2017年04月 - 豚か狼か

胸キュン           福地カミオ『猫神じゃらし!』

週刊少年チャンピオン
04 /30 2017


 かの『さるまん』で『少女マンガ』のセオリーを解説してましたが(どこまで本気にしていいか分からないけど)。


 まず、第一印象は最悪にしておくというコト。そして、ちょっとワルい感じにするコトがコツだそうな。



 で、そのワルいヤツが『雨の日に捨て猫を拾っているシーン』等を目撃するコトによって感情移入する…という流れだ。まあ、これはもう古典も古典なセオリーなんですけどね。少女マンガは読まない(なんか機会に恵まれない)ので分からないんですが、イマドキはすぐにセックスするんですよね?(酷い偏見)


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 いや、このコマはスゲー笑いました!!


 福地先生ったら、まだまだ若い方ですが、マンガの様式美ってこんな感じに生き延びていくんだろうな。




 
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帰ってきた佐々木くん           掛丸翔『少年ラケット』

週刊少年チャンピオン
04 /30 2017

 スポーツマンガというのは基本的に『学生』であり、『大会出場』が鉄則だ。何がしかの狙いがなければ、これを守った方がいい。



 まず『学生』であるが、それは『期間限定』というコトになる。中学生も高校生もそれぞれ三年ずつという人生の中で1/15程度の短い期間だ。その中で『結果を出さなきゃならない』し、例えば主人公が一年で憧れの先輩が三年なら『いきなりラストの年』と組み込みやすい。


 そして『大会出場』も上記と同じ理由だ。『最上級生は負けたら二度目は無い』というコト。これがプロだと『負けても終わりにならない』というコトになる。


 これらによって『作品に分かりやすい緊張感が出る』という訳だ。余談であるが、それらのハンデをものともしない……いや、この緊張感はプロ野球ならではという作品もある。ハロルド作石先生の『ストッパー毒島』だ。全くもって、どこにも隙の無いスゴイ作品だ。



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 が、この二つを守るコトのデメリットも当然ある。『試合の勝ち負けが容易に想像できる』というコト。スポーツマンガで目当てのライバル校はほぼ間違いなく別ブロックの法則がある。『決勝で会おうな!!』というのはライバル校の死亡フラグであったりもする。


 ここで難しくなるのは『今回は主人公チーム勝てるの?』と読者を不安にさせるコトだ。それこそがマンガのテクニック!!



 
 ここら辺を踏まえた上で、今回の『少年ラケット』は巧い。前回は『通過点だな…』と思ったけど、今回は自分も予想が立たない。前提として『今回が最後の大会じゃない』というのがあるんで、どこかで負ける可能性は大いにある。そして、それが決勝という気もしていたが、相手校のスゴさが今回伝わってきたので、本当に読めなくなってきた。面白い展開だ。




 それにしても、佐々木くんが回想に帰ってきたけど、切ない役回りだな~。再びレギュラーになるような事件が無いかな?弟に感化された最上兄がいきなりマンガ道目指して欠場とか。今年もマクラーレンはホンダエンジンがあまりにアレなので、現役最強とも言われるフェルナンド・アロンソがモナコGP欠場するリアルもある訳だし。可能性はゼロじゃない(読者はア然となるけど)。


代弁                山田胡瓜『AIの遺電子』

週刊少年チャンピオン
04 /29 2017


 誰もが弁は立つ訳じゃないし、それが何か分からないんだけど、うまく説明できないでモヤモヤするというのはあるだろう。


 よく『この時代に読書に意味はあるのか?』というクエスチョンのアンサーとしてこれはあるなあ。やっぱり発表している人は『今までイロイロ考えてきた』という切磋琢磨があるから、その言葉に説得力はありますからね。


 で、それを見聞きして『ああ、俺が言いたかったのはまさにこれなんだ』と腑に落ちる。



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 今回の『AIの遺電子』がまさにコレでして、自分がマンガブログで書きたいコトはまさにコレです。


 世の中は『正論だけじゃ成立しない』というコト。そして、その『正論に合わせると世界がつまらなくなる』というコト。だから、そういうのを大事にしなければならない。じゃないと、人間の向かう先は味気ないものになる。



