2015年10月 - 豚か狼か

渡辺航・弱虫ペダル・第374話『泉田VS!』

渡辺航『弱虫ペダル』&『弱虫ペダル SPARE BIKE』
10 /31 2015

 ブログをやっていて痛感するのが『伝える難しさ』だ。


 一応は『分かりやすく』で難しい言い回しもしないようにして、ひとつの記事は三分以内に読めるようにしたいと思ってます。


 おかしなモンで、自分は文章書くのは好きなんですが、読むのは極力ラクしたいからそうしてます。楽しく無い文章は苦痛だ。エロゲなんかも面倒くさいタイプは苦手ですし。


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 さて、上記の画像であるが……


 泉田視点からすると『京都伏見が不意を突いて抜いてくる!?』という風にしか見えないのが笑える。そう、黒田は知っている。ただ、この場合はマジで適切な言葉が見つからないのが今回のアレに繋がった。いや、黒田も続けてソレを言ってましたが、余計混乱するよな。やっぱり。


 伝えるのは難しいなあ……。


 しかし、いくらなんでも箱学に二回もソレをやったのだから処分は無いのだろうか?それ考えると古賀の休みながら押すから大丈夫もそうとうなモンですが。


 このまま、総北も京都伏見も失格とかになったらシャレにならないぞよ……。今年の田所パンチは古賀に刺さるかもしんない。


 それにしても対戦カードが予想と変わったみたいなんですが、期待と不安が半々だなあ。個人的には鳴子に獲らせて志気を高めるのもいいんですが、それだと根本の解決になんないし。


 見えないトコロで内輪モメしている総北の友情パワーは『キン肉マン』並みにモロイなあ……。ホント、このままどうやって再生するんだろ?


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ヤンキー枠兼任?      藤井良樹・佐藤周一郎『BADBROS』

週刊少年チャンピオン
10 /31 2015

 くそぅ!!『クローバー』が終わってしまったのでトンチキ記事枠が無くなったのは痛い!!超痛い!!例えるなら腕がもげたぐらいに痛い!!


 しかし、チャンピオンはなぜ野球枠を三つにしたのか……なんて思いましたが。


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 今週始まった『BADBROS』を読んでちょっと安心した。このマンガにヤンキー枠が若干入っている。そもそも原作の藤井良樹先生は『TWO突風』とか『ガキ警察』とかシンナー臭い世界観を持っていたのだから。


 ストーリーとしては仲の良かった兄弟がいて、将来を有望視されていた兄ちゃんが試合当日にバックレて、弟は荒んだ世界に堕ちていった……と俺が大好きなジェットコースター展開である。


 さらに注目したいのがこの作品のガチ度である!!


 第一話の見せ場として対戦した相手が元ブイブイ言わせていた高校球児でしたが野球賭博で男を磨いてドロップアウト……というノーブレーキ感はさすがだ。これでこそチャンピオンにふさわしい(無駄に)。


 そして、第一話で惜しげも無く『魔球』を披露してくるあたりは俺ウレション!!最近の野球マンガに足りないものは魔球だ!!なんなら爆発して死人が出ても構わない。あと、ケンカね。『なんと孫六』よろしく、ケンカも充実してほしいトコロ。高校球児としてもヤンキー連合としても頂点(てっぺん)を獲ってほしい作品と期待しております。

ルール入ります!!       掛丸翔『少年ラケット』

週刊少年チャンピオン
10 /30 2015

 ちょっと前に『マンガに最も適したスポーツは野球』と記事にしましたが、何がそうかと言えば『結構複雑なルールなのに日本人のほとんどが理解して馴染んでいる』というものだ。そう、理解です。ルールを知っているだけでなく、ほとんどの人が戦局をすぐに理解しているのだ。勝ち方のバリエーションも多い。


 で、野球マンガなんですがこれまで読んだ作品に『ストライクゾーンとは?』『アウトの定義とは?』『甲子園とは?』という類を懇切丁寧に描かれた作品など見たコト無いだろう(少なくとも俺は無い)。これはとんでもなくスゴいコトで、マンガを描く上ではとんでもないアドバンテージだったりする。すでに日本人のほとんどが野球の面白さを理解しているのだから。


