2016年07月 - 豚か狼か

渡辺航・弱虫ペダル・第410話『捕食者!!』

渡辺航『弱虫ペダル』&『弱虫ペダル SPARE BIKE』
07 /31 2016


 ガキの頃、『勇者ライディーン』がありまして、主人公がバイクで飛んでフェードイン(ロボットに乗り込む)するんですが。


 これ観てチャリの手放し運転を会得した人は多いと思います。



 …なんつーか、マンガ・アニメの必殺技とかって真似したくなるじゃん?え、ならない?いや、ならないとダメよ。真似したくならない必殺技は単なる道具っスよ!!



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 今週の御堂筋くんは久々にキレッキレッで満足です!!げっぽん。


 思えばインターハイ一日目の巨大化で久々に息を吹き返したと思った御堂筋くんも気付けば『強い言葉を使うな…。弱く見えるぞ』の法則のまんまに失墜していったが、今週には満足でござる。


 『絶対に勝利する男!!御堂筋翔くんやーーー!!』と自分を『くん付け』しているのも久々であり、これには期待できる。個人的にはこのまま弱泉くんと接触してハデに転倒しているうちに新開弟がトップゴールを決めるというコントを見てみたい!!ギャラリーも『さすが、王者・箱学だ!!』とか言って。



 で、俺も俺で『フルコンタクト実戦マンガ記事』とかアチョー狂人みてーなコト言っているんで、早速御堂筋翔くんのケツ振り走行(仮)を試してみましたが。



 やっぱ無理。やっぱこれはねーな、と思いました。



 ただ、マンガで『真似したくなる』っていうのがあるのはマンガ人生においての幸せを意味するなあ。


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届いた!!           伊藤智義・松島幸太朗『永遠の一手』           

週刊少年チャンピオン
07 /31 2016



 『賭博黙示録カイジ』の第一話で、くすぶっている伊藤カイジの元に借金取り・遠藤は言う『お前はリアルが見えないからくすぶっているんだ!!バスケットのゴールがとんでもなく高い位置にあったら誰もやりゃしない。それと同じだ』というのがあって、『届く』というイメージはコトをあたるに大事なコトなんですよ。


 だから、飽きっぽい人は『届く』と勘違いして、気付いてすぐやめてしまう。また、テレビゲームが好きな人というのは「やればやった分だけ確実にリターンがある」というコトからハマってしまう。現実の世界というのは『届かない』コトだらけなのだ。




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 今週の『永遠の一手』は『届く』というイメージがすごい感じられる。増山にとって10年前のそれは『届かない』であったのだから。



 これを読まれている方のほとんどに『届くと思ったけど届かない』というイメージによって挫折したことはあると思います。なかなかままならない。だけど、最後まで分からないというのがあって、その『届かない』というイメージに対して、唯一対抗できるものというのは『好き』だと思ってます。それはコンピューターには遠くかけ離れた概念なのだ。これからコンピューターがいかに発展しても『好き』の概念は組み込まれないと思う。


 それは『余分なもの』として扱われるだろうから。


 まだまだ人間の底は見えない。



 

ズルは絶えない          掛丸翔『少年ラケット』

週刊少年チャンピオン
07 /30 2016
 人間は監視の目がなければ悪いコトを次第にやってしまう


 …と思っている。世の中はルールによって動いているが、それは容易に破られる。



 近頃、話題になったのがロシアの国家ぐるみのドーピングである。そもそもスポーツは『ルールを守る』が大前提での競技であるのに不正が後を絶たない。結果というのはそこまで甘美なものでもあるのだ。



 また、グレーゾーンというのも存在する。F1試乗最高傑作機と呼ばれているのが、1992年のウィリアムズFW14Bというマシンだ。このマシンの最大の特徴はアクティブ・サスペンションにある。走りながらサスペンションを遠隔操作してセットアップするというアレなものでして、それを駆るマンセル圧勝のシーズンであった。もちろん、その後は使用禁止となったが。



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 今週の『少年ラケット』はスポーツ競技の闇の部分である『不正』にスポットを当ててきた。これは面白い展開であり、それを行うのが有馬先輩という立ち位置なのだからまんべんなくグゥだ。


