2018年08月 - 豚か狼か
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悔しさは本人のもの               水森崇史『マウンドの太陽』

週刊少年チャンピオン
08 /31 2018



 『悔しくないのか!!』



 …と必死にハッパかけている方には悪いなあとは思うんですが、『なんで?』って俺は感じちゃうんですよ。『そのコトに関しては別にそれほどでも…』という感じで。好きなコトに関してだったら勝手にそうなるし、そしてそうなったものは『俺のものであり、俺の中の問題』と思っているので。なんつーか『悔しさ』の部分は干渉しちゃいけないって考えているんですよ。だとしたら自ずと湧いて出てくる…って。ここら辺はひょっとすると現代の若い方のが同意いただけるかな?



 昔は『悔しくないのか?』という教育のやり方が通じたのか、はたまた俺が特殊なのか?ただ、俺は『悔しくないのか?』と決め付けて押し付けられて、頑張りを強制されるのが大嫌いである。悔しさは本人のものでしか無いんだ…と信じている。





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 『マウンドの太陽』が面白すぎる。俺の中で。



 今回は無残にも降板になってしまった藤吉の『悔しさ』が描かれている。



 で、俺が好感持ったのは『チームメイトの誰もがこの悔しさをバネに頑張れ!!』という言葉を言ってないコト。ここに水森先生の思想が反映されているかは分からないのですが『悔しさは本人のもの』という認識があるようにも感じる。つーか、これは見方を変えれば『厳しい』という側面もあるのよ。



 『悔しくないのか?』というのはタチの悪い甘えも生む。これを読まれている方…特に社会人だと分かると思いますが、『機嫌の悪い上司』が『不機嫌を撒き散らせて』あまつさえ『無意識に周囲にご機嫌を獲るように仕向けている』という人種の存在だ。これは『悔しくないのか?』のもたらした結果のように思うんですよね。



 自身の『悔しい』は自分で決着つけなきゃいけない。だから他人が煽っちゃいけない。



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ヒロイン大戦略          安部真弘『あつまれ!ふしぎ研究部』

週刊少年チャンピオン
08 /30 2018



 昔のマンガって今ほどヒロイン指数高めじゃなかったのよね…。なので書店のマンガコーナーはむさ苦しい野郎が表紙であるコトが多数でした。



 が、今世紀初頭からヒロインを前面に出したマンガが対等してきて、その波に『乗っちゃった作品』も結構あったんですよね。そういう作品は結構売れました。


 当然今は『ただヒロイン出していれば売れる』なんて時代ではなく、イロイロと工夫が必要になってきた。一時期変な語尾を連呼するヒロインなんかが流行りましたが、今考えると悪夢だよな……。アクセント程度でいいのに、それに命賭けている感がたいそうヤバかった。



 ただ、それでも『ノウハウは共有財産として蓄積さてますよ』というのは感じますね~。




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 …と言うことで新ヒロイン・田中さん登場!!



 まあ、厳密に言うと以前にちょこっとだけ前フリで出てきたのですが、これは『撒き餌』的なテクニックと言えましょう。初めて読む方・ライトな読者にとっては『特に問題無い』という反面、熱心な読者には『俺覚えているもんね~』という優越感を与える。もちろんこれは『良い意味』だ。マンガは読者に気分良くなってもらう為のサービス業でもあるのだから。



 そして、ここから『作品にこれまでなかったタイプ』として大々的にアッピールしておく。ここら辺は安部先生の配分の巧さが光る。
手当たり次第にヒロインを投入して自爆なんてこたぁ無い。連載二年目突入というタイミングで作品にフレッシュ感を与え、しかしヒロイン三人組は脅かさない…という立ち位置に留める。



 今後の指し手としては今回ちょっこっと示唆された『意外に真面目?』というギャップを味にしてくるか、それとも『カラッとした明るさ』を前面に出すかイロイロと場面を楽しくしてくれそうだ。



 マンガに於ける巧さ、って気付きにくかったり地味だったりするんですよね。



チャンピオン39号の感想

今週のチャンピオン
08 /29 2018


 …と今年の残りもあと四ヶ月か。



 そんな中で『囚人リク』のご帰還です。ビックリ。完結したマンガを再び連載記事として書くとは思わなかったな~。しかも、帰還が早いっス!!やっぱりチャンピオン誌に於いて『囚人リク』という作品は特別なんですね~。このまま一年枠の深夜アニメとかにしてもいいのよ?





