2016年11月 - 豚か狼か

子供時代          原悠衣『きんいろモザイク』

原悠衣『きんいろモザイク』とかイロイロ
11 /30 2016


 最近よく考えるのが『過去があって、今に至るなあ』というコトで、そりゃ当たり前なんだけど。その当たり前がどんどん薄れているような気もするんですよ。今をつかむために過去をさかのぼると『あんまり考えたくないなあ』というものばかりだ。だけど、そういうのが今を作っているんですよね。


 翻って、『結果主義』というのはそれの否定だ。そういう必要な経験をないがしろにして、今を欲しがっているのは図々しいよな。




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 さて、今回の『きんいろモザイク』は陽子を中心にした中学生時代のお話です。



 ふと、考えると『きんいろモザイク』という作品の特徴とも言えるのが『過去話が多い』というコト。そう言えば、いわゆるきらら系というのはキャラの過去話ってあんまり無かった気がする。まして、それをメインに据えるなんてのはほとんど無かったような……。

 『きんいろモザイク』に限らず、原先生の作品は『過去にこういう経緯があって、現在こうなりました』という筋道をキチンと描いているのが特徴だ。『宇宙ヨメ』が特に顕著か?


 今回の場合だと、アヤヤが転校してきだばかりなんですが、言葉づかいがちょっと他人行儀なトコロが初々しい。原先生は積み重ねを大事にする作家性に感じる。それが今の『きんいろモザイク』であり、この作品は今も深まっている。



 過去話が多い…と書いたけど、そろそろ穂乃花のエピソードも見てみたい気がする。彼女は一言でいうならば『良い子』なのであるが、彼女はどういう過去から今のようなコになったのだろう?意外にやんちゃなコという気もするし、最初から素直な良い子であったような気もする。そもそも穂乃花は『カレンの隣の席の生徒A』という出番からだったのに気づけば深まったな~。




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 ところでキミはツインテールとポニーテールのどちらが好きか?



 自分はポニーのが好きだったりする(どっちも好きだけど)んだけど、やはりオタク界隈は今もツインテールのが人気なんかな?





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チャンピオン52号の感想

今週のチャンピオン
11 /29 2016

 次回で新年一号か~。


 しかし、チャンピオン読み続けて20年近く経っているんだなあ。雑誌の相性というのはあるだろうげど、これから先の人生でここまで付き合い長くなるマンガ誌も無いだろうし。



『弱虫ペダル』~別記事にしました。


『トランプ道』~別記事にしました。


『浦安』~万田先生にいったい何が!?


『吸血鬼すぐ死ぬ』~野に放っちゃダメだろ~。


『六道の悪女たち』~別記事にしました。


『フシケン』~別記事にしました。


『サイコロード』~別記事にしました。


『囚人リク』~別記事にしました。


『鮫島』~う~む。ヘタレ先輩だった白水がいつの間にやら立派に強くなってます…。このマンガもいよいよ長いから感慨深いですね。


『ビースターズ』~別記事にしました。


『猫神じゃらし!』~別記事にしました。


『AIの遺電子』~とりあえず『考えすぎは良くない』というトコロに自分は落ち着くなあ…。


『Gメン』~別記事にしました。


『アイドル志望遊戯』~すげーくだらねー(誉めてます)。


 読み切りならではの描き逃げ感があって好き。



『少年ラケット』~別記事にしました。


『放課後ウィザード倶楽部』~ちょっと話の雲行きがまとめっぽくてヤナ予感が…。


『マル勇 九ノ島さん』~絵に関して、新しい試みしてる?


『木曜日のフルット』~このマンガに出てくるジイチャンで視線がやばいのが多いよね…。




 そういや最近『グルメバトルマンガ』をチャンピオンで見てないような気がする。『鉄鍋のジャン』とは違った魅力のそういうの読みたいですね~。


澄み切ったクズ共!!       伊科田海『サイコ・ロード』

週刊少年チャンピオン
11 /29 2016


 『帰ってきたウルトラマン』(またかよ)で大好きな敵役と言えばナックル星人である。


 コイツはウルトラマンが強いというコトで、まず用心棒怪獣ブラックキングを用意していた。さらに囮の怪獣を使い、地道にウルトラマンのデータ分析をしていた。いきなりやってきて返り討ちにあういつもの怪獣・宇宙人とは訳が違う。



 が、ここまでだったら『でも、そういう敵は普通に出るよね?』となるだろう。まあ、あわてるな。あわてる乞食はもらいが少ないぞ。さらにナックル星人は主人公の身近な人間二人を車でひき殺すというコトをして動揺を誘う!!



