2015年12月 - 豚か狼か

弱い犬ほど          松本豊『スメラギドレッサーズ』

松本豊『スメラギドレッサーズ』       
12 /31 2015
 いつも書いてますが『人間に与えられた唯一の平等は他人を自由に値踏みしていい』というコト。それは同時に『自分も他人から値踏みされる』というコトです。


 そして、21世紀に入ってからネットが普及し、誰もが値踏みをし、それが可視化できるようになった。これは誰もが与えられてしまった『大きな力』だと思う。そう、『大きな力』と自分は確信する。ネットというのは匿名性もあるのでそれにかこつけて悪意を振りまくヤツ……まあ、相手にする価値は無いだろう。相手にすればストレスを蓄積するだけのデメリットしか無い。俺としては『この人が何かの間違いでリアル世界で力を持ったら、人々を平気で傷つけるのだろう』と値踏みする。


 そして、気が付く。『弱い犬ほどよく吠える』というのは本当なんだな……と。必要も無いの四六時中吠える駄犬は煙たいだけでしか無い。肝心なときに吠えるのが優秀な番犬だ。


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 さて、今週の『スメラギドレッサーズ』はツカサのターンです。……って、かなでのピンチは一ヵ月後に持ち越されたか!!くそぉ、汚いぞ!!(誉めてます)。


 それにしても、みうみうは『よく吠える』。まるで、何が何でも自分を肯定したいかのように吠える。とにかくベラベラ喋る。アタマが悪そうにしか見えない。俺がリアルでこういうヤツに合ったら、テキトーに相槌うって、共感したフリして、油断したの見計らって、後ろから思いっきりブン殴って倒すコトにしよう。そうしよう。


 『とにかく喋る』とか『難しいコトを語る』とか『いきなり極端な例を出す』とか……それは『アタマが良さそう』というのとイコールでは無い。むしろ自身の無さがそうさせる。こういうヤツは安く見積もられても仕方ないだろう。


 が、ここは熱血の正義漢のツカサなので、怒ゲージを伸ばす一方なのが笑える。このコは最初は脳筋だと思っていたけど、戦闘に関しては理性的というのがある。サッカーの経験からか『熱さとクールさ』を併せ持っているのが戦士としてのポテンシャルを引き出している。が、このコは『情に左右される』というのもある。これで戦闘力アップもするのだけど、迷いも出る。ここら辺はハンナにも指摘されて『引っかかり』にもなっているようだが。


 それにしても、ツカサといい、みうみうといい妙に人間くさいよね。なんつーか、その考え方が地続きで『ああ、こういうの分かるよ』というのがある。この作品は人間のダメなトコロも描く。俺はそれが好き。ダメなトコロがあるから良い部分もリアリティを感じるんですよね。


 リアリティ!!そう、リアリティだ!!


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 画力に関しては今のトコロ心もとない松本先生ですが



 尻にフィットした下着に対する執念は本気(マジ)しか感じない。


 エロは執念である。そして、執念のあるものは掴む。ケンシロウを倒したシンもユリアとヤリたいという執念こそが勝ったと言っていたし(誇大解釈)。この前、やっていた『Fate』のアニメの凜も尻に執念じみた何かに気圧されたものですが、マンガってエロ執念強いヤツって伸びると思いますよ。そういう意味でも俺、松本先生に期待してんもん。これはまぎれもないリアリティであり、松本先生のマンガオーラが可視化されたものなのだ!!






 それにしても、今年は『スメラギドレッサーズ』というスーパー俺好みのマンガに出会えた。なんでもどっかの国の富豪は『マンガ家雇って自分の為だけのマンガを描かせる』なんて聞いたが、そういう意味では『実現している』と思えるぐらいに自分好みのマンガだ。それが毎週270円で読めるから、俺って富豪にならんでもいいや…って思えるぐらいに俺好みの作品だ。


 そして、マンガの出会いというのは人の出会いと一緒で『おそらくは運まかせ』だと思います。自分好みの作品はいっぱい出ているんだけど、そのほとんどに気付かずにスルーしちゃうんですよね。そう思ってます。そして、全ての人間っと接するコトができないように読めるマンガの量も限りある。それがマンガだ。


 そのマンガにあって、『スメラギドレッサーズ』に出会えたのは本当に喜ばしい。来年も期待してます!!

