対抗馬ヒロイン         金田陽介『寄宿学校のジュリエット』 - 豚か狼か

対抗馬ヒロイン         金田陽介『寄宿学校のジュリエット』

マンガレビュー
04 /13 2016


 マンガジャンルで少年向けラブコメが好きなのはよく書いてますが。


 もし、俺がマンガ編集者であり担当しているマンガ家が野心に燃えている新人であってラブコメ志望ならば


 『少年たちの理想すするヒロインを創れ!!死ぬ気で創れ!!俺も死ぬのに付き合う!!』


 …と言うだろう。


 その間、設定書を叩きつけたり、資料を山と調べたり、そのマンガ家さんと殴りあって、最後の一滴まで絞りつくして『俺たちにはこれ以上のヒロインはできない!!』というものを創りあげるだろう。



 そして、最後に俺はシレッとこんなコトを言うだろう。



 20160218.jpg


 このヒロイン、対抗馬にすっから。


 ……と。これはイヤガラセでもなんでも無い大真面目な話で。『対抗馬ヒロインにするヤツ』を決めていたらどこか手綱が緩むだろう。経験則から思うが



 『ラブコメは本命ヒロインより対抗馬ヒロインにかかっている』


 …というのが自分の考えだ。



 さて、先日二巻が発売されました『寄宿学校のジュリエット』ですが、やはり表紙は対抗馬・蓮季であった。


 このマンガが面白いと感じるのは『対抗馬の蓮季の魅力』だろう。自分の感触だけで判断するのは危険だし、他の方の意見も知りたいトコロだが『蓮季のがペルシアよりいいな~』というのが自分にあって、だけど『蓮季が本命ヒロイン』というのはシックリこないのもあります。ただ、ペルシアが魅力無いというのは間違っても無い。むしろ幾多とあるラブコメの中でもトップクラスのヒロインと言ってもいい。


 だけど、蓮季なんです。


 蓮季が居るからこそ、このマンガは面白いんですよ。


 二代目カツオ(初代は大山のぶ代って知ってました?)を演じた・高橋和枝さんは三代目カツオ・富永み~なさんに『サザエさんの要はタイトルのサザエでなくカツオなのよ』と言ったそうだが(ラジオかなんかのインタビューでちょっと記憶に自信無い)、ラブコメというマンガジャンルもまた『対抗馬ヒロイン』が最も大事なんじゃないかと思います。


 ここら辺、作者の意図と外れちゃっているかもしれませんが、自分は『ペルシアより蓮季派』なんですよね。なんつーか、『がんばれ~。諦めるな~』と応援したくなるんです。




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宇都宮 勇

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