不合理なバカ         川端義浩『絶対防衛アシュラオウガ』 - 豚か狼か

不合理なバカ         川端義浩『絶対防衛アシュラオウガ』

週刊少年チャンピオン
09 /26 2015
 マンガというのは『習得するスキル』の取捨選択はあると思う。『キャッチャーな萌え萌えした絵』と『やたら繊細な劇画タッチな絵』であるならば前者のが収入も人気も獲得できるし、なにより困難度も低い。そして、後者はその逆だ。さらには高いレベルにも関わらず『時代遅れ』『下手』等々のネガティブな印象すら持たれかねない。


 マンガ家を目指すならば合理的に賢くやるのが重要ですね。



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 今週のチャンピオンのフレッシュマンガ賞のフレッシュ賞に引っかかった、川端義浩さんの『絶対防衛アシュラオウガ』のカットを見て思った。


 あ、この人は不合理なバカだな



 ……と。そして、タチが悪いと感じるのは『そんなの知っている・分かっている』という前向きな諦観だ。ここまでの画力がありながら気付かない訳が無い。


 80年代のマンガ家の武器として『メカが描けるコト』というのがあったのですが、今はそのスキルの価値は下がっている。それなら『瞬間風速が稼げそうな萌え絵』のが重宝されるであろう。実際、多くのマンガ家を抱えるネット配信サイトも『実はメカが描ける方が居なかった』なんて話も聞いた。


 具体的な部分は知らずとも、マンガ家目指すならば『そのぐらいは意識しておく』というのがこの人はできなかったのだろうか?これから先のマンガ家というのはそれでなくとも大変なのに……。確かに、このカットからは『ロボットもの』というカテゴリーに多大なる情熱を感じるし、『俺はそれで育ってきた』という信念すら感じるのですが、その情熱は別のベクトルに向けるべきであった。


 ……なのであるが、俺はマンガにおいては『不合理なバカ』が大好きなのである。そもそもマンガというのはコッチ側の存在であって、アタマの良いヤツが読むようなものではないから。


 川端さんは困難な道を選んでいるな……と思います。いつかチャンピオン誌に掲載されて、その時は自分にウレションを漏らさせて欲しいです。




 ……と思って検索をかけたら過去作品が出てきた。フルコンタクト実戦マンガ記事を提唱している手前ハッキリと書くけど『ずいぶんとヘタクソ』だ。しかも、ここから7年以上もあがいている。やはり『不合理なバカ』というのは間違いなさそうだ。


 やはりこういう人にマンガは微笑んで欲しいと思います。
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宇都宮 勇

魔中年の書く、かなり結構ダメダメなブログです。週刊少年チャンピオンの感想記事をメインにやってます。

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