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 が、卓球は違う。


 だいたいのルールは結構知っていると思うのですか、その面白さというのはほとんどが理解してない(あるいは浅い)。なのでマンガにする時にはそこら辺を把握して描かなきゃいけないのが難しいトコロ。


 『全速力でチェスを指すようなスポーツ』


 ……と『少年ラケット』では早々と明記している。これ、重要だ。


 そして作品が進むコトによって『球種』『ラケットの種類』『プレイスタイル』等々が描かれてきたが、ここでまた『基礎知識』を入れてきたのは大きい。掛丸先生としては『卓球って超オモシレーからみんなやろうぜ!!』なので、ここら辺は外せない要素だったのだろう。


 自分としてもマンガ記事を書く狙いとしては『その作品に興味もってもらいたい』というのがあるんですが、どうしてもガッついて書いてしまう。野球は日本人のほとんどが面白さを理解している(好き嫌いじゃなくて)ので『とっつきやすい』のですが、興味が無い人の興味を引くのって大変なんですよね。


 しかし『少年ラケット』に感化されて今の俺は卓球をしたくなっている。この前、ついついラウンド1でやってしまったよ……。楽しかった。



 ただ、掛丸先生には別冊チャンピオンあたりで『少年Gペン』を始めてもらいたいんですが……。主人公はもちろんチャンピオンを日本一にするという野望を持った最上一男くんね。


 第一話『ワイが少年チャンピオンや!!』

 第二話『担当をやっつけろ!!』

 第三話『期待の新人!!福地カミオの挑戦状』

 第四話『必殺!流星キック』

 第五話『モンスタークレーマー、飯田橋を襲撃』(前編)

 第六話『決戦!モンスタークレーマー対秋田書店』(後編)

 第七話『噂の噂倶楽部』

 第八話『きみはヤンキーマンガを描け!!』

 第九話『ファミレス・ネーム合戦』

 第十話『うらみ念法・原稿紙吹雪!!』

 第十一話『イチロー、ガイにされてヤマに行く』

 第十二話『これじゃ90年代の萌えだよ!?』

 第十三話『探せ!!レース鳩0777全巻!!』

 第十四話『先公への報酬』

 第十五話『チャンピオンは俺が守護(まも)る』(前編)

 第十六話『大逆転!!アライJrの秘策』(後編)

 第十七話『ジャンプからのオファー』(前編)

 第十八話『カズ先生の決断』(後編)

 第十九話『明日への脱出』

 第二十話『イチロー、ドレスチェンジする』

 第二十一話『悪徒という伝説』

 第二十二話『このジャージは六枚で完成形』

 第二十三話『燃える宇宙』

 第二十四話『ヤンキーフィギュア!?』

 第二十五話『キミはエロゲーマンガを描け』

 第二十六話『消えた原稿!!名探偵カズ先生』

 第二十七話『見えたぞ!!サンデーの背中』

 第二十八話『俺は虫マンガしか描かない!!高橋良介登場!!』

 第二十九話『炭酸抜きコーラの怪』

 第三十話『スクール人魚が襲撃してきたよ』

 第三十一話『イマワノキワ』

 第三十二話『滑り込み入稿は厄いぜ!!』

 第三十三話『イチロー、釣り屋にながれる』

 第三十四話『かなでは俺の嫁』

 第三十五話『発掘!!民明書房刊』

 第三十六話『君はどっち?ブラ上派大論争!!』

 第三十七話『絶望!!地獄島』(前編)

 第三十八話『運命の光の中で』(後編)

 第三十九話『空想少女』

 第四十話『マガジンにクローバーパンチ』

 第四十一話『聖地!!浦安鉄筋家族』

 第四十二話『先生とマンガ描けて楽しかったよ!!ああ、嘘だよ』

 第四十三話『狂鬼人間』(諸事情により欠番)

 第四十四話『キミはマンガ家マンガを描け』

 第四十五話『鬼担当!!カズ先生軟禁される』

 第四十六話『死闘!!カズ先生対カズ先生』

 第四十七話『アシスタントは大変だよ』

 第四十八話『医者はどこだ?』

 第四十九話『イチロー、デッドエンド』

 第五十話『ジャンプ対マガジン対サンデー』(前編)