 いいぞ…!!郷の心は嵐の海のように狂っている!!今なら勝てる!!



 そして、手段を選ばない汚いナックル星人はウルトラマンに勝利する!!うっかり俺は『なんてカッコいいヤツなんだ!!』とか思ってしまった。勝つ…というコトに徹底した汚さがむしろ純度を感じてしまった。




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 そんなコトを思い出し、そのクズっぷりにビリビリきた!!


 …今週から短期集中として始まった 伊科田海先生の『サイコ・ロード』は全力で俺は支持したい!!なんつっても主人公サイドの清々しいまでのクズっぷりに楽しさを感じてしまったから。コイツ等は本当に酷い!!しかし、ここまで純度が高いと何か憎めない。


 マッドサイエンティスト・マックスの自分の快楽の為に社会的貢献は通過点というのがクズで良い。いや、人の道を説くならば、最初は自分のエゴの為の研究だったけど、感謝する人々に感化されて心理変化する……というヒューマニズムなんて微塵もない。こいつは生粋のクズです。ゲロ以下の臭いがプンプンするぜーッ!!


 一方のサイロウも『理解できないクズ』というトコロで澄んでいる。とても深いのに透明度が高いが故に底が見えてしまう湖のようだ。が、澄んでいる=善人なんてこたぁ無い。つーか、コイツに善悪の概念など無い。但し、雑念も無い。こういうヤツだから長生きなんかもしんない。マジで。



 本来は吐き気がするぐらいのクズなのに、どういう訳がコイツ等そんなに嫌いじゃない。いや、むしろ好きだ。



 さて、前作の『フォールアウト』では凝ったギミックを発揮させてましたし、過去記事にも書きましたが、結果として『予想以上に伸びた!!』というのがあって、ビックリです。偉そうに難癖つけてましたが、ここら辺はすでに克服した感がある。そう『申し分ない』というヤツだ。文句なく面白い!!


 そして、この作品から放たれる『綱引き感』が楽しい。


 五週で15人というからには平均三人ブチ殺すはずなんだが、今回は僅かに一人だ。これはペース配分としておかしい。おかしいのであるが、『これも計算のうち』というのが作品から漂っているのがタマラン!!俺はウレション漏らさんばかりに楽しんでいる!!


 理性がスッ飛ぶ面白さがここに在る。







落ちこぼれもまた…            掛丸翔『少年ラケット』

週刊少年チャンピオン
11 /28 2016



 数日前の『ビースターズ』の記事で優秀なのは数が少ないと書いたけど、同様に落ちこぼれも数が少ない。悪く言えば劣等種なんだけど、優秀は能力が高いのに対して、落ちこぼれは役に立たないのがツラいトコロ…。



 あとは間の悪さですね。これは本人の行動とはほとんど関係ない。産まれたばかりのウミガメの赤ちゃんが一斉に海に向かっていく映像を一度は観たことありますが、ウミネコにさらわれて即人生終了します。あんな感じ。俺、あの映像観るとウミガメに産まれたら多分こういう終わり方に違いないとか思ってしまうよ……。



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 さて、今回の『少年ラケット』は劣等感のカタマリであるジョーの奮闘です。


 彼にはまず環境が適合しなかった…という不運から始まるんですが、結果『期待されてない』というのが染みついてしまった。ここで初めて『卓球』が合致するのですが、『もうちょっと待ってね』という状態だ。


 いや、それでも彼にとっては人生初の『期待される』のですが、今まで溜めこんだ鬱憤を晴らしたかったんでしょうね。


 『カイジ』でEカードというギャンブルやってましたが、数の多い平民カードを支配するのは皇帝カードだ。そして平民カードに奴隷カードは負けるけど、奴隷カードは皇帝を討つことができる。優秀なのも少ないが、落ちこぼれもまた少ない。平凡は優秀にはかなわないけど、落ちこぼれは確率少ないけど優秀を倒すコトもある。ここら辺の大番狂わせはしばしば起こる。



