2020年02月 - 豚か狼か
FC2ブログ

軽いノリ          西修『魔入りました!入間くん』

週刊少年チャンピオン
02 /29 2020


 
 マンガテクニックの話なんですが



 『あれ?俺またやっちゃいました?』



 みたいな なろう系というのは『読者を魅了するのには有効』ってのはあるんです。軽いノリなのに実はスゴイヤツ…というの。やっぱり『ラクしてチヤホヤされたい』『苦労はしたくない』というのは誰の心にも幾分はあると思います。ソコを軽く突く…程度のスパイスは有効。


 例としては、努力家の主人公が基本バトルしますが、たまに師匠が乱入して軽くいなしてしまう…という描写ですね。これは昔っからありますが、現在人気の『鬼滅の刃』でもしばしば見られるシーンみたいです(アニメって6巻までの内容なのか…)。




 2020088.jpg



 『入間くん』もまた例外ではない。



 悪魔という題材もあって、強いヤツは桁外れに強い本作ですが、そういうキャラって『一見柔和』で描かれている。力を誇示するキャラは逆に『発展途上』という感じ。



 ここら辺の配慮はこのマンガの秀逸なトコロで、明るく楽しめるのに一役買ってますね。



 
スポンサーサイト



どう転がる…?          田中優史『バクくん』

週刊少年チャンピオン
02 /29 2020



 昭和のウルトラシリーズ好きなのはよく書いてますが、そこで描かれている人間ドラマが好きなんですよね。で、ウルトラマンとか怪獣ってのは『その問題の象徴』であり、ウルトラマンが怪獣を倒すってのは『確認』であって、これがあるからドラマがサクサク進む。



 ですが『確認』ってのは物語に於いて最も大事な部分でもあると考えてます。エロゲにおけるエロシーンなんかも確認です。




 2020090.jpg



 『バクくん』という作品を読むと今のトコロは『ウルトラマンみたいな立ち位置だな~』という気がする。今回のバクくんの行動は読者に近しい立ち位置である りんたろーの代理戦争屋である。こんなコトを書くとずいぶん物騒であるが、俺、ウルトラマンのコトも代理戦争屋と思っているトコロあるし。問題は『りんたろーの意思から正しさ・守りたいと感じさせるものはあるか?』なんですよね。



 なので、今のトコロはバクくんをそんな感じに見てるのですが、このマンガがどう転がっていくかはちょっと分からない。


育てられない             細川雅巳『逃亡者エリオ』

週刊少年チャンピオン
02 /29 2020



 たいていの人間は型にはめられる



 …というコト。義務教育がコレだと思います。自分もまあ尾崎豊の世代であるからにして『それに対する反発』っていうのも分かるのですが、当時から『別に構わなくて良くない?』と感じていたトコロはあるなあ。俺としては型にはまって提示されたものに従い疑問なく生きていた方がラクなんで。


 これは優劣の話でないし、むしろ劣っているという気もしますが『個が強いヤツは何やっても型にはめられない』ってコトなんです。実際、自分が生まれ育った環境って『普通』なんです。家族もガキの頃から同じに育った姉も。が、どこをどう間違ったか俺はどこに出しても恥ずかしいオタクになってしまった。ただ、これはどんな教育をしても『絶対にそうなる』って確信もあるんですよね…。で、他ならぬ自分自身が『型にはまって疑問なく生きてた方がラクなのに…』って思っているんです。



2020093.jpg



 いや、だから無理なんスよ。それ。



 つーコトでパパは『修羅の門』で言うトコロの巌颪(いわおろし)を喰らって天国へゴートゥしてしまいましたが、まあ、ホントに分かってないなって気はする。パパの脳内には『教育でどうにかならないヤツが存在する』というデータそのものが無かったとしか思えない。


 まして、そういうヤツを従えようとするならば『殺し合い』に発展するのも当然なのです。


 今『当然』と書いたことに対して『???』ってなるのが教育で型にはめられる大抵の人です。この感覚を死ぬまでキープできれば安泰だ。先にも書いたように、個が強いというのは人間社会において『むしろ劣っている』ということなのだ。

