初期越えした新作         松本豊『スメラギドレッサーズ』 - 豚か狼か

初期越えした新作         松本豊『スメラギドレッサーズ』

松本豊『スメラギドレッサーズ』       
10 /06 2015

 マンガブログをやっている最大の理由としては『一番贅沢な楽しみ方だから』という自分の欲求によるところが大きい。


 特に新人さんのマンガを毎週毎週書くのがスゲー楽しい。単行本だと実感できないリアルタイム成長を間近で感じられるからだ。今、イチバンオイシイのは松本豊先生だ。初連載で同時期に始まった『少年ラケット』ももちろん面白いのですが、こちらはかなり熟成された感がある。いつも書いているように『優劣』ではない。つーか、そんな『優劣』というミミッチイ目安でマンガに接すると損する。


 俺はマンガを豊かに楽しみたいのだ。



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 とりあえず『打ち切り』と『単行本』のハードルを乗り越えた『スメラギドレッサーズ』であり、今週の新展開も楽しく読めましたが、この段階になってくると『もう初期段階ではない』というコト。それで今回は自分の感じたこの作品の『違和感』がある。


 ネームがあんまりよろしくない


 ……というコト。アニメならば絵コンテですね。これはマジで奥が深いし、マンガ家の個性がかなり出る要素だ。ちなみに『少年ラケット』はこの要素がメチャ秀でているように感じる。あと、きらら系などは当然コレに関しては最初から決まってしまっているが、そこはマンガなのでたまに掟破りもあるのよ。きらら系でないけど、俺の中でとても印象に残っているのは ひらふみ先生の『でり研』の最終回です(これは話が脱線しているが)。


 コイツ……マンガも描けない底辺ブログのくせに何言ってやがると言われりゃそうだが、こっちもフルコンタクト系実戦マンガ記事を提唱している手前、思ったコトは遠慮なく書く。ネームというのはそもそも『読者の感覚に訴えるもの』という認識だ。歌があって、素晴らしい歌詞(内容)があったりする。が、これのリズムが単調で退屈であったらどうだろう?また、曲の長さと歌詞のバランスが悪かったらどうだろう?


 マンガのネームはそういう部分です。


 『スメラギドレッサーズ』も初期を脱却してきた頃だけにネームの単調さが気になるようになってきた。特に今回は情報量が多めなので、こうなったのも分かるけど、けっこうもったいないな……とも思う。独特の切り方するから今回みたいなのは特に目だってしまうんですよね。逆に第八話が面白かったのはネームそのものがかなり良い。描くだけの実力は松本豊先生にはある。おそらく、まだまだ不安定な時期で『出し惜しみしている段階じゃない』というサービス精神がギチギチ展開にしているのかもしれない。


 『スメラギドレッサーズ』は第一話もギチギチだった印象もありますね。新連載陣の中でもそこまでページがあった訳でなく(31ページ)、ハードルそのものが高かったからなあ……。ただ、『うしおととら』の第一話も確かそのぐらいのページ数だったからネームというのは本当に奥が深い。マンガの最難関です。


 やっぱり『スメラギドレッサーズ』はとても期待している作品なんで俺もワガママが多くなってしまうなあ。



  
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宇都宮 勇

魔中年の書く、かなり結構ダメダメなブログです。週刊少年チャンピオンの感想記事をメインにやってます。

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