2019年03月 - 豚か狼か
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渡辺航・弱虫ペダル・第536話『最後の300m』

渡辺航『弱虫ペダル』&『弱虫ペダル SPARE BIKE』
03 /31 2019


 度々書いているコトですが『修羅の門』という作品が大好きです。


 作者は『活人拳でなく殺人拳としての格闘マンガを描いてみたかった』と言っているし、その要素が随所に見られている…俺自身が作品に納得しているのが大きい。『戦うという言葉はいつも自分のためにしか使えない』というセリフもこの作品らしさ…に感じる。誰かに期待されてその期待が高まるほとに力を発揮するという王道展開に対しての疑問符でもある。



 同調圧力が否定される昨今ですが、こういうのは根深い問題な気がする。




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 だから今回の坂道には負けて欲しい



 …つて自分は思ってるんですよね。坂道の戦う動機って『少年マンガらしい』っていうのがあって、それが好まれるとか読者の求めるアンサーというのも分かるのですが、自分としては『説得力が弱いな』っていうのはある。ここで負けて『さらに説得力を持つ強さを身につける』というのが見たいんですよね。



 ……それにしても山岳は『委員長からもらった炭酸飲料』をまだ使ってないなあ。昨年度はあろうコトかボトルの約束を書き忘れるし、まあ描かなくて良い部分ではあるけど……ほとんどの読者は忘れているかな?何しろインハイの三日目だけで二年半ぐらいやっているからな~。早い段階でリタイアした鏑木と銅橋は忘れ去られているんじゃ…?







 
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VS新しい価値観           田中優史『パンキー』

週刊少年チャンピオン
03 /31 2019



 俺が生きている間での最高の発明は『インターネット』ですね。これから先にこれを超えるものはおそらく無いと思っているし、過去にもこれに匹敵するものは無いのではないだろうか…とすら思っている。



 そして、それぞれの思考が可視化されたコトによって、思考・思想も共有かされる。例えば近年話題のブラック企業問題などはインターネットが無ければやりたい放題だっただろうな~。



 それはそれでとても良い部分なのですが、そのスピード性と極論性には『疑問』があるのも事実だ。



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 プロ教師 猿



 …とまあ、以前は殺し屋稼業をしていたパンキーさんが装い新たに教師として帰って来ました。



 前回もそうなんですが、この話もまた『古い価値観』という気がする。何だかんだ『殴って解決』というのは揺るぎ無い。



 が、古い価値観=間違っている・劣っていると考えるのは早合点であろう。アナタがもし今の価値観にしがみつき絶対視するならば、将来の老害確定である。アップデートしないと置いていかれる。だけどアップデートってのは『古い価値観から学ぶ』ってのも重要で、マンガというのは特にそういう役割が強い。



 そういう意味では『パンキー』を殺し屋稼業から教師というジョブチェンジにしたのは英断であり、この3回の集中連載で結果に繋がるといいな~。そう言えば最近は教師モノマンガって少ない気もするんで。


エロスは激怒した            西修『魔入りました!入間くん』

週刊少年チャンピオン
03 /30 2019



 これ、大真面目に書いてますが『他人の性癖を許容できないヤツには近づくな』ってのがあります。


 いや、性癖というのは『個性』なんですよ。今のご時勢では声高らかに言われている『多様性を認める』ってヤツ。多様性を認めるってのは『お互い様だろ』って感じですね。自分の場合。多少の迷惑は構わんから、俺がはからずもやっちゃった場合は勘弁してね…ってサジ加減だ。特に性癖は認めたく無い部分・理解できない部分…そして嫌悪する部分もあるけど、『折り合いを付けて楽しんでいればオッケー』って感じになれないヤツは無理ですわ。そして折り合いをつける…ってのは理性である。犯罪とか悪いコトをしない理性。


 迷惑をかけないように努めているコトに対して認められないのは人としてミミッチイのではなかろうか?




