2018年11月 - 豚か狼か
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微々たる           石黒正数『木曜日のフルット』

週刊少年チャンピオン
11 /30 2018


 マンガというのは『ここを見てくれ!!』ってシーンには大きなコマとか使ったりするものですが、同時に『小さなコマの破壊力』というのも見逃せない。マンガに関して思い返してみると『好きなシーン』って案外そういうのも多かったりする。


 小さなコマとか繋ぎのシーンとかって『作者の信念』みたいなものが反映されるんじゃないか…って思うんですよね。時として決めゴマ以上に。




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 『今回のフルットと似た状況で、昔他誌の担当が酔った老害とガチバトルになりかけた』



 …と石黒先生は今週のコメントに書いているけど、だとするとかなり実体験が反映されているのかもしれない。冒頭の白川先生はかなり切羽詰っているトコロに、困った人に絡まれて気持ちがガリガリ削られているんですがラストシーンが良い。



 白川先生が笑顔になっていて気分転換が成されているんですよね。今回のエピソードは『ここに気付く』というのがキモです。これを感じられないともったいない。あと、石黒先生って『フルット』の初期から一巻してこういう細かいトコロに心血注ぐタイプですよね~。やっぱり『フルット』で印象深いシーンってこういうの多いんですよ。




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まさかの         安部真弘『あつまれ!ふしぎ研究部』       

週刊少年チャンピオン
11 /30 2018



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 『イカ娘』の実績もあるし、おそらくアニメ化も視野に入っているのが『フシケン』なんですが、人気投票の結果により意外にも人気があるのが発覚してしまった旭先生である。



 この人は『残念な大人』ということであり、その要素として『なぜか友達がいない?』というのがあるんですが、今のトコロそれに対する『なぜ?』が描かれてないのが引っかかる。むしろ『いや、フツーに好かれるでしょ?こういう人』という感じ(ラブでなくライク的に)。


 おそらく登場当初はアレコレ考えていたけど、次第に『好ましい』ってキャラになってしまったのだろう。俺としてはカレー食べている時にウンコの話をするぐらい強烈なキャラクターでもいいんだけどな~。



 今作も成功軌道に乗っているというのもあってあんまり無茶できないのかもしんない。そして、俺みたいなヤツが喜んじゃうダメキャラはライト層には『やっちゃダメ』ってのも分からなくも無い。


余裕の無さ            板垣恵介『バキ道』

週刊少年チャンピオン
11 /29 2018



 マンガに於いて『負けるヤツ』というのはセリフに余裕が無く安っぽい挑発するもんだと相場は決まってますが…




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 やはりと言うか、ここ最近のオリバの弱体化は切ない……。『範馬刃牙』シリーズに於いて決着まで二年近く使ったキャラとは思えない暴落ぶりである。



 ただ、仁王像からの攻撃イメージはやっぱ、板垣マンガだな~という気もする。こういう発想はやはりスゴイ。そのスゴさが断片的で今のトコロ『流れを作れてない』ってのが惜しいんですよね~。前作の本部覚醒みたいなサプライズを待ってるんですが、このまま『生贄消化マンガ』にならないよう頑張りどころって気がします。


チャンピオン52号の感想

今週のチャンピオン
11 /28 2018


 おおっと、あと一か月で新年かよ…。そしてやはり『弱虫ペダル』は決着しないで来年に持ち越しなのね…。




『フシケン』~別記事にしました。


『ビースターズ』~別記事にしました。


『浦安』~別記事にしました。


『吸血鬼すぐ死ぬ』~意外に甘みで押し切れそうな気も…。


『入間くん』~別記事にしました。


『ヒマワリ』~別記事にしました。


『ボスレノマ』~別記事にしました。


『もういっぽん!』~別記事にしました。


『鬼コメ』~別記事にしました。


『ジュニオール』~杉浦が不憫だな…。


『マウンドの太陽』~別記事にしました。


『アカトラ』~いよいバトルなんですが、アッサリと決着しそうな予感も。主人公、特に苦戦しなそうだし。


『週刊少年ハチ』~あくまで自分が感じてしまったコトと前置きますが、マンガ家マンガは大好物なんだけど、この作品ほどキャラクターたちから『マンガが好き』を感じられなかった作品は初めてでした。『バクマン。』なんかも手段って感じでいけ好かないのですが、あれはワザとやっているだろうし、そこ見据えてヒットさせてきましたしね…。

 また、設定とか統合性がかなり酷かったですね。特に『入学前に成績悪いと退学してもらうなんて言ってないのに、いざ退学になると他校への斡旋とそれまでの授業料などは返済』とか訳が分からない。マンガはマンガですが、マンガの世界にもルールや文法はありますからね。

 ただ、そういうのが気にならないでマジで楽しめていた方も居るのも事実で、もし自分がマンガ家になったらそういう読者を楽しませることもできないんですよね。多分、俺のそういうトコロがダメでもあるんだけど諦めるしかないし長所と思うコトにする。