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見せてくれたから     たちつてつこ『カスタムメイド!』

まんがきらら系
12 /31 2015


 それは『解決』ではなくて『隠蔽』だ。


 ……と言わんばかりに『昭和のジャリ番組』はチャージしていた。


 『帰ってきたウルトラマン』(またかよ)の『悪魔と天使の間に…』はオシの少年(差別用語なんだがあえて)に化けた宇宙人が人の持つ善意を利用してウルトラマンを追い詰める……というのがあって、とてもお気に入りのエピソードだ。特に締めのセリフが秀逸で『いや、娘には本当にコトを話すよ。人間の子は人間さ。天使を夢見せちゃ悪いよ』というのに集約されている。人として生きるというのにはイロイロ知ってなきゃならんし、正義という単語を妄信しちゃマズイです。


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 さて、今年最後のきらら系記事は たつちてつこ先生の『カスタムメイド!』です。


 いつもユウ様のキュートさとマサキが見守る……という内容で、今回も安定の内容ですが、何気にドラマが濃かった!!


 そう、このマンガは天使のようにユウ様を読者はいつも見ていて『忘れていた』のですが……


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 本来的には『自分を押し殺してしまう』というコなんですよね。それは母であるイサミもいつも気にかけていた。しかし、マサキと出合ったコトによって、ユウが次第に自我を出すようになってきたのも喜んでいるようで。


 その過程で浮上したのが『導く』か『現状維持』という二択なんですが。


 『悪魔と天使の間に…』だと善意からオシの少年を世話した娘・美奈子に『悲しい思いをさせたくない』という隊長は最終的にその少年を射殺する。そして、ラストの言葉である。


 マサキもまた葛藤の中から『選んだ』というドラマの流れがとても良い。もし、マサキが『そうしなかった』としてもそれで関係悪化するコトも困ったコトも発生しない。だけどそれば『隠蔽』であり、それでいいのかな?というのはある。マサキのとった選択肢は『正解か?不正解か?』は論ずることでない。なぜなら『間違ったなら正せばいい』という考えであるから。目的地に進もうとして、道間違えたら修正する……これだけのコトなんです。


 ところが、その『これだけのコト』というのに人というのはついつい臆病になってしまう。


 『カスタムメイド!』は気負わず読める楽しい作品で、今回もそれは違えてませんが、なかなかに濃いドラマを炸裂させた印象深い回でした。


 そういえば、俺、このマンガだとモトキ姉さんがかなり好き。あのテキトーで大雑把で無欲なトコロがいい。つーか、共感する。岡野先生とのコンビでまたなにかやらかして欲しいですね。





 

謙虚さからの幸せ          こもとも子『ごほうびごはん』

週刊漫画TIMES
12 /31 2015

 これはもう、死ぬまで繰り返されるコトなんですが、『自分はもっと謙虚にならなきゃいけないな~』というのがある・だけど本質的には我の強いタイプなんで、まあ『せめて心に留めておかないとね』とは思う。


 マンガというのは基本的にフィクションである。ただ、フィクションと言っても、手からビームが出たり、スーパーロボットに乗ったりの『手に届かない』と、バイク・自転車に乗ったりとかメシを食うとかの『手に届く』という違いもある。


 作品から滲み出る謙虚さを吸収して、自己の幸せに結びつける。『手に届くフィクション』というのはそういう役割もある。



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 さて、先日三巻が発売されました、こもとも子先生の『ごほうびごはん』です。いや~、俺、このマンガ好きだわ。


 で、この作品の『どこか好き?』と考えるて、腑に落ちるのが『謙虚さからの幸せ』というのが描かれていて、とても刺激になる。特に自分のようなタイプには必須な栄養素……という感じで。