 個人的に今回が今までで一番のエピソードです。



ヒットするシーン            古川一・白土悠介『虚ろう君と』

週刊少年チャンピオン
04 /29 2017


 どこまで『溜め』を作って、どこで『開放』するか…というタイミングの探りあいがマンガの構成でもあるんですが、やはりコレに関しては『スメラギドレッサーズ』の『私の着替え見せてあげるわ』がここ最近のチャンピオンでベストだと思います。



 『弱虫ペダル』の初期も弱泉くんとのバトルで、ダメでした(ここまでが溜め)→サドルアップ(開放)→ゴール(カタルシス)というのが巧かったですね~。開始しかマンガを軌道に乗せるには、ここら辺がキッチリしないと難しいと感じます。



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 『虚ろう君と』の場合はどうか?



 自分はこの作品は面白いんですが、やはりいまだに『開放』が無いのが引っかかる。強いて言うなら『最上遊…あいつは悪だ』と認識したシーンが良かったけど、まだ『溜め』になっている。ジョジョ第三部だと『花京院を悪認定してから、一気に叩きのめした』からカタルシスがあって、承太郎に感情移入したんですけどね。



 おそらくこの作品はかなり練りこまれているんですが、そこが無いのがフラストレーションになっている。楽しい目的地に向かっているのに渋滞にハマってしまったような流れだ。



 ただ、今回の流れでも面白いトコロがあって『比嘉くんは案外かわいらしいトコロがある』というミスリードを誘発させるようなシーンだろう。おそらく次回は『やっぱりコイツはエゴイストなんだな』という認識に変わるのだろうけど(多分アレは発信機の類)。



 ただ、これもまた『溜め』に類する要素なんで、そろそろ一気に『開放』に向かいたいところ。マンガ論なんかでよくある『マンガは出し惜しみしない』というのはもちろん『打ち切られる前にネタ全部出す』じやない。『カタルシスへの溜めを誤るな』という意味だろう。


 この作品はその点が惜しい。面白い作品なんですが。


外見がメチャクチャかわいいという訳でも無い         西修『魔入りました!入間くん』

週刊少年チャンピオン
04 /29 2017

 ヒロイン!!


 マンガにおけるヒロインは『その作品の象徴』とも言える。なので、作者は全勢力をフル稼働させてちょっとでも良いヴィジュアルにするのだ!!『キラキラ!』というマンガに『うっせーなー ブスにもの言う権利はねぇんだよ!!』という身もフタも無い真理がありましたが、まあマンガの接し方・距離感から考えれば当然だろう。カワイイ子の味方であるのは『良い悪い』の尺度では無い。本能を刺激する娯楽だからだ。



 なので外観がカワイク無いヒロインなぞダメなのだ!!




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 …というのが前提であるが、同時にマンガはそんなにチンケなものでは無い。



 チャンピオン誌においての名作『覚悟のススメ』のヒロインはヴィジュアル的にそこまでかわいくない。ずんぐりしたカラダで、顔もそこまでよろしく無い。が、この作品が熱烈に好きな方は揃って言うだろう『この作品のヒロインは罪子以外に考えられない』と。


 
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 さて、『入間くん』に新ヒロインの登場となりましたが、外観が明らかにクララよりカワイイというのに笑う。いや、西修先生って『外観の良いヒロイン描くのが苦手』だと思ってたんですよね。ただ、ヒロインって普通プロポーションも良いのに、クララは寸胴でポッチャリ気味だから『何かあんのかな?』と思ってましたが、こういう仕掛けがあったとは!!



 ウチのヒロインは味で勝負してます!!



 …という読者に対する挑戦!!なんというコトでしょう!!『外観の良いヒロインは描けるけど、そういうのじゃないんだ描きたいのは』という意思表示!!こしゃくな!!この海原雄山を試すというのか!!



 思えば、ブログ記事で『そろそろ作品のヒロイン登場かな?』と書いた次週に出たのがクララでしたが、この作品はイロイロと計算されて出来ているタイプだと確信した!!



