大人に逃げない         瀬口忍『囚人リク』 - 豚か狼か

大人に逃げない         瀬口忍『囚人リク』

瀬口忍『囚人リク』
09 /20 2015


 『ウルトラマンガイア』は根源的破滅招来体(こんげんてきはめつしょうらいたい)と文字通り不可解な怪物が襲い掛かる世界であり、それに脅かされる人々の心理描写が作品の随所に見られる。『石の翼』というエピソードでは、天体観測が好きだった弘希少年はそれをやめてしまう。『根源的破滅招来体がやってくる空に希望が無い。その現実を受け入れなくちゃいけない……』と。


 しかし、千葉参謀は言った『根源的破滅招来体は、確かに存在する。それが……私たちの現実だ 。そのことを受け入れるために君は空を見るのをやめたのかもしれない。現実を受け入れ、大人になっていこうと考えて。だが弘希、君が空を見るのをやめた時君が無くしたもの、本当に失ったものはなんだ?』と。


 自分も法律上の大人になってしばらくした頃でしたが、このセリフにハッとさせられた記憶がある。『大人』を便利な道具に置き換えちゃいけないって。



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 今週の『囚人リク』は久々の巻頭カラーで嬉しいです!!


 さて、今回は『稜線を手当たり次第に聞きまくれ』というローラー作戦的に動きますが、ドラマの方も熱かった!!


 『リクたちの脱獄計画の過程でおそらく二人の看守が殺された』というもの。これはどうしたものか?もし、アナタが当事者ならばどう感じるのか?困ったコトに『その件に関しては裁かれない』というのが悩ましい。個人的には『世界を維持させるために罪には罰が必要』というのはあるのですが、この場合は『世界を安定させるための行動に罪はあっても罰は無い』というコトなんで。


 『まあ、仕方なかった。誰も悪く無い』


 ……とするのが大人だ。残念ながらそれが大人だ。そして、それが世界を安定させるのだから。


 ……と思い込もうとしているんだよな。結局。


 『大人に逃げない』というコト。今回は改めてそれを実感しました。




 
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宇都宮 勇

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