2015年09月 - 豚か狼か
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普通の範疇にある悪意          角光『ニコべん!』

角光『パンダのこ』『ニコべん!』
09 /25 2015
 普通という枠組みをしても『こういう悪意は普通にある』というのが厄介だ。


 フィクションに於ける悪意でそのタイプのヤツは胃に悪い。リアルとして実感するから。ただ、フィクションだからこそリアルにアプローチさせて想像力に訴える……という手法は割と好き。あんまりブッ飛んでいるとイメージしずらい。すなわちリアルとして感じられない分、感情移入しづらい。



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 さて、今週の『ニコべん!』です。角光先生の作品の特徴としては『世界をイメージさせる』というコト。現実との地続き感はチャンピオンでも屈指のもの。


 特に今回の『ニコべん!』の主人公・ノリくんの『こういう真面目が故に攻撃対象になるヤツいるよな』という説得力はある。そして『そういうヤツを狙って攻撃する悪意』もまたリアルに存在して、こともあろうに『彼らも普通の枠組み』の範疇なのだ。


 そう、『こういうヤツは普通に居る』というさじ加減が絶妙だ。今回、ノリくんの弁当をくすねた彼の具体的な動機は描かれてない。一応としては『最近、友人ができて楽しそうなのが生意気』というコトらしい。


 …居るんだよな。こういう『理解不能な普通枠』が。良く分からないがヒエラルキーの維持を気にして、他人が正当な理由で獲得してもそれが許せないヤツは存在する。そして、それが何故だか『自分は正しい』と根拠なく信じている。自分より下とみなした人間が楽しそうにしているのを許せずにいちいちチェックしているミミッチイ暇人は存在する。ここら辺の精神構造は理解不能ではあるが、同時に理解なんてしたくもねぇ…という感じ。



 だが、そんな彼等は『普通の範疇』なんですよね。これを書いてる自分も、これを読んでいる方も『いつソチラ側にまわるか分からない』というコト。


 これを読んだほとんどの方は『イヤだな』と思うはずです。そして、『これが普通であってたまるか』と思うでしょう。フィクションなどの作品にするコトによって見えてくるコトもある。ちょっと前の『囚人リク』でシュウロンを殺したいと思った。でも、人を殺すというのはこんなに酷いコトなんだと感じた……とリアルを知る訳ですが。


 しかし、まあ、思うのだけど、自覚がないだけで彼みたいな酷いコトも自分はやっているんじゃないかな?俺だけは過ちが無いなんて思い上がりだろうに。


 『普通にある悪意』というもの。『パンダのこ』の開始当初はヒロインのカワイサを前面に感じましたが、リアルと地続きなフィクションこそが角光先生の資質なのかもしれない。







酷い!!酷すぎる!!(誉めてます)      板垣恵介『刃牙道』

週刊少年チャンピオン
09 /24 2015

 笑えばいいと思うよ……なんてもんじゃねぇな!!笑うしかねぇだろ!!今週の『刃牙道』はよぉッ!!



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 悪かった、俺が悪かったよ……。文章なんかでマンガを語ろうとした俺が悪かった!!(まあ、でも、やめねぇけど)


 だからとりあえず理屈抜きで爆笑していいかな?



 今週の『刃牙道』はマジ必見!!板垣先生、このシリーズになってから何かが違う!!

 

お互い様だ         平川哲弘『クローバー』       

週刊少年チャンピオン
09 /24 2015

 個人的にマンガに強くなりたきゃ古典に学べ』というのがあるんですが、今回は価値観について。


 価値観といっても大げさなトコロでなく、モラルとかマナーね。歴史的名作『釣りキチ三平』は釣りの面白さを描いたマンガでして、当時はホビーマンガが結構あった。ところがこの三平は作品の随所に釣り人のモラル・マナーが描かれていたのもやはり名作ならではだろう。自他協栄の精神。


 が、これも昔のマンガだけに例えば『釣りして出たゴミ』なんだけど『地面に埋める』が素晴らしいマナーとして描かれている。いや、当時は捨てっぱなしでとやかく言われる時代でもなかったのよ。あと、タバコに関しちゃ当時の作品は当たり前であった。