 OLの咲子が楽しみにしているもの、それは一週間に一度の『ごほうびごはん』であった…というフォーマットなんですが、三巻にもなってくるとなかなかに作品にひろがりを見せてきた。どうでもいいが、芳文社って密かにくいものマンガ好きだよな。週刊漫画TIMESだと、『ごほうびごはん』の表紙もさるコトながら、『信長のシェフ』も食い物マンガだし、『解体屋ゲン』も表紙でなんだかよく食欲アッピールしてるし。


 このマンガは『食べる』という題材のマンガですが、そもそも『食べるマンガ』というのはなぜもこんなに根強く誰からも好かれるのか?と考えたら、答えは簡単『誰もが食べて生きているから』というコト。

 
 でも、それって、人によってスタイルは全然違う。このマンガのスタイルとしては『謙虚さ』が滲み出ている。この作品は『人をよく見ている』し、『そこから学ぼう』という意識が感じられる。そして、その学びから『幸せ』というものを描いている。


 『幸せというのは今ある状況で考えて引き寄せたものに与えられるごほうびなんだよ』


 ……というコト。水前寺清子じゃないけど『歩いていこう』という謙虚な意識は自分も見習いたいものです。


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 今回で『おっ』と思ったのが、部長の対応だ。彼もまた過去に『つい腹が立ってやらかした』というのがあって、そこら辺は丁寧に描かれてました。なんつーか、部長は40後半ぐらいの設定だと思うのですが、『謙虚さがある限り、人はいつでも成長できる』というのも感じられるなあ……。



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 あと、マンガキャラで自分の正座とか血液型とかかぶると『ちょっと嬉しい』のですが、これは『魚座あるある』だな~。魚座って、いつも最後に回されるからヤキモキするんですよね。



 
 このマンガは『ニコニコ静画』で試し読みができますのでどうぞ!!

チャンピオン4+5合併号の感想

今週のチャンピオン
12 /30 2015

 ふう…。今年の一年もチャンピオンで楽しんだな~。


『弱虫ペダル』~別記事にしました。


『弱虫ハンタークロス編』~別記事にしました。


『浦安』~オチがゼットンにウルトラハリケーンかます帰ってきたウルトラマンみてぇでした。

 しかし、自分よりちょっと上の世代は手作りヌンチャクとか通過した世代でしたね~。


『吸血鬼すぐ死ぬ』~そういえば語尾が『アルね』というキャラは久々に見た気がする。


『刃牙道』~別記事にしました。


『AIの遺電子』~答え・バカになってやれというコトで。


『ハリガネサービス』~次の対戦相手はどんだけのインパクト出せるかに注目だな~。


『囚人リク』~別記事にしました。


『鮫島、最後の十五日』~別記事にしました。


『少年ラケット』~別記事にしました。


『BADBROS』~別記事にしました。


『イカ娘』~悟郎!!後ろだ!!後ろ!!ちゃんとポイント稼いだのに見落としているぞ!!


『Gメン』~別記事にしました。


『ニコべん!』~別記事にしました。


『スメラギドレッサーズ』~別記事にします。


『木曜日のフルット』~別記事にしました。


 さてさて、今年の最後の記事は『スメラギドレッサーズ』にしたいと思います。



 

モンハンクロスやってるかい?     阿部川キネコ『弱虫ハンタークロス編』

週刊少年チャンピオン
12 /29 2015


 ランスより優れた武器など存在しねぇッ!!


 …というガイキチとしか思えないコトを叫びながら『モンスターハンタークロス』やっております。最近はめっきりゲームしなくなったけど、モンハンだけは別腹敵にやってしまうぜ……。


 そして、この『モンハン』は人気マンガとコラボしてアイテムを生産できるのですが、今回は『弱虫ペダル』の登場とあいなりました。


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 でもって、コラボマンガ……。


 これって、『モンハン』と『弱虫ペダル』に馴染んでいる人じゃないとちょっと通じないネタですが、4ページだから仕方ないか。欽チャンの自伝でも『ボク等のコントは縦横無尽にアクティブに動き回るのが売り。だけどテレビは固定画面だった。だから、その場の観客に喜んでもらうためにそれを無視した。結果、公表でボク等は立ち位置を確保できた』みたいなコトがあったような気がするが、まあそんなトコロで。