 一般的にスポーツマンガというのは『不正』に関してはあんまり描かない。まず、面白く無いから。気分が悪いという意味でも。


 ただ、翻ってみると『注目されるスポーツ選手は常にトップクラス』というのがあって、やっぱり栄光が欲しいけど泣かず飛ばずの人が多いのです。スポーツマンガの主人公のが少数派なんですよ。例えばサッカーであると今やJ3までありますが、そのJ3選手なんかそこらのバイトより少ない収入で潰しのきかないスキルなんですから。


 ラジコンなどを趣味にしていて感じるのが『遊びクラスの競技でもグレーゾーンが普通に横行している』し、『不正を平気でやる者も普通に居る』というコト。



 先週は有馬は『いかにして負けるか?』が見どころと書きましたが、これは面白いアプローチになりましたね~。ただね、これを見て『有馬は悪!!』と思ってほしく無い……というのはありますね。それって、『自分とは関係ない世界の出来事』と思っているんじゃないかって。スポーツマンガの主人公よりも有馬先輩の方が俺たちに近い位置に居るんですよ。



対人関係           中村勇志『六道の悪女たち』

週刊少年チャンピオン
07 /30 2016


 人間は対人なしに成立しない生き物ではあるんですが、その対人関係とか距離感というのは『死ぬまで変化し続ける』というのはある。


 思い出してみると、ガキの頃は誰彼構わず接していたのですが、歳をとってかなり変化しているな~と。経験がそうさせる。



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 今週の『六道の悪女たち』が面白い展開を迎えている。さかのぼってデビュー作である『ひざまづけ』も『人には事情があるんだから過干渉はしない。だけど冷淡とは違いますよ』という内容だったし、『REIKA』も自分の為に戦うという姿勢であり、中村先生の作品は『それぞれの事情による動機・距離感がありますよ』というのが描かれている。


 今回は飯沼とラーメン食べる…でもそれ以上でも以下でもありませんよ、という展開がグゥ。


 マンガにおいて『理不尽な乱暴者が主人公との争いを経て仲良くなる』という展開は定番であり、それを『でも、今までソイツに泣かされた人々はどうなんの?』という最もな指摘もある。そういうのがイヤな人もいるだろう。自分も昔はそんな感じだった。


 『仲間になる』→楽しい展開(10代)→いや、それは都合良くね?(20代)→でも、そうになれれば良いよね(最近)



 ……みたいな心理変化で。



 『スクールウォーズ』で『人を許し・信じ・待つ…それが愛だ!!』と描いているシーンがあって、30年経った今も折につけ考えるんですが、ハッキリしているのは『愛は短期的視点で成立しませんよ』というコトだ。今回の剣には六道は困惑しつつも人としての成長をハッキリと感じる。



 いい感じに作品が面白くなってきた。


ギャップ         松尾あき『あしたもたぶん会いにいく』

週刊少年チャンピオン
07 /29 2016



 人間は飽きる生き物だとつくづく感じる。


 マンガに於いてもそれは例外でなく、飽きてドロップアウトするも読者自由だ。



 そこで考えてみる。『ヒロインはカワイイほど良いか?』というコト。思いつく限りのプラスポイントを加算すれば最高のヒロインが誕生するかと言えばそうじゃない。そんなのすぐ飽きる。


 ヒロインに大事なもの……それはギャップだ。



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 松尾あき先生の『あしたもたぶん会いにいく』が好調だ。


 この作品はどうも一場面を切り取った一話完結方式のラブコメになると思うのですが、絵に関してはいわゆる萌え系では無い。が、ヒロインがめんこいのをビシバシ感じる。


 ギャップ


 この作品はギャップをこれでもかと描いてくる。これがいい。絵が達者であるからにして、おそらく萌え系のコンバートも可能な作者であるが、この絵柄で勝負してくるあたりがニクい。


 こういうテクニック型のマンガ家は好みです。


ダメっすか。やっぱり           板垣恵介『刃牙道』

週刊少年チャンピオン
07 /28 2016


 バトルマンガというのはどうしても『後から出たヤツが強い』というのがあって、後だしジャンケンのように旧型は駆逐されてしまうものですが。



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 まあ、刃牙はあんまりにも露骨ですけどね!!