 なんだ?最近のチャンピオンは俺好みのマンガがやたら載るぞ?どうなってんだ?


先生…            安部真弘『あつまれ!ふしぎ研究部』

週刊少年チャンピオン
04 /28 2017


 ちょっとした人数が集まった時に、日頃の愚痴などを面白おかしく語ったりするのはストレス発散に重要だ。何も本気じゃない、だけどラクになりたいコミニュケーション。それは生き抜く知恵だ。


 こういう時にマジギレして台無しにするヤツって面白物件です。


 『お前たち!!自分たちがいかに恵まれているのか……ッ!!何が不満なんだ!!』


 と言う感じに。とりあえず、お前のその柔軟性の無い排他的な考え方には不満ではあるな。なぜそこで世界中の不幸な人々とか語る?『お前、死ねよ。社会的に』と気分が台無しになってしまうのよよよよよ。



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 先生、ふしぎ研究部に入りたいんです……。


 バスケはやらなくてもいいから、最近の俺はふしぎ研究部に入りたくなっている。勇チャン思うんですが、こういう飲み屋とかあったら成功するのではないか?もちろん性交はダメ絶対。



 さておいて。



 ふしぎ研究部という作品の面白さはやっぱりここにありますね。日常でそういう会話する楽しみ。大真面目に書くけど、会話を楽しむのって大事だ。内容などが重要じゃないんですよね。楽しく会話するコト。時として吐き出すコト。


幻想!!          小沢としお『Gメン』

週刊少年チャンピオン
04 /27 2017


 愚かなり人間ども!!


 …とたまには荒んでみよう。で、何をもって『愚か』とするかを考えてみよう。



 『経験で判断しちゃう』


 …というのは愚かではあると思う。この場合、経験が豊かである人がさらに思慮深いのであればむしろ尊敬したいトコロである。が、経験が水溜り程度のヤツで攻撃的なのはタチが悪い。例えば『売れなかったマンガはツマラナイ』とか臆面もなく言えちゃう人とかね。控えめに言って『マッドマックス』冒頭のトム・ハーディーみたいに磔にしたくなる。



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 そんなものは幻想だ!!!!!!



 勇チャンは経験が豊かで思慮深いので、アッサリと看破できるのだ!!そんなコトはある訳が無いのだ!!あってはならないのだ!!




 ……なんか、今回の『Gメン』はやけに自分の嫉妬心を刺激してくれたよ。ちくしょう。







何をもって動くのか?          板垣恵介『花山道』

週刊少年チャンピオン
04 /27 2017



 チャンピオンでコミカライズもありました『スクライド』ですが、勇チャンはこのアニメが大好きだぜッ!!


 オープニング曲もまた熱くてイイ!!歌詞の中に『教え込まれた理想より、溢れ出す感情を選ぶのさ』というのがあって、これは自分のヒーローものの定義の一つでもあります。



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 今回の『花山道』はグゥです!!



 読者のクエスチョンとしては『花山が出るのは分かっているけど、どうやって説得するの?』というコトに対して、板垣先生のアンサーはこれであった。



 『個人のエゴイズム』だ。



 大義名分・ルール・正論等々……こんなんじゃ人は『動かない』んです。動いてたまるか。俺はそんなので動く花山なぞ見たくない。やはり、花山が動くならばこうでなくては。


 それにしても、ここ最近のバキはアツさを取り戻している。以前、久々にグラップラーの刃牙対鎬兄を読んだ時、



 これは試合じゃない、貴様への制裁だ~ッ!!



 に『これが読みたいんだよなあ』と思ったものですが、ここに来て戻っているような気がするんです。このバトル、最初は鎬兄の強さにビビッていた刃牙が『アイツは許せない!!』というキッカケが良いんですよね。オチも含めていいバトルだったし。



 この花山道は期待していい?本部道もアツかったし!!






