2016年12月 - 豚か狼か

カッコいい!!憧れる!!          望月三起也『バサラ戦車隊』

マンガレビュー
12 /31 2016


 さて、今年最後のマンガ記事です(まあ、明日もフツーに更新してますが)。



 今年を振り返って、最後に書くなら何だろう……と考えるまでも無かった。やはり書きたいのは『望月三起也先生のこと』だな~。今の方どころか、自分の世代でも望月先生の作品を読まれている方は少ないんですが、そうじゃない……大事なのはそうじゃないんですよね。


 前にも書きましたが、初めて触れた時はジャンプとか話題作を中心に読んでいて、それだけじゃ満足できなくなって古本屋巡りしてたんですよ(当時はブックオフなんかなく個人経営が主)。で、『ワイルド7』というタイトルを知るんですが、『どうせ昔のマンガだろ?あしたのジョーみたいなのは例外で新しいマンガが面白いに決まっている』って浅はかに思っていたんです。


 …衝撃であった。


 『俺は何をイイ気になっていたんだ?』と思った。『ワイルド7』という作品はとても思い入れが深く、一言で語れないのだが、とにかく衝撃であった。望月先生のマンガは他に似ているマンガ家が居ない。居たとしたら、それは望月先生から影響を受けたと思うし、現在の新人作家で影響を受けている方はちょっと知らない。


 絵柄の好みは別として、とにかくレベルが高い!!そして『少年マンガとしての熱さ』である!!主人公・飛葉がカッコいいのだ!!彼は悪党であるはずなのに、理想のヒーローとして俺は共感した!!



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 さて、この『バサラ戦車隊』ですが、その膨大なキャリアの中でも終盤であり、望月先生が73歳ぐらいに描かれた作品です。







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 このままでは皆殺しだ!!俺を見捨てて戦車を優先しろと叫ぶ兵士に



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 主人公・司馬は『いいね~軍人だね~』と悪態をつくが…


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  それは彼の皮肉で勇敢にもカラダ一つで敵戦車に立ち向かい、機転を利かせて退ける!!




 嬉しかった!!


 『ワイルド7』で描かれてきたカッコ良さは73歳という高齢になっても貫かれていた…というコトに。カラダ一つ、ピンチも知恵で切り抜ける……という望月先生のマンガは変わらず貫かれていた。



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 ワルぶっているけど、男らしさという点において望月先生みたいにカッコいいマンガは最高峰でしかない!!



 そして、望月先生は最後の試練に対しても


 



 笑顔で臨まれた望月先生。マンガだけじゃない、望月先生は最高にカッコいい男でした!!いつまでも自分の憧れです!!今まで本当にありがとうございました!!これから先もずっと憧れなのは変わりません!!
 
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居心地の良い場所…居場所           林雄一『木になる森さん』

マンガレビュー
12 /31 2016

 一人で本を読むのが好きな人は当然居る。


 みんなでワイワイやるのが好きな人からすれば『なんでこの人はそんなに寂しいことをしているのだろう?』と思うし、そういう人が『おせっかいな大人』であるならば面倒くさいコトになる。


 ことに日本においては『一人で本を読むのが好き』というのは問題児扱いされる。気にすんな…と言っても、それを指摘される人は気にするんですよね。こういう『人間の相性』は無理なモンは無理です。








 さて、ちょっと前にも記事にしましたが、林雄一先生の『木になる森さん』です。


 このマンガでは牧島くんは『そのコトについて自分はダメなんじゃないか?』と思っていますが、先に書いたように『それはおかしなコトじゃない』のです。ただ、周囲がそういうのばかりだと『ダメなんじゃないか?』って自分を疑うんですよね。


 つまり、植物が好きな牧島くんが森さんと仲良くなれたのは『それだけじゃない』というコト。人間は『勝ち負け』や『正否』じゃない、『適材適所』だ。いくら美人でも、やっぱり植物化する森さんと仲良くなるというのは大多数には難しい。


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 ほら、『ウルトラセブン』の第二話で植物人間にビックリしてみんな逃げ出したじゃん!!牧島くんならワイアール星人とも仲良くなれるンだ!!(引用オカシイかな?)