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 一瞬だけエロい女…それがクララ。



 このマンガ、アニメ化でNHKですが『合法』なのが頼もしい。性癖ってのは面白いもので全裸スパーンより、靴にコーフンするとかあるからね~。そして、それは個性だ。悪意をもって攻撃しない限りは許されるものなのだ。



 クララという合法キャラを使って、これからもドンドンエロスの開発をしていたただければ嬉しかったり。



イイ奴扱い               いづみかつき『鬼のようなラブコメ』

週刊少年チャンピオン
03 /30 2019


 ちょっと前の50thアニバーサリーコーナーに載ったのが みさき速先生の『特攻天女』なんですが、このマンガが終盤の頃にチャンピオン誌の購読が始まった為にストーリーはイマイチつかめてなかった。



 が、なんだか核となる女性キャラクターの過去の回想でかなりヤナ奴に描かれていたんですよね。で、そいつがイロイロ悪さして意中の人に詰め寄られたら『死んでやる。死んだ人を悪く言う人はいないもん』って飛び降り自殺しちゃう(未遂)んですが、なかなかに強烈であった。


 確かに、核心を突いているなあ……って。




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 思ひ出の土田、イイ奴扱い!!



 なんかコレ、すげー分かる。人の認識って『曖昧』なんですよね。『曖昧』だから恋愛とかって成立するとも思える。悪かった奴が『ようやく並程度』になったのに『イイ奴』になってしまうのも『落差』であって、なんつーか感情で行動が左右される奴ってコロッと転んじゃうような気がするんです。



 そう、感情でしか行動原理がないヤンキーとかDQNとか土田の取り巻きとかね(問題発言)。



 このまま帰らなければ土田はどんどん評価が高まっていくような気がする…。



端折りテクニック          恩田チロ『ヤンキーくんメタモルフォーゼ』

週刊少年チャンピオン
03 /29 2019



 『学校の成績が良くてもアタマが良いとは限らない』というのはたいてい低脳のやっかみなので慎みたいところですが、確かに『当てはまる』という部分もある。


 その要素のひとつに『伝達』がある。これは社会人にとって求められる能力だ。仮に優秀かつそれを理解しているとあっても伝える能力が無くてはお話にならない。要約せずに1から10まで話してしまう方ってのは珍しく無い。



 そしてマンガというのはその能力をとても求められるのだ。




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 ヤンキーが女体化しました。



 …とコレを開始1ページで済ませてしまう…というのが面白い恩田チロ先生のユー読みきりである。何しろ開始1ページ目であるからにしてあんまり注目されないのだが、コレはとてもスゴイテクニックである。



 と言うのも『アタマが良いけど説明下手』な方は『女体化するまでのプロセス』+『女体化した時の動揺するリアクション』を描いてしまう。それなりにキャリアのあるマンガ家さんでもやってしまうのだ。



 が、『いらない』『冗長になって読者の意欲が下がる』『ここより他の部分を重点的に楽しんでもらおう』とバッサリ切り捨てられる部分に『巧さ』やら『賢さ』を感じる。



 マンガはそりの技術がとても重要だ。


 
 むしろアタマが良い方はハマりやすい部分でもある。そうじゃない…というのを理解できない。マンガは楽しんでもらう為にあるのであって、それを妨げる部分はガンガン削っていく『技術』なのだから。



 それにしても前回は『鬼』で今回は『男の娘』といういかにもチャンピオンな題材を選んだ恩田先生なんですが、自分としては「むしろ連載を意識してスタンダードでちょっとエッチなラブコメ』を描いてみてはどうだろう?というのがある。マンガとしては楽しめるのですが、俺は特に『男の娘』とか『性別チェンジ』みたいなのにグッとクる性癖では無いんですけど、大多数的にはどうなんだろう?
 


 ここ最近、講談社のラブコメ攻勢を見るにつけ、秋田書店はここら辺でズ抜けた作品が欲しいんですよね~。やっぱり俺って秋田書店好きだし。


渦中のアノ人            板垣恵介『バキ道』

週刊少年チャンピオン
03 /29 2019



 イロイロうるさい時代なんですが、マンガ表現に於いて『明らかにモデルは渦中のアノ人だ!!』というネタは大好物だ。



 そして、そのあからさまに分かってしまうモデルの人がメチャクチャ悪いヤツだと最高です。ちんちかが固くなるぐらいにコーフンしますね~(最悪だ)。





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 この顔、イライラするな~。




 先日、『ガンダムシード』を今更全部観たんですが、出てくるキャラがとてもイライラする。好きな方には申し訳無いが特にラクス・クラインがイライラする。『艦これ」だと9人ケッコンしているようなヒロインスキーの自分ですが、コイツはホントに嫌いで嫌いで仕方ない。嫌い過ぎて楽しく観れる。この感情分かる?イライラするものって『観たくなる』んですよね。俺にとっての『イヤなら観るな』は寝言に等しいんですよ。