『ヒマワリ』~別記事にしました。



『弱虫ペダル』~別記事にしました。



『浦安』~ドリフで扇風機が飛ぶネタがありましたが、これは今世紀版として楽しい!!こういう発想出るのは浜岡先生ならでは。



『ビースターズ』~別記事にしました。



『フシケン』~別記事にしました。



『入間くん』~別記事にしました。



『鬼コメ』~別記事にしました。



『アカトラ』~個人的にと前置きしますが、サッサと『五人の手下』と戦わせた方がいいんじゃないかと…。過去の『ダイモンズ』は実績ある米原先生にも関わらず、サッサと一人目倒しに行っちゃったしなあ。



『吸血鬼すぐ死ぬ』~俺が高校生の頃のゲーセンはフツーに脱衣麻雀置いてあって、これまたフツーにプレイしてたなあ……。脱衣麻雀の復権ならんか?



『ジュニオール』~顧問がウンコ過ぎていいな!!コイツ、このまま出番あるのかな?



『マウンドの太陽』~別記事にしました。



『週刊少年ハチ』~別記事にしました。



『開田さん』~別記事にしました。



『チョウソカベ』~別記事にしました。



『フルット』~最近は都市伝説って流行らんのかな?





 『囚人リク』の外伝パターンで『スメラギドレッサーズ』やら『悪徒』なんかを続けてもいいんだけどな~。






 

会社組織の側面           平川哲弘『ヒマワリ』

平川哲弘『ヒマワリ』
08 /28 2018



 技法…というかトレンドなんですが、ここ最近変化の兆しを感じているのが内部組織の描き方だ。



 主人公がその組織に属しているが内部の足の引っ張り合いからだんだんと上に立っていき、ライバル組織との戦い……という図式に変化が現われた。内部組織は意外にマトモどころか有能で、それと共にライバル組織に立ち向かっていく…という感じに。ここら辺でパッと思い浮かぶのが『シン・ゴジラ』かな(あれが立ち向かうのはゴジラだけど)。



 『失われた20年』と言われるように内部の無能っぷりに辟易しているんですよ、皆は(暴言)。いや、あんまり年上・先輩を軽視したり排他的に見るのはいかがなものかと思いますが、そのぐらいの酷さを皆感じているんじゃないでしょうか?ほら、オリンピックの準備なんかなんでこんなにアタマ悪いんだ?としか感じ無い。利権が絡まなくて常識的に物事考えられる人ならば『とにかくやめさせろ』以外の感情しか出ないでしょうに。



 現実があんまりにも酷い。マンガを超えるぐらいに組織がグデグデの時代だから、今度はマンガの方がマトモになっているという逆転現象になってます。一時期エロゲーヒロインはDQNキラキラネームが流行りましたが、現実がアレなのでまともな名前のヒロインが増えてきた…という逆転現象です(マンガ学説)




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 さて、今週の『ヒマワリ』なんですが、ライバル組織のやり方を『汚い』と思いますか?



 いや、これが学生さんとかならいいんですが、それなりに社会経験積んだ人は『強者が弱者の突出を防ぐ戦術』みたいに感じるでしょう。これは『強者の立場じゃないとできない』というのもあるし、戦術の正否の話でなくて『そういうものだね』という話なんです。



 なので、ワイドシャロウ社長・広瀬は一度は激怒してリモコン叩きつけようとしましたが、ハッと我に返って『やるべきことはそれじゃない』と自身をクールダウンさせてます。



 うーむ。すごい。



 何回も書いてますが『ヒマワリ』が始まった当初はバイオレンス・ショウUPでそれこそ内部でミミッチイ足の引っ張り合いというのを予想していた(そして、それも面白いのが平川先生)のだけど、組織のマンガとして真っ当で面白い。非常に賢いマンガです。



 そして、衝撃の展開でラストに繋がってますが『どう転んでも面白くなることが約束されている!!』という手応えがビンビンしているな~。



弱さも描く。それ以上に。            板垣巴留『ビースターズ』                 

週刊少年チャンピオン
08 /28 2018


 俺の大好きな作品として『修羅の門』が挙がるが、この作品は『主人公が絶対に負けない』というコトになっている。



 まず主人公・九十九の使う古武術は二千年の歴史の中で一度も負けたコトが無い(一度だけ先祖がこれは引き分けだな…と判断した戦いがある)。そして、九十九は『負ける時は死ぬ時だ』と思っているから。



 が、『俺つえー』の無双作品でも無い。むしろ九十九自身の強さが内包している弱さを魅力的に引き立てている。自分はマンガの役割って『強さ以上に弱さを描くコト』と思っているトコロもある。だからこの作品が好きなんです。




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 そして『ビースターズ』……特にルイ先輩が好きなのは『弱い』からなんですよね。



 弱いってのは現実世界では『悪』なんです。悪いコトにされちゃうんです。弱いのは努力が足りないとか、世間は弱肉強食とかの言葉に押し切られちゃうんです。だって、それが『弱い』ってコトなんだから。