 でも大事なのは『自他協栄』の考え方であって、『釣りキチ三平』の世界ではそれは守られている。それを今の作品に適合させればいいし、古い作品だからこそ大事にしたい価値観の発見もあります。



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 さて、今週も『クローバー』ですが、このマンガの『根幹的なセリフ』が今回出ました。吉良の『お互い様だ』というセリフです。


 これって、年々薄れているモラル・マナー・価値観ではないかな?と感じます。そして『クローバー』という作品が後腐れないスカッとさせているのもこの『お互い様』の精神です。


 『まあ、お前が困っている時は助けてやるから、俺が困った時はお互い様というコトで』

 『まあ、お前が間違っている時は言うから、俺が間違ったときはお互い様というコトで』


 ……みたいな。これが嫌という人も居ると思うのですが、実はこの感覚というのは人間関係を維持するのに気負わずにいいな…と思えるコツのような気がする。そして『クローバー』という作品は対人関係においてベッタリという訳では無いけど、このサジ加減が『長続きの秘訣』という気もする。ライトでありながら長続きするという対人関係もアリでしょう。



 この『クローバー』の開始当初は編集部からの要請もあったと思うのですが押し付けがましい友情でした。ところが、今となっては時代に適合してきたような『お互い様』という古い価値観を現代ナイズさせてきた。


 やはり連載400回目前のマンガだけのコトはある。つーか、400回なんだから巻頭カラー&表紙にはならんのか?



 

スズキGSR750ABSという選択肢

自転車&バイクとか
09 /23 2015

 なんだか久々にバイク記事書いているような気がしますが。


 今載っているGSR750二年超えたものですが、今になって感じてきているコトを書いてみるのも悪く無いかと。発売してからしばらく経ちますが、いまだに検索とかでかなりの比率があるので、マシン選択で悩んでいる方への目安なれば幸い。さらには俺はバイク歴だけ無駄に長いヘタレライダーというコトもあって、腕に自信の無いヤツは参考になるぜッ!!



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 つーコトでいきなり身もフタも無い話ですが、以前はカタナファイナルに乗っていて今でも愛着はあるのですが思い切って乗り換えて良かったと思ってます。GSR750はなんと言っても最新鋭!当たり前ですが、全てのバイクスペックは軽く凌駕しております。特に『軽い』というのは体力落ち目のオッサンにはたいそうありがたい。バイクというのは体力の要る乗り物だからこそ、こういう思い切った選択もアリかな…と。


 ただ、これが一番大事なんですが、そもそもにGSR750はクセの強いデザインなので『格好悪(ダサ)い』と思ったらオススメはできない。あくまで個人的な考え方なんですが、バイクというのは運が悪けりゃ自分が悪くなくとも事故る。もちろん俺は死にたくないが、生身を晒す分クルマより危険度は高いのは絶対だ。だからせめてデザインの気に入ったバイクに乗ったほうがいい。予算の範囲内とかの制約はあるけど、ベストな選択肢で。


 で、このGSR750のデザインが気に入っているならば強くオススメしたい一台というコトになる。何しろコスパがえらく良いのだ。まず四発ネイキッドというコトでホンダにはCB400SFという選択肢もあるが、これとだいたい同じ値段だったりする(グレードによってはCBのが高い)。CB600Fもあって、コッチのがちょこっと安いけど、ここら辺は好みの差が大きいかな?CBには100と1300もあるが、これは後述する。ヤマハにはFZ8があるが、割と入手しづらいかな?カワサキはZ800があって、このGSRとは異なるワルデザインが好きな方には良いかも。


 で、GSR750の良さというのは『この排気量の四気筒』というのはある。そもそも『750ライダー』というマンガがありましたが、その時代の750は大きいバイクという意味でした。当時の免許制度もあって、大排気量=大きい=ライダーとして見栄がはれる……というのがあったのよ。排気量コンプレックス。で、その排気量コンプレックスがあるからこそ今も大柄なバイクは人気なんですが、ここを思い切って視点を変えるのも良い。今や600~850ぐらいは中間排気量と捉えて良いと思いますが、このバランスは良い。もちろん、この手のバイクはその気になればサーキット走行で高いレベルの走りも約束されているのだけど、実は公道ペースこそ真髄という気もする。とにかくGSR750はストレスが無いのだ。4000回転ぐらいまでは本当に使い勝手が良い。これが250~400だとチト心細い。反面、GSR750だと400よりちょっと軽く、250より短かったりする。見た目の迫力の代わりに、このコンパクト感を得るコトができるが試乗なりをして収まりの良さ、取り回しのラクさを感じてみるのも良い。


