2018年04月 - 豚か狼か
FC2ブログ

ユーモアの必要性            沖田龍児『ヤバい女に恋した僕の結末』

週刊漫画TIMES
04 /30 2018


 運転していると前を走っているのがフラフラチンタラしてやがる。危なっかしい。どうもスマホ運転しているようだ。



 心の中で『チッ…』と舌打ちし、信号待ちの横並びで『どんなヤツだ?』と確認してみたら




 


 2018251.jpg



 こんなんだったらどないすべぇ?



 多分、俺は五歳で最後になってた寝小便以来のおもらしをジョーしてしまうだろう。そして、心の奥底で『あ…結構面白いかも?』と思ってしまうかもしんない。シートベルトはシッカリしてるトコロとかそのギャップ幅に。



 2018252.jpg


 そして、トドメである。



 俺はこのコマを見て爆笑した!!『日本人のほぼ全員がこーゆーの奥手で慣れてないから!!』って。



 これが沖田龍児先生の新作『ヤバい女に恋した僕の結末』の冒頭である。このブログだとチャンピオン読者比率高めだと思うんですが、『家族のオキテ』を覚えている方も居るでしょう。




 主人公・森岡護は新進気鋭のホラー作家で30歳童貞である!!そんな彼が



 2018253.jpg


 オタクの理想を具現化したような彼女をゲットしてしまいます!!真面目な護クンですが、その真面目さ故に早く男女合体してウルトラマンエースになるんンだ!!と焦って先走ったところに



 2018254.jpg



 夫を名乗る男が登場!!



 え?どおゆうコトですか?と混乱している護に


 2018255.jpg



 亭主パンチ炸裂!!!!!!!


 すかさず『この女は清楚なオタク受けしそうなナリをしてますが超ヤリマン』と語り(雑な説明)



 2018256.jpg



 護クンはKOされてしまいました。



 …というのが今現在までの内容なんですが、なんでしょう?ゲラゲラ笑いながら読んでいる自分がいるんですよ。『変身』を書いたカフカ自らがストーリーを語る時、笑いながらやってたという逸話を聞いたコトがありますが(うろ覚え)、何かその気持ちが少しだけ理解できたような気がする。そして、コレはマンガのキモなんだな~と思う。



 マンガは読者が読むものである


 そして、読者は退屈なものなど読みたくない


 その退屈に対してユーモアはとても有効だ



 …というコト。自分は『ユーモア』というのは『ゲラゲラ笑うもの』という捉え方もあるんですが、同時に『愛想』というのもあります。ハードな作品にこそユーモアは必須なんじゃないかな~っても思います。



 少なくとも読者が『つまらない』と感じる作品には『ユーモア』が感じられず『ひとりよがり』だったりするんですよね。大雑把なストーリーを書きましたが、この作品はそのユーモアの密度がハンパ無い。やはりマンガとしての面白さが充実しているのだ。



 しかし、このマンガはどうなるのか…?



スポンサーサイト

変化と時間             佐藤タカヒロ『鮫島、最後の十五日』

週刊少年チャンピオン
04 /30 2018


 もう、いい加減にオッサンなので『無理だな』と諦めているコトはイロイロありますが、その根っこの部分は『人間性』だと思ってます。もともと『人は変われる』という考え方には懐疑的なんですけど、歳を重ねるコトによってもう無理ってなる。福本伸行先生の『無頼伝 涯』で更正施設に入れられた主人公が言われるんですよね。『一回曲がった鉄の棒は戻しても筋が入っちゃっていて戻らないし、そもそも使い物にならない。一回溶かして、また型にはめるしかない』って。



 最近は高齢者のモラル云々で『老害』なんて言葉がありますが、これは前から変わらずあったコトで、ネットの発達により表面化して認識されたのだろう。そして、こういう高齢者になったら『もう無理』っていうのがあって、だから若いうちからできるだけ良い環境に持っていくコトが重要になるんです。



 変化には時間がかかる。




 2018248.jpg



 『バチバチシリーズ』の魅力もここに在る。



 マンガって、一つの事件をキッカケに主人公が成長したり心理変化があったりします。そんなに長い時間かけて描けないですからね。だけど実際は『長い時間かけて少しずつ』なんです。幸いにして自分は『バチバチシリーズ』を最初から今ににいたるまでリアルタイムで読んでましたが、その変化は確かに『少しずつ』を感じるものがあった。



 鯉太郎自身の根っこの部分っていうのは変わらない気もしますが、相撲を選ばなかったら彼自身は最初のままだったんだろうな~。環境は大事だ。なので、チャンスがあったら積極的に飛び込んでいきたいものです。