ンな訳あるかッ!!          川端浩典『仁義理の海太郎』

川端浩典『仁義理の海太郎』
02 /28 2020



 マンガのせいにするな



 …って最近は考えるのですが、これは『多角的にだよ』って意味でもあります。もちろん自分にも『合う』と『合わない』がありますが、それは『自分が楽しめないレベルである』という可能性も疑った方がいい…というコト。アレやコレやら難癖つけてる場合ならば『それ、本人の問題じゃね?』って感じで。



 マンガを描くうえで欠かせないと思っているのが『常識』です。世の中の大部分が『こういうものだろ』と認知しているのが常識であり、これがあるから世の中が回っている。ネットとかになると『アナタの常識で語らないでください』みたいな論調もあるけど、それはアナタがズレている場合もあるのだ。


 
 で、マンガってのはその常識が前提となって、ンな訳あるかッ!!ってツッコミ入れるのが楽しいんですよね。



2020092.jpg



 ンな訳あるかッ!!



 …というツッコミを入れる心地良さ!!この対話感!!これぞマンガのくだらなさ、である!!


 
 マンガってあからさまにツッコミ待ちなトコロを理解できない人って一定数居て、こういう人は向いてないから読まない方がいいんじゃないと思います。俺だって理解できない常識の欠落がある。そういうのは『関わらない』のがベストなのだ。



 それにしてもこのマンガはどんどんヤバい方向に向かっているけど、俺好みのバカバカしさなので無問題である。

 

朽木倒し          村岡ユウ『もういっぽん!』

週刊少年チャンピオン
02 /28 2020



 チャンピオン購読22年ぐらいなんスけど、数々の名勝負というのかありました。



 その中で『外せないな』と思っているのが、佐藤タカヒロ先生の『いっぽん!』で橋対近藤の二回目の試合です。


 この橋という男、そもそも柔道の才能が結構ありましたが、これに気を良くして怠けてしまい当時は結構傲慢なヤツでした。で、イジメのターゲットにしていたのが近藤でありました。で、橋が怠けている間に近藤は必死に練習して橋を圧倒するようになり、橋はビビッて戦意喪失するという失態を見せる。


 で、心を入れ替えた橋は『俺は実際才能の無いヤツだった。だけど俺はこれからなんだ』というセリフがとても深く刻まれている。間違いを認め、自分の弱さを認める…人はいつでも『これから』になれる…という考え方が好きなんですよ。



 そして、必死にあがく橋に対し『時間切れで勝てる』と確信した近藤から一本を奪ったのが『朽木倒し』だ。ちなみに『鮫島』でも橋はスポーツ記者として登場したのが嬉しくて記事にしました。




 2020091.jpg



  朽木倒しは使っちゃダメなんスか?



 …まあ、ルール改定では仕方ないが勇チャンの好きな技が使えないのは切ないなあ。まあ、柔道ってこれ確実に殺せるだろって技もかなりあるっぽい(修羅の門知識)ので仕方ないかな…。


マウントポジション          浜岡賢次『あっぱれ!浦安鉄筋家族』

週刊少年チャンピオン
02 /27 2020


 『修羅の門』は俺のバイブルなのであるが、最終31巻はアホみたいに読み返した。


 だからこそ『マウントポジションの恐ろしさ』は知っている。実質的に『詰み』であり、九十九をもってしても腕を捨てて辛うじて逃れられたのだから…。



 が、同時に




 2020086.jpg



 なぜか笑えるんだよな、マウントポジションって。



 俺個人としては『ギャグマンガにこそ暴力は欠かせない』って思っているトコロがあって、だとすると『マウントポジションをユーモアタップリに描けるマンガ家は実力がある』と思っているんですよね。


 自分の中では漫☆画太郎先生こそが最強だと思っていたのですが、こうしてみると浜岡賢次先生も『分かっている感』がヒシヒシと感じられる。これはいっぺんガチのマウントを見て見たいトコロではある。




 それにしても原稿描いている時期から逆算してもマスクネタってのが良くも悪くも『モッている』という気もする。チャンピオンってそういうの引き寄せ過ぎ……。




チャンピオン12号の感想

今週のチャンピオン
02 /26 2020


 『鬼滅の刃』ですが、チャンピオンってああいうバトルマンガ無いですよね。何も時代背景をソコに合わせなくてもいいですが、バトルマンガ読みたいっス。で、チャンピオンがそれやろうとすると『娑婆王』になっているんだよな…。チャンピオンのマンガはやはりチャンピオンになっちまうのか…?