 まあ、当のスズキにもGSX-S1000ABSが発売されたし、なかなか良いけどチト大き目な気がする(試乗はぜひともしたい)。何より値段の差が激しい。最終的にはデザインになりそうなんだけど、GSR750のモビルスーツ感のが俺としては……かな。


 あと、この排気量と値段にして嬉しいポイントとしてABSを挙げておく。普段の走行だとまず作動させるコトも無いし、作動させたくも無いが、その地区でやっているバイク講習会に参加してお試しするのをオススメです(ちなみに自分がやった時の参加料は保険の100円のみだった)。その時は雨中でしたが、だからこそABSの威力に感動しました。これは日常走行の安全に対して大きい!!子供・ネコ等の飛び出し・急ブレーキを要する場面で遠慮なくフルブレーキングできるのは大きい。これによって防げるシーンも多いはず。


 ちなみにこのGSR750であるが、『一般的にダメだろ』という要素ももちろんある。①マフラーの集合している部分がなんか汚い②複雑なタンク形状しているせいか変な位置にエンブレムと車名がある③スイングアームが四角で性能的には全く問題ないけど、ムード的にはしぼむ④ラジェーター液のリザーバータンクが精神的に不安なるような変な位置にある……というのがある。これが不満になる方も多いだろう。


 が、今の俺はちょっとヘッポコなのが魅力となってしまっている。このサジ加減というか微妙に残念なトコロが愛嬌である。ちょっとキツい委員長かと思ったらドジっ娘萌えでした……みたいな。


 ホント、良いバイクですよ。


 

目的は一つ!!でも、方法はそれぞれ!!       村田真哉・隅田かずあさ『キリングバイツ』

新着マンガ
09 /22 2015
 
 こう言ってしまうとナンですが、マジで俺は劣等生だったのよ!!そんなにレベルの高くない学校で100人いたら80番代後半ぐらいの位置で。この場合、ケツの方は『そもそもヤル気が無い』であって場合によっちゃ劣等生ではないとも言える。俺の場合は『やっても勉強が理解できない』という意味での劣等生で、ギリギリでここらなんです。分からない部分が分からないという『かなりの徒労タイプ』というヤツです。エロゲなんかでヒロインと勉強してラッキースケベなどありますが、そもそも俺はこういう勉強のやり方そのものが理解できないレベルなのだ。


 ただ、これを書いたのは卑屈になっている訳では無い。むしろ主張したいのですが『学校のシステムが俺に合ってないだけだ』というコト。これ言っちゃうと怒る人はたらふく出ると思いますが、おそらくそれは『学校というシステムが適合している人の意見』であろう。すぐに投げ出すのは問題ではありますが、『適材適所』とか『目的に対してさまざまなアプローチ』というのはとても大事なコトだと思います。



 目的が共通であっても方法なんていくらでもある。選択肢を自ら狭めるのは柔軟ではない。


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 存在感を最近みせつけている『キリングバイツ』の最新刊四巻が今回のお題です!!とその前にゲーム化ですよ!!奥さん!!ぬーん。重大発表というから、まずは『弱虫ペダル』にに倣ってミュージカル化だとマジで思っていたンすけどね。ドアラくんとかジャビットくんみたいに被り物して展開するの。で、ゲーム化というので『獣王記』みたいかと思ったら格闘ゲームみたいです。しかし、『キリングバイツ』は『アラクニド』と繋がっているし、ここからの何人かはゲストで出るんかな?俺としては『槍より優れた武器など存在しない』という固定観念があるんで、『兜蟲のお姉さん』を使いたいンす。とりあえず、登場シーンは引き戸ぶち抜きキックで出て欲しいなあ……。『キリングバイツ』からなら大河ですね。だって、虎より強い動物って存在しないし(病的な思い込み)。



