作品とその人格     川村ヒサシ・うえしん『ジャンボーグAの現場マンガ』(仮) - 豚か狼か

作品とその人格     川村ヒサシ・うえしん『ジャンボーグAの現場マンガ』(仮)

マンガレビュー
11 /25 2015

 フィクションにおける永遠の課題!!


 『作品と作者の人格に関連性はあるか?』


 …先に自分のスタンスを明記しておくと『ある』と信じているし、『ない』ならば自分は作品に接する意味は消滅すると考えてます。これはフィクションを楽しむ者にとって、どちらの考えもあると思うのですが、自分は『ある』というのが根底であり、『ない』とされる方を否定する訳ではありませんが、自分の『ある』という部分は譲れなくもあります。


 そして、それは作品を送り出す側でなく、受ける側にしてもある種の『覚悟』だと思うんですよね……。


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 …というコトで、今回は当ブログには珍しいコンビニゴシップマンガです。購読した理由は…


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 俺の大好きな『ジャンボーグA』について描かれていたから!!

 俺の中での『ジャンボーグA』という作品は歴史的名作である。実写特撮のジャンルでありながら、ロボット設定が今日のそれらの先駆者とも思える部分が大きい。最大の部分でいうと、中盤以降に登場した二号機・ジャンボーグ9の存在だ。これは今日のロボットモノでは当たり前の『主役機交代』なんですが、これを初めてやった作品はおそらく『ジャンボーグA』が最初ではなかろうか?しかも、主役機交代=性能アップ・強くなったという現在の図式に対して、Aと9はそれぞれ性能が違う、それを併用していく……というのは『ジャンボーグA』ならではであり、例えば9は空を飛べないのでAが相手をするとか、Aがやられてしまったので、脱出して9に乗り換えて戦う等々の面白さがある。『ジャンボーグAとジャンボーグ9を処刑せよ!』とか最終回の『トウキョウ最後の日』はこの作品の設定でないと成立しない話なのだ。


 そんな『ジャンボーグA』のメイキングが描かれているのがこのマンガなのですが


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 新人俳優・立花直樹は『ジャンボーグA』の主役に抜擢される!!


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 作品は成功するも『ジャリ番組の俳優』というマイナスイメージから引退に…

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 俳優辞めて、サーフショップ始めて、なかなか好調だったのですが……

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 大麻でパクられちゃいました!!

 
 
 ……という転落エピソードです。ううっ、苦いぜ……。


 『もちろんそれが無い方がいいに決まっている』という前置きがありますが、それでも自分は『ジャンボーグA』という作品が好きです。もっと言えば『主演俳優が大麻でパクられてしまったジャンボーグAという作品が好き』です。もちろん、そういう経緯があったから作品の存在そのものを許せない方が居る……という現実も含めて、それでも好きです。それが好きである人のつとめなんかなと勝手に思ってます。


 だからこそ


 『作品は作者やスタッフだけのものではないんだよ』とも思います。それこそ撮影現場の弁当運んだ業者の方、マンガだったら印刷所等々末端まで考えなきゃいけない。そういうものを背負っていくものだと思ってます。『作品と人格は関係ない』というのはどうしても自分は納得できないんです(そういう性分であって、反対の意見があるのも認知するという前提で)。


 ネット……というものが普及してかなり経ちましたし、『生まれた時には普通に浸透していた』という世代がそろそろ社会人として働くような時代に差し掛かっている。そうして、作品の作者・スタッフがSNS当で炎上したり、事件が明るみになるという事件も日常的になりました。


 『作品はあなただけのものではない』と信じて、事件を起こしてもその作品を好きでいてくれる方だっているはずだ。送り手というのはそれを忘れちゃいけないと思うのです。

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宇都宮 勇

魔中年の書く、かなり結構ダメダメなブログです。週刊少年チャンピオンの感想記事をメインにやってます。

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