2018年03月 - 豚か狼か
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コイツ等なら死んでもいいや             平川哲弘『ヒマワリ』

平川哲弘『ヒマワリ』
03 /31 2018



 物語の中で『コイツはこういうヤツなんだから攻撃してもいいんです』みたいな展開は好きじゃないんですよ。自分の根っこたる『昭和ウルトラシリーズ』って一見そういう作品に思わせて、実は『攻撃される側の悲しみ』みたいのを忘れずに描かれていましたから。


 が、同時に『ドラマ性でなく、爽快感を目的としたモノ』というまあ、コイツ等なら死んでもいいやというのも好きだったりする。時代劇で追い詰められた悪代官が呼ぶ手下ですね。主人公にバッサバッサと切り捨てられちゃうだけの存在。


 これも創作物で重要な役割なんです。




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 コイツ等なら死んでもいいや…。



 平川先生はこれに関しては日本で頂点に立っていると断言してもいいぐらいのベテランである。俺はこれまで平松伸二先生こそが『死んでもいいや』の頂点であると思っていたが、平川先生の登場によって認識を改めさせられた。平松先生は『ド外道』というベクトルで、平川先生は『DQN』というベクトルで……そのどちらも甲乙つけがたい味わいを出している。



 『死んでもいいや…』と思わせる作劇法はあんまり詰められてない気がする。マンガは低俗な大衆娯楽なんだから、こういうのもっと読みたいなあ。




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マンガは才能ではない              佐藤タカヒロ『鮫島、最後の十五日』

週刊少年チャンピオン
03 /31 2018


 やはり『無限のリヴァイアス』を観た効果は持続中である。



 特に祐希のセリフである『何もしねえくせに主張ばかりしやがって、しかもそれで何かをしたつもりでいやがる、勘違いすんなっ!!何にもしてねえんだよっ!!お前等は死んでんのと同じだ!!』がスゴイ印象に残っている。



 これは自分に対しても戒めとして置いておきたい言葉でもありますね。何て言うか人って『安易なトコロで結論付ける』っていう悪い癖があるように思うんですよね。まして、ネットが定着した今世紀に入ってから加速したように思います。




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 腑に落ちる



 ここ最近のチャンピオンは『凡人』とか『才能』とかのワードでイロイロな作品が描いてますが、自分がもっともシックリくるのは『バチバチ』シリーズですね。これの『相撲』を『マンガ』に置き換えると、すごく納得します。



 マンガに関してだと、『マンガは才能』という言葉を外野ほど信じているみたいだし、それもここ最近は意識が変化してきて『努力し続けられることが才能』みたいになってきました。



 が、ハッキリ言っちゃうと俺は『し続けられることが才能』なんてしたり顔で言ってんじゃねえ!!って。その後に祐希のセリフが続いちゃいます。この『マンガは才能』とか『努力し続けられるのが才能』って言葉の根っこには『だからできない俺は悪く無い』という卑屈さを感じちゃうんですよね。考えるのをやめて、安易な答えにしがみつくみたいな浅ましさを。



 そうじゃないよな。



 何かをしようってコトは現在進行形で『考え続けるコト』なんだよね。結論づけるのはそれの放棄だ。


思惑の交錯            水森崇史『マウンドの太陽』

週刊少年チャンピオン
03 /30 2018


 作品というのはバランスがある。


 バトルに関してだと『パワーゲーム』と『頭脳戦』の相反するものがありますが、パワーゲーム系はウケは良く、読むストレスを感じさせないものはありますが、やはり底が浅くなる感は否めない。頭脳戦は面白く奥深くなりますが、読者を捕らえるのは難しいしリズムが悪くなるデメリットもある。



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 やー。『マウンドの太陽』が面白い。



 やはりこのマンガは『頭脳戦』の色が濃い。今回は先輩が攻略する為に奇行に走っているように感じさせて、キッチリと理にかなった展開になってます。ほら『三打席は絶対にまわる』発言とかハッとするものがありますね。


 で、ここに太陽たちがさらに上を行く…という『このマンガのバトルの方向性』が明確になったように感じます。



 自分はこれまでも記事の中で日本のマンガの中で最も相性が良いスポーツは野球。そして、今後のこれを超えるスポーツは存在しないと書いてますが、それが故に『かなりアイディアが採掘された』という面もあるんですよね。


 だけど、野球マンガというのはポピュラーな題材で『フツーにマンガ読んでいる方の大好物』という側面もあります。この作品はこういう層にどこでアッピールできるかがカギを握っている。作品そのものはかなりの可能性を感じてます。

やっぱりかよ!!              板垣恵介『刃牙道』

週刊少年チャンピオン
03 /29 2018



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 あ~。やっぱりかよ!!


