戒め        おりもとみまな『ばくおん!!』 - 豚か狼か
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戒め        おりもとみまな『ばくおん!!』

おりもとみまな『ばくおん!!』
01 /29 2014


 『帰ってきたウルトラマン』(またかよ)の第二話『タッコング大逆襲』は自分の中で戒めとしてとても大事なエピソードだ。



 第一話で、怪獣の襲撃により繋がれて逃げ遅れた子犬を助けるために命を落とした主人公・郷をウルトラマンは見ていて宿主として選んだ。ウルトラマンというのは人間が倒せない怪獣を倒すコトができる……いわば神なる力だ。その神の力を貸すにあたってのふさわしい人物として彼を選んだ。


 『帰ってきたウルトラマン』は他のウルトラマンはおろか変身ヒーローものとして特異なトコロがある。『変身道具がなく、自分の意志で変身できない』という部分だ(中盤ぐらいからあやふやになりますが)。郷が必死に行動した結果の『ご褒美』として彼はようやく変身する。



 が、放送早々の第二話で、郷は『自分はウルトラマンである』という慢心と増長から勝手な行動をしてしまう。ならウルトラマンになってしまえばいい…というコトで変身しようとするが変身できない。ウルトラマンは『ふさわしくない』と判断したのだろう。隊を放送二話目でクビになるという処罰をうけ、アタマを冷やし、俺は人間としてどうよ?と考えるのであった……。




 どんなにすごい道具・力を得ても中身が良くなった…と錯覚してはいけない。むしろ、さらなる資質・品格が求められる……という意味でこのエピソードは印象深い。





 



 ようやく、今回の『ばくおん!!』が読めましたが、Twitterのタイムラインを見ると自転車乗りをdisってるといった具合の情報が散見された。読んでみて『なるほど』と思った。そして同時に『ニヤリ…』というような笑みがこぼれた。




 まず、作品は『どういう感想も読み手の自由』と思っています。これは前提です。そして、自分もこのマンガブログは自由に制限なく書いている。自由に書いているが、自分の意見が絶対に正しい……なんて思ったコトは一度も無い。この作品に対する感想によって『宇都宮は作品を見る目が無いアホ』と捉える方がいても当然であろう。が、同時に『誰が言ったか?』を重視する自分からするとその意見を参考にするもしないも俺の自由なんです。申し訳ないけど。



 だから、これが興味の無い方の意見であるならば『まあ、自転車が嫌いな人もいるよね…』程度の認識なんですが、『あの、おりもと先生だからな』という認識の元に読むとなると読む時の熱量が違う。そりゃ、そうだ。少なくとも、俺はおりもと先生が描く……というコトに対しては『何か意味がある』と警戒する。




 どんなにすごい道具・力を得ても中身が良くなった…と錯覚してはいけない。むしろ、さらなる資質・品格が求められる……



 …今回のエピソードを読んで真っ先に感じたのがコレですね。この考え方を拡大解釈すれば、お金を持っていてもそれを扱うセンスはあるか?とか、道具に使われてないか?という問いかけにも通ずるとは思いますね。子供の頃に読み聴きした『昔話』というのはそういう自由さがありますが、今回のエピソードはそういうテイストがあり、読者を試すモノともとれます。



 そして、何より耳に痛いのは『クルマは馬力!!バイクは排気量が価値観!!』というセリフがありましたが、若い頃は自分もそう思っていました。今は『バイクを楽しめたヤツが最強!!』と思えるようになりましたが。そして、そういうのを『ばくおん!!』は描き続けてますね。自分はそう信じてます。



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 ……ところで『ばくおん!!』の単行本は修正がかなりありますが、四巻で自転車が出てきたシーンに加筆修正されてたりする。俺は自転車に対して悪意をぶつけたい人がこんな面倒くせぇコトをするとは思わない。




 
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 ところで『ばくおん!!』仕様のKTMはキット化されないのか?出来れば標識セットで。

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宇都宮 勇

魔中年の書く、かなり結構ダメダメなブログです。週刊少年チャンピオンの感想記事をメインにやってます。

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