2017年05月 - 豚か狼か

あま~い雰囲気           海島千本『雨の日』

週刊少年チャンピオン
05 /26 2017



 勇チャンはチャンピオンが好きだ!!読み続けていくうちにアノ作家もコノ作家も読みたい、となる。が、誌面の枠が限られているのも事実だ。ページ数三倍にして、値段三倍にしませんか?という危険思想まで出てきた。もちろんチャンピオンにヤングも月刊も別冊もあるんだけど、なんか週チャンなんだよな~。


 で、最近のチャンピオンの傾向なんですが。12ページの読み切りが多いというコト。先の『守護いね!守護霊さん』なんかも良い味を出していたけど、連載枠一つ減らして、12ページ枠二つという訳にはイカンかな?ただ、チャンピオン誌連載目指す新人さんは12ページを描ける練習はした方がいいんじゃないでしょうか?




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 さて、12ページでどうするか?


 まあ、間違っても複雑なマンガは描けない。ただ、『読む』というハードルは格段に下がる。まず読まれることが大事な新人さんにとってはチャンスでもあるのよ!!さすが俺たちのチャンピオン!!新人育成もバッチリだ!!


 さて、イラストレーターとして定評のある 海島千本先生の初登場となりましたが、このマンガもまた雰囲気あっていい。やってるコトはノロケであり、勇チャンとしても半泣きするぐらいうまらやしいのですが、実に読みやすく印象に残るなあ。


 この12ページ×15エピソードぐらいで単行本一冊みたいなのもアリだと思うんですよね~。


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そんなものは理想だ           西修『魔入りました!入間くん』

週刊少年チャンピオン
05 /26 2017



 『若者の〇〇離れ』と言いますが、特に困るコトは無いだろう。が、『若者の望月三起也離れ』は看過してはいけない。いけないルナ先生。


 まして、オタクを自称しているヤツにかぎって読んでなかったりするのだから全く持ってけしからん。『〇〇は神作品』とかケーハクな言葉を使えるのは望月先生の作品を知らない浅はかさがそうさせるのだ!!


 偉大なり、望月三起也先生。生き様も含めて。



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 今回の『入間くん』ですが、反射的に思い出してしまったのが、やはり望月先生の『四つ葉のマック』のシーンだ。


 『そんなものは理想だ…か。言ってくれるなあ。理想のない人生なんて死人と一緒だ!!』


 というセリフを思い出してしまった。カッコイイ。カッコイイ以外に相応しい言葉は存在するのか?ただただカッコイイのだ。




 さて、ここがこのマンガの勝負所と言えましょう!!次回、入間の答えはなんと出るか?



貫く             板垣恵介『花山道』

週刊少年チャンピオン
05 /25 2017




 人生に勝ち負けは無い…と思っているのですが、それを他人がどうこう思っていても、そりゃ自由だ。


 自分としては『いかに貫けるか』というのがある。『結果』よりも『過程』に面白さを感じちゃうし、同時にカッコ良さも感じちゃう。だから、とんでも無い大悪人であっても時として惹かれてしまうコトもある。結果じゃなくて、その過程に。その過程で全くブレなかったトコロに惹かれちゃうのよ。


 だって、世の中のへとんどの人間は『貫けない』し、それを誤魔化す言葉が『勝ち組・負け組』なんじゃないかとも思うんですよね。



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 花山、というキャラクターの魅力はやはり『貫く』という部分に集約されるだろう。これがバキとか他のキャラだとけっこうブレているように感じます。それもそれで面白いけど、読者が求める花山は『貫く』だよなあ~。


 今回の会話など、特にそうですよね。それの正しい間違っているの議論とか花山にとっては『どうでもいい』なんです。花山は『世の中にはイロイロな考えがあるからご自由に』なスタンスで、同時に『だけど俺は俺を貫かせてもらう』という考え方なんですよね。それが花山なんです。


 バキシリーズのベストバウトは『花山対スペック』が自分の中にあるんですが、これは『再び』を期待したいところだ。





 