 第五十一話『チャンピオン消滅!?』(中編)

 第五十二話『輝けるものたちへ』(後編)

 最終話『チャンピオン5つの誓い』


 …なんか勢いでサブタイトルだけ書いちゃったけど、ここまで読んでくれた方はどうもすみません。



 


 
 
 

思い知らされる          角光『ニコべん!』

角光『パンダのこ』『ニコべん!』
10 /30 2015


 人間って、自分に対する評価って高いんですよね。そして、自分が正しいと思っている。


 いやいや、そんなコト無い……なんて言ってもどこか過大評価していると思うのです。どんな聖人君子であっても。それは浅ましいコトでもなくて。どっちかと言えば本能に根ざした部分で、そういうのは仕方ないし、そういうのが無かったら人間は生きるのに耐えられないとも思うのです。


 それを自分で監視する為に他人は居るんじやないか……って思うんです。


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 今回の『ニコべん!』はイヤイヤかつ苦しみながら不良たちの弁当を作っているうちに『なんだか楽しくなってきた』というのりくんの心理変化が描かれてます。


 …というコトで、この不良たちには『罰は与えられそうも無い』というコトなんですがどうでしょう?これに対してフラストレーションを溜める方もいるでしょう。『彼等に罰が与えられる』というのが一番分かりやすいカタルシスだからね。


 そして、恥ずかしながら俺もそれを望んでいた。だけど、今週の『ニコべん!』を読んでそれを恥じた。


 例えば、アナタが殺したいぐらい大嫌いなヤツがいるとする。だけど、そういうヤツでも『優しくしている相手』って居るんですよね。それを考えると仲良くは無理としても、少しは擦り寄れる余地ぐらいはあるんじゃなかろうか?なんつーか、それがたとえ理想論であっても状況はよくしたいなと。望月三起也先生の『四つ葉のマック』でも『理想の無い人生は死人と一緒』と言っていたように。


 そして、相手の笑顔を考えてノリくんが作るのだから不良たちは『自分は恥ずかしいことをしている』という自覚の芽生えこそが必要なんですよね。これ以上カッコ悪くなってどうするのって…感じで。


 かつて、『イジメかっこわるい』という標語がギャグにしかならなかったというコトがありましたが、今週の『ニコべん!』を読んで自分はイロイロと思い知らされた。なんつーか、慢心してたんじゃないかって。これは静かながらですが、『イジメという社会問題』に対してのアンサーだ。この手の問題はイジメられる側に対してアンサーを求められるけど、本当はイジメる側がアンサーを出さなきゃならない問題なのだから。


 もし、これを読んでいる方が『自分はイジメをする側とは無関係』と考えているならば、『いずれそうならない為に』と今週の『ニコべん!』を読んでみるといいんじゃないでしょうか?自分を監視するために他人の存在は外せないのだから。




ひとつうえの男         小沢としお『Gメン』

週刊少年チャンピオン
10 /29 2015


 くそぉ……。『クローバー』が終了したおかげでアチョーな記事を書けなくなっちまったじゃねーかよ!!


 いや、マンガブログってアチコチあるんだけど、それらに疑問があるのよ。『ンなに真面目なコト書いてて疲れない?』って。少なくとも俺は疲れて仕方ねー。そっちももちろん本心なんだけど、アホなコトを書きたくて仕方ねーんだ。



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 いや、俺、小沢先生のコトだから『自慰メン』だと思ってたンすよ。(最悪だ)



 今回の『Gメン』はいよいよ核心に迫る面子の登場となりましたが、ブレーキとアクセルを踏み間違えてというのがいいですね。ええ、俺もクルマはマニュアル派なんですが、いわゆるクルマ好きのそれでなくてコンビニとかに突っ込んだらどうしようという理由からです。


 ……と話は戻して、俺は『Gメン』の予告カットを見てマジでそう思っていた。実際、記事に書いたような気がする。だって、女にモテたいマンガでそのタイトルならば普通はそう思うしかないじゃん。で、毎日毎日4545しているから『自慰メン』(複数形)だと思ったンすよ……。

