クセを強いヒロイン              角光『ニコべん!』 - 豚か狼か

クセを強いヒロイン              角光『ニコべん!』

角光『パンダのこ』『ニコべん!』
11 /28 2015


 マンガの今昔を考えて。


 昔のマンガは今みたいに『女の子が前面に出ている』という作品が少なかった(もちろん少女マンガは別だかんね)。だいたいが野郎主人公でもちろん男くさい。で、時代の変化と共に変化してきて……まあ乱暴な言い方をすれば『女の子を前面に出せばつまらなくても売れる』という時代もありました。2000年ぐらいかな?で、その後はヒロイン前面マンガが増えて『それも当たり前』になってしまった。やっぱりいつまでも同じ手は通じない。2000年代半ばぐらい迄は『ウケる組み合わせ』というのもありましたが、これまた通用しなくなってきた。ツンデレは死語になっている現状だ。


 あと、萌えみたいなのに偏りすぎるのも危険で『描くヒロインは皆同じ顔』という袋小路にハマっているマンガ家さん・イラストレーターさんもいるしなあ……。やっぱりマンガは日々進化していると感じます。



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 さて、今回の『ニコべん!』はキチガイヒロイン・伊調の狂った思考が炸裂してます。


 なかなか懐かない猫を少しずつ餌付けして、ようやく心を開いて近寄ってきた……と思ったらいきなりやってきたDQNが邪魔をするというような。そもそも梅宮さんの気持ちは全く考えてないあたりに彼女のオタキュン(オタクなDQNの意味。なんだか最近見かけるような)ぶりが遺憾なく発揮されてます。


 ……ところが『どういう訳だかそんなに不快じゃない』という感じで。ここら辺はやはり角光先生のマンガです。


 また、『パンダのこ』の頃から、角光先生はヒロイン指数高めのマンガを描きつつも、ヒロインのデザインは冒険的なデザインにしている…というのも興味深い。だからこそ、多部さんみたいなエロゲから出てきたようなヒロインも映えるのだろう。


 ただ、ヒロインが前面に出ているマンガを好むようなヤツなどオンナにモテないブサ面で体臭が臭くて鼻毛の処理もされてないような野郎と相場が決まっている。それを考えると、この『ニコべん!』という作品の主人公・ノリくんは『真面目で優しいだけが取柄』な訳で、そんな彼がキチンと頑張って結果を出しているというのがいい。このマンガはあまり自己主張しないし、地味ではありますが、もっと評価されていいと考えてます。


 角光先生の作品みたいなのが好きな人ってかなり居ると思うんですが、そういう方に届いてないんじゃないかな~なんて思います。もったいない。




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宇都宮 勇

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