 牧島くんと森さんは『相性が良い』んですよね。他の人には無理であっても。ここら辺が『なんだかよく分からないけど、メチャもてました!!』というハーレムマンガとは明確に違う。


 そして、このマンガなんですが自分の大好きな『友達以上恋人未満』というサジ加減が実に良い!!これからも森さんだけでなく、牧島くんもイロイロな側面を見せてくれるでしょう。森さんは結構ドジっコの資質がふんだんだし、牧島くんは『のび太の三つの特技』的な何かを持ってそうな気がする。



※のび太三つの特技~あやとり・射撃は有名だが、もう一つ昼寝というのがある。

残念系女子!!             由伊大輔『弓塚さんは今日も的外れ』

マンガレビュー
12 /31 2016


 『艦これ』は他の方の『愛着』を聞くのが楽しいゲームですね~。


 登場する艦があんまりにも多いので、プレイヤーの好みが編成に色濃く反映される(特に駆逐艦)。もちろん人気艦もあれば不人気艦もある。


 とりあえずケッコン(仮)する艦が好きというコトにしてみると、自分は高雄・鈴谷・巻雲・阿賀野・衣笠が特に好きみたいですが、ハタと気づく


 俺って残念系女子が好きなんだな~と。


 高雄などは一見キリッとしているけど、ツメが甘くて空回りしているトコロとかいいですね~。残念系女子が好きな人って結構いるんかな?










 …というコトで 由伊大輔先生の新作は『弓塚さんは今日も的外れ』でジャンプ+にて配信中!!いつも書いてますが、配信系のマンガは紹介しやすくていいな~。



 はい、このマンガはポックンの大好きな『残念系女子』です。そう言えば由伊先生のマンガヒロインは残念系濃度が濃い目のような……。その中にあって、弓塚さんは『優等生ながら隠れ残念系女子』という王道を突っ走っとります。弓塚さんは優等生が故に集中力が高い反面、それしか見えなくなってイレギュラーに激弱(ゲキジャク)です。縦方向の引きには強いが、横方向をアチョーと叩くとアッサリ折れるような瞬間接着剤系残念女子でした(書いている俺もなんだか分からなくなってきた)。


 そして、このマンガのもうひとつの楽しみは『微エロシチュ』だ!!


 『ハコネちゃん』や『別居姉妹』はその作品の設定上出番が無かったんですが、『ぺろわん!』とか『マジカルヤンキーマーヤちゃん』とか読むと『微エロシチュ』が凝ってます。個人的に『ぼっちテニス』は変態マンガだと思っているし(酷い)。


 今作は『凛々しく清楚な弓塚さん』というのがボク等ダメーズを熱くさせてくれるシチュが充実しております。フォーマットから毎回手を変え品を変えのマンガなので、連載になると嬉しいな~。



脈ナシ             小沢としお『Gメン』

週刊少年チャンピオン
12 /31 2016

 ドラマ作りに於いて最重要なのは『納得』だと思います。そして、その為の『プロセス』だとも。


 『帰ってきたウルトラマン』(またかよ)が好きなのはここにある。なんだかんだ言ってウルトラマンが怪獣倒しちゃうのは分かっているんです。よくネタバレ禁止とか言いますが、実はネタバレというのはそんなに重要じゃないのかもしんない。だって、誰もがウルトラマンが勝つって分かっているんだから。


 ただ、『帰ってきたウルトラマン』は変身道具が無いが故に『変身するまでのプロセス』が面白い。バトルは『納得』でなく『確認』です。



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 今回のレイナ編もここから、バトルに流れていきますが先にも書いたようにそれは『確認』である。最終的に『納得』を強固にする為のプロセスがやっぱり丁寧に描かれているんですよね。


 『脈ナシなんだけど、関わったヒロインは助ける。そこに正しさを感じて欲しい』という『納得』に向かうまでのプロセスをだ。


 しかし、小沢先生のマンガってゲーセンが良く出るな~。最近は廃れ気味なんだけど、こういう施設はマンガにゃ向いてますね。



こちらの側に居たいという気持ち            松本豊『スメラギドレッサーズ』

松本豊『スメラギドレッサーズ』       
12 /30 2016


 望月三起也先生の『ワイルド7』は『法の網を巧みに切り抜けてのうのうと生きる悪党に対し、悪党をぶつけて処刑する』というマンガである。そんな悪党に警視正というかなりの階級を与えてしまうのだが、最初の『野生の七人』編ではその階級をことあるごとにひけらかして周囲を黙らせる彼等であったが、続く『バイク騎士事件』編でのクライマックスにおいて、主人公・飛葉は『ヘボを助けるのは友情だ!!その友情が犯罪になるのなら…結構だ!!俺は喜んで犯罪者になるぜ!!』と階級章を放り捨てる。