 ……と話が脱線しましたが、今巻で目立ったキャラといえば表紙にもなっている『ウサギ』です。


 これは村田先生の原作マンガには珍しいタイプのキャラだな……と思った。ええ、村田先生のヒロインは攻撃力が高く、それ以上に闘争心がお盛んなんです。グーで殴るどころか頭突きだって余裕のよっちゃんです。男を逆レイプだってします。


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 ところが、このウサギときたら本当に攻撃力が無い!!今回、単行本を読まれた方も『なんていって、何かあるでしょ』と思ってたかもしれませんが、マジで『逃げの一手』という状態です。いずれ攻撃するかもですが、まあ期待できない。今巻から単行本のオマケにキャラ別パラメーターが付きましたが今のトコロの印象だと『速度が4』ぐらいであとのパラメーターは「1~2』ぐらい……?


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 ただ、俺としてはウサギのこれからにとても期待している。目的はもちろん『キリングバイツで勝利する』のですが、その非力なウサギの方法というのは一体どういうものだろう?


 ウサギの戦いと言えば『ウサギとカメの競争』が有名です。ウサギならではの戦い方をしくじって負ける。だから『真面目にコツコツやるのは大事』というメッセージ性のある童話として使われたりしますが、実はこの先はあまり知られていない。つーか、実はコッチのが本題だったりする。


 『亀なんかに負けた』とうコトで、ウサギは群れを追われた。で、その後に狼が現れて、ウサギの集落を襲い始めてほとほと参ってしまった。そこに負けたウサギが再起をかけて戦う話なんですよ。結果、ウサギは狼を自慢のスピードで谷に突き落とすのですが、それを読んだ時の俺は『その後の話のが好きだな』と思った。こっちのが希望がある。



 さてさて、ウサギはジャイアントキリングを起こせるか?自分は今、ウサギに大きく賭けたい。


そうしたかったから         松本豊『スメラギドレッサーズ』

松本豊『スメラギドレッサーズ』       
09 /21 2015


 『帰ってきたウルトラマン』の主人公・郷秀樹はもともとはそこらに居る自動車修理工だったのだが、ウルトラマンに選ばれてしまった。怪獣タッコングが出現した時に『少年を救出に向かった』というのはいかにもヒーローチックであるが、そこから脱出する時に『繋がれて置き去りにされた犬を見て嫌だな』と思って、その気持ちに従った行動をしたから……なんですよね。


 そうしたいからそうした……という動機。これは本当にバカバカしいのですが、同時に説得力がある。そして、そうしたいのに従うのは難易度が高いのだから。



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 …というコトで二人目のスメラギドレッサーズの誕生です。もちろん泉ツカサだ。


 ここまでのストーリーの流れからすれば弥太郎がツカサをかばって痛い目を見る……これ以外・これ以上の変身動機は無い。それにしても『スメラギドレッサーズ』というのはつくづく俺好みのマンガだと感じる。おそらく設定とかは綿密に作られているのは感じるのだが、この作品に出てくる面々の動機は今のトコロ全て自我に忠実である。スケベな気持ちでかなでに群がる男子生徒も、組織の中で出世したい構成員も、世界征服を語るスメラギアも欲望に忠実なんです。ここら辺で妙にカッコつけたりしない部分は割と嫌いじゃなかったりする。


 だけど、かなで・梨谷さん・ツカサの面々の動機も本当に自我に忠実なのが嬉しい。『世界の平和を守る』『秩序の維持』等々は全く無い。『目の前の好きな人が危険に晒されているから』という動機だ。そして、こともあろうにその気持ちが強いとパーセンテージが上がるという傾向がドレスにはあるようです。自分は『組織』とか『国』とかそういう集団を全く信じていないトコロがあって、『個』の方を信じちゃうんですよね。『スメラギドレッサーズ』は『個』の要素が強いのが好きな理由だと思います。



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 ところで今回面白かったのが『事故的にツカサのオマンコを見てしまった弥太郎』ですね。


 『ラッキースケベ』という見方もあるけど、俺個人からするとトラウマになるなあ……。いや、やっぱり気になるアノ子のカラダのアチコチを見たいというのは至極真っ当なんだけど、こういうシチュエーションでいきなり一番大事な部分を事故的にみちゃったら……イロイロとヘコむ。罪悪感とかあらゆる負の感情でヘコむ。いや、ね。ムードは大事だろ!!