 

祝!単行本発売             相崎うたう『どうして私が美術科に!?』

まんがきらら系
04 /26 2017


 デキる人というのは素晴らしいけど、ちょっと待ってくれ。『デキない人が頑張る』のも素晴らしいんだよ…って。


 ンなコト書くと『HAHAHA!!日本人は負けの美学とやらが好きですね~』となぜか同じ日本人に揶揄されかねない世の中ポイズン。まあ、俺、日本人なんで。付け加えると結果だけで判断するのは貧しいコトで、過程にこそ豊かさがあると思っているんですよ。


 自転車にはヒルクライムというのがあって、山の坂道を延々と登るのあるんですが、やっぱりタイムが出りゃスゲーし、それは素晴らしい結果でもある。だけど、これがラクなヤツなど誰一人としていない。みんなギリギリでやってんのよ。


 だとしたら、二倍時間がかかったヤツは二倍の苦痛の時間に耐えたのも素晴らしい…と誰かが言ってた。自分もその意見が好きだ。物語でダメなヤツが頑張っているのを応援したくなるのはは『そういうコト』で、それを描くことはとても価値がある。



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 さて、このブログで度々書いてました 相崎うたう先生の『どうして私が美術科に!?』の単行本が発売されました!!一ヶ月前で記事にするのが遅れましたが(汗)。今からでも間に合う!!翔丸組に入るんだ!!ぜひとも読もう!!さあ読もう!!


 このマンガを記事にすると毎回書いてますが、改めて単行本で読んでも


 コイツ等ダメだな~という気持ちがいつも湧いてくる。いや、マンガだから『ダメな子が頑張って応援したくなる』というのはむしろスタンダードなんですが、このマンガは『何か特別』というのがあって、自分がこの作品を一際気に入っているのはここにあります。それが何かは今のトコロ分からないんですが。


 で、う~んとイロイロ考えてみたんですが、先に書いた『ヒルクライムの遅いヤツ』というのが今のトコロはシックリします。そういえば彼女らはいつも居残り自習しているあたり『他の生徒より長い時間学校で頑張っている』というのはありますよね。同じ結果出すのに人より時間かかっているし。まあ、誉められたものじゃないです。


 たけど、自分は彼女たちに『正しさ』を感じるから惹かれるものがあるんでしょう。それが描かれている『どうして私が美術科に!?』に価値を感じます。『負けの美学』で片付けるのはあまりに貧しいと思いませんか?そもそも、そういうコトに勝ち負け判断の中に価値はあるのか?



 …なんて、書きましたが『ゲラゲラ笑える面白いマンガ』というのがオススメの理由の筆頭だったりします。


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 きらら系の単行本らしく描き下ろしも充実してるよ!!やったね!!


長い…付き合い           原悠衣『きんいろモザイク』

原悠衣『きんいろモザイク』とかイロイロ
04 /26 2017

 最近親しい人…というのはあると思いますが、やっぱりガキの頃からの付き合いある人って何か違いますよね。説明しづらいんですが、自分の成長と共に相手も成長していて、時間を共用しているような感覚で。


 あと、特にベッタリという訳でも無いけど、長く付き合っているというのは特別です。何か説明しづらいんですが、場合によってはその『時間』というのが意外にも助けになったりします。



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 今回の『きんいろモザイク』はカレンとアリスの時間による絆が描かれております。


 いつも『感情が欠損しているのでは…?』というぐらいに陽気気質のカレンですが、元気が無い。



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 周囲の親しい人は異変に気付いていますが、忍は『これをなんとかできるのはアリスだけ』とアリスに託してます。なんだ?どうした?いつもも忍じゃないぞ!?と軽く動揺してましたが、このコもこのコで案外分かっているのかもしれません。


 『カレンとはいくら親しくても、アリスほどには時間を共有していない』


 …というコト。これは本当にどうにもならない。



 『過去を振り返るな!!未来に生きろ!!』なんて言う方も居ますが、自分は『過去は未来への手助け』と考えるトコロもあって、たまにはいいんじゃないかな?まあ、いつも『昔は良かった』を行っている人は老化を疑った方がいいんですが。



 そして、オチに描かれたように『とりあえず、目先の未来を心配しよう』とイイ感じに着地したなあ。


宇都宮 勇

魔中年の書く、かなり結構ダメダメなブログです。週刊少年チャンピオンの感想記事をメインにやってます。

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