最強の少年マンガ家       望月三起也『最前線』 - 豚か狼か

最強の少年マンガ家       望月三起也『最前線』

マンガレビュー
01 /05 2016

 マンガの歴史もそれなり長いので、伝説とも言えるマンガ家さんもある。最近では水木しげる先生が訃報が話題になった。


 ただ、イマイチ評価低くないか?と不満に感じているのが 望月三起也先生です(誤解するかもですが、まだご存命ですよ)。『昔のマンガ家で最強ったら誰よ?』と聞かれたら『最強は定義できないけど、その候補に挙げていいとしたら望月三起也先生』と言いたくなる。この方こそ『最強の少年マンガ家』であると。


 そう『少年マンガ』なのだ。


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 というコトで、今回は 望月三起也先生の『最前線』です。


 この作品は『第二次世界大戦時のアメリカ軍・二世部隊』が主役になってます。『二世部隊…?なにそれ?』と言われても教科書には書かれないし、テレビでも話題に上がったりもしないだろう。


 それを資料がほとんど無い時代に描き上げた!!


 …というのがスゴイ!!この作品って、発表されてから40年以上前なのである。イマドキのマンガしか見たコトの無い方にとっては望月先生の絵を『古臭い。垢抜けない』と思うかもしれない。まあ、それはそれぞれの感覚であるが、その判断は軽率でしか無い。今を持ってしても『巧い、巧すぎる』という絵なんである。


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 そして、イマドキのマンガをはるかに凌駕している部分もある。


 望月先生のマンガと言えばガンアクションであるが、これに関しての描写力は現在のマンガのそれを超えている。それ専門のマンガ家は間違いなく手本にしているであろうし、望月先生の作品を読まなかった方が上回る描写力を持っているとは想像できない。


 今はネットで簡単に検索できてしまうが、そういののが無かった時代にこれを描いていた……これがどんなにスゴイことか?


 そして、作品に描かれている『熱さ』は今も褪せることは無い。望月先生の作品は常に『戦いの中にあって、仲間は絶対見捨てない』というコト、『理不尽に屈っしないコト』等々の少年マンガの魅力がギッシリ詰まっている。その中で『最前線』は短くまとまっているし、なかなかオススメである。『ワイルド7』は長いのでなかなか大変だが、確か60ページにまとまった『死神を処刑』編を読むのがオススメだ。この短編には『少年マンガ』の要素が高密度で凝縮されている『マンガ界トップクラスの共有財産』だと思います。


 

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宇都宮 勇

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