『フルット』~別記事にしました。



 そういえば最近のチャンピオン、スポーツマンガ枠が拡大してるな…。


800回            星野茂樹・石井さだよし『解体屋ゲン』

週刊漫画TIMES
11 /27 2018


 2002年のラジコン世界戦における優勝マシンは『タミヤTRF414M』であった。


 そもそもタミヤというのは模型・ラジコンで有名なメーカーであったが、ラジコンにおいて『競技志向のマシンは作らない』という傾向にあった。おそらくマニアックにカリカリするのを避けたかったからだろう。しかし、全体的な要望があったのかTRF(タミヤ・レーシング・ファクトリー)が発足。人気カテゴリーである1/10ツーリングカー・TRF414Xを開発し、それを進化させたのがTRF414Mである。


 ところがこのTRF414Mは設計が古かった。時代はアソシエイテッドのTC3を筆頭とした『シャフト駆動による鋭い加速を武器にしたマシン』が主流になっており、414Mの『オーソドックスな2ベルトスタイルは時代遅れ』と見られていた。


 
 が、実はこの414Mはセッティング幅が異常に広いという長所があったのを多くのラジコンファンは軽視していたのだ。コースや条件が特殊で各選手が苦戦する中、『まずやらない・まずできない』というセッティングを可能にした414Mが勝利を掴んだ。ちなみに記念キットも発売されたが『セッティングもその時のまのなので説明書どおりに組むと走らない』というハラショーなものであった。




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 このブログで度々書いている『解体屋ゲン』がいよいよ800回に突入!!


 しかも今回は異世界編というトチ狂ったアニバーサリーだ。いくらオタク界隈が『なろう系で無双』が流行っているとはいえ、このマンガでそれをやるとか……。


 かと思えば、身近な社会問題をいち早くテーマにしてみたり、最新鋭の技術情報、時にはこれが萌えか…という名言を残した『秘密の花園』などもある。この作品は多岐に渡る展開が『できる』のである。ラジコンでいうならば『異常にセッティング幅が広い』という感じで。



 マンガ評論は俺のような個人でも可能な時代でもあるし、まして、そろそろ『スゴい』の時期でもあるんですが、この『セット幅の広さ』に注目されるコトってあんまり無い気がする。だけど、長期連載を可能にするのってこの要素が備わってないと厳しい。



 今回800回を達成した『解体屋ゲン』ですが、この要素がこの作品の最大の強みになっている。ここまであらゆる題材を受け止められる作品はそうそうないだろう。いける。この世のほとんどの作品が到達できない1000話&100巻もかなり現実味を帯びてきた。まだまだこの作品の快進撃は続く!!


削り         平川哲弘『ヒマワリ』

平川哲弘『ヒマワリ』
11 /27 2018


 マンガというのは『盛る』も大事だけど、それ以上に『削る』のも大事に考えてます。



 これに関しては『訓練』だと思ってます。例えば『休日にあった面白いコト』を話す方がいるが『朝起きて寝るまで』をダラダラと喋るような方が居る。それがいかに面白いことであってもツマラナイにしかならない。


 『休みに観た映画が面白かった』みたいに焦点が絞られるとなかなかよろしい。たいていの方は他人の休日に興味などが無いから焦点を絞るのは大事だし、その映画が話題になっているものならば聞き耳を持ってくれやすくなる。ここに興味を持ちたくなるようなトッピングができればさらに良し。その際、無駄な部分は削る必要がある。





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 やはり、柊木が新メンバーになりそうだ。



 そもそもに『彼のエピソードは必要であったか?』と考えればやはり答えは導き出されるので、ここら辺の予想は難しいものではない。が、彼のエピソードの中で『メンバーが離脱したからアイドル諦めた』というのがクエスチョンとして提示されており、そのアンサーへの興味を持ってもらうように仕掛けてある。



 これでいきなり柊木が登場して新たにメンバー入りしたら『いかにもとってつけた』という感じになるからだ。仲間を増やしてナンボのマンガなんかでベルトコンベア式に追加されるのはシラケるものがありますが、こういう無駄を省いて興味をもってもらうテクニックとして今回は興味深い。



孤独は…             瀬口忍『囚人リク』

瀬口忍『囚人リク』『ボスレノマ』
11 /26 2018


 ヤツを孤独にし、友人などは一切与えない!!孤独は人間をカラッポにするものなーーーーッ!!




 ……!!



 当時、中学生であった俺は始まったばかりの『ジョジョ』を読んで衝撃を受けた!!主人公・ジョジョに対して運命のライバルとも言えるディオ!!頭脳明晰&腕っ節も強いパーフェクトな男!!



 なんてミミッチイ真似を……という意味で衝撃であった。が、時間差でやってくる『いや、これってブン殴るとか学力スペックの差を見せ付けて劣等感味あわせるより効果的だろ!!』と考えたら『あれ?やっぱりディオってスゲェやつなの?』となりました。




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 まさか30年以上経って、再びこの作戦を目にするとは思わなかったよ……。



 ディオは『こんなのもあるんだ!!』と見たコトも無い花火で周囲を買収しましたが、コチラは板チョコであり、スーパーで100円位で買えるコト考えると40円分ぐらい…?