 …と思ってしまったのが、もちろん今週の『刃牙道』だ。やはり板垣先生は『クライマックスを迎えて飽きた』というセンが濃厚だろう。単行本20冊近く引っ張って、ようやく実現したバトルはアッサリかつウルトラ投げされて終わってしまったし、いつもの安定した板垣先生でした。



 新シリーズもおそらく『スクネ登場』で二巻ぐらい費やして、独歩とジャックがスクネの生贄になったりして、3年ぐらい引っ張って、完結までに5年ぐらい使うのだろうな~。もう『それが板垣先生』という感じで自分は楽しんでますけど。


 ただ『刃牙道』は本部が主役の時は『花山対スペック』以来の興奮を感じたのも事実。あれは板垣先生自身もかなりノリノリであったのだろう。新シリーズもこういう具合の『かみ合い』が見たいんですよね。もしくはトーナメントはもう諦めたのでせめて5対5のチーム戦とか読みたいです。


チャンピオン17号の感想

今週のチャンピオン
03 /28 2018


 『ビースターズ』と『AIの遺電子』が受賞してましたが、こういうのってどこまで効果あるんだろ?


 少なくとも自分は『賞をとったから』という理由でマンガを読んだコト無いなあ…。活字の方は効果は結構あるみたいだけど、マンガは違うのではなかろうか?




『ビースターズ』~別記事にしました。


『弱虫ペダル』~別記事にしました。


『六道の悪女たち』~ええっ?逆に対策練ってなかったコトに驚く!!こーいうのはネット検索でイッパツじゃん!!



 …と思ったけど、今の時代はこういうツッコミあるからやりづらいとも言えますね。



『マウンドの太陽』~別記事にしました。


『浦安』~新シリーズ二話目にしてバキネタか…。タイトル変わっても通常運転だな~。


『フシケン』~別記事にしました。


『ヒマワリ』~別記事にしました。


『刃牙道』~別記事にしました。


『鮫島、最後の十五日』~別記事にしました。


『吸血鬼、すぐ死ぬ』~サテツの『ヤンチャしてました』は反省感があっていいな。


『魔入りました!入間くん』~別記事にしました。


『チョウソカベ』~ほぼモウリ側の自滅のような…。それでも魅せるバトルシーンではありますね。


『GREAT OLD』~別記事にしました。


『Gメン』~別記事にしました。


『木曜日のフルット』~チョット待て!!空海はすでに死人でしょ!!



 やはり『囚人リク』の終了はデカいな~。なんだかんだ男臭いマンガって載っていると嬉しいですね。




卑しさを嫌う                 板垣巴留『ビースターズ』

週刊少年チャンピオン
03 /27 2018



 最近考えるコトとして『卑しい真似をしない人は品格があり、尊敬できる』というコト。人間性を見る時は『悪いコトをしないではなくて卑しい真似をしない人』に注目したい。



 悪いコト…というのは『おおよそルールで決められており、それを犯した者は処罰される』という前提があり、それが抑止力になる。盗む・殺す・騙す等々は犯罪として裁かれるのである。


 が、卑しい真似というのは『それが無い』のである。みんながやっているから自分もそうしていい・悪いコトだけどルールに抵触してないからやっていい・だからそういうコトをしてもいい等々だ。



 卑しいまねをしない人はイロイロな信念があるとは思いますが『自分に負けてない』という部分で俺はとても尊敬したい。俺自身がそういう人間ではないからね。憧憬みたいな。




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 自分がルイというキャラクターを好きなのは『悪いコトはしても卑しい真似はできない』という気高さなんだと思います。それは生き物として『劣っている』とか『弱さ』なのかもしれない。


 でも、そういうのに『向き合っている』という部分もまた好きなんです。


 ルイは誤解からレゴシの卑しさが許せなかった。『バレないから肉食をしても構わない』『なんだかんだ皆が肉食しているからいいじゃないか』みたいな感じの卑しさが。


 そして、彼は純粋なんだと思います。彼にとっての『肉食』は悪いコトというより卑しい真似として感じていたのでしょう。だからこそ、レゴシという立場の人物に裁いてもらいたかったのでしょう。



 やはり、自分はそういうルイが好きなんですよね。ただ、人気順位がハルに負けて三位になるとは思わなかったよ!!