 さておいて



 まるでイヤガラセのようなタイミングで出てしまった金竜山ですが、全く臆するどころかアクセルをベタ踏みにして攻めているのが良い。実にイライラする良い表情だ。



 だって、たかだかマンガなんだがら、このぐらいの悪役顔に描かれた方が楽しいに決まっている。マンガってそういうトコロでかしこまって気を使うようになったらダメなんですよね。



 これがいつもの板垣先生なんですが、チャンピオンの表現のラインが他誌より『おおらか』なのは板垣先生のそういうトコロがデカいと思ってます(あと、浜岡先生)。これからも『たかがマンガ』という意味でこのラインを死守して欲しいものです。


これ、ひょっとして…?            安部真弘『あつまれ!ふしぎ研究部』

週刊少年チャンピオン
03 /28 2019



 マンガで『進捗度』を感じさせる…ってのは大事なりコトだと思ってます。


 キャラが何かの目標(例・野球マンガで目下のライバルに勝利する)があって、その為に努力して、その努力が目的(勝利)に近づいた…と実感させなくてはダメだと思ってます。昔読んだラブコメマンガで主人公を想う幼馴染が闇堕ちして、そこから立ち直るんですが、再び闇堕ちするという展開があって、あれは完全な悪手だったな~とか思ってます。10キロ歩いて目的地に苦労して着いた…と思ったら『実は残り10キロ』となったらかなりイヤになる。だったら最初から『残り20キロ』のが良い。



 が『全く進捗しないから良い』という作品もある。




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 チャンピオン誌であると、安部真弘先生がそれだろう。前作『イカ娘』では対人関係がほとんど動かない。決定的に変化(特にラブ方面)するコトは無かった。それどころかあの長い連載期間でも夏という季節はピタリとも動かなかった。



 もちろん、ここら辺は『フシケン』も変わらない。大原部長は三年生なんだから進路でイロイロあってもよさそうなものなのに『二つ年上の先輩』として全く動かない。



 それだけに、このコマはちょっとビックリした。



 どうやら鈴は感づいている模様である、と。ここら辺が全く変化しない作風だけに『意外』ではあった。





 …なんだけど、ここからビクとも動いてくれないような気もする。


チャンピオン16号の感想        

今週のチャンピオン
03 /27 2019


 なんか突然『クローズワースト路線』になってしまったチャンピオン誌なんですが何なのだろうか?


 『弱虫ペダル』が盛り上がった時はやたらスポーツマンガ増えたし、そういうトコロは秋田書店ではあるなあ。ただ、ヤンキーマンガを推すならば 小沢としお先生は外せない。こーゆー『マイルドヤンキーが面白おかしくすごす日常)っていうコメディ色強い作品もまた重要です。そして、そこに絡めた人間ドラマを描かせればやはり小沢としお先生はトップクラスの方であります。

 個人的には『ガキ教室』と『777』の社会問題に絡めた路線も好きなんですが…。そして、今チェックしてみたらなんと!!小沢先生って92巻もチャンピオンコミック出しているのよ!!ビックリ!!



『弱虫ペダル』~別記事にしました。


『スペック』~別記事にしました。


『入間くん』~別記事にしました。


『浦安』~この前は万引きGメンやっていた仁ママが、話の流れとは言え万引きするとは(笑)。


『フシケン』~カラートビラ絵なんですが、やはり鈴はムネは控えめなのね…。


『ビースターズ』~別記事にしました。


『もういっぽん!』~別記事にしました。


『鬼コメ』~別記事にしました。


『パンツァー』~新キャラ出てきましたけど、これってむしろ仲間になるんじゃ…?


『こむらさん』~別記事にしました。


『ヒマワリ』~別記事にしました。


『オヤマ!菊之助』~別記事にしました。


『木曜日のフルット』~別記事にしました。



 次回のリバイバルは『ビースターズ』ですね。アニメ化の絡みもあるんですが、最近の作品なんで何とも久々感に薄いな~。





発明              チャンピオン暗黒リバイバル①西川淳『王様のオーパーツ』

週刊少年チャンピオン
03 /27 2019


 マンガブログ続けていて痛感するのが『どれだけスゴイかを理解できる』ってのがとても困難であるってコトです。その人がスゴくても周囲の評価が適切でなかったら活かせない。俺のバイブルとも言える作品『栄光なき天才たち』も周囲が理解できないが故に輝けずに終わった天才たちの物語でありますが。