渡辺航・弱虫ペダル・第492話『先頭の三人!!!』

渡辺航『弱虫ペダル』&『弱虫ペダル SPARE BIKE』
04 /29 2018


 〇〇に勝ったアイツはさらに強い



 …というのを繰り返すのが少年マンガで『強さのインフレ』というのがあります。通過点になっちゃったらお役目御免である。




 2018244.jpg



 『弱虫ペダル』という作品はここら辺が全く分からない!!いや、多分、そういう感覚系で読むマンガなんだけど。


 ・前を引っ張っている人は消耗していく

 ・後ろについている人はラクに走れる

 ・人数が多いほど良い


 …というのが作品を成立させている要素なんですよね。以前、インタビューでプロの選手から『坂道って、何でドラフティング(味方以外の適当な選手にとっかえひっかえへばり付く)しないんですか?』というのに『これはそういうマンガなんで…』みたいに答えていたように記憶しているけど、そもそもコッチの法則性もイロイロとよく分からない。セリフでパワーバランス成立させちゃっているからなあ(例・応援うけたら力が沸いてきた!!)。



 そして、この法則性を考慮すると『最優秀選手はノブくぅん』になっている…という(汗)。



 今回は『明らかに有利な三人がそろそろ崩れる』という前フリをしているんですが、『それ、ちょっと分からない』というヤツでして。仮に鳴子が消耗しきっていても、三人居るし、リードもアホみたいにある。二人の箱学はもちろん、御堂筋くんはかなり絶望的な状況なんだよね……。で、ここで『鳴子は力尽きる』というセリフ出ているんですけど、これは『言ったモン勝ち』になっていてケンシロウの死へのカウントダウンみたいな。



 それにしても悠人くんはせっかく箱学愛に目覚めたというのに二人からはすでに忘れ去られている上にストーキングまでされて今回のインターハイは幕というのが切ないなあ…。



 もう、広島呉が『東村をガッチリサポートして追い上げてきた!!』という展開にしても構わないぞ!!ただ、そんなコトするとただですら今年中に終わるのも怪しいインターハイが来年以降になるのが確定してしまう…。



どっちなんだ…?            森田将文『出陣★昆虫武将チョウソカベ!』

週刊少年チャンピオン
04 /29 2018


 マンガに於いての『永遠の課題』の一つだ。



 作者は描きたいものを描くのがいいのか?



 …である。よく聞く話ですが『編集部寄りの要請で描いた作品が大ヒットして、相応のキャリアを積んだ!!次回作は描きたいモノを描く!!』というヤツで、実際描いてみたら『ウケなかった…』という。『描きたいモノ=読者が面白いと感じる』ではないというマンガの残酷さ。




 2018250.jpg



 『チョウソカベ』はどっちなんだろう?と思ってます。



 これは全くの勘なんですが、作者としては『昆虫武将との旗獲りバトル』の方を積極的に描きたがっているように感じる。が、俺個人が『面白い』と感じているのは日常パートであり、特に今回のようなアシカと獏の『不器用ながら積み重なっていく友情話』だったりする。もちろん、これも描きたい要素だと思うのですが、ウェイトとしてはやはり『旗獲りバトル』なんじゃないかな~。



 今回の話を発展していって欲しいんですが、そうなると本筋からどんどん逸れていくしな~。マンガは難しい。


だから直球!!         水森崇史『マウンドの太陽』

週刊少年チャンピオン
04 /28 2018


 名作『巨人の星』は若い方もタイトルぐらいは知っている作品だろう。このマンガのウリは『魔球』である。主人公・星飛雄馬が魔球を投げてライバルたちと戦うところにある。



 では、なぜ魔球なのか?



 …というのを知る方は意外と少ない気もする。高校生までは優秀な投手として問題なくやれていたが、プロに入ってみると『球が軽い。そして、これは体格の問題だからどうにもならない』という弱点が表面化して『魔球に頼らざる得ない』という理由がそうで、その結果『左腕を破壊して投げられなくなる』というラストになってしまった。



 マンガでも『そういうのある』と思います。




 2018249.jpg



 このブログをよく見てくださる方は感じているかもですが、まず自分はこの『マウンドの太陽』という作品の評価はかなり高い。その理由として『スタンダードな直球スタイル』だから…というのがある。そして『それが退屈』という方が居るのも分かります。俺も若い頃は『変化球のマンガ』にやたら食いついていたからね~。


 だけど『ストレートが投げられないから変化球しか無い』というマンガも多いのよ。いや『ストレートで打たれるのが怖いから、とんでも無いクソ球を投げて打てないだろ』ってやる子供みたいなのもある。奇をてらったマンガってのは一瞬面白いんだけど、棒立ちしてりゃフォアボール…しまいにゃ押し出しなんです。


 この『マウンドの太陽』から感じられるのは『やる気になれば変化球でも打たせて取るもできるよ?だけど、やっぱストレートだよな?』という作品に対する熱い心構えを感じる。ならばバッターボックスに立つ読者はフルスイングで臨まなくては!!