 俺は面白かったよ。


 話がこれ以降は大きく脱線するのであるが、エロゲ『サノバウィッチ』でも『人気者になりたいっス!!』と相談を持ちかけた因幡めぐるもモンハンが達者であった(作品中はもちろんタイトルはボカしているが)。そのモンハンをキッカケに友達が増えるのであるが、主人公・柊史くん曰く『さすが、モンハンは優れたコミニュケーションツールだぜ!!』と認めていたり。その後、ヒロインの綾地さん(普段はゲームしない)も始めた訳だから、モンハンは恐るべしである。柊史くんは俺と同じランス使いであったが、今頃はオカルト研究部の面々とモンハンしているのだろうか?めぐるには『センパイって相変わらずゲームでの槍の使い方はなってないっスね。アッチの槍はスゴイのに』とか言われているのだろうか?うぎぎぎぎ……。


 それにしても、いつになったら『うしおととら』の装備が出るんだよ?俺がランスを使って……そして、世にも珍しい突進ランサーになってしまったのは『うしおととら』の影響でしかないのだ。とらを引き連れて、獣の槍で突撃していくシーンは血が滾るのが当然でしか無い。『うしおととら』読者のランスといえば突撃しかないのだ。それが『滾る』からである。おかしい?ははっ、今キミはおかしいと言ったか?キミはキレイなオネーチャンのハダカを見たら勃起しないのかい?つまりはそういうコトなんだ。『うしおととら』は槍を持って突進するのが『滾る』のだ。パブロフの犬のように。


 あと、チャンピオンで登場してほしいのは当然『スメラギドレッサーズ』だよね。装備全部そろうと100%攻撃できるヤツ。攻撃受けるとドレスブレイクして100秒間下着姿で戦うというルールでお願いしたい。


 ただ、これらが実現した場合、どんなモンスターも一撃で仕留められないと俺は納得しないという困ったコトも出てくるなあ……。特に獣の槍に関しては『マンガ史上の最強武器!!これから先も変わるハズが無い』と狂信しているので。


 

嘘をかます            瀬口忍『囚人リク』

瀬口忍『囚人リク』
12 /29 2015


 嘘……という単語は嫌われるものですが、嘘にも種類は『ある』と思ってます。それを吟味せずに一方的に『嘘はいけない』とするのはいかがなものかと。


 『果たす気が毛頭ない嘘』は非難されるものだと思うのですが、『意志の乗っかっている嘘』はアリだと思う。


 そもそもに『未来』というのは誰にも分からない。分からないものに対して『やってやる』とか『できる』というのは嘘ではあるが、気持ちは本当であればいいんじゃないでしょうか?じゃねぇと『本当』も実現しないと思うのです。



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 今週の『囚人リク』は密かにファンが多いと思われる神木のターンになっております。この神木というキャラ、自分もかなり好きで作品の構成上は田中がオイシイところもっていっちゃうんですが、地味に渋い良い仕事しております。


 その神木が『大丈夫』というハッタリをかますシーンで締められている。


 嘘は良くない。何に対しても嘘は絶対良くない……みたいなコトをたいていの人は教育されていますが、それはどうかな~なんて思います。対してマンガとかフィクションなんかは存在そのものが嘘なんです。『嘘に混じっている本当を見分ける』それこそがフィクションの面白さだ。


 今回の神木の過去を思い出し、ハッタリをかますわけですが。まあ、正直に『できるがどうか分からない』なんて情け無いコト言えんわなあ……。ただ、それが失敗に終わった時、それを責めるというのはあってはならないと思う。


 『何もしなかったヤツ』が『良くしようとして動いた者の失敗を責める』というのは『とても恥ずかしいコト』なんです。実は失敗というのは『誉めて良いコト』なんです。自分はそう思ってます。


 それにしても『真っ直ぐ飛ばすだけなのに手間取った』と言ってたラジコンレベルが、いつの間にやら神の領域にまで到達していたとは……。神木のグループにメチャ凝り性なヤツがいて、ラジコン飛行機の研究しているうちにここまでのレベルになってしまったのだろうか?勇チャンのラジコンもパワーアップしてくんないかな?