 このマンガ、後から出たライバルがことごとく生贄にされてしまうのはここ15年ぐらい変わらないような気がしますが、ラスボス的存在であった、ジャックに続きピクルまでイージーに倒されるというのも切ないな~。



 さて、ここまで来たらピクルの負けは不動のものとなりましたが、興味の対象としては『いつ、本部が乱入するか?』なんですよね。できれば勇次郎のカマビンタを超えるシーンを見てみたいぞい。


どないすべえ?           石黒正数『木曜日のフルット』

週刊少年チャンピオン
07 /28 2016


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 今週の『フルット』で思い出した。


 俺も、賞味期限の切れたカップ麺がある。多分、10年ものだ。



 …というのも『エヴァンゲリオン』のコラボのカップ麺で『心構え無しに食べるのは勿体無い』と謎のMOTTAINAI精神を発揮して、そのまま忘れる。で、思い出したら賞味が切れていて今に至る。なんか捨てるのもアレだな~と。生ゴミならためらい無いんだけど。


 だからと言って、鯨井先輩みたいに食べるわけにもいかんなあ。オチはプラシーボ効果といって、マジでバカに出来ない効果があるんですよね。


めし魂……えっ!?めし魂だと!?        剣名舞・石井さだよし『大江戸どんぶり繁盛記』

マンガレビュー
07 /27 2016


 『生まれ変わったら何になりたい?』


 …という質問があったりする。『人間は大変だから猫になってよい飼い主の元でノンビリ過ごしたい』というのもあれば『金持ち&権力者』という露骨な願望もあったり。ただ、自分としては『今のままでいいかな?』というのあったりする。猫も悪く無いが人間の娯楽は楽しめないし、金持ちになったら今のような娯楽は楽しめない。



 さらに言うなら日本人だよな!!日本人ならマンガがこれでもかというぐらいに楽しめるし、あとコメのゴハンがあるぜ!!コメだよ、コメ!!



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 …という俺の好みをそのまま肯定したかのようなのが、今回の『大江戸どんぶり繁盛記』でず。原作は『ザ・シェフ』の剣名舞先生であり、作画は『解体屋ゲン』でおなじみの石井さだよし先生になっております。



 形式としては一話完結で全八話。主人公・旬吉は江戸の町を舞台にところ狭しと活躍するグルメマンガです。



 但しドンブリめしで。



 はい、このマンガのアレなトコロはオールドンブリめしという徹底ぶりで、旬吉は『庶民の食うもの』に命をかけるめし魂の持ち主なのです!!



 え…めし魂?なんだよ、めし魂って?



 いや、俺としても説明に困るのであるが、このシーンだ。



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 毎度、必ず入るこのセリフにしびれにしびれたり。なんつーか、『あばれはっちゃく』のひらめいた的なアレとか、『水戸黄門』の印籠的なアレだったり、ポパイのホウレンソウ的なアレ。


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 実はビミョーに変化つけたり、



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 花火だったりもする。



 さておいて、このマンガの好きなトコロは『庶民派』というコトに尽きるだろう。『生まれ変わったら何になりたい?』という質問って、ほぐして考えると『どんな幸せが欲しい?』というコトでもある。幸いにして自分はオツムが弱い以外は五体満足の健康体である。だとしたら、今ある状態で幸せを求めるのが真っ当という気もする。それにはマンガとかのオタクコンテンツがあって、気軽に楽しく食えるメシがあればいいような気もする。そこで掴めなくて、環境が変わったら掴めるなんて思えないのよ。 



 そんな忘れがちな『当たり前』を感じさせてくれる『大江戸どんぶり繁盛記』は良い作品です。できれば続きなんかも出版されると嬉しいですね~。


巧さを魅せる回       ざら『ふたりでひとりぐらいし、』

ざら『しかくいシカク』『ふたりでひとりぐらし、』
07 /27 2016


 マンガブログを続けているコトで笑ってしまうのだが、『やればやるほどマンガの奥深さに魅了された』というのはある。


 そして、マンガ家さんにはイロイロなタイプがあって一緒くたに作品をみてはいけないし、良い部分に気付くのが楽しいのだ。もっと、その作品を好きになるからね。マンガブログは自分がマンガを楽しむためでもあるのよ。