 俺はその時にガチン…と音を立てて『認識』したのだ。『正義』という言葉は信じなくていい。『正しい』と感じたコト…こちらの側に居たいという気持ちこそが大事なんだと。


 『ワイルド7』は当時としては異例の長期連載で最終48巻(ヒットコミックス)でのあとがきで『イロイロな価値観を押し付けられる子供たちに体を張って戦う姿を伝えたがった』と書いている(ちょっと違うけとニュアンスはこんな感じ)。『正義』という言葉そのものは自分は信じていない。だけど、『そうしたいという気持ちに忠実』というのには憧れる。自分は『それが見たい』のです。



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 さて、当ブログでもはや悪あがきな感もある『スメラギドレッサーズ』の記事ですが。


 このマンガの魅力は各々イロイロに感じ取っていると思います。ドレスの設定を活かしたバトルの面白さとか、伏線の面白さとか、単純にエロが好きとか。で、自分なんですが『このマンガには正しさを感じていて、自分はこちらの側に居たいから』という理由他ならない。例え、このマンガで描かれたコトが『社会のルールに照らし合わせて間違っている』と定義されても、そんなコトは『どうでもいいん』です。自分は『このマンガで描かれたコトを信じてます』というだけなんです。



 しかし、『人間ってそんなに大きな正義なんて必要なんかな?』とも思います。



 少なくとも俺はそんなの在り得ないな~とか思っちゃうんですよね。『スメラギドレッサーズ』の主人公・かなでは名目上は世界平和なんかもしんないけど、だいたいが身近な人が大切な動機です。時には世界にアダなす敵にすら『助けたい』という気持ちで動いてますよね。それどころか味方もそういう動機で。自分はそれでいいと思うし、そんな『スメラギドレッサーズ』は現在進行形で大好きな作品です!!


 どこかにリスタートさせてくれる出版社は無いかな~。この作品をこのままにしておくなんてとてもとてもツライです。イチ読者として。


催淫術            安部真弘『あつまれ!ふしぎ研究部』

未分類
12 /30 2016


 多分


 多分、『フシケン』の大祐くんはことね先輩に気があるだろうし、読者の人気も高いんじゃないかな?



 なので


 なので、ことね先輩はエロ担当になりつつあるような。





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 胸と腰の間のエロスとか安部先生がエロすぎてしゅごい。こんなに上級エロなのに(合法であるのもポイント高い)、『イカ娘』では封印していたのか!!昔の男子バレーで猫田が初披露したひとり時間差で翻弄された選手の気分です。 今回のエピソードはエロいです。


 『魔少年ビーティー』で『ボクは精神的貴族』と言っていたのがあったけと、精神的エロスもまた存在する。この精神的エロスは『合法』なのがポイントである。これからどんなに規制が強くなったとしても、精神的エロスにとっては磨かれることなのだ。俺は何を言っているんだ?


このマンガ、どこまでエロくなるか楽しみです(大真面目に書いてます)。


バカヤロー           佐藤タカヒロ『鮫島、最後の十五日』

週刊少年チャンピオン
12 /30 2016


 助かる見込みの無い病魔に侵されたイソップは絶望し、学校の屋上から飛び降りようとする!!主人公・滝沢は叫ぶ!!


 死んでしまえ!!お前みたいな臆病者はラガーマンなんかじゃない!!


 敢えて罵る愛情もある。それはほとんどの人が知っているが、今の時代はそれを表現するのが難しい。



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 さて、白水編が今回で一段落しましたが、今回は『罵る愛情』というコトでいいんじやないでしょうか?


 これは本当に使いどころが難しい。コイツを肯定し続けた結果が、昨今の日本の『精神主義の否定』として極端に振れた感もある。個人的に『上層部の無能、末端は真面目』という図式が日本の伝統とも感じているが、ここ最近のニュースはトップのお粗末さが目立ち、末端がワリを食っている。精神主義に説得力が感じられない時代になっている。イザとなったら神風が吹くという認識がいよいよ通用しなくなって、信じられなくなっているんですよ。



 なんだけど。


 なんだけど、今回の白水編で描かれたような『罵る愛情』もまた、人間関係に時として欠かせないものでもあるんですよね。スポーツりの世界ではアリだと思いますし(効果を出すという意味で)。ただ、ここら辺は『ほとんどの人が生活の手段』としている『仕事』では『できるだけ精神論はなくした方がいい』とも自分は思ってます。



 難しい。



国家転覆              板垣恵介『刃牙道』  

週刊少年チャンピオン
12 /28 2016


 いや、危険思想とかそういうの無いし、むしろ思想的なアレからはなるべく遠ざけたい人なんですが。



 国家転覆



 …という単語には高鳴るものがある。ガキが『世界征服』に憧れるのに等しい感覚だと思うが。



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 武蔵対本部のバトルが終わってどうするか?