根は良い人なんだけど…            安部真弘『あつまれ!ふしぎ研究部』

週刊少年チャンピオン
05 /25 2017


 根は良い人なんだけど…


 という言葉はアテにならない。まあ、だいたいが言っている人の保身であって、やっぱりその人とは『関わりたくない』というのが根底にある。俺もたいがいに人間関係が不得手ではあるが、それでも人は人に絡まないと生きていけぬので『そういう方便』というのはあると思うんですよね。



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 だがしかし、チャンピオン誌で『根は良い人なんだけどコンテスト』をやったら高浜さんが今のトコロぶっちぎりと言ってもいいでしょう。いや、本当に。真性の『根は良い人』です。



 今回のオチのように言われたら、一瞬『ひょっとして、このコは俺に気があるのか?』と思ってしまうのですよ。だけど、二秒後にはでも、それがもし本当でも関わりたくないなあとも思ってしまう。



 こうして高浜さんはぼっち人生を現在進行形ですが、将来的に悪い男に食い物にされなきゃいいな~とか思います。これが『Gメン』ワールドだったら、とっくにあんなコトこんなコトあんあんあんとっても大好きドラえもんになっているに違いないのです。


職業は先生でした            尾々根正『マエストロの暇つぶし』

週刊漫画TIMES
05 /24 2017


 『美味しんぼ』という作品に対して最近はイロイロ揶揄する方が多いし、それも分かる(バブリーな時代のマンガだよね)のですが歴史的名作というのは疑いも無いだろう。この作品に於いて最大のファインプレーは


 主人公・山岡が料理人でなく、新聞記者であること


 …と思っている。もしこのマンガの主人公が料理人であったのならば……あらゆる『美味しんぼ』のエピソードが成立しなくなる。恐ろしくなるぐらいに。


 実際、ウルトラシリーズの『ウルトラマン80』もウルトラマン+防衛隊員+先生という三足のわらじ生活も1クールしかもたなかったし、主人公の職業をいかにするかでマンガの面白さってかなり左右されるな~。



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 週刊漫画TIMESの『マエストロの暇つぶし』もそれを巧く作品に盛り込んだ作品だ。


 フォーマットとしては『事件発生』


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→『主人公・甲本動く』


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→『豊富な音楽知識で謎を解く』


 
 というもので、推理・謎解きをクラシック音楽に絡めていて、なおかつティーチャーもの要素もふんだんに盛り込み、だいたい前後編という短い間隔にギッシリ欲張りな作品に仕上がっている。



 これがね、『音楽探偵甲本』だとこういう味わいになんないんですよ。むしろ冗長になって作品がぼんやりしちゃう。これはもう設定の勝利だ。その設定を十二分にいかしてスパッと読ませている。これはマンガだ。さすがなマンガだ。


 よくマンガ入門書には『マンガはキャラクターだ!!』とか書いてあるんですが、鵜呑みにすんなよとか思います。これを勘違いしたマンガ家志望者って多いと思うんスよ。『職業も大切だかんね』というコト。この『マエストロの暇つぶし』を読んでそれに対する確信がさらに強くなった。



チャンピオン25号の感想

今週のチャンピオン
05 /24 2017



 ジャンプが200万部割れした…というニュースがマンガ好きの間で衝撃をもたらしたが、チャンピオン原理主義の俺としてはそんなに売れているなんてうまらやしいという感じで。いや、俺がチャンピオンの購読始まった時は最悪期でしてね。コンビニはおろか、それなりに大きい書店でも入荷一冊とかだったのよ(マジで)。なんだかんだ、今はコンビニにフツーに置いてくれているだけマシという気が……。