 あ~でも『これも分かる』なあ。俺も牢屋にブチ込まれて何年も囚役するならば、多分『こういうもの』がたまらなく食べたくなると思うんですよね。値段の高いものとかでなくて、こういうの。



 そして、孤独に対してイラついてしまっている膳所にもやはり人間はあったのですね。彼にとっては他人とは『利用する道具』程度なのかもしれませんが、それでも『着ている服がはがされる』というのは心もとないものなのかもしれません。


渡辺航・弱虫ペダル・第520話『標高2000m』

渡辺航『弱虫ペダル』&『弱虫ペダル SPARE BIKE』
11 /25 2018



 ラジコンというのはイベントの折には予選があって、本戦があり、かなりのマシンが走行するのですが、『次第に路面コンディションが変わってくる』のだ。ここら辺はマチマチではあるんだけど、オフロードとかになるとコースそのものが削れたり地面が乾ききってカサカサになったりする。



 なので、その時に応じた走りをしなければならない。いや、それどころかドライバー同士のクセとか相性もある。ここら辺はコンピューターゲームでは届きづらい領域に感じます。



 だけど条件は皆一緒なんだよ…というのは本当のコトなんだ。




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 手嶋なんかと考えが被ってしまった!!



 いやまあ、確かにそうなんです。辛かったり苦しかったりすると『そのコトすら忘れてしまう』っていのうがありますが、条件は一緒なんですよね。これはとても解かるな~。



 それにしても、思い出ブースト山岳ターンになりますけど、イマイチ目立たなかった黒田に何かあったっけ?あと、前回のインハイでボトルの約束忘れちゃったのもあるんで、今回は委員長から受け取った炭酸飲料でパワーアップは果たして欲しいですね~。よくよく考えるとこのマンガでラブ要素あるのって山岳と委員長だけやん!!



反ってきました              板垣巴留『ビースターズ』

週刊少年チャンピオン
11 /25 2018


 大ヒット作品『頭文字D』は読まなくともタイトルは知っている方も多いだろう。走り屋の熱いバトルを描いた公道レースマンガだ。


 その中で、作者・しげの秀一先生は『ラブ要素』を描きたかった思惑が随所に感じられるのだが、この作品のヒロイン(?)茂木なつきがエラく不評だ。


 それもそのはず。手当たり次第に『ちょっといいな~』と思った男子生徒とヤリまくり、あげくに援交でお金をもらっていたりする。主人公とイイ感じになりましたが、その援交が発覚して気まずくなるも、主人公のバイト先に押しかけて自分もバイトを始めてしまう……等々。



 嫌われないはずがない。



 そして、それを読んだ当時の自分も『イヤなヒロインだな』と思っていた。が、最近読み返してみると『ああ…そういうコトか』と納得している自分に驚いた。ドラマ『スクールウォーズ』でのセリフ『みんな一生懸命なんだ。信じ、待ち、許す…これが愛だ』というコトを描きたかったのだろう。間違いから立ち直る話をラブと絡めて描きたかったのだと。



 
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そんな予感が走る!!



 そりゃ、手当たり次第にいろんな男とヤッて、好きな人が確定したから『その人にだけ愛されたい』なんてのはマンガ論法として釣り合わない。なんつーか『清算』とか『返済』しないとダメなんじゃなかろうか?


 その方法がどうなるかは分からないし、それが読者の反感を買うかもしれないけど『自身を見つめなおし、変わりたい』と思う気持ちが大事なのだと今の自分は思ってます。



 自分はどうも『清算しないで結果を得られる』というドラマに抵抗があるので、ここからしばらくはハルの頑張りを見守りたいと思います。




教えてもらう            村岡ユウ『もういっぽん!』

週刊少年チャンピオン
11 /25 2018


 最近よく書いているコトですが『アップデートを怠る』ことが転落の始まりだと思うんですよね。『自分の考え方が適合していて正しい』と思うならそれは人間として死んでいるって気がする。『無限のリヴァイアス』では『黙っていても明日はやってくるし、そのこと自体は変えられない。だけど考えることをやめたらいけない』みたいなコトが描かれていてとても納得しました。



 なので『黙ってやってくる明日をそのまま垂れ流していると人間として劣化する』のです。長く生きていたからそれに比例して人間が偉くなる訳ではありません。




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 年下から学ばせてもらいました。



 …こういう姿勢ってとても大事だなと感じます。書類上は『大したことの無いランク』ではありますが、俺たちがほしいのは『書類上の記録じゃない』というコト。本当に強くなりたい、柔道を理解したい…という気持ちの前に『年下から学ぶ』なんてコトはむしろ喜ばしいコトなんですよね。



 ところが、それができない人間もいる。


 プライドと混同しちゃいけない。それは虚栄心であり幼稚なだけだ。学ぶ…というのは生きているコトとイコールなんだと思う。



宇都宮 勇

魔中年の書く、かなり結構ダメダメなブログです。週刊少年チャンピオンの感想記事をメインにやってます。

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