『浦安』~別記事にしました。


『入間くん』~別記事にしました。


『弱虫ペダル』~別記事にしました。


『ビースターズ』~別記事にしました。


『SHY』~別記事にしました。


『バキ道』~別記事にしました。


『さちおくん』~こういう子供の頃の思い出みたいの再現するの上手いマンガですよね。


『フシケン』~あさひ先生は黒下着なんだ…。


『メイカさん』~割とマジで晃汰に魅力が無さ過ぎるのはマズいんじゃいかな…と感じてきた。鈍感キャラというより無神経キャラのような…。


『吸血鬼すぐ死ぬ』~チョコパイ健康法!!そんなものあるのか?(コメントより)


『ロロッロ!』~浴場のち欲情って担当さんの仕事っぷりがアレでつくづくチャンピオンだな…。


『バクくん』~別記事にしました。


『もういっぽん!』~今回は試合前の士気の高さについて描かれてましたが、一見ふざけているように見えて実に良い状態ですね。


『逃亡者エリオ』~別記事にしました。


『海太郎』~別記事にしました。


『バブみン』~自動車の窓ガラス割る男がここで使われるとは…(汗)。ホント、チャンピオンじゃなきゃ載らないよ!!


『どらコン!』~作品も着地段階に入ったかな~。


『フルット』~別記事にしました。



 
 チャンピオン伝説の最終回が刊行されますが



 『悪徒』


 『デザートローズ』


 『ぶろぶれむちゃいるど』



 が暗黒最終回だと思います。この前、整理してた時『デザートローズ』の最終回が出てきた(汗)。野球マンガなのに実質的に主人公が実戦しないで終わった(汗)。単行本一巻が出た次の次の週ぐらいに突然終わってポカーンとした。『ぷろぶれむちゃいるど』は四話ぐらいで作者が逃亡してしまいプッツリ終わっていたり。タイトル通りのマンガであつた。






知識と教養         宮下暁『東独にいた』

マンガレビュー
02 /25 2020


 このブログでは度々書いてますが、『教養とは知識を得て、あらゆる角度から分析・活用する能力』という石ノ森章太郎先生の考え方に大変刺激を受けております。



 例えば『学校の勉強など社会に出たら役に立たない。もっと実用的な勉強をするべきだ』という意見は社会人になったら一度は耳にしたコトがあるだろう。しかし、学業に関してはダメダメだった俺ですが『それは教養が足らない』と思います。知識を教養として活用できなかったのは自身の問題です(これは自分への戒めでもありますが)。



 まあ、なんつーか、一から十まで世話焼いてくれるなんて思うなって感じです。



 2020083.jpg



 『東独にいた』



 まずタイトルを知り感じた。とても欲情する良いタイトルだな…と思った。そのレベルはともかくとして自分にも知識欲・教養欲がある。これがメキメキと刺激される。だから『良いタイトルだな』と思った。



 東独……それは1989年にベルリンの壁が崩壊するまで『あった』ものであり、作品としては『いた』と過去形になるという『知識』はあるものの、ではそこに絡む知識はお恥ずかしい限りである。そして当事者にとってはおそらく『現在進行形』であることから、その全てを把握することなど誰もできない。



 しかし、自分は知りたい。知りえたことを『教養』にしたい…と感じた。



 マンガは時代の変化と共にタイトルの在り方も変わってくる。流行りの『説明的な長いタイトル』も掴みとしてはアリだろう。しかし、やはり作品のタイトルは『知識と教養』を得たい…と刺激するものが嬉しい。



 ちなみにこの作品は『知識と教養』というものに裏切りは無い。実にワクワクして楽しめた。情報(知識)をキッチリ出して、今後どうなるのか?どういう意味なのか?という教養の育みの関係がキチンと成立する。作品の世界から5年後ぐらいにベルリンの壁は崩壊する。その間に『どんな物語があるか?』がとても楽しみだ。




