2015年11月 - 豚か狼か

チャンピオン52号の感想

今週のチャンピオン
11 /30 2015


 マンガの記事を書くにあたっては『結局はお前がそう思っているだけだろ』と言われりゃ、『そうです』と答えることになるが、自分としては『書く行動』というのに意味を感じているので。そのうえで『面白い』とか『ツマラナイ』というのを差別してます。


 ただ『こりゃ、ツマラナイ作品だな』と思ったら、それはだいたいが当たっている……と思う。それは自分のコトだけじゃなく、他の読者も大体そうだ。『面白い』と感じる作品はだいたいが『』面白い』と感じるし、『ツマラナイ』と思った作品はだいたいが『ツマラナイ』ということなんじゃないかな?もちろん、自分の感覚を絶対視したことも無いけど。


 なので、マンガブログというのは大変面白い。『絶対視できないけど、俺の勘にかけるぜ!!』みたいなノリは楽しいぞ!!マンガ好きにはマジでオススメです。そして、その先の『なぜ?』を考えるのがマンガに対してのさらなる貪欲な楽しみ方なんで。


『刃牙道』~別記事にしました。


『鮫島、最後の十五日』~別記事にしました。


『弱虫ペダル』~別記事にしました。


『AIの遺電子』~自分のスタンスだと『人間は人間にしかなれません』というのがあって、この作品はそういう部分にグサグサ突いてくるので刺激的だ。考えさせる作品っていうのはいいですね~。


『浦安』~お茶っ葉嗅ぎはウッカリやってしまう魔性の遊びだわ……。


『BADBROS』~別記事にしました。


『侵略!イカ娘』~この宿題三人分なんだ!!ってスネ夫かよ!!


『囚人リク』~別記事にしました。


『少年ラケット』~別記事にしました。


『ニコべん!』~別記事にしました。


『スメラギドレッサーズ』~別記事にします。


『Gメン』~前に進むために『かっこ悪い』を受け入れる勇気って人生に必要な時が必ずあると思うのですが、こういうのをスマートに描けるからいいよな~。ドラマを描かせたら小沢先生はチャンピオンでもトップクラスだと思いますよ。


『羽恋らいおん』~期待していたのですが、ヒロインにウェイトを置いたのがうまくいかなかったのかな……。次回作に期待しております。


『木曜日のフルット』~このキックいいな……。


 次からは来年度号になるのね……。来年は『スメラギドレッサーズ』の表紙とか実現しますよーに。いやいや、そうなると信じてこれからも個別記事を書き続けよう。『スメラギドレッサーズ』はやればできる子なんや!!


 
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本当の自分

瀬口忍『囚人リク』
11 /29 2015


 ひと頃は『本当の自分』とか『自分さがし』とかマンガとかでよく取り上げられ描かれていた時期もあった。まあ、マンガだから『冴えない少年がそのスポーツを始めて、才能を開花させ本当の自分を知る』というのは分かるし、もちろんそこら辺も楽しんでいる。


 ただ、自分としては『どれも本当の自分だろ』とか思ってます。なんつーか、『良い部分』=『本当の自分』というような図式は納得いかないんですよ。『ダメな部分』って排除したくもなるけど、『良い部分』に繋がっていると思うんですよね。



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 さて、今回の『囚人リク』は天野の弱さが、『ひょっとして取り返しきかないコトしたんじゃ…』という展開になってます。なんつーか、ここら辺はシッカリとブレないなあ……。このマンガの面白いトコロは『ダメな部分』をよく描いているトコロだ。描かれて無いのは宿敵・鬼道院ぐらいではなかろうか?とにかくオールダメーズである。


 ただ、それを含めて『本当の自分』なんですよ、と描かれているように自分は感じる。


 ここ最近『気になっている』のが、『困難のハードルが下がっている。もしくは描かない』というのがある。なんつーか、そういうの書かないで『良い部分』だけ楽しみたい…みたいな。もちろんマンガ・アニメというのは娯楽ですから、それも指針の一つだと思うのですが、やっぱり自分はそういうのに疑問を感じます。『ダメなトコロ』とか『見たく無いモノ』とか『排除したいもの』の中にこそ『本当の自分』は在ると思いたいんです。