 そんなこんなを連想させて面白かった!!(所詮、他人事か…)



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 あと、今回は梨谷さんが制服回収してたりして、こういう(ストーリーには関係ないけどキャラの厚みが増す演出』は大好きです。彼女の成長をセリフに頼らずに感じさせてくれますね。



 そして、単行本化のニュースに続き、来週はまさかのセンターカラーです!!おおっ、奇跡の大復活!!タイミング的には単行本発売時にカラーあると思うので、もう一回ありそうですね。このマンガは『チャンピオンならではで他誌ではありえない』というのがあって、チャンピオンイズムを炸裂させています。今ならサンデーのタマを取れるかもしれない……!!目指せ三番手!!という感じで多くの読者に読んでもらえると嬉しいな~。


チャンピオン42号の感想

週刊少年チャンピオン
09 /21 2015

 甲斐谷忍先生が言っていた。『マンガは競馬に似ている』と。自分なりに租借して考えて『そう思う』と感じる。マンガというのは本当に分からない。ゴールラインの分からない競馬だと思う。もちろん馬たるものはマンガ家で騎手は担当さんにあたると思うのだが、走っている最中に騎手が変更したりもする。読者は『結果が保証されるわけでもない』のだから馬券買っているようなものだ。もちろんガチガチの本命もあれば、思わぬ活躍をする穴馬も存在する。スタートダッシュに秀でていただけで『天才』なんて誤解されるコトもあるし、ジリジリとペースを上げていくタイプなのに『遅い』と呼ばれたりとして一向にままならないのがマンガなんだろう。


 つねづねマンガというのは面白い。一生退屈を感じ無いな~。



『囚人リク』~別記事にしました。


『刃牙道』~別記事にしました。


『弱虫ペダル』~別記事にしました。


『侵略!イカ娘』~口裂け女って、俺が五歳の時なンですけど……。先生も俺と同い年ぐらいになってしまう(汗)。

 ちなみに都市伝説というレベルでなく、マジでこのウワサ話は深刻だったのよ……。子供番組の『バトルフィーバーJ』でのエピソードになったぐらいです。


 そして、その妖怪ブームってアレなんだけど、今やメダルが中古ショップで叩き売りだからな……。流行スピードの今昔のが怖い。



『少年ラケット』~このマンガで一番脅威を感じているし最大の武器は『ネームセンス』と感じてます。ネームというのは修練によって巧さが蓄積していくスキルだと思ってます。実はセリフ量の多いマンガなんですが、スムーズに読めるのはこのマンガのネームの力が大きいですね。



『ニコべん!』~別記事にしました。


『鮫島、最後の十五日』~今回のエピソードは『指導方法のイロイロはあるけど、必死になってやることで見えてくるものもあるよ』という感じですね。


『浦安』~このマンガのヒロインは皆『ダメ男に優しい』というのがあるんですが、妙に温かさを感じていい味になってます。


『クローバー』~別記事にしました。


『バイオハザード』~別記しにしました。


『Gメン』~なんか冒頭のカップ麺談義がえらく面白いよね。そして、作っているぺヤングの容器は旧式というのがマニアックだぜ……。別に『だばぁ』が無くなってつまらないなんてコトでなくて、『フタに具材がくっつくのがイヤだから、麺のしたに入れてから給湯する』が出来なくなった。アレはマジで改悪だ。



『スメラギドレッサーズ』~別記事にします。


『木曜日のフルット』~別記事にしました。



 来週は福地カミオ先生の登場です。まだ現役女子高生でしたっけ?何しろすごい若い方ですよね。で、この若さでここまでできちゃうと『天才』とか『才能』とかはやし立てちゃうトコロもあるんですが、それはマンガを知らない浅はかで中身の無い評価だと思います。予告カットからでも分かる画力の向上からは『そんなの関係ないトコロでひたすら積み重ねている』と自分は感じます。なんつーかね、福地カミオ先生って絶対に天才とか才能の人じゃない。すげーマンガバカなだけだ。そして、俺はそういうマンガバカが好きなんだよな……。