 さて、その中でも『きらら系』だ。思うにこの雑誌はマンガ家さんのレベルは平均的に高いと思ってます。いや、マジで。だから大マジだって言ってンだろ!!ただ、この手のマンガ誌はジャンプ・マガジンのようなメジャー誌的な読者でもなく、さりとてサブカル方面の評価の対象でも無い。実は濁りっ気ナシの生粋のマンガ誌のような気がしてきた。フルコンタクト実戦マンガ記事というアチョーなコトを提唱し、片道切符で単身敵地に乗り込み『そのあらすじ紹介みたいなの、それもしかしてマンガ記事?』と挑発するようなスタンスでいたいンや!!(空手バカ一代参照で)



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 一般的に『きらら系』イコール『萌え四コマ』と括ってみると『若い女の子がキャキャウフフしている』というイメージがあって、それが安易に思っている方もいらっしゃると思うのですが、それは別に構わない。ただ、もしマンガを『理解したい』と首を突っ込んでいる方であったならば、それは『恐ろしさを知らない』というコトだ。



 八ページで一話をまとめてしまう


 ……これだけ。ただ、これだけの条件を満たすコトの『恐ろしさ』を理解できないでマンガに首を突っ込んじゃいけない。



 その中にあって、その八ページに高密度に内容を入れてくるのは、やはりざら先生でしょう。特に今回の『ふたりでひとりぐらし、』は旅行シーンですが、読み終えてみると週刊連載マンガの三話分ぐらい読んだ…という気になる。実際に、そのぐらいの出来事がある。


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 そして、ここからのシメへの繋ぎですが、こういうベクトルでアイディアを出せるマンガ家さんというのは本当にスゴイ。これはいかにもざら先生の味わいだ。


 自分、望月三起也先生とか横山光輝先生、現役バリバリだと荒木飛呂彦先生みたいに『枠があって、アイディアでアッと言わせる』というタイプの巧さが好きなんですが、実はきらら系って構造上そういう縛りが常にあってマンガ難易度は高い方です。


 すっかり定着したきらら系ですが、ざら先生の作風は本流中の本流でしょう。




チャンピオン34号の感想        

今週のチャンピオン
07 /26 2016

 ここ最近のチャンピオンは新人の読みきりが多いので、そろそろ新連載陣が来るかな?


 しれっと、『スメラギドレッサーズ』復活しねぇかな……。とりあえず、チャンピオン記事書き続けて、ここまで書くのが楽しかった作品は本当に数少ない。書くのが楽しくて仕方ないマンガがガンガンあるってのは幸せだ。



『鮫島、最後の十五日』~別記事にしました。


『弱虫ペダル』~別記事にしました。


『刃牙道』~別記事にしました。


『囚人リク』~別記事にしました。


『あしたもたぶん会いにいく』~別記事にしました。


『AIの遺電子』~別記事にしました。


『浦安』~別記事にしました。


『猫神じゃらし!』~今回はラスト前ののんべんだらりとしたカットが良かったですね。


『少年ラケット』~別記事にしました。


『六道の悪女たち』~別記事にしました。


『マル勇 九ノ島さん』~悩んだ末に己を曲げるって、とても大事な成長プロセスだと思うんですよね~。いい感じにドラマが進行している。


 ところで、アッという間にゲームシーンは『ポケモンGO』に切り替わったけど、これまで重課金推奨なスマホゲームもイロイロと変化すんのかな?



『アイシテルの視線』~なんだかんだスタンダードな話で結構面白かったです。ただ、このページ数ならばもうちょっと内容入れられたかな?



『永遠の一手』~しかし、対戦はついぞ叶うことは無かった……。


 …と『栄光なき天才たち』な展開を考えてしまう俺であつた。いや~埋め込まれてますわ。それにしても『栄光なき天才たち』は控えめに言って歴史的名作なんで、多くの方に読まれて欲しいです。ノンフィクションベースなのですが、これを高校生の時に読めたのはマンガ人生の中でも最高峰の収穫です。



『放課後ウィザード倶楽部』~別記事にしました。



『Gメン』~別記事にしました。



『木曜日のフルット』~いや、続き見たいよ!!描いてよ!!


 
次回予告でグラビアを前面に出しているのがガッカリするなあ……。いや、グラビアが悪いとがでなく、やっぱり曲がりなりにも四大少年誌なんだからマンガで勝負して欲しいんですよね。『少年ラケット』とか『猫神じゃらし!』の表紙もいいし、ビターな感じに『AIの遺電子』とかもやってほしいっス。きらら系とかガンガンジョーカーみたいにさの作品オンリーのマンガ表紙ってやっぱいいな~。