何が悪いってゆうんですか!?        掛丸翔『少年ラケット』

週刊少年チャンピオン
11 /29 2015

 『機動戦士ガンダム』のブライトさんはアムロを殴っていいました。


 『中二病のどこが悪い!?中二病にならないで一人前になったダメオタクなどいない!!』



 …と。まあ、マンガとかアニメとかの産業に携わる者は『絶対にかかっておくべきだ』とすら思います。その過程こそが大事なのだ。が、今は『ガチなオタク』が少なくなっているなあ…なんても思います(まあ、その方が真っ当とも言えますが)。やっぱ、カセットテープにアニメを録音して無い世代はダメだな。




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 それにしても『少年ラケット』の対戦チームが重篤な中二病患者の吹き溜まりになっていて笑うしかなかった。こーいうヤツ等は隔離しないとダメだ。なんつーか、『卓球部』=『オタクが集まる』という偏見があるんですが、そういう偏見を見事にマンガに落とし込んだとしか思えない。ふうまくんの逆手持ちか……。俺も小二の頃に授業で使った竹定規をそれでスグに使用不能にして怒られたなあ……なんてメモリーが。


 その後は『ブラックエンジェルズ』にハマり、自転車のスポークで人を殺せる!!と正しいダメオタクの道を歩んでましたね。この頃から更正不能だったんだな。


 それにしても、気になるのが主人公・イチローくんである。ビリーの件やらふうまくんの件で反応してしまうとか、チャンピオンなんか読んでいるトコロとか、間違いなく『危険な資質』を持っている。今週の『スメラギドレッサーズ』じゃないけど、こういう逸材をみつけたら『どこに出しても恥ずかしいオタク』として仕込みたくなるなあ……。

クセを強いヒロイン              角光『ニコべん!』

角光『パンダのこ』『ニコべん!』
11 /28 2015


 マンガの今昔を考えて。


 昔のマンガは今みたいに『女の子が前面に出ている』という作品が少なかった(もちろん少女マンガは別だかんね)。だいたいが野郎主人公でもちろん男くさい。で、時代の変化と共に変化してきて……まあ乱暴な言い方をすれば『女の子を前面に出せばつまらなくても売れる』という時代もありました。2000年ぐらいかな?で、その後はヒロイン前面マンガが増えて『それも当たり前』になってしまった。やっぱりいつまでも同じ手は通じない。2000年代半ばぐらい迄は『ウケる組み合わせ』というのもありましたが、これまた通用しなくなってきた。ツンデレは死語になっている現状だ。


 あと、萌えみたいなのに偏りすぎるのも危険で『描くヒロインは皆同じ顔』という袋小路にハマっているマンガ家さん・イラストレーターさんもいるしなあ……。やっぱりマンガは日々進化していると感じます。



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 さて、今回の『ニコべん!』はキチガイヒロイン・伊調の狂った思考が炸裂してます。


 なかなか懐かない猫を少しずつ餌付けして、ようやく心を開いて近寄ってきた……と思ったらいきなりやってきたDQNが邪魔をするというような。そもそも梅宮さんの気持ちは全く考えてないあたりに彼女のオタキュン(オタクなDQNの意味。なんだか最近見かけるような)ぶりが遺憾なく発揮されてます。


 ……ところが『どういう訳だかそんなに不快じゃない』という感じで。ここら辺はやはり角光先生のマンガです。


 また、『パンダのこ』の頃から、角光先生はヒロイン指数高めのマンガを描きつつも、ヒロインのデザインは冒険的なデザインにしている…というのも興味深い。だからこそ、多部さんみたいなエロゲから出てきたようなヒロインも映えるのだろう。


 ただ、ヒロインが前面に出ているマンガを好むようなヤツなどオンナにモテないブサ面で体臭が臭くて鼻毛の処理もされてないような野郎と相場が決まっている。それを考えると、この『ニコべん!』という作品の主人公・ノリくんは『真面目で優しいだけが取柄』な訳で、そんな彼がキチンと頑張って結果を出しているというのがいい。このマンガはあまり自己主張しないし、地味ではありますが、もっと評価されていいと考えてます。


 角光先生の作品みたいなのが好きな人ってかなり居ると思うんですが、そういう方に届いてないんじゃないかな~なんて思います。もったいない。




渡辺航・弱虫ペダル・第378話『最速の槍』

渡辺航『弱虫ペダル』&『弱虫ペダル SPARE BIKE』
11 /28 2015


 そういえば鏡は『モンハン』の新シリーズ発売日か……。もうちょっと経たないと買えないかな?今回はイジワルとか面倒くさい要素は無くなっているかな……。ぶっちゃけ、ゲームバランスは上手いヤツより初心者とかに寄った方がいいんじゃないかと思います。


 まあ、やるとなったらランスしかないんだけどね~。あらゆる武器が使えるのが『モンハン』の魅力ですが、ほぼランス固定です。しかも突進メインで組み立てるという世にも珍しい『突進ランサー』だったり。……なんでそうなったかと言うと、やっぱり『うしおととら』の影響だろう。『弱虫ペダル』コラボも楽しいけど、そろそろ『うしおととら』もやってくれ……。獣の槍を早く使わせてくれ…オトモも代わりにとらを付けてくれ……それにして獣の槍はマンガ史上最強のウェポンなんで、こらまたバランスブレイカーだわ。



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 つーコトで『最速の槍』のアブ郎くんのターンです。彼がモンハンやったらやっぱランスでアブアブ言いながら突進してんのかな?