 だけど、この『弱い』っていいな~って思う時もあるんですよ。



 それは『強い』だけじゃ問題解決できないって局面が人の世には多々あって、そんな時に『弱さ』ってのが役に立つ時があるんですよね。そんなに毛嫌いするもんじゃないし、弱いを排除しようとするのは浅はかだと信じたいんですよ。



 重ねて、マンガってのは強い以上に弱さを描くって重要だと思ってます。



マンガ文法、各々      増田英二『週刊少年ハチ』       

増田英二『実は私は』 『さくらDISCORD』
08 /27 2018


 チャンピオンの偉大な先人の作品として、横山光輝先生の『バビル二世』は外せないだろう。



 普通の少年が、超能力を得て世界征服をたくらむヨミと戦うストーリーで、今のマンガに最も影響を与えているのは『バビル二世』ではないか…とすら思えてくる。


 が、個人的に感嘆しているのが『その超能力にも制限がありますよ』というマンガ文法が明確化されているコトにある。例えば主人公は陸海空に分かれた『三つのしもべ』がいるのですが、実はこいつはヨミの近くでは『使えない』となっている。便利な超能力でも『これはできない』等の線引きがなされている。『仲間がやられた!!くそぅ!!』と何の前フリもなく覚醒したりする、現代の作品のが雑だったりする。



 もちろんマンガってのは『楽しんだらオッケェ』だと思っているので、そのノリが合致する方は存分に楽しむのが良いだろう。が、それを認めるというコトは『楽しめないヤツが発言する』というのが無くてはフェアでは無いし、そういう方の為の作品があっても良い。それが多様化だ。


 俺は『嫌なら読むな』『楽しめなかった理由など書くな』みたいな考え方はアリだと思うけど、俺個人は認めないと考えてます。





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 むちゃくちゃすぎてすごい……。



 このマンガを楽しまれている方には申し訳ないし、その気持ちは個人として大事にしてほしいのですが、俺は『別な意味で面白くなっている』のが『週刊少年ハチ』だ。この作品は『盛り上げ重視!!マンガ文法は忘れろ』というノリがスゴい。仮に俺がマンガスキルを完璧に得て、着想力も比肩できる者がいない領域に達していても『描けない作品』だな…と感じる。絶対に描けない。ブレーキがかかっちゃう。



 今週の話は『イイ話』として着地させてますが、いろいろと『ええ…?』という疑問符のオンパレードだ。『二位以下のチームは作中で描かれなかったけどどうやっていいねを稼いだのだろうか?(なんか算数レベルで数が合わない)』『世間からの学校への非難はどうなったの?』等々なんですが



 『退学はしてもらうけど、これまでの学費は返却してツテのあるマンガ学校に編入できるようにする』



 …ってのはかなりムチャクチャだ。いや『これは皆が本気になるように仕向けた訳で退学はありません!!』となったら『ふざけた展開』ってなるだろうけど、『進路数ヶ月で宙ぶらりん』も後味を悪いのでこうしました…というやっつけ感はどうしても感じる。なんつーか、盛り上げる為に主要キャラ殺して『どうせ生き返るんだろ』って思惑が透けて見えるような。悪評がたってその渦中の生徒なんか受け入れたくないでしょ。マンガ学校としては『あの有名なマンガ家さんを輩出しました!!』というのを最も得たい称号であり、それが実利にも結びつくんだから。



 これが『その個人のマンガ文法に抵触しない方』となれば良いし、盛り上げを優先させたコトは分かる。が、やっぱり『大きな疑問を感じてしまう』のは俺がマンガに対してガチなトコロもあるんだよな~。そう言えばちょっと前までマンガ家さんからは『半分、青い』がイロイロ突っ込まれていたしなあ…。



 あと、エンマ先生をはじめとして『キャラクターがブレブレで衝動的に言動している』って感じちゃうなあ…。特にこれが読んでてクエスチョンを肥大させている。盛り上げ重視の作品ってのはこの領域までいける…というのは皮肉でもなんでもなく『興味深い』と感じてきている。



 これは本来の興味の持ち方では無い…というのは重々分かっているが、別な意味で興味深い領域に入ってきたなあ。









経験値          森田将文『出陣★昆虫武将チョウソカベ!』

週刊少年チャンピオン
08 /27 2018


 一応はマンガブログなどやってますし、記事数もそれなりになってきたんですが『じゃあ、自分よりマンガ読んでいるヤツがこれ同じコトできるか?』と聞かれたら『多分、難しい』って気がする。逆に『自分よりマンガ読んでないいヤツでもそれ以上の結果は出せるかもしんない』という気もする。