 落ちこぼれもまた選ばれた人種なのかもしれない。




傾斜装甲            瀬口忍『囚人リク』

瀬口忍『囚人リク』
11 /28 2016



 喫茶店にあるような薄いテーブルでも斜めに盾にするとそこそこ威力の拳銃ならはじき返せる。


 …というのを昔テレビで観たコトがある。戦車の装甲なんかがそれですが。



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 今週の『囚人リク』のピンチの切り抜け方なんですが、よくよく見るとキッチリ斜めになっていて、これは理にかなっている……と感じる。田中一郎もなんだかんだポーズ決めていたし、ここら辺は革命の闘士たる面目躍如です。



 さて、前回に続き『皆殺し』なんですけど、殺された看守たち……よくよく考えると『彼等もまた殺す側に立っている』のであろう。あの原田ですら『関わった』が故に残留を決意したのだから。さんざん殺してた側も殺される側になったらああなる。


 強い立場というのに錯覚しちゃいけないな。



渡辺航・弱虫ペダル・第425話『最終日、スタート!!』

渡辺航『弱虫ペダル』&『弱虫ペダル SPARE BIKE』
11 /27 2016


 『帰ってきたウルトラマン』(またかよ)の最終回において『ウルトラ五つの誓い』がある。


 腹ペコのまま学校に行かないこと


 これは真理とも捉えていて、俺はいかなる時も朝飯を抜くコトはしない。朝飯を抜くというのは俺にとって『慢心』なのだ。



 
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 愚かなり!!真波山岳!!


 
 他の人にとってどうだか知らないけど『弱虫ペダル』において山岳はイマイチ好きになれないキャラだ。もちろん『それがいい』というのもあるんだけど、彼の『慢心』はガチである。慢心によって自滅ばかりしている。今回は寝坊…などと言っているが、これは『よっぽど才能に恵まれた』としか思えないなあ。それで勝てたから寝坊しちゃうんですよね。


 俺の場合だと『少年ラケット』の佐々木くんみたいなタイプで『自分に期待してない』から、こうはならない。求めるのは現状ベストの結果なので、当然コトにあたっての朝飯は抜かないのだ。真波、朝飯抜いているっぺえんだよなあ……。



 それにしてもノブくんのフェイズ82って何をやるんだろ?先に行かれちゃって単独だとできるコトなんか無いしなあ。


孤高            板垣巴留『ビースターズ』

週刊少年チャンピオン
11 /27 2016



 『上から目線で~』みたいな文句の付け方は好まない。経験から感じるのであるが、それを言う人は①自分は対等かそれ以上だと思っている②自分が上の時はそんなことは言わない③そもそも人の居る位置は高さが違う。


 『孤高』という言葉があって、高く立つ人は孤独でもあると捉えているんです。優秀な人ほど少なくなって、究極的には孤独になるだろう。そんなに上から目線を嫌うもんじゃない。本当に上の人は孤独なんかもしれないんだから。そして気高く。




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 今回の『ビースターズ』はルイ先輩の孤高の輝きが描かれていた。


 セリフからするとどうやったらこんなイヤなヤツになれるんだ?とか思っちゃうんですが、これは巴留先生の力量だな~。あんまり嫌味に感じ無いどころか彼の気高さすら感じる。



 孤高の人というのはやっぱり住む世界が違う。



 だけど、それがイコール幸せや充実に結びつくとはかぎらないんだぜ?


汚いガールズトーク            小沢としお『Gメン』

週刊少年チャンピオン
11 /26 2016



 だから私はエロゲーに逃げた。エロゲーに逃げてエロゲーに溺れて現実のイヤなコトを忘れたかったンだ……。そんな私から君たちはエロゲーを奪おうというのかね?渡さぬ!!綾地寧々は絶対に渡さぬ!!



 …とまあ。


 この歳になって感じるのは『消耗するだけならサッサと逃げちまえ』というコトだ。『逃げるは恥』というのは支配する側の言葉で俺たち平民は『とっとと逃げろ』である。災害時の避難を恥と笑う人はいるか?いないだろう。消耗しない為に戦う為に『逃げる』はガンガンやれ。『逃げるは恥』を押し付けるヤツは、有利な側から押し付けてくる恥知らずなんだから。




 だから二次元萌えは必要な逃げなンだ!!分かってくれたよな!!


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 やめろ……ボクはマンガの世界でそんなヤナものを見たくなかったンだ!!