 さて、今回の展開を見てみると『罪』などという単語が飛び出して、なかなか面食らう。やっぱり強豪校は考えるコトが違うなあ……。そして、俺のメンタリティからすると、よく分からないけどなんだか立ち直っている!?


 それは置いておいて


 それよりも来週の岸紙の方に良い意味でイヤな予感がする!!あのグラさんはやはり仕掛けであったが、やっぱりウルトラセブンの変身みたいに『ボクはウルトラマンなんや!!』モードにでも突入するのだろうか?岸神からなんつーか『殺し屋イチ』のニオイも少なからずあったり。


 

隔たり 佐藤タカヒロ『鮫島、最後の十五日』

週刊少年チャンピオン
11 /27 2015


 個性というのをやたらに持ち上げる人はちょっと信じられないなあ……。


 そもそも『人間社会』という枠組みの中で最も排除せねばならない要素こそが個性でしょう。そして、個性というのは『アナタとは違う』という差別の上に成り立っていると考えてます。個性は孤立させる要素でもあんのよ。それ、分かってて言っているのかな……?



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 今週の『鮫島』は仲間をはじめとした蒼希狼の『地位を得たコトによる隔たり』の発生だ。才能を活かした結果がコレとうのは何ともやるせないが、突出した個性というのは『そうなりやすい』というのもある。


 『個性的』とか『才能』とか『成功』とか魅惑のワードは数々ありますが、『幸せが約束されている訳ではない』というコト。つーか、『約束された幸せ』というのはこの世に存在しないからいい加減に気づけよ……というのを『バチバチ』シリーズを通して語られているような気がしますがどうでしょう?


 が、忘れちゃいけないのが『今回の対戦相手は大山道』というコト。彼は蒼希狼の味方だ。その彼が蒼希狼に何をしてやれるのか?そのアンサーが楽しみです。


 『個性的なのは素晴らしいコト』と甘言を弄する者より、自分としては大山道みたいな人を信じたい。そして、そういう人は世の中に確実に居るけど、だいたい目立たなくて周囲からの評価も低いんですよね。


 

刹那ッ!!         板垣恵介『刃牙道』

週刊少年チャンピオン
11 /27 2015


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 ここ最近の『刃牙道』はいきなり恐ろしいコトを始めるからタマラン!!


 正直、武蔵のクローンなんて話も『ピクルの焼き直しじゃん!!』とか勇次郎対花山も『消化試合以外の何者でもない』とか感じてましたが、いよいよになって本領発揮か?


 今週のコメントなんかもそうなんですが、このベテランの安定期にあって、こういう勝負を打って読者を沸かせるのは本当に巧いなあ……。最近は本当に面白い!!


 で、今週は『刹那ッ!!』の瞬間が爆笑に変換されたんですが、こういう表現方法もあるんだな……。どうやら板垣先生は極上も面白物件に仕上げたらしい。

酷い展開!!            藤井良樹・佐藤周一朗『BADBROS』

週刊少年チャンピオン
11 /26 2015


 酷い展開……という感想。


 これが『極上の誉め言葉だぜ~』となるようなマンガも時としてある。そして、ソッチの方向にアクセルをベタ文していく……そんな命知らずなマンガはハアハアと欲情します……。



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 『クローバー』が終了して確かに傷は癒えないのですが、代わりに入ってきた『BADBROS』がウンコ酷くて良い!!最高だ、最高にアタマが悪い!!


 『マッドマックス 怒りのデスロード』を観たであろうか?あの作品に対しての賛辞は『アタマが悪い』である。そう、そろそろマンガも『アタマの悪さ』のチキンレースをするような作品がガンガン現われてもいいのではなかろうか?


 『BADBROS』は開始して間もないのにそんな危険なニオイが充満している。すでに野球マンガの枠から外れて『BADBROS』というカテゴリーにすらなったようだ。ちなみに和訳すると『悪ガキ兄弟』というニュアンスなのかもですが、俺
にとっては『アタマの弱い兄弟』となっている!!