大人に逃げない         瀬口忍『囚人リク』

瀬口忍『囚人リク』『ボスレノマ』
09 /20 2015


 『ウルトラマンガイア』は根源的破滅招来体(こんげんてきはめつしょうらいたい)と文字通り不可解な怪物が襲い掛かる世界であり、それに脅かされる人々の心理描写が作品の随所に見られる。『石の翼』というエピソードでは、天体観測が好きだった弘希少年はそれをやめてしまう。『根源的破滅招来体がやってくる空に希望が無い。その現実を受け入れなくちゃいけない……』と。


 しかし、千葉参謀は言った『根源的破滅招来体は、確かに存在する。それが……私たちの現実だ 。そのことを受け入れるために君は空を見るのをやめたのかもしれない。現実を受け入れ、大人になっていこうと考えて。だが弘希、君が空を見るのをやめた時君が無くしたもの、本当に失ったものはなんだ?』と。


 自分も法律上の大人になってしばらくした頃でしたが、このセリフにハッとさせられた記憶がある。『大人』を便利な道具に置き換えちゃいけないって。



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 今週の『囚人リク』は久々の巻頭カラーで嬉しいです!!


 さて、今回は『稜線を手当たり次第に聞きまくれ』というローラー作戦的に動きますが、ドラマの方も熱かった!!


 『リクたちの脱獄計画の過程でおそらく二人の看守が殺された』というもの。これはどうしたものか?もし、アナタが当事者ならばどう感じるのか?困ったコトに『その件に関しては裁かれない』というのが悩ましい。個人的には『世界を維持させるために罪には罰が必要』というのはあるのですが、この場合は『世界を安定させるための行動に罪はあっても罰は無い』というコトなんで。


 『まあ、仕方なかった。誰も悪く無い』


 ……とするのが大人だ。残念ながらそれが大人だ。そして、それが世界を安定させるのだから。


 ……と思い込もうとしているんだよな。結局。


 『大人に逃げない』というコト。今回は改めてそれを実感しました。




 

何を描きたいか          芹沢直樹『バイオハザード ヘヴンリーアイランド』

週刊少年チャンピオン
09 /19 2015

 もし、俺が地位を確立したマンガ家であったのならば『避けるであろうジャンル』がある。


 それはタイアップ作品だ。タイアップは作品認知度を上げるためにある。


 よくアニメ・マンガが実写花されたりしたら『原作レイプ』なんて呼ばれますが、作り手にとっては彼らの声は割とどうでもいいと考えて良いでしょう。俺がそっちの立場ならそう思うし。だって目的は『それまでその作品を知らなかった層にアッピールする』なのだから。

 
 だから、逆もそうであって実写からのマンガ化というのはそうなるだろう。先日プレイした『サノバウィッチ』であるが、季月えりか先生のコミック版もある。季月えりか先生の仕事っぷりは前作の『天色アイルノーツ』を読んだので知っている。イラストだけでなくマンガ力そのものが高い方で、イメージを崩さずに展開してます。コミカライズの仕事っぷりとしての不備は無いです。が、構造上『冒頭だけで終わってしまう全一巻』なのが痛い……。これならメーカーの体験版をダウンロードするという手も(汗)。


 誰がやっても貧乏くじを引くことになって評価が上がらない


 ……そんなイメージがコミカライズにはある。これがアンソロジーならば個性の発揮しどころはあるのですが。



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 俺、『バイオハザード』は初代の冒頭しかやったコトがない(しかも評判悪いサターン版)。これから先バイオシリーズをプレイするかは疑問だ。


 だがしかし


 芹沢先生の描く『バイオハザード』は面白い。個人的には前作の『マルハワ』より面白い。


 そもそもに芹沢先生ぐらいのマンガ家としての立ち位置からしたら、上記の理由から断ることは自然にすら思うし、仕事の熱としても入りづらいのではないかと思う。実際はそんなコトは無く、全力投球であり、緻密な作画で『マルハワ』はスケジュールが乱れたが今回からは『スケジュール管理』を感じさせるような休載期間になっている。