 ちなみに『東京野球女子百景』『ファインプレー』は変化球の作品と言えましょう。



 ぶっちゃけ最近のチャンピオンはつまらなくなってきたので、この『マウンドの太陽』はかなり精神的支柱になってたりするんだよ……。いや、好みの連載が立て続けに終了して『今はたまたまそういう時期』と思いたいんですけどね。


俺からも          安部真弘『あつまれ!ふしぎ研究部』

週刊少年チャンピオン
04 /27 2018


 2018246.jpg



 いや、さすがにおかしかんべよ!!



 …と思ってしまったのが今週の『フシケン』だ。春日先生、ことね部長が訴える前にそんな感じでさばいていたの……?この人が保健室レベルの仕事で良かった。普通の病院だったら確実に医療ミスで死人が出ていたよね。


 ちなみに中学生まではメチャクチャにチビ助だったので、鈴のダークな気持ちも分かります。


その過程で           平川哲弘『ヒマワリ』            

週刊少年チャンピオン
04 /26 2018


 マンガに対する哲学・土台は各々ことなりますし、『そういう考えにいたるのも分かるよ』とは思いますが、分かるからと言って合意する理由にはならない。



 『今の読者は癒しを求めている。現実を忘れるためにイヤなトコロ・カッコ悪いトコロ・苦労しているトコロなんか見たくないんだよ』というのを正当化させる理由にはならない。『売れなきゃ意味ないじやん』なんて言葉が続くと思うのですが、そういう目先の考え方してんじゃねぇよって思うわ。


 
 マンガだからこそ、現実に対して『何とかなる』という活力を与えてナンボだろ。マンガを逃げるための道具にしない。マンガをより楽しむために。



 2018247.jpg


 
 ここ最近の『ヒマワリ』はギアが一段上がったような面白さがある。


 今回は『裏方のバックダンサー』の他に『狭いクルマに詰め込まれて』『雑用までやらされる』というものだ。こういう描写ってイマドキじゃないよね。古くのチャンピオンの名作『750ライダー』なんかは当時誰もが憧れる750バイクを高校生が乗り回してカッコイイ……なんてありましたが、一方ではバイトしてローンやら維持費に追っかけまわされたり、そのバイトの中で理不尽に怒られたりしたものです。


 でも、そういうのって大事だよ。絶対。


 自らが求めるものに対しては『ラクして手に入る』なんてある訳ないんです。かなりツライことしないとダメです。それをしても入る保証はありません。だからこそ全力で少しでも確率あげなきゃいけないんですよね。成功なんてのは結果論なんだから。


 そして、なんだかんだキチンとこなしていルミエール(仮)を見ていると『確実に近づいている!』という手応えも感じるなあ。




 ……ところで『若いアイドル女子を手篭めにするDQNアイドル』とか時事ネタを意識してそろそろやっても…。これも平川先生だし。

 

 

チャンピオン21号の感想

今週のチャンピオン
04 /25 2018


 来週は合併号つーコトで、ゴールデンウィーク中は是非とも『マイコン刑事』を書きたいとか思ってます。いや、頭のおかしいアチョーマンガもかなりやりたいンですけどね。最近はさすがにそういう作品減ってきたんで、おのずと昔のに集中しちゃうんですよ。そして、その昔のマンガって奥深くしまっていて『どこにあるか分からない』状態だったりして……。



 今、メチャクチャやりたいのが もりやまつる先生の『疾風迅雷』ですね。新撰組が池田屋事件の時にタイムスリップして……という今のラノベの逆行ってますが、そんなのはまだまだでして……まあ、狂ってますわ。あとは森田信吾先生の『攘夷幕末世界』なんですが、なぜ話題にならなかった?といレベルでアレです(思想的にも)。電子書籍化してほしい…。高橋ゆたか先生の『伊達千蔵』も捨てがたい…。



『弱虫ペダル』~別記事にしました。


『フシケン』~別記事にしました。


『ビースターズ』~別記事にしました。


『六道の悪女たち』~乱奈ってどこまで状況把握してんだろ?


『週刊少年ハチ』~エピソードとして切り取ると『俺はそう思わないけど、割といいんじゃない』かな?ただ、マンガ家になるという目的からスタートよりどんどん後退しているというのはマジすごい。あと、主人公にはやっぱり感情移入できません。なぜならそれより高みに立っている人は『その苦しみを自ら克服してきた、或いは今も戦っている』と信じているトコロが自分にはあって、『分かりますか?』なんて態度は『あまりに想像力に欠けた幼稚さ』に映ってしまうからです。なので自分の作品世界であれば『分からねぇよ…分かりたくもねぇッ!!』でパンチくれて完結しちゃうんだよなあ…。


 ただ、ここら辺の主人公はいかにも現代的であり、オールドタイプの自分としては「考えさせられる作品」でもあります。


『浦安』~今年もまた広島の調子がいいからネタになるかな?


