ウルトラ5つの誓い         松本豊『スメラギドレッサーズ』 - 豚か狼か

ウルトラ5つの誓い         松本豊『スメラギドレッサーズ』

松本豊『スメラギドレッサーズ』       
10 /12 2015
 

 ウルトラ5つの誓い

 一つ、腹ペコのまま学校に行かないこと

 一つ、天気の良い日には布団を干すこと

 一つ、道を歩く時には車に気をつけること

 一つ、他人の力を頼りにしないこと

 一つ、土の上を裸足で走り回って遊ぶこと


 ……とまあ、『帰ってきたウルトラマン』(またかよ)の最終回のウルトラ5つの誓いだ。当時のバケモノ番組であった、ヒーローものの言葉がこれである。せいぜい『他人の力を頼りにしないこと』だけがそれっぽいだけだ。だけどいつまでも一生大切にしたい言葉です。やっぱり自分にとってのヒーローというのは帰ってきたウルトラマンであり、主人公・郷秀樹なのです。書いている本人も『バカみてぇ』としか思えないのですが、『しんどいな……』と思った時にこの誓いを口にすると『なんかまだイケそうな気がする』と信じられるのです。この『ウルトラ5つの誓い』に何度立たせてもらったか分からない。そして、その誓いが『いかにもな内容』だったら自分にはここまで届かなかったと思います。『帰ってきたウルトラマン』は身近な日常の中にいるウルトラマンなのだから。


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 ダメです。鈴口さんは『帰ってきたウルトラマン』から学び直しです。


 …なんて。まあ、彼女の中にも彼女のヒーローが確かに存在してとても大切な存在なのでしょう。



 今回は以前に登場しました鈴口さんのエピソードです。彼女は一部には非常にウケの良い残念系という面白物件でした。ええ、ポックンも大好きです。25歳なのに非番の時は寝転がってビールで下着姿でケツをかいているという残念さ。あとテレビを観ていたみたいだがオタクくせぇのでアニメだと思います。


 そんな冴えない彼女だからこそ『心の中のヒーロー』を大事にしたいと思うし、現実とのギャップにガッカリしているとも思います。ただ、実はこれこそが現実なんですよね。


 『スメラギドレッサーズ』という作品は変身ヒーローものと言えるかもしれないが、どこが違和感がある。それは『ヤナ現実を突きつけてくる』というコト。この『ヤナ現実』というのは分かりやすい悪党が分かりやすい悪事というものでなく、生きているながで味わう現実的なストレスだ。


 『帰ってきたウルトラマン』で第五話という早い段階で防衛庁長官が『なぁに、イザとなったらウルトラマンが助けてくれる。心配いらんよ』と言い出すし、続く六話の後編の冒頭でウルトラマンが負けちゃったので『他国の笑いものになりたくない』という理由で核兵器を使うから東京住民を避難させたりとか……まあ、こういうストレスだ。これならまだ怪獣が単純に暴れてくれた方が納得いくわッ!!


 ……そんなストレスに対して戦ってくれたのが帰ってきたウルトラマンであり、主人公・郷秀樹なんですよね。ここが『俺のウルトラマン』である理由だ。


 そして今やっている作品でそれを託しているのが『スメラギドレッサーズ』なんです。このマンガは本当にその要望に応えてくれる。ここまでしてもいいの?と恐縮するぐらいに。だから、一見傍観者である鈴口さんにも『肝心な役割』は必ずあるはずです。だから打ち切りにするなよチャンピオン!!


 ただの無力であることにガッカリする……これは真っ当なコトだ。だけど、卑屈になる理由は全くない。鈴口さんにも『ただの無力な人』としての役割はこれから描かれると信じてます。



 さて、『オレンジ色の女』が出てきましたが、持っているドレスはナンバー02だったり。ただ、特徴的な『PE×KEの帽子』を考えるにナンバー03も所持している可能性が高い。さらにはいきなりというか当然のように100%を発揮しているので、かなでとツカサの二人がかりでも苦戦すら怪しい。瞬殺モンかも。勝っているのはオッパイの大きさだけだし。


 ただ、松本豊先生のマンガはギミックが秀逸なので『サクラドレスは回避に優れ、放射状に広がる攻撃ができる』という設定はここで使ってくるような気がするなあ……。


 それにしても『スメラギドレッサーズ』の戦闘シーンはやたらと黄昏時が多い。『帰ってきたウルトラマン』は最も夕陽の似合うウルトラマンなんて言われてますが、やっぱり引き合うもんなんでしょうか?

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宇都宮 勇

魔中年の書く、かなり結構ダメダメなブログです。週刊少年チャンピオンの感想記事をメインにやってます。

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