 この作品は面白い。何が面白いか?これが明確だ。


 『一見頼りないトミナガが土壇場の中で強さを魅せる』というのがシッカリしている。これが目が離せないし、マンガの根源的な楽しみである『ドキドキワクワク』が在るのだ。この制約の多いコミカライズの中で立派に作品として輝いているんですよね。


 マンガというのは『何が描きたいか』が明確になっていないとダメだし、なにより強い意志が無いと伝わらない。コミカライズであっても決して妥協をしない芹沢先生の作品に対する姿勢はプロだな~。


 ただ、俺個人としてはそろそろ『サムライマン』のリベンジを描いて欲しいというのもある。かなり昔に『変身ヒーローものが描きたくてマンガ家を目指した』と芹沢先生は言っていたような気がするが、そろそろそれが読みたい。


 そして、これが実写になったりして、認知度を上げる為のタイアップもあるかもしんないけど芹沢先生が関わるならば大丈夫という安心感がある。『バイオハザード』がこんなに面白いのだから。




渡辺航・弱虫ペダル・第368話『山王』

渡辺航『弱虫ペダル』&『弱虫ペダル SPARE BIKE』
09 /19 2015
 レース関連のマンガとか好きなんだけど 六田登先生の『F』は歴史的名作だと思う。自分の中であまりに満腹感が高かったせいか続編読んでないンですが。いや、ファンであるが故に『続編?ん~嬉しいけどいいかな』というのが結構ある。『銀牙 流れ星銀』とかね。


 話を戻して。


 やがてはF1ドライバーを目指す主人公・軍馬の最初のライバルには聖(ひじり)という男が立ちふさがった。彼は不治の病に侵されていたが故にきらめくほどの速さがあり、そして軍馬は聖を超え勝利する。しかし、その勝利の時には聖は絶命し、ライバルというものが存在しないままに話が進むコトになったり(あしたのジョーの力石みたいな)。


 で、そんな軍馬にはライバルが必要だと現れたのが山口という青年で速さの資質があるのはもちろんなんだが、運良く軍馬に勝ち続けるというタイプで『俺には勝利の女神がついている!!』と破滅フラグをバキバキとおったてていくのであった。


 そして


 軍馬にいよいよ負けちゃったりしたら蓄積していた何かが負の連鎖となって転げ落ちるコト!!いい加減に自分の自惚れを認めたもののやはり軍馬には全く及ばない。俺には何が足りないんや!!と悩み『狂気や!!狂気なんや!!』とひたすらセックスに明け暮れたりとかアレでした。しまいにゃ、身ごもった軍馬の奥さんをナックル星人のように轢殺しようとしたりと……次世代ライバルがここまで転落したマンガは知らない。


 この転落っぷりは痛快さと、ココロに突き刺さるリアルな痛みがある。



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 新開弟の小者臭はどうしてこんなにプンプンですか?


 なんつーか、愉快なぐらいに性格が悪りぃよな(念の為、誉めてます)。あと、やたら自分の意見を押し付けたりするトコロはどうしたものだろう?『弱い犬ほどよく吠える』とは言うものの、実際に新開弟の強さは一年で箱学のレギュラーとするからにはそれは当てはまらないのではあるが、それでは『若獅子のほうこう』には全く聞こえない。兄ちゃんも意外におしゃべりであったがもちっと理性が感じられたしなあ……。


 何かコンプレックスでもあるんじゃなかろうか?


 『弱虫ペダル』という作品の恐ろしい部分としてヘタレキャラになったら挽回は絶望的というのがあって、事実俺の中では弱泉くん・泉田アブ・手嶋あたりのイマイチ感は拭えないし、御堂筋くん・山岳あたりも最近は結構危険がアブないところにある。しかし、開始早々へタレの臭いをここまでかもし出したのは新開弟……キミが初めてだ!!(本人にとっては嬉しくないだろうけど)


 このまま、ヘタレキャラとして売り込む方向もアリだろう。世の中にはダメ男に惚れてしまうような女性も少なからずだし。とりあえず坂道になんとなく負けてレース中に泣いて欲しいです(酷いな俺)。





宇都宮 勇

魔中年の書く、かなり結構ダメダメなブログです。週刊少年チャンピオンの感想記事をメインにやってます。

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