目を操れ        掛丸翔『少年ラケット』 - 豚か狼か

目を操れ        掛丸翔『少年ラケット』

週刊少年チャンピオン
08 /23 2015

 自分だと『マンガが当たり前にある時代』に生まれてきたのでけど、昔のマンガはコマごとに順番を振ってあったりする。


 もちろん、今はそういうマンガはあるかもだけど無い。それだけ視線誘導のテクニックを持っている……つーか、それをしないマンガ家志望者はふるい落とされるのだろう。


 マンガというのはネームのセンスで視線誘導が決まる。あくまで個人的ですが、現在活躍中のマンガ家さんで『この人独特』として楽しいのが『修羅の門』の川原正敏先生のシンプル構成と『アラクニド』の村田真哉先生の螺旋開放型(勝手にそう呼んでいる)が面白い。あと『マトイ・ナデシコ』の神馬耶樹先生はメチャ巧い。キチンとWebマンガに向いている見開きとか使っている。


 で、特に『バトルマンガ』とか『スポーツマンガ』というのはネームセンスというのが問われるジャンルだと思います。何しろ『読む時間が他のマンガより短い』ので『その時間を印象深く』しなきゃならないのです。


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 今週の『少年ラケット』の見開きが面白い。


 ここの見開きは縦に長いコマの連続にして、ドラマを魅せる為に『読者に注意を引きつつ、時間を遅くして読ませる』というテクニックだと思います(あくまで勘なんだけど)。セリフの多さを『読んでもらえる』のがメリット。ただ、この手法は乱発できないというデメリットはあると思います。多分、単行本あたり一回ぐらいかな?『少年ラケット』の毎回にコレがあるとちょっとリズムを殺すコトになります。まあ、必殺技は無闇に使えないからアツいんだけどね。


 見る者の目を操るからマンガは奥が深いんです。マンガは一生飽きないジャンルですね。


 
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宇都宮 勇

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