偉くなくていい        藤井良樹・佐藤周一郎『BADBROS』 - 豚か狼か

偉くなくていい        藤井良樹・佐藤周一郎『BADBROS』

週刊少年チャンピオン
04 /16 2016

 ちょいと昔であると『不良更正ストーリー』というのは美談であった。立派になって偉い、と。


 が、現代においてはそれは『おかしい』というコトになる。『最初から真面目にやっていた方が偉い』というコト。まあ、確かにそれはそうで、悪いヤツがちょっとマトモなコトすると振れ幅でかくて惑わされちゃうんですよね。自分としては『そうだな。確かに偉くは無いな』と思う。だけど同時に思っちゃうんですよ。


 『じゃあ、あなたは人の価値を偉いか偉くないかが判断基準なの?』って。



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 もうタイトルは『BAD PURINCE』で良くね?


 …となりつつある本作ですが、いよいよもって醍醐人生最後の瞬間です(まあ、改造人間になって黄泉返りそうだけど)。


 この考え方を解いてみると『波風立てずに正しく』に価値があり、『失敗・過ち』には価値が無いと感じているのではないかと。もちろんそういうのは誉められないというのもあるんですが、それを支持する人たちはそんなに上等な人種なのだろうか?


 俺、人生に勝ち負けは無いというのをどうしても信じたいんだけど、そういう考え方はどうしても好きになれないんですよ。単なるワガママなんだけど。人生は貫くものって信じたいんで。


 で、貫くというのは困難で、やっぱり人間って弱いから逃げちゃうんですよね。で、逃げるという選択肢もまた困難で、逃げてから戻ってくるっていうのはさらに困難なんですよ。


 醍醐は膝の故障から『野球から逃げ出して』しまった訳だけど、なんだかんだ最後の最後で『野球を貫けた』というコト。俺はその『逃げた』も含めて価値がある人生だった…と信じたいんですよね。もちろん全く偉くないけど。


 ただ、偉いか偉くないなんてのはそんなに重要なコトなんかな…なんて疑問もあります。俺も人生の最期にはソッチの判断基準よりも『貫く』をできたら良いな…と思います。

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宇都宮 勇

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