暗殺宇宙人ナックル         掛丸翔『少年ラケット』

週刊少年チャンピオン
12 /28 2015


 『勝利をつかむにはどうしたらいいか?』というコト。


 書店に行けば、ビジネス本コーナーに山ほど売っている。が、俺からすれば、そんな本はくだらない。実にくだらない。『北斗の拳』のザコモヒカンは束札を叩き付けて言いました。『バカヤロー!!こんなものはケツ拭く役にも立ちゃしねぇんだよ!!』と。ボクにとってのそういう本はそういう存在でしかないのです。


 大事なコトは『帰ってきたウルトラマン』に全て入っている(結局それかよ)。そして、もちろん『勝利をつかむにはどうしたらいいか?』というコトも描かれている。ナックル星人だ。


 ナックル星人は最初、ウルトラマンの戦闘力を念入りに分析していて、それに対応した用心棒怪獣・ブラックキングを用意していた。が、彼は勝利をさらに確定させる為(重要)に主人公の兄貴分と恋人をクルマを使ってひき殺しました(マジでえぐいんだよ)。動揺したウルトラマンはブラックキングで劣勢だったところに、ナックル星人が現れて、フルボッコ逆さはりつけにされてしまうのでした。コレを観たガキは確実にトラウマになる……が同時に『勝利を得る為にはこのぐらい念入りにやれ』というのは本当のコトだと思う。ありがとう、ナックル星人!!


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 今回の『少年ラケット』を読んで考えるコトは『勝利をつかむにはどうしたらいいか?』だ。


 ハリー少年はあらゆるコトを念入りにやっている。対して、轟木はパワーに自信があったせいか、サーブに対する認識の甘さがあったようだ。もちろん、轟木のそれは『油断』とか『慢心』というほどではないが、経験値の差とも言える。


 轟木自身はそれまでボクシングに打ち込んでからの卓球への転向というのもあった。


 人は自分の成功を元に『戦略』を立てる。確かにそれが轟木の強さに繋がっていたのだけど、コト卓球に関してはボクシングの経験からそれなりにうまくいってたせいもあるだろう。だから気づかなかった。


 が、人は経験値をもとにその人になっていく。


 今回がボクシング経験からの失敗だとすれば、次回はボクシングの経験からの勝利を紡ぎだす話になる。『勝利』というのは総動員して得るもの。ボクシング経験は決して無駄にはならない。




 
  
 

多部珠江を食べたまえ(オヤジギャグ)          角光『ニコべん!』

角光『パンダのこ』『ニコべん!』
12 /27 2015


 自分が『もっとこういうマンガを評価して欲しい』と言いたいのが『ジワジワと回を重ねるゴトに面白く安定性・信頼性の高い作品』ですね。やっぱり出版社的都合であれば『それでも出オチマンガ』を優先したいというのはあるかもですが、マンガをより低直させたいならば『豊かな時間を楽しむ』という要素に、それは注目して欲しい。


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 チャンピオンで言うと『ニコべん!』がそれだと思う。


 角光先生のマンガは前作『パンダのこ』もそうでしたが、ジワジワと面白くなっているのが特徴だ。他のチャンピオン作品だと、竹下けんじろう先生の『釣り屋ナガレ』なんかも該当する。新規読者……例えば今なら『弱虫ペダル』だと思うのですが、そういう読者に対応して、スポーツ枠が拡大されたのだと思うのだけど、自分を当てはめると『ニコべん!』みたいな作品は新規読者に優しいんですよね。『即座に何マンガか分かる』とか『何をしている』とか『キャラの立ち位置』とかとにかく読みやすい。また、作品が真面目である。世の中、どうしても拡声器持って目立つほうが得やすいのですが、こういうまじめなマンガを雑誌は大切にしないとダメだよな……。