打ち切りであっても          伊科田海『GREAT OLD』

週刊少年チャンピオン
03 /26 2018



 マンガブログ続けていて何回も経験して、そしてこれからも何回も経験するであろうコトが『応援していた作品が打ち切られる』というコトなんです。これは本当に何回経験しても慣れるコトが無い。



 そもそもに世の中で出る新連載のほとんどが打ち切りなコトを考え、そして『作者でも無いのにそんなにショックなことなの?』と言われりゃそうなんだけど、まあ俺にはそういうの無理だ。



 そして、マンガブログとしても『打ち切りについて考える』ってのはあの種タブーのようでもあるけど、フルコンタクト実戦マンガ記事を提唱している以上は『いつか書かなきゃ、書き続けなきゃ』とは思っていた。




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 腐らないで欲しいな。



 『GREAT OLD』に限らず、好きなマンガを描いてくださった方には全てそう思ってます。詰まるトコロは俺はこの一点だけだ。



 『マンガなんか描かなきゃ良かった』『マンガが嫌いになった』等々思うコトもあるだろうし、それを俺がどうこう言える立場では無い。なのでこれは『俺個人のワガママなお願い』程度です。コミティアなどに行くと『パッとしなかったけど、まだ同人誌で頑張っている』という方も結構見る。大真面目に俺はそういう方を尊敬している。商業的なコトはマンガとは切っても切れないコトですが、同時にマンガは感情的な分野でもあります。そして何より『まだマンガに対して好きである』というのを感じられて嬉しいのです。



 大ヒット飛ばしているマンガ家のほぼ全員が打ち切りを経験している。『僕たちの戦いはまだ始まったばかりだ!!』と揶揄されるものですが、これは本当で、マンガ家さんはここからが本当の勝負と言っても良い。ここからなんです。



 そして



 これを読まれている方で『自称マンガ好き』な方は、好きなマンガ家さんは『見ていてください』ともお願いしたい。別に単行本が出たらAKBよろしく買いまくるとかしなくてもいいし、無理に持ち上げなくてもいい。ただ『見ていてやってください』と。人はね、誰かが見てないとダメになっちゃう生き物なんですよ。



 伊科田海先生の作風からして、これからも厳しいかもしれない。でも、決して実力が無い訳じゃない。理解に時間がかかるタイプの作家性なんじゃないでしょうか?時代の流れとしては『即効性』が重視されているし、ツイッターなんかでバズった作家を手っ取り早く引っ張ってくるみたいな育成しないのなら出版社の意味は…?みたいな時代になってます、だけど俺は『遅効性』を推す。そういうのも、こういう個人のマンガブログの仕事だと思い込んでいるから。俺が『そうしたい』って思っているからです。



 僕たちの戦いはまだ始まったばかりだ!!



渡辺航・弱虫ペダル・第487話『逆境』

渡辺航『弱虫ペダル』&『弱虫ペダル SPARE BIKE』
03 /25 2018


 マッチング


 …ここ最近、新作の『モンハン』で遊んでいるんですが、なんと言いますか?最近のゲーム機ってスゴいのね(今更感)。携帯ゲーム機の頃のモンハンは社会人というのもあってなかなか面子が揃わなかったりしたものですが、今は自動的にマッチングしてくれるのね…。


 で、この『マッチングの妙)ってのがありまして、やっぱりプレイヤーさんが巧いとラクではあるんですが(始めた途端に終了して報酬もらえるとか)、自分はかなーりヘタクソという自覚もあって『あんまり上手くない方』と組んじゃった時が面白かったりする。こればっかりは偶然の面白さで狙ってできるもんじゃない。




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 まさかの組み合わせ!!



