2017年04月 - 豚か狼か

脅威の安定感!!           板垣巴留『ビースターズ』

週刊少年チャンピオン
04 /23 2017



 傾向としては『地味&地道だけど安定感のあるマンガ』というのが好きです。ベタベタな話であっても、やはりマンガは楽しんで読みたいものですから。なので『気を引くようなハッタリばかり』とか『読者のクエスチョンをどんどん増やしていくマンガ』の不安定なのはちょっと好みから外れる。


 最近は『このマンガに安定感はあるか?』というのを意識して読むようになりました。相撲だって安定した足腰が無いと話にならない…そんな感覚。



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 『ビースターズ』は誉める言葉しか思いつかない。



 今週の展開もすごかったですね~。で、読み終わって感じるのが『全く先が読めない』のに『安定感バッチリ』というのがあって、これはもう『加速がいいのにトップスピードも速いクルマ』みたいなインチキにすら感じる。雑誌に載っているマンガというのは基本的にレベルが高く拮抗しているから『どっちをとるか?』というのが重要になってくると思うのですが、両方とってしまっているというのがありえない。どうなっているんだ?このマンガは?そして、毎週必ず『印象に残る見せ場』が用意してあるんですよね。



 なんつーか、このマンガは記事書いてて『叩き潰される』という感覚でイヤんなっちゃう。俺が今まで培ってきたマンガ観がグラグラしてるもん。俺の足腰はまだまだひ弱なもやしっ子だったんや!!そういう作品がチャンピオンに出てくれてマジ嬉しい!!




 そう、そしてこのマンガは『チャンピオンならでは』なんです。ジャンプ(ケンシロウ)・マガジン(ラオウ)・サンデー(トキ)の三誌には絶対に載らないマンガです。そう、俺たちのチャンピオン(ジャギ)の為のマンガなのだ!!イケる!!チャンピオンが再び頂点(てっぺん)獲る作品群に強烈な味方が入った…という実感。チャンピオンより優れた少年マンガ誌は存在しないを裏付ける作品!!



 時代は今、逆けものフレンズ!!!!


 まさか、今週はルイ先輩がマウントとられるとは思わなかったよ…。二週間でとっちも味わうなんてスゲェ展開だな。本当に予測つかない。


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欲なきエゴイスト          古川一・白土悠介『虚ろう君と』

週刊少年チャンピオン
04 /23 2017


 マンガで『安っぽい悪役』というのがある。食いたいから食う…というぐらいの単純さで他人を攻撃するヤツ。マンガは動機をそれなりに描かないと面白くなんないけど、これも手法の一つだ。だけど、こんなのがラスボスクラスになる訳が無い。面白く無いし、魅力も無い。


 が、現実の『悪いヤツ』『イヤなヤツ』というのは意外にも多かったりする。欲望がらみで平気でミミッチイ真似をする。例えば、スーパーの障害者用駐車場なんかちょっと歩けば済むコトなのに、わざわざ障害者用プレートまで手に入れて駐車しているDQNワンボックスとかいるじゃん?エゴイズムというのは本末転倒になるぐらいに狂わせるんですよ。



 しかし、そういうミミッチイ欲が無いエゴイストというのはどうだろう?やっぱり現実には迷惑なんだけど、マンガだと途端に面白くなる。




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 新キャラ・比嘉くんはそんなヤツでした。



 彼に興味があるのは『解き明かす』だけです。その一点にのみ絞られている面白さがある。優秀な頭脳も、裕福な家庭も凡人がもっていたら『ひけらかす』だけなんですけど、彼には全く興味が無い。生まれながらにしての感覚です。『解き明かす』以外に欲望が無いんですよ。そして、その『解き明かす』ためにならばどこまでもエゴイストになれる人でもある。


 ただ、そういうキャラって自分はどこか惹かれるものがありますね~。


 『論理的に考えれば数学は解ける』とか『普通の事件にも飽きてきた』とかそんな感覚がスゲェよね。




 それにしても、敵は『組織』か~。新興宗教とかなかなかにチャンピオンっぽくエクストリーム展開しております。




渡辺航・弱虫ペダル・第445話『待宮と浦久保』

渡辺航『弱虫ペダル』&『弱虫ペダル SPARE BIKE』
04 /22 2017


 ドラクエみたいなRPGゲームってレベル上がればそれぞれのパラメーターが上がって強くなるし、防具&武器でレベルが低い仲間なりたてをフォローするコトできますよね。


 現実もそういう部分は共通しているんですが、人間の根っこの特性って変えられないんじゃ無いかな?ゲームだと寒さに強くなる防具とかあるけど、寒いの苦手は変えられないみたいに。なので防具でフォローする。


 だけど、メンタルは根本的に鍛えられないと自分は思ってます。鍛えられないから『学歴』とか『社会的地位』とかのそれぞれが用意した防具で守るぐらいしか手立てがないんじゃないでしょうか?メンタルが弱いヤツは諦めろ。そこから始めるしかない。


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  すいません。今週はメチャ笑いました!!