 …とエラそーに書いたトコロで。


 今週の『ニコべん!』はエロ妄想が止まりません(最悪だ)


 何でしょう?『罪悪感を抱えながらそれでもオナニーがやめられない中学生』のような心境は?いや、それに関しては伊調さんが代弁してくれてますけどね。ホント、『お前は俺か?』と問いただしたくなるキャラです。


 これもここまで丁寧にキャラのディテールを積み重ねてきた『ニコべん!』ならにではの破壊力!!『キックボクサーマモル』で、主人公・マモルがキックミットに良い感じの打撃音を響かせていたが、老師は『なっとらん』と一蹴するシーンに似ている。そう、地味だけど、ダメージが内部まで突き刺さるキックが必要だったんや!!そして、『ラブコメ界のムエタイキックの鬼』こと『ニコべん!』のダメージは今週はかなり北島三郎!!キタサンブラックは勝てるのか?あああああ…なんで今週は合併号なんですか!!


 ラブコメマンガと言えば読者をヤキモキさせてナンボというのがありましたが、ここ最近のチャンピオンの中ではトップクラスのインパクトだな~。王道中の王道ですが、丁寧な積み重ねがこの効果を生んでます。


 そもそもに俺としては『梅宮さんより多部さんのがいいな~』とか思っちゃうんですよ。梅宮さんが懐かない野良猫とするならば、多部さんは人懐っこい雑種犬という感じで。しかも『コロッケ弁当』の件で家族公認という外堀も知らず知らずに埋めているあたりが心憎いぜ!!今週などにいたってはあの気難しそうなお父さんが『ん?晩飯食ってけばいいのに…』と言い出す状態だし。今の多部さんならイケる!!確実に崩撃雲身双虎掌を当ててKOできる状態です!!俺ならヤる!!サイド7を襲撃したジーンのザクのようにやってやる!!


 ……という意味不明の感情がわきあがるぐらいにヤキモキする。これはいい。これこそラブコメの名利だ。


 あと、なんだかんだ言ってもノリくんの『良い部分』を多部さんはキチンと分かっていたのね。これはノリくんの行く末を心配するイチ読者としては嬉しい描写です。


 しかし、そういうのにニブチンな多部さんとしても『ノリくんが梅宮さんに気があって、努力している』というのは感じているだろうし、この先どうなっちゃうんだろう?ホント、何で合併号なんだよ……。



これ、搾取じゃん……    藤井良樹・佐藤周一郎『BADBROS』

週刊少年チャンピオン
12 /27 2015

 ギャンブルというのはやらないコトにしている。有り体に言えば『全く向いてない』し『大事なお金をそのように溶かしたくない』し『絶対負ける』と思っているから。ただ、競馬はやってみたいかな。その時は数千円をお楽しみ代として払う程度に考えますが。


 で、そのギャンブルの中でも最も悪質なのが『宝くじ』だと思ってます。


 『宝くじがギャンブルなんてお前はアタマがおかしいのではないか?』と言いたくなる方も居るだろう。それはその方の判断目安で。俺の判断目安では『最も悪質なギャンブル』だ。宝くじはまず一般的に『ギャンブルというイメージが無い』という定着ぶりそのものが悪質なのだ。あと、システムをちょっと突っ込んで考えてみるとイロイロと疑問の部分が大きい。競馬・競輪に関して言えば『選択肢に必ず当たりはある』のに対して、宝くじは違うし、還元率もかなり悪いしなあ……。だけど『夢を買う』という都合の良い妄言が刷り込まれているあたりの操作は見事しかいいようがない(これはマジで誉めている)。その疑問符を感じさせずに搾取するイメージ作りは本当に悪質だよ。俺もそういう発明をして、システムを構築して利権を独占したいもんだ。


 
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 僕っコ・醍醐が面白おかしい『BADBROS』でありますが、今週は究極三角(アルティメットサンカク)のルール及びベットの解説に柄割られている。


