きやがれ剛速球!!        金田陽介『寄宿学校のジュリエット』 - 豚か狼か

きやがれ剛速球!!        金田陽介『寄宿学校のジュリエット』

新着マンガ
11 /10 2015
 ガキの頃だ。ヒマはあっても金が無いようなクソガキたちがやるようなコトなど駄菓子屋で買った100円のゴムボールとそこらの角材拾っての野球だ。


 『打てるもんなら打ってみろ!!』『打てなかったら言うコトの一つも聞いてやる!!』なんてやり取りの後にピッチャーはとんでもない暴投をわざとやって『ほら、打てなかっただろ?言うこと聞けよ~』とバカにする。で、つまらない小競り合いになったりするものだが。


 バッターは『空振りするにしてもスゴイ球が欲しかった』のであって、できれば『剛速球のストレート』を求めていたのだ。勝負から逃げて理屈をとったヤツなど認められるか。


 そして、俺はオッサンになったのだが、ここ最近の社会は『勝負から逃げて理屈を取る』というのが『大人』とされるようになった気もする。それとも元からそうだったのか?が、マンガもマンガでその傾向に近寄りつつある。このブログでよく書いてますが『ラブコメが大好き』なんです。ピッチャーが作者で、バッターが読者となるのですが、たまに打てない暴投をわざとやるヤツが居るので腹が立つ。手に持ったバットでスイカ割りのように作者に振り下ろしたくなる。勝ち負けなんかじゃねぇ、そんなミミッチイことなんかじゃねぇんだ。結果なんかより渾身のストレートを投げて来い!!そして……空振りしたいんだよ、俺は。



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 今回は昨日、発売されました 金田陽介先生の『寄宿学校のジュリエッタ』です。第一話のお試し読みはコチラから……。


 いや~!!スカッとするよな剛速球で気持ち良く空振りできたぜ!!


 …という感じにニヤニヤが止まらない。これだ、これだ、これなんや!!俺は空振りをしたいんだ!!マンガブログは『作品を値踏み』する卑しいトコロではあるが、そんな俺が求めているのは『気持ちよい空振り』だったりする。


 しかし、マガジン系もこのマンガブログには珍しいかもしんない。挙がるのは『修羅の門』ばかりだし。が、このマンガも表紙買いだったりする。そして、オビに書いてある『ラブコメ』の文字!!で、反転してみて裏表紙になると主人公と思わしき野郎!!


 『コイツは俺の求めている作品に違いない!!』という犯罪者っぺえ思い込みから読んでみましたが、予想以上の面白さでした!!直球!!直球です!!この『萌えの過度期』にあって、臆せず直球を投げてきやがった!!



 ただし、スゲー速い!!こりゃ、空振りするしかねぇッ!!


 ストーリーに関しては試し読みを読んでいただくとして


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 やはり、ヒロイン・ペルシアに泣かれると『ズキン…』とクるのはラブコメの醍醐味!!それを解決するのが主人公の犬塚ですが、ここでイマドキとあっては去勢されたような主人公が煮え切らないコトしますが……


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 やっぱ、コレだよな~ッ!!


 他の人はどうかは知らないけど、カッコイイ主人公とカワイイヒロインがともに頑張って勝ち取ってイチャイチャするのを俺は読みたいのだ。『世界よりヒロインのが大事です』と言い切れるような熱い主人公を見たいのだ!!二人をニヨニヨしながら応援したいのだ!!


 この作品は剛速球!!それがとても嬉しい!!




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 …ところで、明らかに主人公・犬塚に気がある蓮季サンなんですが。


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 負け戦が確定しているのでいささかツラいなあ……。ただ、『ラブコメ』というジャンルの残酷なトコロでもあって、『負け確定ヒロイン』をいかに描くか?というのはとても重要なんですよね。現実的に言ってラブは上手くいかないコトのが普通なのだから。最近のセオリーからすると『やっぱり主人公好き!!』からうやむやにラスト、という感じなんだけど、このマンガのコトだから『キッチリと描いてくれそうな予感がする』んですよね。井上和郎先生の『美鳥の日々』で初期からずっと出ている負け確定ヒロイン・貴子はとても記憶に残ってます。彼女はキッチリと負けてきたから。大事なコトは濁しちゃいけないんですよね。


 そんな感じに他のキャラのラブもこれからの展開に期待しております。きやがれ剛速球!!



 
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宇都宮 勇

魔中年の書く、かなり結構ダメダメなブログです。週刊少年チャンピオンの感想記事をメインにやってます。

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