 
 それにしても、あのシルエットから明らかになったのはまさかの美青年か……。あの美青年がぺヤング云々言ってたんだよなあ……。






人は笑えることができる         板倉梓『少女カフェ 完全版』

同人誌
10 /28 2015

 『でも、何かを失った後でも、

 人は笑うことができる。

 失ったものを埋める方法じゃなくても、

 日々の中に喜びはあるんだよ、と思います』


 ……とまあ、これはあとがきの抜粋なんですが。


 マンガを読んでいてピンとクる瞬間があって、『あ、この人がマンガをやめない限りは、俺はこの人のマンガとずっと付き合うんだろうな……』と予感するマンガ家さんにぶつかるコトがある。まあ、そんな気取ったものでなくて、それが自然体みたいな。



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 今回は 板倉梓先生の『少女カフェ 完全版』ですが、自分にとって板倉先生の作品はそんな存在。以前は記事にしましたが、その…まあ…単行本の売り上げが芳しくなかったので続巻が出なかったという。が、完全版が出たおかげでこうして読めるようになりました。詳しくはホームページにて確認されたし。


 昨日は『漫画専門学校生の青春』でコミティアについて触れましたが、この『少女カフェ 完全版』もコミティアで入手したものでした。まあ、俺はコミケははるか昔に一回行ったきりで説得力ゼロビームですが、『コミティアはいいぜ』と書いておく。


 さて、完全版というだけに全ての内容が入っておりますが、ストーリーとしては『若夫婦で切り盛りしていた喫茶店が、母を亡くし、双子の姉妹が入って頑張る』というもので、事実、作品はこの二人のキュートさに支えられる朗らかなものになっている。まず、重要なコトなんですが『普通にマンガ読んでいる方もスンナリ読める』というマンガの娯楽性が主体だ。



 が、同時に板倉梓先生のテイストがある。度々描いているのだけど、板倉先生の作品は『俺たちサイド』というのがある。そう、マンガというのはそもそも『大衆娯楽』なんですが、そっち側であるということ。そこらに居る人々が綴られている。


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 たげど…


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 やっぱり母親(マチコ)が居なくなったのは何時までも悲しく寂しい。人間の心というのは本当に不合理だと。


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  『でも、何かを失った後でも、人は笑うことができる』と作品は暖かく描いてくれている。忘れるなんてとんでも無い、メソメソと未練タラタラでとっても辛くてもそれは仕方ない。だけど、人はその中でも笑っていけるんだ……というコト。これも本当のコトなんですよね。


 で、そういう話って実はどこにでもそこらに転がっていて、そこらに居る人々はそれでも笑って生きている。そんな当たり前に意外と気付かないものなんですよね。とてもツライコトがあって、それがそれこそ尾を引いたまま死ぬコトがあっても『それでも人は笑うことができる』という強さを持っている。


 何も特別でなくても卑下することはない。逃げ出したいのに戦い続けているアナタはそれだけで強いんですよ、と希望をくれる板倉先生の作品は今後ともお付き合いしたいです。




 

マンガは楽しいぞ~。だから…      横山了一・山田こたろ『漫画専門学校生の青春』 

マンガレビュー
10 /27 2015

 何かに打ち込み続けられる人がいる。ところがそれに関しては自分の理解には至らない。なんでそんなにやってんの?とすれば『面白いから』という答えしかないだろう。社蓄…などと揶揄するのもあるが、あれは仕事が楽しくて仕方ないヤツも少なからずいるはず。


 で、俺の場合は単純に『マンガだった』というコト。割と興味の範囲が広いとは言われるし、それらも面白いんだけど、なんか『マンガありき』という気がする。だから『イロイロ読みたい』というのがあって、ブログ記事にするにも『イロイロ書きたい』というのがあるんです。一応チャンピオンメインのブログですが『弱虫ペダル』専門という訳でなくチャンピオン誌という感じで。そして、面白いマンガとあればそれこそ商業誌でなくとも大歓迎です!!



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 今回は先日完結の二巻が出た 横山了一・山田こたろ先生の『漫画専門学校生の青春』です。以前にも記事にしましたが、番長ギャグマンガを描いていた横山先生が萌えで天下を獲ってやる!!と山田こたろ先生と組んで始めた作品です。嘘ですが。ただ、横山先生がこういう作品を手がけたのはなんとなく分かる。


 だって、マンガ家なんだからイロイロ描きたいじゃん!!