 ヒドイ搾取システムだな……。


 …と野人たちがマジで気の毒になってきた。これは胴元が絶対的にボロ儲けなんですよね~。で、拒否したら『死ぬしかない』ぐらいのどっちも選びたくない選択肢というヤツで。昔のガキ向けアニメでよくあったシチュエーション……主人公が山道歩いていたら山賊に囲まれて『そのまま立ち向かって戦う』と『思い切って滝つぼダイブ』という選択肢に似てる。そりゃ『滝つぼダイブ』しか無いわな。この搾取システムは『試合をやるしかない』と強制されるコトなんです。


 搾取システムというのは『騙してやらせる』と『選択肢を与えない』の二つは鉄板だよな。


 さらに主人公が勝つにしても『一点差なら5000万赤字』『二点差でイーブン』『最大勝利の四点差でも一億円』であり、それを分配するとなると……野人は60回ぐらい勝利しないと開放されない計算になるぞ……。さらにはそこに『不当な利子』とかあって、実質的に永遠の飼い殺しだし、途中で使えなくなっても支配する側に損は無い。


 ありゃ、これは社会そのものの縮図ではないか!?


 …そうなると、作品の方向性として『持たざる者が立ち向かうには?』というものを描く訳で、これは熱いものを期待せざるを得ない。叛逆だ。やはり『叛逆』という単語はアドレナリンがピューピューでやがる。さあ、その『叛逆』をぜひとも見せてほしい!!


渡辺航・弱虫ペダル・第381話『心の函』

渡辺航『弱虫ペダル』&『弱虫ペダル SPARE BIKE』
12 /26 2015

 人気投票結果


 1位 手嶋純太


 ……嘘だ!!ワザとだ!!なぜだ?なぜチャンピオンは手嶋に1位を!?栄光を与えた!?


 いや~この結果からデキレースの臭いしかしねえ……。いやいや、自分の目安を基準にするのは間違いの元ではある。あるんだけど、手嶋って人気あるのか?『弱虫ペダル』のキャラ人気投票みたいなのに参加しそうな方って巻島&東堂がツートップ(なんかオンリーイベントやってなかったっけ?)だし、続いて荒北じゃないのか?ちょっと前に弱泉くんが手嶋に反発してたけど『まあ、言いたくなるよね』と妙に納得してました(いや、それがメチャ面白いんですが)。



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 ところで、今回の『弱虫ペダル』はメチャクチャ共感した。


 ここ最近まで『たんなる口の悪いヤツに堕ちた』と思わせた御堂筋くんも久々に『らしさ』を魅せたと感じる。そう、俺が読みたいのはこういう御堂筋くんだ。


 今回は書きたい要素が多いので、ひとつだけ絞って『チャンス』というコトについて。

 アナタにとっての『チャンス』というのは何か?というコト。自分のスタンスから言うと『チャンスは常に転がっている。それに気付かないのが問題であり、掴むために注意して積極的に動かねばならない』という感じ。例えば、アイドル歌手になる為のチャンスとはなんぞや?『道を歩いていたらスカウトが来て、あらゆるお膳立てをしてくれて、それに乗っかったらアイドル歌手になった』というのがチャンスなのだろうか?そんなチャンスなど存在しない。断言して存在しない。思うに、『近所にアイドルプロダクションができた』程度が最大限でこれ以上は望めないのチャンスというぐらいに自分は考えてます。そう、チャンスというものは生きている限りかなりの割合で転がっているけど、大抵の人は気付かない、或いは掴もうとしてないと自分は考えます。


 キッチリと真っ当にチャンスを与える御堂筋くん

 キッチリと真っ当にチャンスを掴みにきている神岸


 『いつかチャンスこないかな……』なんて思っているヤツは、そのいつかが来ても見逃してしまうんですよね。今回の話は『ああ、本当のコトだな』と思いました。『チャンス』というのは『約束された成功』じゃないかんな。



宇都宮 勇

魔中年の書く、かなり結構ダメダメなブログです。週刊少年チャンピオンの感想記事をメインにやってます。

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