男の優しさ        佐藤タカヒロ『鮫島、最後の十五日』  - 豚か狼か

男の優しさ        佐藤タカヒロ『鮫島、最後の十五日』 

週刊少年チャンピオン
12 /26 2015


 いい加減のオッサンであるが、いわゆる『男尊女卑』という空気の時代も通過しておる。


 資料としては時代に合わせて変遷する『こち亀』なんかを読んでみると良いでしょう。昔の『こち亀』は今の時代だったら回収騒ぎになりそなセリフがバカスカ出てくる。そんな『こち亀』もオンナノコ大好きマンガになっているような気がするしね。


 ただ、人間というのは柔軟に意識を変えられない生き物だと思います。なので、そういう時代に生きた人は横柄だったりしますが(もちろん全員じゃねーぞ)、『老害』なんて揶揄されるのにも理由はある。


 でも『男の優しさ』というのはそういうのを切り離してマンガで描くと嬉しいですね。『だから男は偉いんだ。イバっていいんだ』じゃなくて、『俺もこういう優しさを持った男に近づきたい』という格好良さへの憧れを。


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 大山道が優しすぎてこれでもかというぐらいにカッコ良い!!


 そう『そこにシビれる!!憧れるゥ!!』はジョジョの名ゼリフではあるが、この精神は我々凡人には『律する』という意味で重要だ。


 彼は『縁』を大事にする。利益とかそういう損得勘定でなく、『そういうものだ』という信念が揺ぎ無い。ビジネスライクに考えれば、蒼希狼にはメリットはもうない。しかし、彼はそれを知りながら、それでも蒼希狼を見捨てなかった。常に心配し、かばい続けた。今回にいたってはその蒼希狼自身がその手を振りほどいたにも関わらず、今も見捨ててない。


 もし、蒼希狼が相撲をやめたとしても……まだまだ彼の人生は続いていく。そういう視点で大山道は見ている。『女は力士になれない』というのが相撲だ。相撲というものを題材に、今回の展開はまさに『男の優しさ』を描けたと感じます。


 『男の優しさってなんだろう?』という問いかけ。これはこれからも続く永遠のテーマですね。

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宇都宮 勇

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