 今週は甲人に兄チャンが蒸発した理由が語られてましたが、すいません、俺は腹を抱えて読んでしまいました。黒服の胡散臭さとか手錠とかワザとやっているとしか思えない!!こんなあざといアタマの悪さは笑うしかねぇだろ!!


 …と言いつつも、毎回『印象的なキメゴマを用意している』というのもこの作品の魅力で侮れない。


 腹筋崩壊した後に良い読後感です……。


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 …なんて思ったら、ラストに登場した新キャラ!!


 なんて、格好悪(ダサ)い服のセンスなんだ!?


 時間差を浴びて、俺轟沈!!


 

作品とその人格     川村ヒサシ・うえしん『ジャンボーグAの現場マンガ』(仮)

マンガレビュー
11 /25 2015

 フィクションにおける永遠の課題!!


 『作品と作者の人格に関連性はあるか?』


 …先に自分のスタンスを明記しておくと『ある』と信じているし、『ない』ならば自分は作品に接する意味は消滅すると考えてます。これはフィクションを楽しむ者にとって、どちらの考えもあると思うのですが、自分は『ある』というのが根底であり、『ない』とされる方を否定する訳ではありませんが、自分の『ある』という部分は譲れなくもあります。


 そして、それは作品を送り出す側でなく、受ける側にしてもある種の『覚悟』だと思うんですよね……。


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 …というコトで、今回は当ブログには珍しいコンビニゴシップマンガです。購読した理由は…


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 俺の大好きな『ジャンボーグA』について描かれていたから!!

 俺の中での『ジャンボーグA』という作品は歴史的名作である。実写特撮のジャンルでありながら、ロボット設定が今日のそれらの先駆者とも思える部分が大きい。最大の部分でいうと、中盤以降に登場した二号機・ジャンボーグ9の存在だ。これは今日のロボットモノでは当たり前の『主役機交代』なんですが、これを初めてやった作品はおそらく『ジャンボーグA』が最初ではなかろうか?しかも、主役機交代=性能アップ・強くなったという現在の図式に対して、Aと9はそれぞれ性能が違う、それを併用していく……というのは『ジャンボーグA』ならではであり、例えば9は空を飛べないのでAが相手をするとか、Aがやられてしまったので、脱出して9に乗り換えて戦う等々の面白さがある。『ジャンボーグAとジャンボーグ9を処刑せよ!』とか最終回の『トウキョウ最後の日』はこの作品の設定でないと成立しない話なのだ。


 そんな『ジャンボーグA』のメイキングが描かれているのがこのマンガなのですが


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 新人俳優・立花直樹は『ジャンボーグA』の主役に抜擢される!!


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 作品は成功するも『ジャリ番組の俳優』というマイナスイメージから引退に…

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 俳優辞めて、サーフショップ始めて、なかなか好調だったのですが……

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 大麻でパクられちゃいました!!

 
 
 ……という転落エピソードです。ううっ、苦いぜ……。


 『もちろんそれが無い方がいいに決まっている』という前置きがありますが、それでも自分は『ジャンボーグA』という作品が好きです。もっと言えば『主演俳優が大麻でパクられてしまったジャンボーグAという作品が好き』です。もちろん、そういう経緯があったから作品の存在そのものを許せない方が居る……という現実も含めて、それでも好きです。それが好きである人のつとめなんかなと勝手に思ってます。


 だからこそ


 『作品は作者やスタッフだけのものではないんだよ』とも思います。それこそ撮影現場の弁当運んだ業者の方、マンガだったら印刷所等々末端まで考えなきゃいけない。そういうものを背負っていくものだと思ってます。『作品と人格は関係ない』というのはどうしても自分は納得できないんです(そういう性分であって、反対の意見があるのも認知するという前提で)。


 ネット……というものが普及してかなり経ちましたし、『生まれた時には普通に浸透していた』という世代がそろそろ社会人として働くような時代に差し掛かっている。そうして、作品の作者・スタッフがSNS当で炎上したり、事件が明るみになるという事件も日常的になりました。


 『作品はあなただけのものではない』と信じて、事件を起こしてもその作品を好きでいてくれる方だっているはずだ。送り手というのはそれを忘れちゃいけないと思うのです。

真面目な交際       秋☆枝『恋は光』

マンガレビュー
11 /24 2015

 フィクションというのはもちろん『敢えて描かない』というのはある。


 極端な世界がエロゲーだと思います。曰く『こんな女いねー』とか『こんなボンクラ主人公にこんな条件良い女の子がほれる訳ない』とかイロイロとおかしい。が、これもフィクションであり、楽しい時間なのだ。


