この作者に在って欲しい!!     茶々『君の瞳に首ったけ!』 - 豚か狼か

この作者に在って欲しい!!     茶々『君の瞳に首ったけ!』

まんがきらら系
11 /16 2015
 マンガ雑誌というのが好きだけど、さすがに一本しか目当てが無い雑誌を講読するわけにはいかない。ただでさえ圧迫しているのに時間的にもスペース的にも金銭的にも無理なのだから。だけど、可能であれば紙媒体で連載を追う……というのが好きだ。


 で、マンガ雑誌というのはエースが存在する。単純に言えば表紙になっている作品だ。


 これがバリエーションが多いと良いのであるが、単調になってくると危機感が出てくる。自分がチャンピオンを買い始めた頃は最悪期に向かっていたのですが、半分がグラビアで、あとはバキ・ドカベン・浦安のへビィローテーションであった。ここ最近の無印きららは姉妹誌の中でもめまぐるしく表紙作品が変わっている。かなり保守的な表紙傾向の芳文社にあって珍しい。


 が、マンガ雑誌にあって『丁寧な技巧派で安定して面白くて底光りする存在感』という位置付けの作品が好みだったりする。確かにエースたる作品も素晴らしいが、そういう作品が載っているマンガ雑誌は良い。冒険心を出して初めて読んだ読者を誘うような存在の作品が無いと。マンガ雑誌で読みたい作品が5本あるいは3割以上ある雑誌は『とりあえず様子見』で購読したくなります(俺目安)。


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 俺にとって、きらら系では茶々先生の作品がそれにあたる。

 
 この茶々先生なんですが、どういう訳だか本連載が与えられないで、常に代理原稿要員となっている。きらら系で発表した作品タイトルに関しては最多の方だろう(湖西先生もかなり?)。アレだ。F1のBARホンダ時代にバトンと佐藤が走っていたが、サードドライバーのアンソニーデビッドソンのが速かったんじゃなかろうか?的な立ち位置で。特徴としては『マンガ的明確さがはっきりしている』という作風で、いきなり読めて面白い…という第一印象になっている。が、茶々先生の作品も熱心に読んでみると『作家性』というのもキチンと感じられる巧さの光るマンガに仕上がっている。


 作品としては『温もり感』を大事にする印象ですね。例えば、春の暖かさの日々とか、そこを歩いていたらキンモクセイの臭いがするとか、黄昏時の時間とか……そういう雰囲気を作風にこめる。また、妖怪とか妖精とか土着的なファンタジーを好むような気がする。あと、友達…というのも作品に込められるように感じる。


 今回の『君の瞳に首ったけ!』もやはり茶々先生の作品であった。これは読み切りでなく、そろそろ連載にしてほしい。


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 ファンサービス的な要素としては、一ノ瀬桜花先生なんですが……


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 『夕暮れのモノクローム』に出てきたこの人のコトでしょう。やっぱりマンガの中で印象に残っているキャラは『その後はどうなったのだろう?』とか考えるコトもありますが、その後の作品で後日談が描かれるとやはり嬉しい。


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 …となると、この後の展開もますます気になるように演出もニクい!!もちろん知らなくても楽しめるけどね。ホント、そろそろ雑誌の縁の下の力持ちとして茶々先生にチャンスを与えてほしいんですけどね~。つーか、俺がぱれっとの編集部員ならとっくに狙っているよ。これだけこういうのが描ける巧いマンガ家さんはそうそう居ない。全員がエースの雑誌なんてバランスが悪いだけ。雑誌にはそれぞれの役割がある。茶々先生の作品がいつも載っている無印きららに在ってほしいなあ。

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宇都宮 勇

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