 だからこそ自分は『天才』って言葉を安易に使えないトコロはあります。まず『俺ごときに理解できているの?』って。だけど、時間の経過と共に『理解の深度』も上がっている(と思いたい)ので、今だ~こそ取り上げたいチャンピオン作品もある。



 ちょうどチャンピオン誌も50周年記念でリバイバル企画やっておりますので『俺の選ぶ』という意味でピックアップしたいと思います。




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 …というコトで今回は 西川淳先生の『王様のオーパーツ』です。ええっと、この作品は一巻以降が出てないんですよね…。で、俺はと言いますと以降は切り抜き保存してあります。



 さて、マンガには『発明』というものがある。例えば『ドラゴンボール』の数値化によるインフレバトル・覚醒。『ジョジョ』におけるスタンドの異能バトル。『カイジ』から発展していったオリジナルルールギャンブル…そこに『バトルロワイアル』から要素を加味したデスゲーム系等々だ。


 もちろん、これらの要素は過去の作品から練りこまれ『発明として成立した』という意味だ。この『発明』にプラス『王道展開』もよし『ラブマンガ』でもよし、あらゆるジャンルにフィットさせられる。




 そして『王様のオーパーツ』はそういう発明をした。



 その発明はタイトルにもあるように『オーパーツ』である。このオーパーツはこの世のありとあらゆる場所に眠っており(宝探し要素)、その能力は様々(異能バトル要素)、発動条件・何を失うか(弱点要素)など様々な要素が盛り込まれた設定である。俺がマンガ家であり『そのまま俺の発明としてパクッていい』というならば喜んでいただく。こんなん一生頑張っても辿り着けないであろう発明なのだから。



 そして、マンガも面白かった。そりゃ、面白くなる。個人的には『ジョジョ』のスタンドに匹敵する発明だと思っているぐらいだし。



 が、先に書いたように『一巻のみ』という結果になってしまったのが悔やまれる。ちょっと前のチャンピオン誌は割とこういうかみ合わなさが常であった。ひょっとするとその頃の編集部は『面白ければ黙っていても売れる』『売れないのはつまらないから』と考えていたのかもしれない。


 それは大きな間違いで『かみ合わなかった』というのが正解だろう。事実、チャンピオン誌を出た瞬間に大ヒット作家…というケースも珍しくない。この『売れる』というのは正体不明の領域なんです。


 最近では『ツイッターでバズったマンガは売れる』ってのがありましたが、どうも『バズっても売れないのと売れるのが分かれる』というのがあって、簡単じゃない。売れるを明文化するのは人間社会で一番難しいコトだと思ってます。



 …ただ『王様のオーパーツ』は売れるマンガ特有の『発明』があったように感じる。その疑問は年々強くなっている。





常識…とは?            平川哲弘『ヒマワリ』

平川哲弘『ヒマワリ』
03 /26 2019


 アナタの基準を全体の総意みたいに語らないでください!!


 …って殺伐としたやり取りをネットをやってりゃ年中見るコトになりますが、やはり世の中には『常識』というのがある。その常識が自分に受け入れられないコトであっても、『だいたいこんな感じ』って把握するコトは重要なのだ。常識があるから世の中は機能しているんだし。逆に正論ブッこいて世の中を掻き乱して良い…という考え方は幼稚だ。



 まず常識を考えてからの判断だ。重要。



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 え?今更、そんな常識を!?



 …とまあ『ヒマワリ』から平川哲弘先生の作品に触れた方はビックリであろう。そう、これが前作『クローバー』では通常運転だったりして、久々にアタマの悪い(誉めてます)平川先生を見れて勇チャンはハアハアしております……。



 そう、『クローバー』の時は何が何でもケンカ!!であり、クローバーパンチで解決していた。バカな?と思うかもしれないが本当でしか無い。全43巻という長編にも関わらず、ストーリーの99パーセントはコレだ!!(確か1回ぐらいケンカしないで終わったエピソードがある)


 そして、ケンカの解決には『今更、常識を語る』というトコロに落としていてコレが妙にハマるんですよね……。大真面目に平川哲弘先生のマンガは面白いもん。



 『ヒマワリ』になってからは新たなチャレンジが読めて楽しいし、今後もどんどん続けて欲しいのですが、いいタイミングでアタマの悪いエピソードが入って良かった。これも平川先生の作風なんだから。





宇都宮 勇

魔中年の書く、かなり結構ダメダメなブログです。週刊少年チャンピオンの感想記事をメインにやってます。

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