アナタが戻ってきた         佐藤タカヒロ『鮫島、最後の十五日』 - 豚か狼か

アナタが戻ってきた         佐藤タカヒロ『鮫島、最後の十五日』

週刊少年チャンピオン
02 /20 2016


 人生に勝ち負けは無いと思うのですが、『貫く』というのは大事だと思う。それに生れ落ちて、それを貫く……という感じに。リアルに居たら大問題であるが、そういう意味では『寄生獣』の殺人鬼・浦上は好きだし『なあ、俺こそが人間だろ?』という最後の問いも惹かれるものがある。


 なぜなら『貫く』というのは難しく、大抵は横道にそれてしまう力が働くから。


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 今回の『鮫島』ですが、大山道の涙が象徴的だ。


 だだたた心配だった……これだけなんですよね。これだけの為にここまで頑張っちゃったんですよ。そこに不純物は無く。大山道は蒼希狼に戻ってきてもらいたかっただけなんですよね。



 先の『寄生獣』ですが、一番好きなシーンでいうと主人公がパートナーであるミギーを失って、しばらく一人暮らしの老婆の世話になっていたんだけど、意を決して戦いに出向くときに『生きておくれ。人間はね、一度関わった人はほっとけないもんなんだよ』というんですが、本当のコトだと思うんですよね。少なくとも俺はその言葉の前に『正義』も『使命』も意味を感じ無いし。



 大山道は蒼希狼に戻ってきて欲しかった。本当にこれだけ。それ以上でも以下でも無い。イロイロと意味を考えてしまいがちだけど、人間の幸せの根っこなんてそういうもんだと思います。それでいい。

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宇都宮 勇

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