 

弱くなる        板垣巴留『ビースターズ』

週刊少年チャンピオン
02 /25 2020



 『無限のリヴァイアス』のスタッフコメントにて『ユイリィは恋をすることで弱くなるんです』というのがあって、すごく納得したことがありました。


 フィクションの世界に於いて恋というのはネガティブな側面があっても、最終的にはポジティブになりますよね~。キャラを強くする。ところがユイリィは恋をすることによって、どんどん弱くなっていく。恋をした相手は自分と正反対のアウトローというのは少女マンガ的でありますが、この恋で彼女はめっきり弱くなってしまった。さらに恋したのはアウトローのブルーですが、なんだか最終的にはブサメンのルクスンと愛を育んでいきそうな予感もある。



 情愛で『弱くなる』を描くってのに興味あります。



 2020075.jpg



 愛情など持つべきでは無かった。



 今回はルイの父親・オグマの物語ですが、この歪みっぷりが悲しくて実に良い。



 そもそもルイを養子として迎えたのが『財閥の跡取りが必要だけど自分は子種が無い』という劣等感が根底に在るんですよね。道具としての息子が、必要でさらには遺伝子的に繋がりが無い。書類上での『息子』なんです。



 もともとドライな性格も後押しして、その『情の無さ』がオグマの強さでもあったんです。特に財閥の代表ともなれば『情の無さ』というのは強さに繋がる。適材適所で。



 だけど、ルイだけはドライになりきれなかった。自分は弱くなってしまった。



 …こういう悲しさって実はアチコチに転がっている『俺たちの日常』なんですよね。でもフィクションに於いては『恋することはパワーだ』って方がウケが良い。ウケが良いからそっちばかりになっちゃう。つーか、割とマイノリティな魅力なのかもしんない。



 愛情を持つコトが弱くなる…それでも得たことに『悪くも無かったかな』って描くことには希望を感じますね~。


エフェクト          実樹ぶきみ『SHY(シャイ)』

実樹ぶきみ『SHY(シャイ)』
02 /24 2020


 『浦安』の項目でメディア化には賛成と書いてましたが、やはり『向き不向き』というのは当然ある。


 例えば『孤独のグルメ』はアニメより実写のが向いているし、そしてロングランのシリーズになっている。普段マンガを読まない層にキチンと届いている。


 が、『セーラームーン』の実写(あったんだよ!!)は『やばいな』ってのはありますよね。そもそも舞台も主人公も日本であるというのに金髪碧眼なんだから。アニメだと違和感なかったりしてもこれは印象が変わる。あとあのきわどいコスチュームもアニメだからギリギリのライン(たまに見える)でしたが、実写だと見せるのがディフォルトだったり。



 で、『鬼滅の刃』はエフェクトんがスゴいな~って感心しながら見てました。これを製作したユーフォーテーブルという会社は、フェイトなんかでさんざんチャンバラ描いてきたから、ここら辺のノウハウの蓄積も大きいんでしょう。チンダル現象とかも引き継いでいるし。




 2020076.jpg


 アニメ化した『SHY』が観たい。



 …と思っている。特に今回のシーンはアニメにしたら実に良いだろう。この画像のシーンからスタッフロールが始まって、終わったところでラストシーンというのは心地良いに決まっている!!決まっているンだ!!



 そしておそらく最近のチャンピオン誌からすると『すでに動いている』って自分は考えてます。編集長が武川氏に代わってからここら辺のフットワークが実に頼もしいし。



 面白いマンガは単行本で稼ぐ…という時代では無くなったと思ってます。作品のメディア化だと。もし『SHY』がアニメ化してアニメしか観てない人…ライト層もキチンと開拓するっての大事よね。



 ただ、多国籍の作品なんで実写化は『進撃の巨人』の悲劇をまんま継承しそうなんで厄いな~。日本人が演じるレディ・ブラックは無理あんでしょ。


宇都宮 勇

魔中年の書く、かなり結構ダメダメなブログです。週刊少年チャンピオンの感想記事をメインにやってます。

メールはコチラまで
BQE01233(あっとまーく)nifty.ne.jp