そうしたかったから         松本豊『スメラギドレッサーズ』 - 豚か狼か

そうしたかったから         松本豊『スメラギドレッサーズ』

松本豊『スメラギドレッサーズ』       
09 /21 2015


 『帰ってきたウルトラマン』の主人公・郷秀樹はもともとはそこらに居る自動車修理工だったのだが、ウルトラマンに選ばれてしまった。怪獣タッコングが出現した時に『少年を救出に向かった』というのはいかにもヒーローチックであるが、そこから脱出する時に『繋がれて置き去りにされた犬を見て嫌だな』と思って、その気持ちに従った行動をしたから……なんですよね。


 そうしたいからそうした……という動機。これは本当にバカバカしいのですが、同時に説得力がある。そして、そうしたいのに従うのは難易度が高いのだから。



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 …というコトで二人目のスメラギドレッサーズの誕生です。もちろん泉ツカサだ。


 ここまでのストーリーの流れからすれば弥太郎がツカサをかばって痛い目を見る……これ以外・これ以上の変身動機は無い。それにしても『スメラギドレッサーズ』というのはつくづく俺好みのマンガだと感じる。おそらく設定とかは綿密に作られているのは感じるのだが、この作品に出てくる面々の動機は今のトコロ全て自我に忠実である。スケベな気持ちでかなでに群がる男子生徒も、組織の中で出世したい構成員も、世界征服を語るスメラギアも欲望に忠実なんです。ここら辺で妙にカッコつけたりしない部分は割と嫌いじゃなかったりする。


 だけど、かなで・梨谷さん・ツカサの面々の動機も本当に自我に忠実なのが嬉しい。『世界の平和を守る』『秩序の維持』等々は全く無い。『目の前の好きな人が危険に晒されているから』という動機だ。そして、こともあろうにその気持ちが強いとパーセンテージが上がるという傾向がドレスにはあるようです。自分は『組織』とか『国』とかそういう集団を全く信じていないトコロがあって、『個』の方を信じちゃうんですよね。『スメラギドレッサーズ』は『個』の要素が強いのが好きな理由だと思います。



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 ところで今回面白かったのが『事故的にツカサのオマンコを見てしまった弥太郎』ですね。


 『ラッキースケベ』という見方もあるけど、俺個人からするとトラウマになるなあ……。いや、やっぱり気になるアノ子のカラダのアチコチを見たいというのは至極真っ当なんだけど、こういうシチュエーションでいきなり一番大事な部分を事故的にみちゃったら……イロイロとヘコむ。罪悪感とかあらゆる負の感情でヘコむ。いや、ね。ムードは大事だろ!!


 そんなこんなを連想させて面白かった!!(所詮、他人事か…)



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 あと、今回は梨谷さんが制服回収してたりして、こういう(ストーリーには関係ないけどキャラの厚みが増す演出』は大好きです。彼女の成長をセリフに頼らずに感じさせてくれますね。



 そして、単行本化のニュースに続き、来週はまさかのセンターカラーです!!おおっ、奇跡の大復活!!タイミング的には単行本発売時にカラーあると思うので、もう一回ありそうですね。このマンガは『チャンピオンならではで他誌ではありえない』というのがあって、チャンピオンイズムを炸裂させています。今ならサンデーのタマを取れるかもしれない……!!目指せ三番手!!という感じで多くの読者に読んでもらえると嬉しいな~。


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宇都宮 勇

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