 …というのが今週の『Gメン』だ。キチンとすれば良い資質をもっているのにそれをドブに捨てたとしか思えない汚いガールズトークです。先週の濡れてくる発言に続き、最近の小沢先生はどうしてしまったのでしょうか?


 マンガ家さんはイロイロとチャレンジをする。その作家の個性を保ちつつも、いつもと同じのを描くのも面白く無い。今回、小沢先生が選んだのは『女の子のかわいさ』なんですが、どんどん遠ざかってきたなあ。



 なんて



 いや、勇チャンは心底ゲスなのでこういう展開も大好きです。先ほども書いたようにレイナはとても資質が良いのだ。普通のカッコして、普通に接していれば勝太と相思相愛になるのはそんなに難しいコトじゃない。が、そのガールズトークで誰一人気付かないどころかダイナマイトを腰に巻きつけて火事場に向かう発想が素晴らしいです。ああ…女子という資源の無駄遣い。逃げるは恥でなく、向かうが恥の時もある。


忌み嫌われるが故に            安部真弘『あつまれ!ふしぎ研究部』

週刊少年チャンピオン
11 /26 2016


 日本においての数少ない宗教戦争というのはやっぱり『島原の乱』なのだろうか?


 これに関して思うトコロはイロイロあるんですが『圧迫したが故に純度が高まった』というのはあるだろうな~。『踏み絵』という考え方そのものが日本人っぺえなあと思うと同時に、圧迫されたが故にどんどん好きになっていくというのはあるんですよね。


 自分もガキの頃はマンガばかり読んでいるのを心配した親が全部没収して読ませないようにした。今、マンガブログやっているのはこういう経験があるからだと思います。仮にマンガを読むコトが国家反逆罪になるとしても俺はマンガを読むのだけはやめられないはずだ。もし、取り上げるなら殺す気で。俺も殺す気で抵抗させてもらう。俺にとってのそれは生命の危機に等しいのだ。



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 『フシケン』は三人のヒロインですが、自分が鈴派な理由を今回分かった。このコは『好き』に対する純度がとても高いんですよね。なせ、オカルト関係が好きかは分からないけど、この濁りの無さが自分は好きです。



 そのポイントとしては大祐が松子を独り占めしようとした時に『もめる』んじゃなくて『むしろ嬉しい』というリアクションを見せたトコロだ。このコは本当に濁ってない。これはとてもすごい資質なんですよ。



 好きというのは障害を伴うコトが多い。好きです→ハッピー!!なんてならない。好きでいられるコトを試されるんですよね。日常のあらゆる場面に於いて。このコはそういう困難に負けないコであり、それが魅力なんです。



 ……それにしても、このマンガで引っかかるポイントもあって『何かとことね先輩の催眠術』というのが今後の運行に差し支えないかと。催眠術がかなり便利に使われている。これが催眠術ならなんでも出来るの『ロストブレイン』だったらアリなんだけど……。


 

スクーターはバイクじゃねぇッ!!    中村勇志『六道の悪女たち』

週刊少年チャンピオン
11 /25 2016


 日本国憲法にある『言論の自由』であるのですが、個人的にはンなこたぁ当然と思っている人なんで、このブログもかなり好き勝手に書いてますけどね。うんこちんこまんこ。


 なので『六道の悪女たち』でバイク編に突入してからというものスズキより優れたバイクなど存在しねぇとか存分書いてました。うんこちんこまんこ。


 なんだけど



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 スクーターはバイクじゃねぇ!!



 …とか、中村先生もまた暴言をサラリと描いてたりして笑うしかない。



 こういうのを怒っちゃう人が増えて『つまんねぇな』と思います。良い子はツマラナイ…とよく言いますがなぜか?それは『浅いから』だと思います。


 人を憎むことができないヤツは人を愛することはできない


 …と誰だか言ってたような気がするが、つまりはそういうコト。好きなコトに対してコダワリが無いというのは『浅い』ともとれるのです。『いやぁ、俺、マンガオタクなんですよ』とか言っているヤツが話題作しか読んでないとか仕留めたくなるじゃん?陸奥九十九よろしく、雷でも叩き込みたくなるよ!!



 この『スクーターはバイクじゃねぇ!!』というのを紐解くと(こういうのは野暮でしかないが)、もちろん中村先生自身はスクーター乗りを否定している訳では無い。中村先生もまた『ならスクーターのどういうトコロが好き?』と好きの深度を知りたい人なのだろう。