 …というのがあるのだろう。俺もマンガについて書きたいのであって『特定のコレ』という訳じゃない。ヤンキーマンガの記事も書きたいし、苦境に抗う人々の意志のマンガも書きたいし、メシを食っているだけのマンガも書きたいし、モテモテハーレムマンガのコトだって書きたい。


 だって、マンガそのものが好きなんだからイロイロ書きたいじゃん!!


 そういう訳なんで、この作品は『マンガ家マンガ』というのに『ラブコメ』という要素が加わっております。しかし、そこはやはり横山先生の作品で高密度であったりする。この手のマンガの倍以上の内容が詰まっているのではなかろうか?とにかくイロイロな出来事があって楽しい。


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 ちょっと珍しいなと思ったのが『コミティア編』だったり。同人誌=コミケというのが主流であって、アニメショップなどにコミティアカタログを買いに行くとコミティアってなんですか?とか言われたりするのが立ち位置だったり。どっちが偉いという訳じゃないのですが、自分はコミティア派だったりする。そして、好きなマンガ家さんってなぜかコミティア率が高いんだよな……。ちなみにこのコミティア、マンガ家マンガの同人誌編にありがちな『華やかな世界』ではありません。そもそもメチャ売れている方がほとんどいない(ほぼ全員赤字)。だからこそ『楽しい同人誌』というのでもあります(もちろん売れるにこしたことは無いけど)。


 以前は文章の方で参加してたけど、やっぱりマンガで参加したいな~。



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 そして、一巻の頃はラブ要素がなかったアリスがこの巻でラブラブです!!


 これって、俺特有かもしんないのですがラブコメに於いては『恋する乙女を見てニヨニヨする』というのが大好物だったりします。特にアリスがお熱な相手はなかなかの好青年バカなので『うまくいけ~』とか応援したくなります。


 ただ、付記するとこれはやはり山田こたろ先生の絵の魅力が大きい。一巻の頃から華やかさのある絵でしたが、二巻になってさらに良くなった!!また、アリスのデザインがコッソリスゴイ!!萌え絵というのは乱暴な言い方をすれば『受けるパーツの組み合わせ』でそれなりはできるんですよ。ところがこのマンガときたら四人中三人がショートというのを山田こたろ先生は見事にクリーンナップしている。ショートヘアヒロインは鬼門、セーラーマーキュリーは偉大でしかないからなあ……。その中でアリスに至ってはクセっ毛+フトマユ+眠そうな目というパーツ組み合わせなんです。これ、単品ならアクセントになるんですけど、三つ合わせてカワイク魅せてしまうというのは本当にスゴイ!!


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 また、感心したのがこのコマ!!ラブコメマンガで勘違いしたヒロインが逃げまくる……というのは王道ですが、バク転で逃げるという発想はギャグマンガ家の横山先生ならではのアプローチです。


 このマンガ、こういう要素がアチコチにあってラブコメにあって、さらに爆笑ギャグも楽しめるというのは欲張りなんですよね。


 このマンガはあらゆる層にオススメなんですが、これを読んでいる方でマンガ家になりたいなんて思っている人は居るだろうか?別に俺もマンガ家では無いが、多分これは追い詰められたときのヒントもかなり散りばめられているはずだ。


 やっぱり濃いマンガだよな~。


 ……ところで、このマンガは全二巻ですが、どこかのアニメ会社さんでやりませんか?1クールにピッタリな作品ボリュームだと思うのですが。



 
 

まだまだ加速中       松本豊『スメラギドレッサーズ』

松本豊『スメラギドレッサーズ』       
10 /26 2015


 マンガブログは詰まるところ値踏み…といつも書いてますが。ただ、その値踏みというのは奥が深いなあ…と。


 例えばアナタが羨んでいる方がいたとする。成績が良いとか、仕事がバリバリできるとか、はたまた人格者であるとか。それを『素晴らしい人』と評するのはいささか足りない。現在しか見てない評価だから。どういう過程を経て、どういう未来に繋がるかの見極め。


