きらら系のベテラン         湖西晶『〆切ごはん』 - 豚か狼か

きらら系のベテラン         湖西晶『〆切ごはん』

まんがきらら系
09 /15 2015


 どういう人材を欲するかで答えは変わるとは思うのですが、自分としては『優秀な兵士とは戦果を上げたものでなく、最後まで生き延びた兵士』みたいに思ってます。


 ただ、マンガというのは『戦果』は確実に求められるわけで、やはり厳しい現実がある。きらら系は華やかなイメージもありますが、生存競争においては他誌より過酷なのは間違いない。



 きらら系を読むようになってかなり経つ。もう、きらら系は新進気鋭のジャンルではない。毎期のように何かがアニメ化し、時代の変化と共に現われた同人・アニメショップの販売戦略に欠かせない存在であります。そっちじゃ、いくら面白いマンガでも平積みになったりしない。ニーズが違うので。



 20150403.jpg


 そして、いよいよ『きらら系のベテラン』という数少ない称号が相応しいマンガ家さんも出始めてきた。無印で言うなら『三者三葉』のアニメ化も嬉しい荒井チェリー先生、そして湖西晶先生でしょう。両先生ともに無印きららの連載で単行本トータル二桁突入してますんで(俺的なベテラン目安)。


 マンガ家は過酷…というのは活躍する雑誌のコトもある。少年誌で描いていた方が、活躍の場を青年誌に移して、さらに年齢層高めになったりする(有名どころだとちばてつや先生とか)。もちろん自分としては『まだマンガなんかに満足してないんだ』と嬉しくなったりしますが、キープしているのは不動の評価として考えていいんじゃないでしょうか?


 もちろん湖西先生はアニメ化・ドラマ化・社会現象……というマンガ家サクセス(国友やすゆき先生イズムみたいなアレ)は無いのですが、自分としてはとても偉大なマンガ家さんなんですよね。そもそもきらら系にハマったのは『かみさまのいうとおり!』のマーヴェラスなシモネタの虜にされてしまったせいだろう。そして、それがいまだに『〆切ごはん』でも衰えずに楽しめている。


 また、巧さの光るマンガ家さんであるのも見逃せない。『〆切ごはん』という作品は①マンガ家ゆかりの奮戦記②毎回、何か食べ物ネタ(基本的に誰でも作れそうなお手軽メシ)をたったの八ページで成立させているというのが驚きだ。俺はマンガに関しては読む専門であるが、それでも『これだけの芸当が出来るマンガ家はごく限られてくる』というのは分かる。


 『ウルトラマン』なんかだと若い頃は実相時昭雄監督のエキセントリックな表現にしびれたものですが、歳をとってバルタン星人を撮った飯島監督の巧さも同様にスゴイな~と思います。


 湖西先生にはこれから先のきらら系を支えて、『巧いマンガ』で読者を魅了して欲しい方です。



 
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

宇都宮 勇

魔中年の書く、かなり結構ダメダメなブログです。週刊少年チャンピオンの感想記事をメインにやってます。

メールはコチラまで
BQE01233(あっとまーく)nifty.ne.jp