 スポーツマンガにおいての『ライバルであるアイツをいつか倒してやる!!』というのを文字通りにやってしまう浦久保には笑うしかなかった!!これは酷い!!



 さておいて。


 これを読まれているアナタも心当たりがあるかもですが『第一印象が賢そうだったヤツが、実はかなり常識知らずであった』というケースだ。これは社会人になってから痛感する。特に自信満々の上司で『イロイロ知っているな』と思ったらトイレのシャボネット液の交換すらできないどころか俺に『マニュアル化しろ!!』とか当たり散らすガチ屑だった……とかね。



 浦久保の現在の姿は本質では無い



 …というコト。そして、中身は子供であるというコト。


 彼は『漁船で漁をする父に憧れを抱いていた』のがあって、ある日それが無くなった。顔にはあまり出ないけど、実はかなりの親父大好きっこです。そして、父親は『浦久保をあんまり構わなかった』というコト。無関心というよりは気付かなかった…なのだろう。理解されない人間はどんどん歪む。知らずに歪む。『そんなコトする人に見えないのに何で?』というのは、そういうコトです。手がかからないから構わなくていいというのは間違いです。



 浦久保は庭妻に親父を重ねていたと思うんですよね。『しとめた!』というコトをほめてもらいたい自分を認めてもらいたいって。この手の間違いって子供の時はよくやって、やっぱりビンタされてたから自分にも覚えがあるし。



 庭妻のキャラデを見た時『何で高校生のくせにオッサンくせぇヒゲなんだ?』と思ったけど、合点がいった。庭妻は浦久保の親父みたいな存在だったんだと。そういうイメージの為のヒゲであったと。



 浦久保の『チップバトル』はいくらなんでもバカすぎんだろ…と思ったけど、コイツは素で『まだまだお子様』であったのだ。それを今回理解した。『頭脳は子供!!体は高校生!!』の逆名探偵コナンなのです。なので、それに気づかなかった手嶋がバカなんじゃないか…と思えてきた。

少ないキャラで             炎堂たつや『守護いね守護霊さん』

週刊少年チャンピオン
04 /22 2017


 いろんな意味で伝説のマンガ『いけない!ルナ先生』ですが、このマンガはフォーマットがガチガチになっているのに毎回面白エロい。


 わたるくんの成績が悪い→このままだとわたるくんが死ぬor自殺する!!→お色気授業で克服!!



 ……というのを毎回毎回やっている(本当)。そして、もう一つの特徴ですが『キャラがわたるくんとルナ先生以外いない』というコト。この二人だけというのは驚く。




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 『守護いね守護霊さん』もまたページ数が少ない前後編というコトであらゆる要素は徹底的に削がれている。『スバルだけ見えるのはなぜか?』『なぜサチはスバルが異常に好きか?』等々読んでいれば自然と出てくるクエスチョンは省かざるえない。が、シンプルに楽しめる内容になっている。



 このマンガは三人しかキャラがいない。連載になったら増えるかもだけど。とりあえず。



 その中でサチと喜多村さんは対極なヒロインに描かれているから面白いのだろう。


 サチは病的な愛情の持ち主ですが、同時にバカ分かりやすいという裏表の無さが魅力だ。一方、喜多村さんは計算高く黒いというのはある。ひょっとしたら抱きついたのも演技という気すらする。ここら辺の対比はクッキリしていて、極限まで要素を切り落としたマンガならではの面白さだろう。個人的にはサチ派なんですがね。

出揃い             西修『魔入りました!入間くん』

週刊少年チャンピオン
04 /22 2017


 マンガはキャラクターが最重要!!キャラが魅力的ならば作品は面白くなるというマンガ家さんは多い。だとしたら、初期の段階でそれを揃えておく必要がありますが…



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 とりあえず『入間くん』は今回で初期の土台作りは完了したかな~というのはありますね。単行本にしたらここまでが一巻分の内容っぽいし。


 このマンガはどこに向かうのかイロイロと考えて見ましたが、やはり『学園コメディ』というトコロでいいのかな?なにぶん、どのキャラも個性的ですが、同時に『コイツ嫌い!!』というようなキャラもいない。なかなか頼もしい布陣として出来上がってます。


 そして、次週からの展開はどうなるのだろう?ストーリーマンガなのか?読み切りなのか?数話で1エピソード方式(チャンピオンだとGメン)なのか?ただ、キャラクターはとてもユニークですね。イロイロなキャラのエピソードを読みたいです。