 それが値踏みだ。


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 さて今週の『スメラギドレッサーズ』を読まれた方はどうだろう?ここ数週間はアクション主体で読みやすくて、今回のサクラ100%変身から急に引きこまれた方もいるかもしんない。以前のライメイ100%変身は『ドラマのカタルシス』とするならば、今回は『ギミックのカタルシス』だ。


 以前から熱心に読まれていた方は『二カ月前の絵ではありえなかった』と思っただろう。


 今週からチャンピオンを読まれた方は『このオネーチャンはなぜ下着姿なのに格好良いのだろう?』とシュールさを感じずにはいられないだろう。


 こらまたよく書いているコトだけど『特に新人マンガ家さんがリアルタイムで成長するのを間近で楽しめる』というのが雑誌の醍醐味です。バトルマンガにありがちな『コイツ、戦いながら成長してやがる!?』というヤツだ。松本豊先生の伸びはハンパ無い。『告白ゲーム』の入賞を機にペンネームを松本浴衣から豊にしたのは正解だったんや!!


 それにしても今週のギミックの手に汗握るコト!!このマンガの初期の戦闘シーンはかなでスイングによって瞬く間に決着が付いていたのですが、これもここ最近の為の仕掛けだったんですね……(汗)。スイカに塩を振り掛けるのは『舌が先にしょっぱさを感じるので、遅れてきた甘みをより強く感じる』というコトですが、そんな感じの仕掛けです。


 また、最近のバトルマンガは安っぽい覚醒に辟易してましたが松本豊先生はむしろ古流とも言える『工夫』というタイプでして、横山光輝・望月三起也・荒木飛呂彦先生の系譜のように感じます。全くもって俺好みのマンガ家さんだな~。


 このマンガロジックの気持ち良さはむしろ若い方のが新鮮かもしれない。


 が、今回はあえて『成長中の絵』について書いていきたい。



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 まず、パッと見は簡素な絵なのだけど、恐ろしく手間がかかっているのが松本先生だ。


 かなで、何気にチチ揺れ。


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 身体にも効果線を入れる凝りよう!!


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 シワからエロスを描くタイプのマンガ家さんはいいですね~。古くは『いけない!ルナ先生』の上村純子先生がスゴかったなあ……。


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 コスチュームの05の部分にもトーンワークされているのですが、これは本当に良い!!今まではやってなかったけど、日々の急成長を感じます。これを今回最大のキメコマでやってくるのがスゴイんです。


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 ただ、さすがにかなでのチチが育ちすぎ。あと、試行錯誤の段階なのだろうけど、頭身が高すぎかな……。このままでは『キャプテン翼』になってしまう!!ここ最近の萌え絵トレンドだと、以前と今回の中間ぐらいだし、フックラ体型になりつつある。


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 あと、ブーツが残念だ。これではゴム長靴で格好悪(ダサ)い。前々回出た猫もなんだかカワイク無かったのですが、このマンガは時々信じられないディテールの甘さがあって勿体無い。


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 画像はセーラームーンのフィギュアなんだけど、こういう風になると印象がかなり変わる(くるぶしとか感じさせたりするとなおベター)。同様にグローブもゴム手袋感があって勿体無いんですよね。ただ、松本先生は指先とか描くのが苦手っぺえ……。



 ただ、書いていて不安は無いんですよね。この作品はスゴイ勢いでドンドン良くなっているのだから。




チャンピオン47号の感想

今週のチャンピオン
10 /26 2015


 『クローバー』が終わってしまって、何気に当ブログは大打撃のような……。クローバーパンチ……という単語を打ち込めないコトがこんなにツライとは……。


 そして、来週から新連載がラインナップされてますが、なぜ?ホワイ?という疑問符だらけだ(描いている作者云々でなくてジャンルというか誌面バランスの意味で)。特に『雑誌に三本の野球マンガ』というのが訳が分からない。ヤンキー枠を壊滅的(Gメンはなんか違うし)にして野球枠をさらに拡大するというのが分からない……。ええっと、俺が知らないだけで巨人・大鵬・卵焼きの時代が再来でもしたのでしょうか?



