田看守はサボりの常習犯なんですが、こういう人はマジで厄介です。そもそも普段から怠け者なんでおそらく居なくても特に問題無いポジションだけに、椿を追い回す時間はいくらでもあったりするし。



 特に優秀なトコロは無いどころか、むしろ役立たずな原田看守がこれからどう物語をかき乱すか楽しみです。



 また、様々な問題も同時進行しているのも、ここ最近の『囚人リク』の面白いところですね。

異常への憧れ      反転邪郎『思春鬼のふたり』

週刊少年チャンピオン
02 /24 2014

 『今時の若者は刺激を求めているンだよ!!セックス!!バイオレンス!!ドラッグ!!殺人!!レイプ!!そういうものだ!!キミの生真面目で無味無臭なマンガなんか必要とされていないンだよ!!』



 ……という編集者プレイのできるトコロは無いだろうか?ただ、これは本音の本音なんです。俺のマンガに対するスタンスってマジでこんな感じです。不謹慎?低俗?モラル?



 ちげーよ、マンガなんてそういうモノなんだよ!!ン?架空キャラなのに人権だと?一休さんの『屏風の虎』のトンチ知ってるか?とりあえず、マンガの世界から彼等を出してやってください。話はそれからだ。





 
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反転邪郎

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 という訳でモロ俺好みの作品である反転邪郎先生の『思春鬼のふたり』の二回目です。



 辻と同業者と思われた深海さんは、辻に接触し挑発する。しかし、彼女は……?という展開なのですが、これは面白いものを描いてきた!!この場合の面白いというのは興味深いという意味で。




 『殺戮』というのに憧れ……タブーに対する幻想というのは誰でもあるよね。無いならば俺としてはつまんねぇヤツだなとしか言いようが無い。そしてそれが何か悪い方向に実行されるコトもある。これはもう一定数出るものだと思ってます。『臭いものにフタ』して防げると思うならば、それは自惚れというものです。どうにもならない。ただ、人はそれに対して備えるしか無い。そういう意味でフィクションの『生真面目で無味無臭』には意味を感じません。



 そこを踏まえた上で考えると今回の話も興味深いという意味で面白かった。深海さんの行動というのは積極的に動いて、自分の中で『答え』を出した……というコトに意味が感じられるのです。タブーへの憧れは結局は自分の中で解決するしかないのだから……。




 ただ、この作品には大変期待しているので苦言も書くのだけど、どうにも描きたいコトに対してテクニックが追いついてないという印象を受ける。このテクニックというのは経験値勝負な気もするのですが、設定とかウッカリすると綻びかねない危うさはある。あと、諏訪への布石の打ち方はいささか明け透け気味に感じる。ここは次回への繋ぎもあるので、オチを見て『あれ?』とページをさかのぼらせるぐらいの『意外性』ぐらいのが丁度いいかもしれない。



 ちょっと今の段階では分からないのですが、やっぱり『洗練』というよりは『荒削り』という印象はあって、それがこの作品の魅力でもあると思います。こういう作品はリアルタイム連載を追うのが楽しいですね。





チャンピオン12号の感想

今週のチャンピオン
02 /23 2014

 『バキ』という看板作品の復活によって、チャンピオンにも流れが出てくると思いますが、個人的には単純なバトルマンガがあると嬉しいです。ここ最近『クローバー』のバトルトーナメントが楽しくて仕方ないのですが、難しいコト考えないで魅せるバトルマンガというのはあった方がいいですね。もちろん誌面全体がバトルマンガしかない状態になったらアレですが。誌面改変でバランス良くまとまらないかな…。今のチャンピオンは全体的にバランスが悪い。



『弱虫ペダル』~別記事にしました。



『実は私は』~別記事にしました。



『浦安』~バキのパロディはこのマンガが一番ズ抜けている!!あと、元祖はこれじゃなかったかな?




『イカ娘』~公園で身体使って遊んでいるガキの比率減ったなあ……。あれ、とても大事だと思います。ウルトラ五つの誓いでも『土の上を裸足で走り回って遊ぶこと』というのがあったし。



『思春鬼のふたり』~別記事にします。



『バババ』~別記事にしました。



『囚人リク』~別記事にします。



『エンボイ』~別記事にしました。



『クローバー』~過去の回想では花京院って顔の傷無いのね……。何気に布石置いてます。


 ゲンゲン、作者に愛されているよな。




『真・餓狼伝』~どっちに転んでもメリットが全くねぇ!!!!!



 丹水流って、ブラック企業体質だよな。




『雨天決行』~あれ?マトメに入っている?とりあえず赤舌が好きなキャラなんで報われて欲しいです。



『ウチコミ!!』~先生は名選手だった!!


