委ねるな、挑め        村田真哉・いふじシンセン『アラクニド』 - 豚か狼か
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委ねるな、挑め        村田真哉・いふじシンセン『アラクニド』

ガンガンJOKER
09 /30 2015

 『俺の言うことが信用できないのかよ?』


 …とキレ気味に言ってくるヤツは信用できない。そして、そんな自分にちょっと安心する。


 長谷川町子の『いじわるばあさん』で、成人式の祝い金をいじわるばあさんが寄越して、それで新成人が酒を飲み食いするわけですが、いざ会計になって祝い金の袋を開けると


 『まず疑ってかかれ』


 …と書かれた紙が出てきた、というネタがあったが。このネタはかなり好き。これは人によって感じ方がかなり違うと思うのですが俺は『いじわるばあさんの優しさ』を感じた。経験則からの金言だ。これを活かすも殺すもあとはアナタ次第というコトで。


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 さて、最新刊の発売された『アラクニド』もいよいよ13巻を数え、ゴールが見えてきたように感じます。個人的な感想として今巻に於いては『作品の伝えたいメッセージ性』が強く出たのではないでしょうか?


 遡って一巻ですが『何があっても個を奪われるな』と蜘蛛は言い残してこの世を去る訳ですが、その個を奪うものとして『他人に委ねての思考停止』というのが描かれていたように思う。ことにアリスが軍隊蟻を仕留めたカギはここにあった。同時に100パーセント信じるというコトへの警鐘でもある。ここら辺は考え方の差として『認められない』という方もいると思う。ひょっとしたら『信じきって破滅する』という生き方をする人も居るだろう。ただ、自分が思うに


 『選択肢は一つで無いことを忘れるな』


 …というコトだと思う。『信じる』と『委ねる』は違う。人によってはイコールかもしれないが。


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 どんな苦境にあっても安易に逃げずに最善を尽くすコト……それが『挑み』


 このマンガのキメ台詞としては『殺すしかない』ですが、その『殺すしかない』の先にあるもの……それが今巻で示されたように感じます。力強く。


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宇都宮 勇

魔中年の書く、かなり結構ダメダメなブログです。週刊少年チャンピオンの感想記事をメインにやってます。

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