『弱虫ペダル』~別記事にしました。


『刃牙道』~別記事にしました。


『浦安』~俺も一発やってほしいトコロです。


『ハリガネサービス』~ただでさえ試合のテンポ悪いのに、これ以上悪くしてどうするのやら……。通過点である試合がマジで一年コースになってしまっているぞ……(汗)。


『鮫島、最後の十五日』~別記事にしました。


『少年ラケット』~今回は情報を流しての繋ぎの回なんですが、適度に弛緩させたり、面白描写があって巧いな~。


『囚人リク』~別記事にしました。


『侵略!イカ娘』~別記事にしました。


『ニコべん!』~別記事にしました。


『吸血鬼すぐ死ぬ』~なんつーか、悲惨。


『無愛想な天使様』~別記事にしました。


『Gメン』~小沢先生に限らず、チャンピオンマンガ家ってホントにチャンピオン好きだよな~。ここら辺は他誌に見られないし、自分がチャンピオン誌に執着する理由のひとつでもあります。


 でも、炭酸抜きコーラだかんね。



『スメラギドレッサーズ』~別記事にします。


『羽恋らいおん』~実はライバルキャラが出てきてから楽しいと思っている派なんですが、こうしてみると投入が遅かったのかな~。結局マンガは賭けの部分も大きいのですが、ヒロイン比率が高かったのかもしんない。やっぱり井深部長との試合は面白かったしなあ。


『木曜日のフルット』~いやいや、このロボットは完全に自我持っているだろ!!これ、スゴいぞ!!



 ただ、新連載陣の中でひとつ引っかかるのが『ガールバーサスガール!』だ。あらすじからすると『エロゲーかよ!!』と突っ込みたくなるものの、こういう作品は『ベタベタだけど、なんか良い』というのを魅せられると楽しいし、そもそも俺はラブコメ大好きなんでやっぱり気になる。絵はチャンピオン誌の中でも垢抜けているように感じます。


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 バーサスだけにM字開脚キックとかやってくんないかな。


 でも、そろそろ勇チャンは高橋良介先生の『白銀ヴァンガード』を読みたいんじゃよ。あるいは『帰ってきた黒虎マン』として、しれっと再来週あたりに載っててもかまわない。バトルが読みてぇ。



本当に冗談じゃねぇよ          瀬口忍『囚人リク』

瀬口忍『囚人リク』
10 /25 2015


 止まらないこと


 ……生きるうえで一番重要なのコトはコレなのではなかろうか?


 例えば一生懸命勉強して、良い学校に入りたがるのはなぜか?もっぱらが『安心がほしい』というコトなんだと思う。安心して、安定したい……イヤなコト・困ったコトから遠ざけたい。死ぬまで。



 でも分かってしまった。そんなものは存在しない。



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 今回は『内海パート』と『脱獄会議パート』の二つが楽しめる欲張り使用になってますが、やはり前半のインパクトは絶大だ。俺は心の中でピカソ内海と呼ぶコトにした。瀬口先生も長期連載になってたまにはこういうのを描きたくなったのだろうか?なんか分かる。俺もトンチキ記事を書きたいのだが『クローバー』が終わってしまったので、すでに欲求不満でござる。



 が、ここで注目したいのは『何も考えない』を勧めた看守に対して内海は『冗談じゃない』と思ったコト。


 あと、俺自身は内海は『まあ、運が悪かったね』という感じで……少なくとも悪人とは思っていない。むしろ真面目にやってきたにも関わらず、大きなうねりに飲み込まれてしまった犠牲者なのだから。世の中は悪人というのも確実に存在しますが、内海みたいな貧乏くじ人間もまた確実に存在する。


 『復讐が生き甲斐』というのはゾッとするコトなんですが、実際どうなんだろう?多分、何もかも奪われた人間は復讐にすがるのって大事なんだと思います。復讐のコトを考えている……善悪はともかく『それは生きている』というのは確かなのだから。止まっていた内海の時計が再び動き出した瞬間、彼は生を実感している。俺は内海を異常者だとは思わない。思考停止を勧めた看守こそが異常者だと思ってます。


 まあ、内海とリクたちが和解するというのはありえない話で、どちらが悪いという話でも無い。『グリーングリーン』の歌詞にあるように『この世に生きる喜びそして悲しみのことを』とありますが、生きる希望がいずれかの悲しみに繋がるというのはやるせないなあ……。それでも『考えるのをやめない』というのが生きるコトなのだろう。