『鮫島、最後の十五日』~別記事にしました。


『弱虫ペダル』~別記事にしました。


『浦安』~以前の魔太郎ネタキャラは定着しなかったけど、今回はさりげなく魔太郎ネタを入れてきたのが嬉しかったり。


『花山道』~別記事にしました。


『六道の悪女たち』~ここ最近の展開はイマイチのらないなあ……。キャラクターの行動に対して説得力が自分には軽く感じられるんですよね。この状況でこんな簡単に動くかな?みたいな。この作品は開始当初から何か不安があったけど、ここにきて浮き彫りになった気がします。ここら辺が個人的な勘違いであればいいんだけど。


『ビースターズ』~別記事にしました。


『少年ラケット』~別記事にしました。


『吸血鬼すぐ死ぬ』~変な言い方ですが、盆ノ木先生のシモネタはキッチリ線引きしている感があって、嫌悪感みたいの無いのがいいんですよね。これは意外とスゴいんじゃないかと。


『囚人リク』~別記事にしました。


『魔入りました!入間くん』~別記事にしました。


『フシケン』~別記事にしました。


『オドリオドル』~別記事にしました。


『猫神じゃらし!』~こいつら楽しそうだな(マジうまらやしい)。


『虚ろう君と』~別記事にしました。


『AIの遺電子』~幸せなんかもですが、人と関わらないという時点でそれはもう生きてないという気もする。


『Gメン』~別記事にしました。


『木曜日のフルット』~別記事にしました。



 


 瀬口忍先生のツイートより。こういうのを『襟を正される思い』というのだろう。そして、俺は今日もわめき続けるのだ!!これで良いのだ!!みんなもわめこうぜッ!!


 希望だけ!!





希望だけ           瀬口忍『囚人リク』

瀬口忍『囚人リク』
05 /23 2017


 このマンガブログも続けてかなり経ちますが、やっぱり相応に時間を使っているので、以前のような若さは無いのはありますね~。


 何で若い頃はあんなに無茶できたのか?


 …それが当たり前だと思っていたコトが困難になっているように感じます。で、なるほどそういうコトか、と。だけど周囲の同年代を見てみると、確実な老化というのを知る。


 老化にもイロイロあるんだけど、まあ代表格は『昔は良かった』ですね。自分に置き換えると『昔のマンガは良かった。今のマンガはつまらない』と言い出したら老化以外の何者でも無い。これは肝に銘じておかねばならない。


 そして、今回の『囚人リク』を読んで感じたコトは



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 希望を抱かないというコトだと痛感する。


 俺にとっての老化というのは精神的なものであり年齢的なものでは無い…というのがあって、死ぬ直前まで若々しい方もいれば10代なのに枯れたヤツもいるというコト。


 希望を抱く…というのはニュアンス的には『楽天的』という意味では無いです。そして『希望を抱かない』というのは物事をやるにあたって『できない理由』や『やらない理由』をまず上げちゃう人です。これは老化でなくて何が老化か?


 …なんて、書くとこれを読まれているアナタにも心当たりはあるかもしれません。否定しかしない友人とか、ネガディブなコトを行って前進を妨げる上司とかですね。これはもう老化なんですよ。まあ、全く関わらないというのも難しいのですが、それを意識するだけで気持ちがラクになるんじゃないと。



 何かをしでかすときにはイロイロな要素が必要ですが、まず『希望』というのが無いと始まらない。書いてみて『これは当たり前なんじゃ…』という気もしますが、その当たり前をついつい忘れちゃうものです。


 フィクションの役割って『忘れていた当たり前を思い出させる』というのは在るんじゃないでしょうか?




シリアスなのに            板垣巴留『ビースターズ』          

週刊少年チャンピオン
05 /22 2017

 シリアスであり、真面目であり、堅苦しいマンガも世の中にはしっかりたくさんある。


 が、それだけの作品が生き残るのはそうとうに難しいのではなかろうか?このシリアス展開の中にユーモアとか笑いを入れてマンガというごらくは成立するものなのだろう。



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 前にもそのコトについて書いた『ビースターズ』ですが、ここら辺のバランスが絶妙なんですよね。話の内容としてはかなりハードで救いの無いものなんですが、そこまで鬱屈してない。そもそも当事者のレゴシは悩んでいるのはもちろんなんだけど、どこか笑わずにはいられないトコロがある。