『ヒマワリ』~別記事にしました。


『鮫島』~別記事にしました。


『魔入りました!入間くん』~別記事にしました。


『マウンドの太陽』~別記事にしました。


『開田さん』~え?いいトコのお嬢さまなの?


 …なんか、納得。


『チョウソカベ』~やっぱ、日常回のが馴染むな。


『幼なじみは全知全能』~別記事にしました。


『木曜日のフルット』~今回はハシラのアオリとセットにすると面白いな~。これ、単行本に是非とも収録してほしい。





それじゃない!!            佐々木善章・森尾正博『肉極道』   

週刊漫画TIMES
04 /24 2018


 ヒイキにしていた近所の蕎麦屋が高齢化のためか閉店していた。ショックである。


 年に2~3回、その時の気分で食べていた。そこで食べたい時が年に2~3回あったのだ。そこの蕎麦屋でなくてはダメなのだ。



 で、そこがスゲー旨いかっていうと、俺はそういう話をしているんじゃないんだ。メチャクチャ旨い蕎麦屋ならば栃木市の某店が最高である。鮫皮のおろし板でワサビをすりおろす本格派であり、『美味しんぼだけの世界ではなかった!!』と感動した。でも『食べる』ってそうじゃないんだよな~。


 その閉店した店はセットの丼物とか含めて『たまに食べたくなる』のだった。そして蕎麦ともなれば時として『緑のたぬき』が最も食べたかったり、山田うどんのセットであったり、スーパーで売っている冷凍とか『時と場合によって違う』というコト。最高なものがイコールその時のベストじゃないんです。




 2018241.jpg



 すごい分かる!!


 何?分からない?なぜそれが分からない?



 …と言いたくなるのが今回の『肉極道』のアンサー編だ。前回はコチラで。


 そう、女子会を開いて新たな客層をゲットしようとしましたが、そもそもに料理が喜ばれない…という展開になってしまいました。これはスゲー分かります。『確かに同じ蕎麦だけど、今食べたいのはそうじゃない!!』ってヤツだ。山田うどん入って鮫皮おろしでワサビとかじやないんだ!!あのいかにもな蕎麦であり、腹加減によっては謎メニューのお餅とか食べたいんだ!!



 2018242.jpg



 さて、彼女を笑顔にしたメニューは何だったのか?やっぱり、これでこそ『肉極道』のメニューなんですよね。『肉極道』という作品は『肉料理のみ』という縛りがありますが、だからと言ってどこそこの高級和牛とがじゃない。だって舞台が大衆食堂だし、掲載誌が週刊漫画TIMESなんですから。



 だけど、埼玉さん(仮称)をはじめ、埼玉寄りのマンガでもあるんで山田うどんとコラボしても全然一向に構わない!!いや、むしろコラボすべきだ!!


え…?それってそうなの?            板垣巴留『ビースターズ』

週刊少年チャンピオン
04 /24 2018


 多数決、って考え方は確かに優れているんですが、『少数派意見を無理矢理潰す』って側面もある。その少数派意見のが『後々の正解』であった場合などは特にやばい。



 あくまで経験則からの考え方なんですが『人の思考』てのは『感情型』と『理性型』があって、『感情型は比率が高く、理性型は少ない』とも思います。例を挙げると選挙なんかでタレント議員が当選しやすいのも『感情型』が多いせいではなかろうか?なんとなく、良さそうというノリで。



 2018231.jpg



 あ、分かる!!



 多分、俺もこういうシチュエーションだったら『でもそれはそれ。これはこれ。実際、感情的な部分でこういう事件が起こるんだから、こういうのは理性的に処理しようよ』とか思っちゃうなあ。『処理』ってあたりにドライなトコロを自分でも感じますが。


 そして『とても言える雰囲気じゃない』というトコロまでのセットまで分かります。


 今回のコレで自分は結構ジュノが好きになったな~。ここまで機転が効いたり賢くないのではありますが。あと、ハルってやっぱり『あざとい』よね。そういう器用さというか女の情に作用するポイントはジュノに備わってないってのも感情移入したくなるのかもしれません。彼女は感情を絡める時も理性を介入させちゃう癖があるんですよね。


 割と貧乏くじタイプだコレ。


宇都宮 勇

魔中年の書く、かなり結構ダメダメなブログです。週刊少年チャンピオンの感想記事をメインにやってます。

メールはコチラまで
BQE01233(あっとまーく)nifty.ne.jp