ライバル         掛丸翔『少年ラケット』 - 豚か狼か

ライバル         掛丸翔『少年ラケット』

週刊少年チャンピオン
11 /23 2015

 マンガのすげーなと思っているトコロは『どんな名作も400字程度のあらすじにまとめると大して面白く無さそう』というトコロだ。


 一応、マンガブログであるからにして狙いドコロとしては『その作品を知っている方はより楽しめる』と『その作品を知らない方には興味を持ってもらう』というトコロで、だから基本的にあらすじはあんまり書かない。ネタバレとかそういう意味もあるんだけど、大して面白そうに見えないから。


 つーコトでフルコンタクト実戦マンガ記事を提唱するオレとしては『空手バカ一代』の芦原英幸よろしく『そのあらすじ紹介みたいなの、ひょっとしてそれマンガ記事?』とか言って一触即発させたい(最悪だ)。


 話を戻すとバトル・スポーツマンガなんかが顕著であらすじは『主人公がその道に入り、どんどん魅了され学び、次々とライバルと戦っていく』とまあこれがおおむね大差無い。簡潔なあらすじだけにするとどんなマンガも大して面白そうじゃなかったりする。


 マンガは『魅せる工夫』が盛りこまれている。



 20150590.jpg



 スポーツマンガで言うなら『試合展開の面白さ』と『ライバル』が重要だろう。


 ただ、マンガも時代の変化に伴い『あしたのジョー』みたいにいかなくなった。何しろ『あしたのジョー』は20巻で世界戦まで終了しているし、当時としても長寿マンガであったのだから。今のマンガはひと試合が長くなっているのもあって、ここら辺はこれからのマンガ界の課題じゃないかな…と思ってます。ぶっちゃけ長すぎる。個人的には『ジョジョ』のバトルが現代のベスト配分だと思ってます。


 で、その間を持たせるとするならば『ライバル』の要素だろう。


 今週の『少年ラケット』は練習試合のライバルとして出た二人がそれぞれ面白い。読者に対する『共感』と『コイツはイヤだな』という明暗がキッチリなされていて、今回だけで説明させているのが面白い。


 まずビリーであるが、トンチキですが好感の持てるキャラにんなっている。なんつーか、部活しててこういうヤツがいたら毎日楽しそうだな…という感じ。意外にこういうヤツは道化演じている可能性が高いので『周囲のムードを大事にする気配り上手』だったりする。ちなみに彼の好物とするミルクケーキだけど、こいつにも共感だ。あれ、中毒性ヤバくないか?いつも少しずつ食べるか……と思いながらも気付くと止まらなくなっているという魔性の食い物だ。ポパイのほうれん草みたいにシャブるとパワーアップするのかもしれん。レロレロレロレロレロレロ…。


 そして、ホームズである。マンガに於いてホームズというワードはブランドイメージになっている。良い意味で。あとは『賢い』とかね。あんまり知られてないけど『パーマン』で主人公の正体に近づいて追い詰めたのはシャロクくんだったりする(使い辛いのかいつの間にかフェードアウトしてた)。かつて『ウルトラセブン』のガッツ星人は倒す為にセブンのデータを細かく分析したが、コイツの場合は性癖に近い。


 スポーツマンガに於ける練習試合というのは『実はダレる』という要素である。野球マンガに甲子園が多いのは『負けたら終わり』という緊張感があるから。ところが、この二人を入れるコトによってこの練習試合も今後の展開をかき乱す要素があるから楽しみになってきた。


 スポーツマンガに退屈なライバルを入れちゃいけない。


スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

宇都宮 勇

魔中年の書く、かなり結構ダメダメなブログです。週刊少年チャンピオンの感想記事をメインにやってます。

メールはコチラまで
BQE01233(あっとまーく)nifty.ne.jp