 また、今回はレゴシに『決意』をさせて冒頭で頼もしい活躍を見せているのも大きいだろう。チャンピオン誌がこのマンガを大いに推しているのは嬉しいのだけど、このマンガは『物語』という側面が強いのもあるんで、変に引き延ばさないでカチッと完結させて次回作にシフトしてもらいたいものではある。今から心配だ。そのぐらいにこのマンガは作品としての完成度が高いので期待しております。


ヤツは今も成長中だというのかッ!?         星野茂樹・石井さだよし『解体屋ゲン・第728話』

週刊漫画TIMES
05 /22 2017

 タン!!


 …とキーボードを叩いて言う『君のデータはすでに解析済だ。キミが勝てる可能性は1%も無いよ!!』といかにも賢そうなメガネ!!



 これや!!これがマンガ様式美なんや!!(大真面目に)



 そう、そんな感じに調子こいてたヤツが、序盤はデータを基に有利に展開するも、だんだん押されて焦ってパソコンカタカタしながら叫ぶんすよね『バカな?ヤツは今も成長中(アップデート)だというのかッ!?』と。ンで、負けちまうの。素晴らしきかなマンガ様式美!!


 …が、これはマンガとして誇張され面白おかしくされているが『嘘じゃない』と感じます。むしろ世間的に賢いとされる人がデータにハマって成功体験にすがりつきたくなるのよ。データというのは確かに確率を上げるけど、絶対じゃない。



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 行け!!ヴァージョンアップファイトだ!!


 とまあ、そりゃ『ウルトラマンガイア』の第一話予告ではありますが、『解体屋ゲン』という作品の魅力を語るに『ヤツは今も成長中(アップデート)』というのはある。


 時事問題に対して柔軟に対応していく。過去のアンサーを盲信しない。常に疑い考える。


 …等々が長期連載を支える要素だろう。


 今回の『責任の取り方』編なんですが、いわゆる『リフォーム詐欺』というヤツで、実は過去にも『リフォーム詐欺』というサブタイトルであったりする。


 が、今回の内容は『手口がより巧妙化している』というもので、読んでて感じるのが『絶妙なサジ加減の詐欺』というコトでゲンをはじめとした熟練した職人たちまでもが『どっちなんだ?』と翻弄されている。


 『じゃあ、どうすりゃいいんだよ!?』というのが今回読者が感じたクエスチョンであり、次週以降のアンサーを期待したいトコロだ。この作品は常にアップデート中なんや!!こういうトコロは王道少年バトルマンガをそのまま実践しているなあ…。



カチこみ!!        古川一・白土悠介『虚ろう君と』

週刊少年チャンピオン
05 /22 2017


 バトルは重要である。物語にはバトルが必要なのだ!!


 あの『水戸黄門』であっても毎回バトルをしてから印籠ではないか!!たまに居直って反撃されるパターンもまた嬉しい配慮だ。



 娯楽とバトルは切っても切れない。なので




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 『虚ろう君と』がようやくバトルモードに突入してくれてホッとしたよ……。いや、これまで二度の寸止めがあったからまだ安心できないけど、やはりバトルを一巻ラスト一話前にいれて欲しかったなあ…。スタンダードだけど、やっぱりコレっすよ!!バトル!!



 ただ、最初は知理とさなかのコンビバトルかと思ったけど、ここに比嘉くんが入ったのは面白い。ガクランもいい。『クローバー』が載ってない現在のチャンピオン誌において、この三人を『神・クローバー』に抜擢しようぜ!!


 ただ、今のトコロのバトルは地味展開になりそうな予感……。『金色のガッシュ』みたいにさなかの口からバオウ・ザケルガが発射されるコトを期待しよう。


宇都宮 勇

魔中年の書く、かなり結構ダメダメなブログです。週刊少年チャンピオンの感想記事をメインにやってます。

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