 

デキる男とは?            小沢としお『Gメン』

週刊少年チャンピオン
04 /21 2017


 誰にでも承認欲求はあるものですが、これが過度になってくるとタチが悪い。本人にそのつもりはなくとも『常にアッピール』という状態だ。人間関係=マウント取りたがる人とはあんまり関わりたくないなあ。


 自慢話を聞くというのは実はあんまり嫌いじゃない。嫌いなのはマウントを取るのを目的とした自慢話なんです。



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 今回から薙の話になりますが、瀬名に隠れつつも何気にモテ要素がある。モテない男の常套句として『今はオンナはいいや。ダチとつるんでいるのが楽しい』というのが全く無理も見栄も感じられない。



 で、ここはテクニックなんですが、いまだに肝田が『俺は童貞じゃない!!』とアッピールしているのが巧い対比だ。梅田の『防波堤だな…』というセリフが的を射ている。モテない男は『何かの間違いで得た成功と性交』にすがるのだな……。


 成功ばかりしている人はやはりスマートだ。




物は大事に            安部真弘『あつまれ!ふしぎ研究部』

週刊少年チャンピオン
04 /21 2017



 『物を大事にすれば、その物はキチンとこたえてくれる』


 …という考え方は『くだらない』とする方は多いし、そもそもに縁起的なものでしかない。だけど、その考え方が素敵だな~と感じるのは、心の豊さを得るコトに間違いないからだ。


 たまたま偶然に良いコトがあれば単純に嬉しいからね。




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 今回の松子はそう捉えるといいんじゃないでしょうか?



 それにしても『イカ娘』では封淫していたエロスを積極的にやっているなあ……。しかもフェチ入っているし。いよいよもって下着を見せてないのは鈴だけになってしまつたよ……。



再登場            山田胡瓜『AIの遺電子』

週刊少年チャンピオン
04 /21 2017

 読み切りマンガでも、しばらくしてからキャラが再登場すると嬉しいんです。例えば『ゴルゴ13』の『アット・ピンホール』のエピソードに出てきた銃工のオジサンとかね。例えば『解体屋ゲン』で10年ぶり以上に出てきたケンタくんとかね。



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 あれ?彼等はそのまま準レギュラー?



 このエピソードはお気に入りなので嬉しいトコロ。何気に良いコンビですよね。



 それにしても、スピリチュアルなブームというか、そういうの根強くあるのはなぜだろう?しかも、世間一般としては優秀な人がハマる理由がサッパリ分からん。



なにもかもうまくいっている…のに         佐藤タカヒロ『鮫島、最後の十五日』

週刊少年チャンピオン
04 /20 2017


 『理想の人生』には各々あって、確率は上げられるけど、絶対的では無いなあ…と思う。


 何もしないで『だったらいいな~』で人生は得られないと思うのですが、それに向かって努力して、周囲への感謝を忘れず、謙虚であった結果であれば文句はあるまい。それに対してケチをつける方が貧しい心なのだから。




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 なにもかもうまくいって、人格も行動も完璧だった百雲に何があった!?



 いや、何があったかは分かる。泡影との取組だ。しかし、どういう真理変化があったのかは分からない。あまりの格の違いを感じたのは分かるが……。



 ただ、『なにもかもうまくいく人生』というのは存在しないコトを描いているのは確か。鮫島の世界では『何かが足りない者たち』が鮫島との取組で変化していく物語ですが、この百雲は『なにもかもうまくいっているし、人物としても申し分ない』のだ。


 そして、取組するのが常松というのもいつもと違う。面白い変化つけてますね。

なるか?再浮上           板垣恵介『武蔵道』

週刊少年チャンピオン
04 /20 2017


 バトル系のマンガは次から次へと『より強い敵』が出る。


 なので、以前の敵が味方になったら悲しいほど弱くなっていたというのもよくある話でした。特に昔のマンガは顕著で『押忍!空手部』は人間不信になるレベルでした。



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 さて、今週からは花山に仕事がまわってきましたが、読者としても不安タラタラでしか無い。ここ最近は全く良いところがなかったしなあ……。花山は『強いイメージ』があったのはどこら辺だったか?意外にも地下最大トーナメントは二回戦で敗退してたりするけど、弱いというイメージは無かった(あと、黒星多い)。やはりバキ史上のベストバウトは『花山VSスペック』だと思っている自分はあるしなあ。


 花山もまた本部同様に再起できるか?




宇都宮 勇

魔中年の書く、かなり結構ダメダメなブログです。週刊少年チャンピオンの感想記事をメインにやってます。

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