 ただ、自分としては『それだけじゃダメだよ』というのがあります。いわゆるマンガ家マンガなどであるアレだ。意気揚々と現行を持っていったマンガ家のタマゴが編集部員に『イマドキの読者は癒しを求めているンだよ!!何もこんなストレス描かないでさあ!!現実に疲れた読者の癒しを描かなきゃ!!』なんてやり取りが。まあ、俺がそのマンガ家のタマゴだったら人中狙って殴りぬけてるけどな。『なぁにが、癒しだ』って感じで。好きなモノしか食べない、好きなモノでしか世界を見れない……それは惨めで貧しいコトなんです。好きなモノを楽しむために、より理解を深めるために多くを知っていた方がいい。

 それを遠ざけるのは好きなモノを遠ざけるコトなんじゃなかろうか?俺はそう思います。偏った嗜好に逃げたくないんです。




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 …というコトで今回の作品は 秋☆枝先生の『恋は光』です。現在三巻まで発刊されていて、第一話の試し読みもできます。


 ストーリーとしては『女性からキラキラしているものが視える』という西条はこの光の正体が分からず翻弄されていて、人間関係の構築にいささかの苦労をしていた。さらには根が真面目であるのも拍車をかけている。そこにヒロインの三人が恋愛事情に絡んでいき……というもの。



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 東雲さん~古風で穏やかながら、青い炎のように内部は情熱的な方。他人との比較に関心がないせいか、趣味とかセンスにいささかのズレがある。エロゲヒロインっぺえ。


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 北代さん~小学生の頃から西条との付き合いがあるが、特に恋人みたいな関係では無い……というものでなくで、実は西条のコトが好き。だけど、諦めているトコロもあり。そうして、仲の良い友達関係のような状態で現在に至る。エロゲヒロインっぺえ。


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 宿木さん~カップルを見ると、その男性を奪い取りたくなる困った人。シュミレートに従いながら男女関係の綱引きを計算するような人ですが、同時に他人の目も気にする。エロゲヒロインっぽくない。


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 なんて、思ったら彼女はイロイロと思うトコロがあって、現在はVer.2になってます。


 …ところで、この作品は偶然にも最近お熱だったエロゲ『サノバウィッチ』に設定がかなり似ている。発売・発表時期からすると本当にたまたま被っただけなんですけど、じゃあ似ているかと聞かれると


 全然印象が違う


 …という感じ。むしろ、どっちも体験することによって、どっちの作品も楽しめる深度が増す…というのが自分の感想で、これはたまたまなんだけど得したなあ。結局、似た設定でも作品によって全然印象が変わるし、そういう意味ではあらゆる作品を楽しむコトは意味があると感じます。


 で、自分はというと、この三人の中だと『宿木さんが気になる』というので自分でもビックリです。男性視点からすると『こういうヒロイン』って嫌いというよりは苦手意識持っちゃうと思うのですが、彼女は『根っこが意外に真面目』でもあるし、実は『略奪愛』という困った部分を除けば、かなり良いコです。何より彼女自身がそういう自分を嫌悪していて『なんとか変えたい』と思っているのも応援したくなる。


 が、『気になるヒロイン』というコトで、例えば北代さんなどは男性受けがかなり良いんじゃないかな?別に変な下心抜きにしても、こういう人とは良好な関係でいたいと思ったりするだろうし(結局、それ以上の進展が無いというのも安心感が)。


 ……なんて、考えながら読んでましたが、このマンガの面白い部分は登場人物全員が『真面目な交際』を考えていたりする。ここ最近の作品ではむしろ古風であり珍しい。俺がマンガ編集部員であったのならば現在の若者は刺激を求めている!!セックス!!バイオレンス!!ドラッグ!!それ以外の一切は必要ない!!と言って、そのマンガ家さんから人中を狙って殴りぬけられていただろう。


 このマンガはとても真面目に男女関係が描かれていて俺は好きだ。


 そして、こういう作品があるから、そういう作品を読むという経験が他の作品を楽しめるコトに繋がると思うのです。『いわゆる都合の良いハーレムマンガ』を読んでいる方、それをさらに楽しむために『恋は光』という作品はオススメですよ。



宇都宮 勇

魔中年の書く、かなり結構ダメダメなブログです。週刊少年チャンピオンの感想記事をメインにやってます。

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