答え・何も言えない      佐藤タカヒロ『鮫島、最後の十五日』 - 豚か狼か

答え・何も言えない      佐藤タカヒロ『鮫島、最後の十五日』

週刊少年チャンピオン
11 /22 2015

 まず最初に『人の価値は等しくない』というのが自分の中の大前提です。


 その判断はいろんな要素が絡んでますが例えば便宜上にザックリ考える。一生懸命に仕事して糧を得た者と怠けてなにも得なかった者が同じメシを食べて良いなどというものでは無い。そして、そこに格差ができるのは当然だ。怠けていた者の言葉に耳を傾ける必要はない。


 同じ言葉でも言う者によって価値は全く異なる。



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 今週の『鮫島』はそんなコトを考えてしまう。


 オチとしてはサエハンが裏切った…ということになりそうなのかもしんないが、それならまだ救いがある。個人的に『憎しみが持てるという救済』というのがあって、この感情は人をうまく生きながらえさせる機能だと思う。著しく合理性に欠ける感情なのに何もないヤツはこれを支えに生きていけるのだから。


 自分が考えてしまったのは『もっと悪い状況』だ。


 異国で単身頑張っている蒼希狼に対して『負い目』を感じて、『俺もやらなきゃ』という気持ちが動いてしまったのではないだろうか?だとしたら、とてもやるせない。


 『焦るな』と言った大山道は的確であった。だけど、それは自分たち日本人の尺度であり、青希狼に対しては『何も言えない』と感じる。言ったところで『信に足る言葉』になりえないだろう。青希狼と大山道の信頼関係の構築にはまだまだ時間が足りなかったのだ。


 世の中にあるイロイロな問題って、案外こういう善意のすれ違いだったりするんですよね。全くやるせない話だ。

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宇都宮 勇

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