 …そう言えば『悠人くんと小鞠』というマッチングを誰が予想したであろうか?話の流れからすれば小鞠は黒田か弱泉と戦うであろうし、悠人くんは坂道であろう。


 が、このマッチングはいいな…という意外性の面白さを感じてもいる。そう言えばこの二人は『互いに一年』という立場でもある。ライバル関係になって面白そうだ。


 ちょっと笑ってしまったのが今回の小鞠のリアクションですよね~。泉田くんに負けこそしたものの、精神的にはそこまで気圧されてなかったのに、今回の悠人くんにはビビッてしまっているし。その結果ますますハコガクエース・葦木場の株価はさらに下落するという自体に発展し、最後はワガママ発動である。


 来週はノブくぅんに続き、御堂筋クローが小鞠に炸裂するかもしんない。そして、来年は京都伏見、暴力事件により参加辞退というコトになったら笑うしかない。そう、京都伏見は不可抗力とはいえ一回やらかしているんだよな~(スペアバイク三巻参照)。それ考えると御堂筋くんって、かなり軽率だよな…。



真クローバー作戦          平川哲弘『ヒマワリ』

週刊少年チャンピオン
03 /25 2018



 さて、平川哲弘先生の前作であり大ヒット作品でもある『クローバー』だ。


 この作品のタイトルデザインに注目すると、三人の男子がシルエットになっている。ハヤト・ケンジ・トモキだ。初期の『クローバー』はこの三人の織り成す友情物語としてスタートしていた。タイトルが『クローズ』から火がついたDQNヤンキー路線に似ているのはそのムーブメントに乗せたい…という願いもあったかもね。



 が、古くからの読者はご存知のようにその設定は全く機能しなかった。来る日も来る日もハヤトがDQNを成敗するマンガになってしまった。そして、それが面白かったのだからマンガは分からない。が、それも長期連載になってくると様子が一変する。なんと今度は『ハヤト・ゲンゲン・真木』の三人がイイ感じにかみ合い、どこぞの誰かが真クローバーと命名してしまった。そう、この三人こそがクローバーだったりする。ちなみにゲンゲンも真木も『基本、ケンカには負けない』という補正まで付いてます。



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 ジャンピングヒマワリパンチ!!!!



 …とまあ、いかにも平川先生ならではのシーン炸裂なここ最近の『ヒマワリ』にはウレションを漏らすしかない!!いや、もちろんこれまでの『ヒマワリ』も十分過ぎるほどに面白いのだけど、そこにギヤチェンジされて加速した…みたいな。



 ただ、この三人はバランス的にどうなんだろう?真木に当たるようなキャラがいない。ぶっちゃけ、全員感情と欲望で動いているという気もする。多央がもうちょっと理性的でドライになればいいんかな~。



 とは言え、ここからのバランス取りは始まったばかりなので、様子を見てまずは楽しもう。アタマの悪いケンカでヒマワリパンチで成敗するのは決定事項なのだから(それを期待してます)。


大衆は愚民である             西修『魔入りました!入間くん』

週刊少年チャンピオン
03 /25 2018


 大衆は愚民である



 …なんてのは『品の無い言葉』だなぁ、とは思っていますが同時に『その意味を考える価値がある』とも思ってます。やはり『無限のリヴァイアス』(またかよ)を観たせいであろう。


 『ひょっとして、普通の人……というのは考えが無いのがほとんどなのではなかろうか?煽られてのせられただけで、考えても無いのに考えたつもりになっただけなのではなかろうか?』



 …と。多数の高校生がさまよえる宇宙船の中に於いて、主人公は『普通』として描かれてましたが、物語が進むに従い『考える』『行動する』をやるようになった。



 ただ『普通の人は考えない』というのは悪いコトでも無い。つーか、そういう群集心理が無かったら人間社会はまとまらない。『考える』なんて、そういうのには邪魔なだけなんです。だけど、考えるってのは最後まで放棄しちゃだめだ。肝心な時にこそ。




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 悪いけど、俺、どっちもイヤだよ。



 …なんて思ってしまったのが今回の『入間くん』だったりする。いや、マンガはもちろん面白いし、この流れにならなかったらむしろ物語としてマズいんです。それは分かっているんですが『考えるを委ねたくない』とか思っちゃったりするんですよね…。自分の『こういうトコロ』が生き物として劣っているという自覚もあるんですよ。



 作品の感想というのは各々の自由ではありますが、今回はロクでもないコトに悶々としちゃったなあ。いや、アメリさんはかわいいんですけどね。

宇都宮 勇

魔中年の書く、かなり結構ダメダメなブログです。週刊少年チャンピオンの感想記事をメインにやってます。

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