待っていたんだ、そういう作品を             松本豊『スメラギドレッサーズ』 - 豚か狼か

待っていたんだ、そういう作品を             松本豊『スメラギドレッサーズ』

松本豊『スメラギドレッサーズ』       
02 /16 2016
 度々、ブログに挙げる作品に『ジャンボーグA』があるんですが、自分の知る限りでは著しく評価が低い。何が不満って、『ロボットもの』としての評価の低さだ。まあ、特撮なんでアニメと分離されるかもしれないが、この作品の『ロボット設定』は10年先を行っていたし、現在も追いついて無い部分すらある。1973年の作品なのに。


 この作品は全50話であるが、注目したいのは第27話~第31話の構成だ。ザックリと書くと…


第27話『ジャンボーグA-2号誕生!その名はジャンボーグ9』~今のロボットモノでは常識の主役機交代である(違うけど後述)。『ザブングル』が初という意見もあるが、だとしたら『ジャンボーグA』は10年先にやったコトになる。余談だが、ジャンボーグ9の操作方式もまたザブングルより先のハンドルであった。


第28話『復活!ジャンボーグA』~その手のアニメで定番なのが『新型が出たら、他のキャラへとお下がり』となって、イコール『弱い』という図式になるんですが、実はジャンボーグ9は飛べないという弱点から、旧マシンのAを駆使することになる。『ケースバイケースで併用』というアイディアは今も軽視されたままである。


第29話『にせジャンボーグAを送りこめ!』~新型のジャンボーグ9、まさかの二連敗!!新型だから強い……なんてコトは無いというのを印象づける。


第30話『ジャンボーグA・ジャンボーグ9を処刑せよ!』~ジャンボーグAがやられたので、ジャンボーグ9でリターンマッチという斬新な図式!!が、ジャンボーグ9はありえねぇだろの三連敗!!番組終了三分前に瞬く間の逆転劇!!復活した9からAに乗り移るなど戦闘モードをスピーディに切り替える!!


……この発想はスゴ過ぎる!!



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 …とまあ『こういう発想の作品は出ないのか?』と俺は待っていた。まあ、作品は数知れずあって『出会ってない』というのがおそらくの正解なんだけど、俺は待っていた。


 いいぞ、『スメラギドレッサーズ』!!!!
 

 俺の中ではようやく『ジャンボーグA』の後継者が登場した……と嬉しくなっている!!


 この作品、とにかく『どうやって、ドレスチェンジを駆使するか?』という部分が面白い。『ドレスチェンジして敵を倒す』というのは作品として当然であるが、その過程をとても大切にしているのがグゥ!!『ジャンボーグA』もジャンボーグが敵を倒すのだけど、そこに至るまでの『人間が頑張る』というのが面白いんですよね。


 とかく、ここ最近の異能バトルものは『なんか本気出して覚醒』というのばかりでしたが、この作品は根本からして違う。『人の意志』とか『非力な人間の努力』とか『強大な力に対しての工夫する』というものを前面に出している。



 この点だけでも『スメラギドレッサーズは俺の中で大傑作』というのが揺ぎ無い。


 作品というのは『セオリー』があって、それもまた重要なんです。が、それを『ちょっと視点を変えるだけで作品の展開はいくらでも増える』というコトを実践している。意外に『無いんです』よ、こういう作品って。


 が、同時にこの『スメラギドレッサーズ』のドラマは直球すぎる直球をてらいなく投げてきやがるから楽しいんだ。


 そういう作品を自分は待っていたんだ。そして、これからもそれは変わらない。


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宇都宮 勇

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