 …というのも『俺よりマンガ読んでいるのに、思考の幅が狭いんで定着してない』と感じるコトが、これまでの中で結構あったから。確かに、その人はマンガを読んでいる。読んでいるにも関わらず


 ・内容を覚えて無い

 ・内容から考えてない

 ・ただ楽しかったぐらいの感情

 ・刹那的

 ・作者名などのデータが入ってない



 …という感じ。リターンされる経験値って『人それぞれなんだな…』と痛感する。ともすれば『スライム一匹・キメラ二匹倒したから経験値はこんだけ』みたいなお会計思考しちゃうけど、得られる経験値は本当に違うなあ…と。




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 『マンガのキャラクターの経験値はリターン多めになるように考え、行動する。納得できるもので』



 …というのを今週の『チョウソカベ』から感じた。確かに獏は対人関係苦手で逃げるように屋上階段に避難してたんですけど、『その逃げるはキチンと経験値として蓄積されていたんだよ』というアンサーになってます。



 逃げる、って言葉はやっぱりネガティブなんですけど『それを経験値として活かせるか?』ってのは現実世界においても当てはまりますよね。



渡辺航・弱虫ペダル・第507話『ウォーターゲートダイブ!!』

渡辺航『弱虫ペダル』&『弱虫ペダル SPARE BIKE』
08 /26 2018


 自転車で走るってコトは『それなりに距離を乗る』ってコトでやっぱり雨にはやられたりします。



 で、そういう時は『無理をしない』ってコトでサッサと引き返すんですが、これがレースだと『そうはいかない』ってなってくる。





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 久々に御堂筋くんしてるな~って気がします。そして、してやられる弱泉くんも。



 そう、おそらく多くの読者が読みたい『御堂筋くん』はコレなのである。最近は『口が悪くて威圧的』な彼でしたが本来はコッチだ。先日、Amazonプライム入ったんで、アニメの方観てましたが、やはり御堂筋くんの初登場シーンはインパクト絶大!!会話の中にも『相手を挑発させる』という賢さを感じるんですよね。



 今期のインターハイがここから面白さを盛り返すことは無い。あまりにも冗長だし、おそらく今年中には決着つかない。個人的にここからの最善手を考えるならば『両者ノックダウン』→『坂道対山岳・黒田』の二対一バトルかな~と考えてます(帰ってきたウルトラマンでもよく使われた手法)。しかし、いくらなんでも三日目だけで二年ぐらい(以上?)かかるとは思わなかったなあ…。


繊細さ               水森崇史『マウンドの太陽』

週刊少年チャンピオン
08 /26 2018



 もともとは『お遊び』だと思うし、だいぶ廃れてきた感じはしますが、いまだに『血液診断信奉』というのは根強いのではなかろうか?アレって結局『誰にでもある一面』を書き連ねているだけに過ぎない…って気もします。



 言い換えれば『誰でもイロイロな面を持っている』ってコトでもあるんです。





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 今回の『マウンドの太陽』は雑でパワー型の阪田が主役!!



 周囲がかなり頑張っているにも関わらず、結果が出てないので落ち込む…という繊細さを見せている。チームが良いムードなんで『俺たちの流れきてるぜ!!』と言い出してもおかしくないのですが、これによって『キャラがブレた』ってコトは無く、むしろ『キャラに深みが増した』という印象になっている。



 また、太陽が語りかけて阪田が復調しますが、そのリズムをイズミンが取っているのも面白い。このマンガ、あらゆる動作がチームで連動しているんですよ。これ、何気にスゴイ。だいたいのスポーツマンガで『できてないコト』でもあるんで。



察する              西修『魔入りました!入間くん』

週刊少年チャンピオン
08 /25 2018


 『忖度』という変な言葉が定着して気持ち悪なあ…と思います。



 『察する』というのは本来美徳であと思ってたんですけど、ここ最近はネガティブに使われますよね……。なぜか『相手が強要するって意味合い』に。



 ちょっと違うんじやないかな~と。




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 これなんじゃないの?




 確かに『察する』というのはスキルだと思うのですが、大事なのは『してくれたんだ』というコトに対する感謝だと感じてます。今回は不器用な二人がお互いを察し合っているのが心地良い。



 そもそも、このマンガは『相手の良い部分を見る』というのが大きい。一見、優柔不断にも感じられるかもですが、いつの時代もこういう余裕ある優しさってのは欲しいものですね~。



 さて、このストーリーはキリヲ先輩はどう関わってくるんだろ?それとも顔見せで、もうちょっとしたら本題に入るのかな?




宇都宮 勇

魔中年の書く、かなり結構ダメダメなブログです。週刊少年チャンピオンの感想記事をメインにやってます。

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