見せてくれたから     たちつてつこ『カスタムメイド!』 - 豚か狼か

見せてくれたから     たちつてつこ『カスタムメイド!』

まんがきらら系
12 /31 2015


 それは『解決』ではなくて『隠蔽』だ。


 ……と言わんばかりに『昭和のジャリ番組』はチャージしていた。


 『帰ってきたウルトラマン』(またかよ)の『悪魔と天使の間に…』はオシの少年(差別用語なんだがあえて)に化けた宇宙人が人の持つ善意を利用してウルトラマンを追い詰める……というのがあって、とてもお気に入りのエピソードだ。特に締めのセリフが秀逸で『いや、娘には本当にコトを話すよ。人間の子は人間さ。天使を夢見せちゃ悪いよ』というのに集約されている。人として生きるというのにはイロイロ知ってなきゃならんし、正義という単語を妄信しちゃマズイです。


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 さて、今年最後のきらら系記事は たつちてつこ先生の『カスタムメイド!』です。


 いつもユウ様のキュートさとマサキが見守る……という内容で、今回も安定の内容ですが、何気にドラマが濃かった!!


 そう、このマンガは天使のようにユウ様を読者はいつも見ていて『忘れていた』のですが……


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 本来的には『自分を押し殺してしまう』というコなんですよね。それは母であるイサミもいつも気にかけていた。しかし、マサキと出合ったコトによって、ユウが次第に自我を出すようになってきたのも喜んでいるようで。


 その過程で浮上したのが『導く』か『現状維持』という二択なんですが。


 『悪魔と天使の間に…』だと善意からオシの少年を世話した娘・美奈子に『悲しい思いをさせたくない』という隊長は最終的にその少年を射殺する。そして、ラストの言葉である。


 マサキもまた葛藤の中から『選んだ』というドラマの流れがとても良い。もし、マサキが『そうしなかった』としてもそれで関係悪化するコトも困ったコトも発生しない。だけどそれば『隠蔽』であり、それでいいのかな?というのはある。マサキのとった選択肢は『正解か?不正解か?』は論ずることでない。なぜなら『間違ったなら正せばいい』という考えであるから。目的地に進もうとして、道間違えたら修正する……これだけのコトなんです。


 ところが、その『これだけのコト』というのに人というのはついつい臆病になってしまう。


 『カスタムメイド!』は気負わず読める楽しい作品で、今回もそれは違えてませんが、なかなかに濃いドラマを炸裂させた印象深い回でした。


 そういえば、俺、このマンガだとモトキ姉さんがかなり好き。あのテキトーで大雑把で無欲なトコロがいい。つーか、共感する。岡野先生とのコンビでまたなにかやらかして欲しいですね。





 
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宇都宮 勇

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