渡辺航・弱虫ペダル・第376話『筋肉は美しい』 - 豚か狼か

渡辺航・弱虫ペダル・第376話『筋肉は美しい』

渡辺航『弱虫ペダル』&『弱虫ペダル SPARE BIKE』
11 /13 2015


 先週書いててハタと思いましたが。


 『弱虫ペダル』の御堂筋くんの魅力の減退は『相手を軽視する』というキャラに変わってしまったという気がする。むしろ『道化を演じて油断を誘う』というような狡猾さ、勝利への執念こそが彼の魅力だったようにも思う。



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 なにぶん自転車マンガともなるとバリエーションに困る。自転車のアクションは突き詰めると『ペダルを回す』というコレ以外に無いんですよ。野球だと『攻撃』『守備』に分かれるし、カウントとかランナーとか戦略性あるし。自転車競技にもまだまだ掘り起こされてない要素もあるとは思うのですが。


 その中で『弱虫ペダル』が掘り起こした最大のモノは『御堂筋くん』だと思う。ただ、連載が進むにつれてキャラの魅力が著しく磨耗したのは否めない。やはりここは『あえて道化を演じる御堂筋くん』の復権を願う。


 あと、ここ数年で熱烈読者の層が『女性読者』と『ライト層』の多くが獲得したのも大きいだろう。ぶっちゃけ、俺のようにブログに書くようなのは少数派なんだから。そういう意味では『弱虫ペダル』という作品は『そんな感じに変化した』ともとれます。



 ただ、少数派の意見も出したくなるのも事実ではあったり。


 ここ最近の『弱虫ペダル』はどうしても昨年のインターハイをなぞってしまっている。最大公約数的展開になっているので、保守的ではあるんですが、そろそろ『アッといわせる』ような冒険展開も見たい。なんなら御堂筋くんが裏工作して手嶋がドーピング検査に引っかかったとかそのぐらいブッ飛んでいるのでもいい。いや、ナシか。


 ただ、ここをちょっと戻してもらいたいな~というのが『選手たちの緊張感』なんですよね。『弱虫ペダル』のライバルキャラは『どこか相手を下に見ている』というのがあって、そこからの敗北というのが多い。ここら辺がドラマの緊張感を削いでいる根源に感じるのです。スポーツマンガというのは『初心者が大会に出て』というのは『主人公が相手は自分より強い』と感じているからこその緊張感なんですよね。


 自分が『弱虫ペダル』という作品に杉元兄弟を無理にでもねじ込んでもらいたかったのは、そういう理由からです。また、兄弟だからこそ読者に与えられる共感もあるんですよね。さすがに無理ですが来年度のインターハイには是非とも……。個人的には弱泉くんが故障で出られなっての戦力ダウンという要素もあると杉元くんの頑張りも面白くなるんじゃないかと。あと、鏑木の評判があんまり良くない。『はじめの一歩』も直道を退場させて板垣入れたけど、評判悪いもんな……。鏑木に対する印象がガラッと変わるような展開もあるといいんじゃないでしょうか?『スメラギ』も『わたしの着替え見せてあげるわ』という反転もあったし。



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宇都宮 勇

魔中年の書く、かなり結構ダメダメなブログです。週刊少年チャンピオンの感想記事をメインにやってます。

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