 …と思っていたが、このまま国家転覆国盗りマンガになってもいいや…。いや、むしろそれを見たい!!武蔵の元に様々な舎弟が付くのも良し、水滸伝路線になっても良いだろう。


 で、最後にアメリカ代表の勇次郎とのバトルもアリだろう。前作の刃牙対勇次郎は『とんち番長』のオチだったからなあ…。今度こそガチのバトルを見たい!!



なぜだか        石黒正数『木曜日のフルット』

週刊少年チャンピオン
12 /28 2016


 本来的には『嬉しい思い出』のはずなんだけど、本人にはさして嬉しくなかったりするコトもある。反対にロクでも無い経験なのに振り返ってみると『まんざら悪くなかった』というのがあります。


 自分で言うとバイクがそうだったりする。雨に降られたり、メチャ寒かったりとか酷い目にあっても、なぜだかバイク関連だと『楽しい思い出』になっていたりする。これを読まれている方にもそういうのあると思いますが。



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 今週の『フルット』はそういうセリフが一切無いんですが、自分としては『良い思い出』として感じられるな~。この茶目っ気がいいのかな?



 『マンガの説明セリフは野暮』と思っているトコロが自分にあって、こういう表現はとても好きです。

目覚めた生粋種        原悠衣『きんいろモザイク』

原悠衣『きんいろモザイク』とかイロイロ
12 /27 2016


 水木しげる先生曰く『才能と収入は別物と考えよ』というのがありましたが、全くその通りだと感じます。


 実は人には才能とまではいかなくとも『向き不向き』というのは明確に備わっていると思います。と、同時にほとんどの方がそれを発揮しないで人生を終了するのではないでしょうか?


 あと、環境は大きいですね~。島原の乱で有名な『隠れキリシタン』ですが、これってオープンに活動できていたらどうだったのだろう?試練があったからこそ深まるものもあると思うんですよね。


 俺はガキの頃からオタクでしたが、周囲はおろか家族も敵ぐらいの環境でしたね。マンガとかの話をするとバカ扱いされるんですよ。だけど、そういう適性持って生まれちゃったから仕方ない。吉良吉影みたいに『抑えられない殺人衝動』とかよりはるかにマシだってーの。で、誰も相手にしてくけれない蓄積した鬱憤が今のマンガブログに繋がっているんですよね。



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 今回は香奈が主役ですが…


 そもそもにオタク…と行っても『種類』がある。なんつーか、イマドキのヤツはダメだ。シーズンごとに嫁が変わるようなヤツは使えない。フルコンタクト系で臨まねばならない。香奈はそんな中の逸材だ。目覚めるのが遅かったが、実はオタクというのはそれに関しては問題ない。


 時代がオタクに対して優しくなったので、広く浅くで間口が広くなった。俺の時代は某有名事件が重なったコトも含めて『オタクは犯罪者』という感じ。逆にあの頃は普通だった喫煙者などは人間の扱いされない時代になっていたりするからなあ(当時は電車内に灰皿が据えつけられていた)。


 そう、オタクであるコトは『隠れキリシタン』のように潜まねばならなかったのだ。だから、こんなブログなどやっているコトなど発覚しようものならば村八分は覚悟せねばならないのよよよよ(信じらんないだろうけどマジで)。


 香奈の『適性』はまさにここにあって、オタク=かっこ悪いという後ろめたさがあるコトなんです。逆に『オタクはカッコいい』なんてのはダメだ。ナイフを手にして強くなったと勘違いするが如し、手にした武器を恐れるヤツのが本質を理解している。



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 ここも香奈の『密かにスゴイ適性』だと思います。作画云々もさるコトながら『え?好きならそういうトコを理解しないでどうすんの?』という顔だ。その作品が好きなのに監督名覚えて無いってどういうコト?そんなに高い要求か?みたいな違和感。


 負けるな香奈!!頑張れ香奈!!キミは今、終わりの無い坂道に入ったばかりなのだ!!