 『どうしてこうなった?』は想像に難くないのですが、これは難しい問題。世間体気にしてオタクやめる人がいるけど、ああいうのと一緒ですから。オタクである自分は世間から『ダメなヤツ』と思われるのも当然と知りつつ、続けているしね。どっちが正しいでなく、どっちにも転がれるのが人だし。




『フルット』~別記事にしました。



 来週から『最強少女さゆり』の連載開始なんですが、イマイチ自分には合わなかったなあ……。逆に天山まや宣せ伊の『ツクモモモ』は妙に好きな作品だったので楽しみです。絵に魅力と改善点が集中されていただけに、どうアップデートされたか楽しみです。


 『セブンきゅ~ぶ』……以前ネガティブに感じてましたが、実は読んでいたり。プールでキングジョーの最期を再現するような自分としては面白いのですが、セブンファンで無いとキッツイ内容なんですよね。こういう作品は嬉しいけど、マンガブログだと困る。好きなんですよ…好きなんですが。


 




深みとかコクとか      増田英二『実は私は』

増田英二『実は私は』 『さくらDISCORD』
02 /23 2014
 好き…というのは受け入れるコトで、好きになってしまえば欠点も、まあいいかで済ませるコトができる。『アバタもエクボ』というヤツで。逆に嫌いになったら『坊主憎けりゃ袈裟まで憎い』で。



 人の好みはワガママなんですが、ワガママで無い好みに意味はあるのだろうか?



 で、自分の好みは『キレイなトコロしかないキャラは好きになれない』というワガママ。カッコ悪かったり、醜い感情があって、それでたまに惹かれるトコロがあって……今まで好きになったキャラはそういう傾向が強い。




 
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 というコトで以前に記事で『俺、凜嫌い』とクローバー風にはばかりなく書きましたが、今回は主役!!



 結論から言うと『かなり印象が良くなった』というコト。そして凜を媒体として他のキャラの魅力が増したというコト。ここ最近の『実は私は』は盛り返して、作品に深みが出てきた。こういう『実は私は』を自分は望んでいたので嬉しい傾向です。



 みかんちゃんは『悪態ついてるけど面倒見が良い』を再確認できた。


 
 獅穂はセクハラで攻めるけど、相手から気持ちが寄ってくると弱いという部分が明確になってきた。この娘は押されて赤面する部分がカワイイんですよね。案外にウブい。



 こうしてみると一番のヒロインの白神さんが『アホだけど、ただのいい子チャン』というコトで受け身で魅力が今のところ薄い。いい子を演じているのは今迄の生活がそうさせてしまった部分もあるのですが、厳しい見方をすれば彼女は誰も傷つかない方向に逃げるという弱さを持っているのかもしれない。そういう欠点とも言える部分がありますが、『奪ってでも得る!!』みたいな側面があったら自分は『いい!!それがいい!!』と感じると思います。



 ただ、最近のこの怒涛の追い上げから鑑みるに期待は不発に終わらないハズ!!


長い長い物語のはて      古谷野孝雄『ANGEL VOICE』

週刊少年チャンピオン
02 /22 2014

 あんまり小説の類は読まないのですが、一時期『水滸伝』にハマっていた。



 70回・100回・120回版があるのですが、初めて読んだのが120回本で、108人の豪傑がラストバトルでドンドン数を減らして帰還したのがたったの27人だった。そして、その各々がそれぞれの進路について淡々と描かれていたのですが、なんともいえない複雑な気持ちだった。言葉にできないようなイロイロな感情が入り混じった。





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(2013/12/06)
古谷野 孝雄

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 この『エンボイ』は八年ぐらい続いていて、一話も逃さずに無事に自分は毎週読んでいた。そして、今週は『いよいよ終局か……』という気持ちが膨らんできた。天城の『訳が分からない……』と涙する気持ちは、まんま自分にも当てはまる。



 いくら才能にあふれているメンバーと言っても、最初は負けだらけの試合で公式戦の初勝利が八巻ぐらいの美浜幕張戦で、その後もしばしば負けていって市蘭はジックリと強くなって、そして今を迎えている。



 展開上、この試合は絶対に勝つのですが、それでも長々と読み続けてきた自分としては嬉しいなんですよね。




 しかし、これは『エンボイ』でもあるので最後の最後まで油断ができない。

最強の大関       佐藤タカヒロ『バチバチBURST』

週刊少年チャンピオン
02 /22 2014
 『バチバチ』は個別記事をよく書いてますが、実は俺、相撲自体は熱心に観てる人じゃなかったりする。



 が、川原正敏先生の描かれた『修羅の刻』での雷電編は面白かったな~。力士史上最高の勝率を誇ったのが、この雷電でして。まあ江戸時代の話なんでハッキリしてない部分もありますが、不思議な点がひとつある。実は横綱じゃないというコト。大関なんですよ。ミステリアスです。


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(2014/02/07)
佐藤 タカヒロ

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 さて、今回から『バババ』は鯉太郎の父親・火竜と王虎の父親である虎城の過去にさかのぼってます。いや、このタイミングでいい感じに入りました!!



 何しろ、虎城が唯一恐れたと言ってもいい存在なのに大関どまりというのが興味深い(いや、大関でもそうとうスゴいのですが)。伝統と格式の相撲の世界に対して火竜がどんな感じに物語をかき乱すか今から楽しみです。



 しかし、あのやたら迫力ある記者も昔は初々しいのね……。彼もまた、この世界でドンドンやさぐれていくのか……。



 時間というのはイロイロとミステリアスだ。